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2004/12/31

SOLARIS

今年も残すところあとわずかになってしまった。色々と大変な年だったが、来年は良い年であるように願いたい。

さて、長年ネットのお世話になっているが僕が始めた95年の暮れのころはまだインターネットが今ほどには発達しておらず、パソコン通信華やかなりし頃で、このBlogのホストであるNiftyServeが一番大きなシステムだったと思う。様々な分野のフォーラムがあったが、このBlogのマイリストにリンクを挙げさせていただいている、たかけんさん、ゆうけいさん、いたるさんなどもNiftyのジャズフォーラム(FJAZZ)で知り合った方々だ。

しかしNiftyのフォーラムもインターネットに押されて来年早々にはとうとうなくなるようだ。パソ通はオープンなインターネットと違って会員制クラブのようなもので、かなり密な情報や意見交換が盛んだったために、貴重な情報もたくさんあったから、そうした過去ログを保存しようという動きもある。しかし既にかなりのフォーラムがアクセスできなくなってしまったようだ。

僕がほしいと思うフォーラムのログはすでにダウンロードしているが、こうした貴重なログがあちこちに保存されてもそれが生かされることは中々ないかもしれない。ま、昔のよきパソ通時代の人々の思い出として去っていく運命かもしれない。

ということで、僕のログからちょっとひっぱりだしてみよう。

最近、タイトルにある映画「SOLARIS」の中古DVDを手に入れたのだが、以前にその予告を聞き取って英会話フォーラムに書き込んだものだ。

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2002.12.2 NiftyServe 英会話フォーラム Listeining館 映画会議室 by taki
SOLARIS (fox)

ポーランドの作家スタニフワム・レム原作の古典的SFの映画化です。1972年に旧ソビエトが映画化しており、キューブリックの「2001年宇宙の旅」に匹敵する名作と言われているそうです。監督はタルコフスキー(よく知りませんがソ連の名監督だそうです)。

学生の頃、SFをよく読んでしましたが、レムの作品は独特の世界が描かれた非常に優れたものが多いと思います。SF界では、米国のブラッドベリ、ハインライン、アシモフなどと並ぶ著名な作家です。

「ソラリス」もハヤカワ文庫から出されていたちょっと大き目のSFシリーズにあったのを読みました。邦題は確か「ソラリスの陽のもとに」だったと思います。

ソ連の映画化も聞いてはいたんですが、作品を実際に見たのは割と最近で、たまたまディスカウントストアの安売りビデオ、多分レンタルビデオの処分品だと思いますが、その中にみつけて購入したのが3-4年前です。一般にはメジャーな作品ではないので、古い割には画面はきれいでした。

原作はとても映像化が難しい感じがしていたんですが、非常に簡素な画面で冷静に話を進めるいい映画でした。1972年ですから今時のSFXとは無縁ですが、時代を感じさせないつくりになっています。

今回は米国映画。予告からもわかるようにSFXをふんだんにつかっているようですが、はたして旧ソ連版を超えられるかどうか。米露対決ですね。
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さて、DVDに入っている特典映像でプロデューサーは「これはラヴストーリーだ」と言い切っているが、言い切るところがまさにアメリカだろうな。原作やソヴィエト版を見たのははずいぶん以前なのでよく覚えていないが、恋愛もあるものの心理的な葛藤と不可思議な世界がからみ合うサイコミステリー要素の強い込み入った物語だったように思う。

アマゾンで見てみると、「ファーストコンタクト哲学SFの不朽の名作」という書評があるが、まさにその通りだと思う。ファーストコンタクトは映画も色々あるが、どれも大仰な割には凡庸で類型的ななものばかりで、これほどの特異な設定を超えるものはないようだ。今回の作品もラヴストーリーと言い切らずにそうした面での取り上げ方もしてほしかった気がするが、映画としては題材が複雑になり過ぎるということかもしれない。

