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2005/08/16

Careful Consideration

このところ更新をまたサボっていますが、久しぶりに英語の話題を書いて見ます。

翻訳の勉強を多少バイトをしながら進めているものの、一向にはかどりません。しかし徐々にですがスタイルというのか訳し方が変わってきたと思います。翻訳フォーラムのモデレーターであるBuckeye氏が「翻訳者でない人が気づいた翻訳のコツ」という題で書かれている項目が何となくわかるようになってきました(本来はトラックバックすべきですが、バイトごときがプロに対してコメントするのは恐れ多くてできませんね)。

例えば最近訳した次の文を考えて見ます。ちょっと硬い表現ではありますが:

Be sure to give these questions careful consideration.

 これらの質問に注意深い考慮を与えることを確実にしなさい。

高校生ならこれでもいいかも知れませんが、翻訳家といわずとも社会人であればこんな文を書いていてはいけませんね。
一つのポイントは品詞をそのまま日本語に置き換える、つまり名詞は名詞に、動詞は動詞に、という呪縛から逃れるのが第一段階でしょう。その上で日本語らしい表現に書き換える必要があります。
もう一つは「give -- consideration」を熟語として「考える」ということもできるかもしれませんが、英語にはそのような発想はもともとはないのだろうと僕は思います。give A X というのは文字通り「AにXを与える」とすればよいのです。英語をそのまま理解し、その後はそれをいかに日本語らしい表現にするか、つまり日本語の能力次第といえます。

 これらの質問に確実に注意深い考慮をしなさい。
 これらの質問を必ず注意深く考えなさい。

まだまだ自然とはいえませんね。

 これらの質問について十分に考えてください。

原文とはかなり違いますが、普通はこんな風にいいませんか?

 「質問について」ならabout these questionsだろ?
 carefulは「十分に」とは違うだろ?
 careful considerationだから「十分注意深く考える」とか「注意深く熟考する」とかすべきではないか?
 Be sureはどこへ行ったのだ?

色々と反対論は出ると思いますが、最近はこうしたことが言葉に対する呪縛だったのではないかと思っています。だから英語で理解した文章を日本語の文章に置き換えるのではなく、英語で理解したイメージを日本語のイメージで書き出す、というスタイルになりつつある、あるいは出来るようになってきたと思います。

これはやはりBuckeye氏が「誤解されやすい翻訳業界の常識--訳文に、翻訳者の解釈を入れてはならない」という記事で書かれていることに通じるものだろうと思います。ただしそれが行き過ぎて、勝手な作文にならないようにしなければならないのは言うまでもありませんが。

signalイメージは隣町の稲美町にある図書館へ行く途中にある田んぼをつっきる一本道の信号機。

Stop! And think about what you're going to do.

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コメント

 こん**は、Takiさん。いつも興味深い内容で勉強になります。

 昔他愛も無い同時通訳遊びというのを友達とやっていたのを思い出しました。それで遊んでみると、

>Be sure to give these questions careful consideration.
「えー、これは確実にしてください、それは、これらの質問について、注意深い考察を与えることをです。」

てな具合になりますか。必死で訳しておられる通訳のかたには悪いと思うのですが、あれってどうしても笑ってしまいますし、にわかには意味がつかめませんね。

 素人考えですが、この文章の場合、名詞が二つ続くという構造がどうしても日本語を考えるときに邪魔になるような気がします。だから直観的に
>英語で理解したイメージを日本語のイメージで書き出す
事が大切なんでしょうね。

>Stop! And think about what you're going to do
止まりなさい、そして考えなさい、何をかというと、あなたが今なそうとしていることについてです。

うーんやっぱり(^_^;)

投稿: ゆうけい | 2005/08/16 15:22

ゆうけいさん、コメントをありがとうございます。
同時通訳遊びなんて随分と高尚な遊びをされていたんですね。でも英語をそのまま理解するにはいい方法かもしれませんよ。
翻訳の場合も、英語の語順を変えずに自然な日本語にする訳し方を勉強したことがあります。

投稿: taki | 2005/08/16 21:54

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