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2004/10/03

マリンビストのバイブ

最近、のなかさんにこのBlogがみつかってしまい、ヴァイブ協会のリンク集にも掲載されてしまったのであまり音楽ネタ、特にバイブ関連のことを書くのは恥ずかしいのだが:

今朝、たまたまかけっぱなしだったTV(いつものこと)は「題名のない音楽会」で、バンドネオン奏者・小松亮平氏を特集していた。途中から見たのだけれど、突然、バイブとの共演となったのであわてて録画したのが(最初は切れてしまったが)ピアソラがバートンと共演した際に特に彼のために作曲したという「Vibrahponissimo」だった。共演はマリンビストの三村奈々恵さん。

この曲は1986年のアルバム「The New Tango/Astor Piazzolla & Gary Burton」に入っている。この頃は僕はジャズから離れていた時期なので、バートンとピアソラのなれそめは知らないのだが、その後のピアソラブームを考えるとこの思いもよらない組み合わせに驚く。

少々話題はずれるが、書き残しているフュージョンの概念について、バートンはこうした異種音楽との融合をFusionと捉えているようで、これもその流れなのだろう。彼に言わせるとFusionのはしりは、バートンが在籍した頃のスタンゲッツの音楽=「ブラジルのボサノヴァとアメリカのジャズの融合」ということになるらしい。

閑話休題、小松氏と三村さんの演奏もそれは素晴らしいのだが、やはりクラシック系の人が演奏した場合には、あのタンゴ特有の粘り感がどうしても不足する気がする。特にピアソラではそうだろう。

ジャズプレイヤーにはジャズ特有の粘り感、いわゆるドライブ感というものがあるが、前記のピアソラ/バートンの演奏ではバートンでさえピアソラの前ではちょっとあっさりして物足りない気がしないでもない。

まぁ、それはそれぞれの演奏家の解釈や特徴としてあるのだろうが、気が付いたのはマリンバ系の人がバイブを弾く時の特徴のようなものだった。

僕がみる機会のあったバイブ演奏は主としてジャズプレイヤーのものだが(というほど見ていないが)、彼らはマレット(撥)でバー(鍵盤)をスカーンと叩き込むように演奏するが、三村さんは言ってみればしなやか、ちょっと意地悪く言えば腫れ物に触るような叩き方をする。もちろん速いフレーズではそんな違いは出ないのだが、ゆっくりしたときにそんな印象を受けた。

これは実は以前に書いた佐藤先生のコンサートでも感じたことだ。佐藤先生のコンサートでも何度かバイブを使われたことがあり、何人かのマリンビストによる演奏を見る機会があったのだが、手首を柔らかくしなやかに動かし叩いた後の手首の戻りがフワーっとなってまるでスローモーションのような動きをされる。ジャズバイブをほんのしばらく弾いていた身からすると、もっと思い切り叩いてやってもいいんではないか、と思ってしまうのだが、まぁ、僕のごく個人的な見解ではあります。

バートンの演奏なんてものすごく速いフレーズでもダカダカダカダカドカーン、とすごいアタックだ、といってもあの方が特別なのかもしれないけどね。

不思議なのは、マリンビストがマリンバを弾かれる場合はそんなスローモーション的な印象は受けないんですよね。ほんまに不思議です。

ところで、今日、実に***ぶりにMy Vibraphoneのホコリを(ほんまに)払って弾いてみた。今日はバイブの奏法などいっちょ前のことを書いてみたが、現実は手が動かないし音板の位置はミスるし、情けないなぁ。しかしこの状態でこの水曜日には赤松氏主催のバイブクリニック in 大阪に出席するのだが、大丈夫かいな、いや大丈夫な訳ないな、わはははははは\\(;;^O^;;)//。

m-55.jpg
おもちゃデジカメに蛍光灯照明なのでちょっと暗いけど・・・
ついにインターネット初デビュー、というか実際の話、ほんの数度しか人前では使われたことがない愛機Musser M-55。 柱にかかっているのは、おじいさん(義父)が毎年買ってくるお守りの御札。楽器のお札ではないよ、家族のお守り。

ところで「司会のマユズミトーシローです。」というナレーションで始まる「内容のない音楽会」というCDがあったらしい。今は手に入らないらしいのだが、とても笑えるそうだ。一度聞いてみたいものだ。