予告では目を引く場面を取り上げていたので、ソヴィエト版とは違ったアクション的な要素があるのかとも思ったが、実際にはアメリカ映画には珍しいほどに暗く静かに進行する映画だった。音楽さえもほとんどなく、数人の登場人物の会話のみで成り立っているといっても過言ではない。だからこそか、ステーション内部のリアルさが全編を引き締めていると思う。現在では実物のステーションがNASAを中心に日本も参加して作られつつあるが、そうした情報を大いに活用したそうだ。

映像はキューブリックの「2001年宇宙の旅」をかなり意識していると思う。最初の宇宙船がステーションに近づく無音のシーンは特にそうだ。

とはいえ、ストーリーはかなり男女関係にしぼって省略している。むしろソヴィエト版のほうが明るいかもしれないし、原作に近い完全版だったようだ。

原作の方だが、以前から出ているハヤカワの邦訳本はポーランド語からロシア語経由のもので、抜けている部分もあったらしい。最近、ポーランド語からの直接訳で完全なものが出ているようなので期待が持てるかとも思ったが、前記のアマゾン書評によればそれほどのものでもないらしい。再購入するよりは物置に入り込んで行方不明の古本を探し出して読みなおしたほうがいいかもしれない。

solaris.jpg
  左がソヴィエト映画VHS、右がアメリカ映画DVD

英会話フォーラムでは予告を聞き取った英文を書いたのだが、ところどころ聞き取れなかったり間違ったりしているところがあるので、分かったところだけ訂正して載せますので興味のある人は見てください。年内にアップするにはDVDで全編チェックするのは無理なので途中までしか訂正はしてません。

また聞き取った予告(trailer 1)は既にリンクが切れていてネットでみることはできませんが、別の予告(trailer 2)はまだ見れるようです。

http://www.movie-list.com/s/solaris.shtml

2016.3.3追加 Movie-Listサイトからもなくなっていますが、今はYouTubeにありました。


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Release Date: December 13, 2002
D: Steven Soderbergh
Cast: George Clooney; Natascha McElhone; Jeremy Davies; Viola Davis; Ulrich Tuker
Plot: Upon arrival at the space station orbiting an ocean world called Solaris, a psychologist discovers that the commander of an expedition to the planet has died mysteriously. Other strange events soon start happening as well, such as the appearance of old acquaintances of the crew, including some, like the psychiatrist's wife, who are dead.

オフィシャルサイトの情報も参考にしました。
http://www.solaristhemovie.com (2016.3.3追記:今はありません)

May I help you?
We're looking for Dr. Chris Kelvin.
We've received no contact in Solaris expedition for six months.
When (did they) send in a security force?
Why not send in the security force?
We did.

If you're confident and if you can manage to board the ship, you can negotiate the safe return.
 →We feel confident that if you can manage to board the ship, you can negotiate the safe return.

Can you tell me what's happening here?
I can tell you what's happening. But I don't know if they could really tell you what's happening.
 →I could tell you what's happening. But I don't know if that'd really tell you what's happening.

Hey!
I saw my son. My son is ***. And I (sought) your wife.
 →That's not my son. My son is on Earth.And that's not your wife.
Where did you come from?
They have heart of an artist.
 →They are part of Solaris.

- From Academy Award Winners, James Cameron and Steve Soderbergh.

How long do you think you can go without sleep?
 →DVD字幕:How long can you go without sleep?
  実音声:How long you think you can go without sleep?
(DVDチェックはここまで)
- Whatever you desire, -
You've been manipulated.
- whatever you fear, -
(Telling me, telling me.)
That's not human and I'm threatened by that.
- whatever you think -
She's alive.
- becomes real.
(All we) know is driving as crazy, so we can watch us killing each other.
What does Solaris want from us?
If you keep thinking there's a solution, you'll know here.
What if what's happening here started happening on earth?
- George Clooney, -
Chris, No!
***
You'll know what you're in for.

