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2006/01/03

Natural Feelings/Buddah Records

前回、AirtoのCD "Seeds on the Ground"をご紹介しようと思ったら、取り扱い不可とかややこしい事態になっているようで、米国のアマゾンでも同じような状態だから、廃盤になったということか。入手難なアルバムをご紹介するのも気が引けるが、話の種くらいにはなるかな。
seeds_on_the_ground
日本のアマゾンでは2種類紹介されており、それぞれをチェックしてもらうと収録曲は7曲など同じでジャケット違いだけのようになっているが、米国アマゾンを見ると16曲と随分と違うことに気づかれるはずだ(米国アマゾンは全曲試聴できるようです)。アマゾン・ジャパンでユーズド\6,666というオーメンのような値段のついたものは米国アマゾンのものと同じジャケットなので多分内容も同じだろうと思うのだが、僕の持っているCDもこれだ。何年も前、まだアマゾンがなかった頃に大阪梅田のタワーレコードで見かけて購入したのだが、当時の普通の価格だったと思うからせいぜい\2,000前後というところだったと思う。

Seeds on the Groundはタイトル通りAirtoが地面から生えてきたような珍奇なジャケットだが、内容もそれに劣らず(いや劣るのか・・・)あまりパッとしないものなので、それだけだったら買わなかったところなのだが、これには実に9曲ものボーナストラックがついている・・・というだけならやはり買わなかったかもしれないが、この中にBebeという曲が入っているのに気がつき、迷わず買ったのだ。

このCDでは単にボーナストラックとしか記されていないのだが、実はこれらは以前にNatural Feelingsというタイトルで発売されていたLPに収められていた曲なのだ。ちょっと調べたところではどうもこれが彼の初リーダーアルバムでSeeds on the Groundが二枚目のようだ。メンバーは同じでリリースはそれぞれ1970、1971となっているから、録音は同時にされたのかもしれない。しかし内容的にはNatural Feelingsの方がずっとよい・・・先に発売されたのだから当たり前かもしれないな。ただ、当時はあまり注目されず国内ではSeeds on the Groundしか話題に上らなかったと記憶している。

というのは、1971年に一大ブームを巻き起こしたWeather ReporとReturn to Foreverの双方にAirtoが参加していたということから、その後に日本で発売されたSeeds on the Groundだけが注目されたのではないか、というのは僕の単なる推測に過ぎないんだけど、内容はタイトルの通り飾り気のないとてもナチュラルなサウンドで、当時の音楽が向かおうとしていた後の所謂フュージョンにつながるような音楽とは明らかに異なっている。多分、音として素朴すぎたのだろうと思う。buddha

natural_feelings2
あの頃は国内外で様々なマイナーレーベルが出ていたが、これらのアルバムもBuddah Recordsという珍妙なレーベルだ。右のイメージは僕の持っているオリジナルのNatural FeelingsのLPにあるロゴマークで、左はジャケット裏面にある録音風景(クリックすると拡大)だ。拡大イメージで縦に白い線が入っているのは、購入時にジャケットを封印していたペラペラのラップをLPの出口だけ切ってそのまま、未だにラップ状態にしているために光の反射しているものだ(何とも貧乏くさいね)。ベースは写っていないけどロン・カーターですぞ。natural_feelings

stjohnb
もう一つ気に入っている点は、ジャケット(右イメージ)にヒエロニムス・ボスの絵が使われていることだ。ただジャケットには"St.John of Patmos"と書かれているが、今回ネット検索したところ、実際にはこれは"St. John, the Baptist"(左イメージ:ポップアップします)と呼ばれているらしいことが分かった。では、クレジットされているタイトルの絵はというと、そのままの絵というのは見つからなかったが、ほぼ同じタイトルで同じくボスによる"St.John on Patmos"(右下:ポップアップします)というのがあった、というオマケつきでした。boschjohn

うーん、今回はイメージが多かったな。

assadあっと、何故にこのNatural Feelingsがいいかというと、絶対お勧めとまではいわないものの、Bebeという曲だけでも聴く価値はあると思う、といいたいだけだったのだ、何といっても作曲者のSivuca自身が参加しているからね。この曲は、かの兄弟ギタリストであるアサド兄弟も取り上げていて、一部では結構ファンが多いのだ、ということを知ったのも実はかつてのパソコン通信-FJAZZ内の倶楽部ECMでの話だったのでした・・・。 でもPCに取り込んだNatural Feelingsを今一度聴きなおしてみると、やはり素朴でのどかなBrasilテイストで、妙に音を作っていないナチュラルさがいいですね(前回のタイトルにもBrasilと、ZでなくSとしているのは、かつてたかけんさんに教えていただいたブラジル語つづりなのです)。


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コメント

はじめまして、
"Natural Feelings"を購入希望で検索中、たどり着きました。一番ためになりました。購入前読んで助かりました。本当にありがとう!ございます。

"Essential"というタイトルのも選曲が似てるみたいです。それもジャケと曲数が微妙に違う見たいですが。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00000I243/qid%3D1141665253/249-2050610-4192322

http://www.soft-tempo.com/records/dt/2005/10/airto_featuring.html

投稿: 富士山 | 2006/03/07 02:40

富士山さん、いらっしゃいませ。blogの方も少しですけど、読ませていただきました。僕もボサノヴァは大好きで、ボサノヴァバンドやってたこともあります(はるか昔だが)。
僕のblogがお役に立ててうれしいです。検索で引っかかったとは驚きです(そんなことはあんまり考えたことがないもので)。
キーボード練習してくださいね、僕も細々ながらギターとヴァイブ練習しています。

投稿: taki | 2006/03/07 23:57

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