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コメント

見られてましたか。
僕は知っていたので、早起きして?聴きましたが、録画まではしてませんでした(>_<)
奈々恵さんのヴァイブはジャズヴァイブ側からみると確かにものたりない部分はあるかも知れませんが、個人的には好きです。
ご本人もジャズがお好きでB大ではジャズヴァイブは生徒だとか(マリンバは講師です)。

とは言っても、奈々恵さんのアイデンティティはやはりマリンビストでしょうから、あの奏法が彼女にはあっているのかとも、、、(生意気ですいません)
マリンバをやられている方にしてみればゴリゴリのヴァイブは気味悪い?のじゃあないでしょうかねえ。
その点バートン氏はマリンバ奏者にも受け入れれる音質とテクニックなのではないでしょうかねえ。

今週はクリニックですね。楽器も是非、元気にしてやってくださいね。

投稿: のなか | 2004/10/04 11:39

のなかさん、コメントをありがとうございます。

私は実をいえば業界(?)の動向にはとんと無頓着でどんな人がマリンバやバイブを弾かれているのか、ごく一部しか知りませんので、三村さんも存じ上げませんでした。あくまで一音楽ファンとして好きなことを書いてますが、ほんまに生意気なことを書いてると思います、お恥ずかしい。

ゴリゴリのバイブが気味悪いというのは言いえて妙ですね。他の楽器でも同じようなことがいえるような気がします。

はい、楽器ももっと可愛がらなくてはいけません。耳が痛いです。

投稿: taki | 2004/10/04 22:36

業界?に疎いのは僕も一緒でした。
でも、この会をやるにつれて、勝手に情報が入ってくるっちゅ〜か、、、
大阪の学生時代に比べると、今は隔世の感があります。

三村さん、実は来年の某企画に参加してもらうつもりでいるんです。
そんなでちょっと注目してるのもあるんですけどね。

掲示板に感想(突っ込んで書いてないけど、、)書いたので、よければフォローお願いしますね。

投稿: のなか | 2004/10/05 17:43

掲示板の方に、ご挨拶程度ですけどコメントさせていただきました。

学生時代とは本当に違いますねぇ。今の学生さんのレベルも当時とは格段に違うようですし。でもこんな便利な時代が本当によいのか、時々疑問になるこのごろです。不便なりに自分で工夫していたのが結構楽しかったし、珍しいLPなどを発見する喜びもひとしおだったような。

投稿: taki | 2004/10/06 00:32

BBSへの暖かい書き込みありがとうございました。

昔と今
確かに最近はなんでもハウツー、うちでもそんなこと自分で考えろって思うような質問もあったりしますね。
知ってれば教える方は全然構わないのですが、自分で調べるプロセスが身に付く部分もありますよね。
商売ジャズ雑誌のせい?で巷にはギターとサックスばっかりで、TpやTbは少なくなりました。
まあ、ヴァイブなんかのマイナー楽器にはネットは役立ってるのかも知れませんけど。

まだ6日朝ですが、これを読まれるころはクリニック終了ですね。
お疲れ様でした。如何でしたか?

投稿: のなか | 2004/10/06 07:58

のなかさん、こんばんは。

先ほど、クリニックを終えて帰りました。私はちょっと遠いのですぐに帰りましたが、何人かの方々は赤松さん(先生)と繰り出していかれました。みなさん、お元気ですね。

この歳になると、というか特に最近は自分を見失いそうに成るようなことばかりなんですが、赤松さんや若い方々からエネルギーをもらって、何とか自分を取り戻した気分です。

しかし若い女性マリンビストばかりで、おまけにテクニックもすごいし参りました。ミュートのときだけほんの少し弾きましたが、それは負けなかったと思います。でも練習すればみなさん、すぐ慣れるでしょう。それ以外は遠慮して聞くほうに専念いたしておりました。

また週末には掲示板の方へもお邪魔してご報告いたします。

投稿: taki | 2004/10/07 00:45

クリニックで英気?を養われたようでよかったです。

確かに、若いマリンバ奏者にはかないまへんわ〜。
でも、僕ら年輩組もそれなりにお役にたつこともあるのではと勝手に思い込んでやってます。

上達は難しいかもしれないけど、せめて学生時代のレベルをキープするくらいならなんとかなるかな〜とも思います。

Takiさんにもこれを機に本格的な復帰を願っております。(東の50代)

投稿: のなか | 2004/10/07 13:01

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