End   -taki-

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2004/12/14

Jazz Rock:もひとつおまけ

単なるご挨拶なんだけど久しぶりに友人にメールを送ったら、彼のBlogを知らせてくれたのでトラックバックをしてみようという、それだけなんだけど。

なぜか僕がJazz Rockについて最後に書いた日に彼もJazz Rockのことを書いていた。おまけに「私の理解では(Jazzの方から見た見方)、Gary Burtonの「Duster」(1967)がJAZZ ROCKの走りだと思っている。」なんて僕と同じようなことを、といっても当たり前だ。なんせ学生時代に一緒にバンドしてたんだからね。"Duster"に入っている"General Mojo's Well Laid Plan"のコーイエルのギターをコピーして弾いたのは彼だったのだ。ということでその記事にトラックバックしておこう。

「ブラック・ファンク」なんてなつかしい言葉が書いてあった。そういえばあの頃は次々と有名プレイヤーが来日して、よくコンサートに行ったものだ。Head Huntersの初来日の時も神戸文化ホールに彼と行った覚えがある。

あそこは大学のクラブ(軽音楽部)の定期演奏会をしていたので、かつて知ったる楽屋裏、コンサートの後、片づけ中の舞台に上がりこんで楽屋までおしかけHancockのサインをもらったが、あれはどっかへ行ってしまったなぁ。

Hancockは奥さんとお嬢ちゃん(アイシャちゃんだったか)をつれて来ていて、お嬢さんを抱いたよき父の姿が何とも微笑ましかったが、あれももう30年くらい前の話か・・・、光陰、矢の如しだね。

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2004/12/12

しょんぼりした血管

あ痛たた、っていうのはしばらく立ちっぱなしで実験していたものだから、御居処(おいど)の病気が悪化してしまった。「おいど」というのは広辞苑によると婦人語とあるが関西ではよく聞く間接表現で、お尻のことである。しばらく忙しくて医者にもいけなかったのでそれが追い討ちをかけたようだ。昨日はやっと土曜休みが取れたので医者にいったのだが、近所には専門医がいないのでいつもの内科の先生のところに行った。

この先生、この辺りではダンディーで誠実で優しい先生として女性に人気がある・・・以前にバスの中でご婦人方がそんなうわさをしていたし、確かにダンディーといってもいいだろう。しかし我が家では、といっても家内と僕の間だけだが、いつもまじめな顔をしてユニークな説明をしてくれる面白い先生である。今回もとてもユニークだった。

お尻の病気は座りっぱなしとか立ちっぱなしでいると血のめぐりが悪くなってうっ血するために起こるということだ。そこでそれを緩和するための薬を処方していただくのだが(内容は僕のうろ覚えだから医学的にはまちがってるかも):

(図を描きながらまじめな顔で)
「こういう風にこの部分がうっ血して腫れているわけです。このたまった血がなくなれば元に戻りますから薬でここの血を止めてしまいます。」
(ふと自分の言った言葉に気づく)
「いえ、血を止めてしまうというと大変なことですが、(ここで微苦笑、照れ笑いともいうかも)実際に止めてしまうわけではなくて、(真顔に戻って)薬でこの辺りの血管をしょんぼりさせます。」

う~ん、まじめな顔して「血管をしょんぼりさせる」と言われると、・・・笑うに笑えない・・・、ですね。

でも結構、名医かもしれない。といっても病気がすぐ治るとかいうんではないけど、いつもこの先生のところに行くと、帰りには何となく気分が楽になって病気がよくなるような気がするからね。

ついでながら、開業時に大学の同期生から贈られた旨が書かれた待合室の壁にある時計から察するに、大学は僕の数年後輩であるようだ(僕は工学部だけど)。ひょっとしたらキャンパスで顔をあわせたこともあるかもしれないが、記憶しているわけはありません。

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2004/12/05

King Nerd of Geek Mountain

とうとう今年も最後の月になってしまった。

この秋からはやたらと忙しくて・・・とはいっても世間様のように夜遅くまでは仕事はしないんだけど、英語の勉強がすっかりおろそかになってしまった。これじゃ翻訳で独立なんて夢のまた夢だなぁ。

さて、また久しぶりにMatt Maughy氏のTen Years of My Lifeを覗いてみた。

I am King Nerd of Geek Mountain

タイトルがいいね。 nerd も geekも「オタク」ということだから、「オタク山のオタク大王」とでもいうところか。辞書によっては、オタクをfanaticとかmaniacとしているものもあるが、これはかなりネガティブなイメージだと思う。日本でもオタクという語は以前はかなり暗いイメージで使われたが、最近はそうでもないだろう。

King * of * Mountainという表現は何か由来があるのかもしれないが、良く使う言い回しのようだ。ネットで検索してみると「*」の部分に変な語が入ったものがいくつか見つかる。

nerdを始めて聞いたのは映画ジュラシックパークの姉弟の会話で、弟が姉を指して"computer nerd(コンピュータオタク)"と呼んだ台詞だ。映画ではそれが最後には役に立って助かるという設定だね。

geekは、英会話教室に通っていたときにインストラクターに聞いた。nerdよりもgeekの方が良く使われるのかな、ネット検索件数ではgeekの方が圧倒的に多い。ただ辞書によってはもっと変な意味しか書いていないものもあるが。

Like a kid saving up proofs-of-purchases from breakfast cereal and waiting months for some piece of plastic crap to arrive, I was giddy when the UPS guy finally arrived two months after getting enough TiVo customer referrals (4) to get their free special iPod. And I'm such a dork I got a case for it that is clear on the back, so I can show off the TiVo logo while still protecting it.

I'm really surprised the unit didn't ship with TiVo blips or their theme song already on it.

ing形を多用して簡略化した文の典型だな。こういう文はネイティヴならではのもので、非英語人の僕にはなかなか書けないねぇ。

ちょっと、いくつか単語をみてみよう。

proofs-of-purchaseというのは「購入証明」とでもいうのかな。朝食のシリアルの箱についているマークかシールのようなものだろう。customer-referralsというのも同じようなものだろうけど、顧客情報が書いてあるようなものだろうか。(4)とあるのは4枚集めた、ということかな。

TiVoっていうのは、DVR(degital video recorder)でネットで番組配信や番組共有ができるものらしく、ユーザーが何を見ているかも配信側で分かるようだ。番組リサーチも同時にできるってことらしい。

giddyって語がでてきた。以前、米国人に「You are giddy.」といわれて意味が良く分からなかった語だ。ここでは「待ち焦がれたi-PodをUPSの配達員が持ってきた時にはうれしくて目がくらみそうだった」というような辞書にある意味だと思う。しかし僕がgiddyってのはやっぱり良く分からないなぁ(^^;。

I'm such a dork:dorkは辞書ではヤバイ意味もあるが、「ボクってアホでね」ってな感じか。

nerdでgeekでdorkなあなったってどんな人?って言いたくなるけど、自分のことを変なヤツ扱いしてみるってのも、日記ではよくあることですね。だけど、なんせKing Nerd on Geek Mountainですからすごいな。

TiVo blipsが分からないが、TiVoのキャラクターが出す音なのかな?

ではちょっと大げさっぽいかもしれないけど訳してみよう、原文とは多少違うとこもあるけど、雰囲気、雰囲気。

「我こそはオタク山のオタク大王」

朝食のシリアルについてるマークを集めた子供がプラスチックの景品がくるのを何ヶ月も待ってるみたいに、スペシャルiPodがもらえるTiVoの顧客カード4枚を集めて二ヵ月後、UPSの配達員がやっと来たときは、目がまわってクラクラしたよ。オレってバカだから、iPodをカバーしながらTiVoのロゴも見えるように裏が透明なケースまで用意したんだ。

しかしTiVoの音とかテーマソングを先にもう入れて送ってこなかったってのは、ちょっとびっくりしたな。


著者(?)のMattさんはCNNのインタビューに出たそうだから、有名人だね。

そうそう、変なヤツっていうと、英国人の英語インストラクターはgeezerっていってたな、"He's really a geezer."とか。でも彼もかなりなgeezerだったけど。

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