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2006/02/26

Delvaux et Magritte

この週はなんだかんだと言ううちに過ぎてvibの練習をサボってしまった。

DSCF0506その代わりというわけではないが昨日は姫路市立美術館に娘と家内のお供をして「デルヴォーとマグリット」展を見に行った。姫路美術館は小ぶりだがアットホームで暖かな感じがとてもよかった。時々行く兵庫県立美術館はずっと大きいが、冷たくて何度行ってもあまり好きにはなれない。設計した安藤忠雄にはちょっとがっかりだな。左のイメージは姫路城を背景にした美術館。細身の黒いg街灯がマグリットの世界を彷彿(髣髴?)とさせる。

magritteマグリットは娘が以前から見たがっていた画家だ。展示は美術館の所蔵品からだそうだが、リトグラフ中心でデルヴォーの方が数は多く、マグリットは少なかった。しかし本物はやはりよいね。右のイメージはそのパンフレット。

デルヴォーは「海は近い」(パンフレット左上の絵)など数点の油彩画を除くともう一つピンとこなかったが、何となく退廃的なマリーローランサンという気がした。むしろ影響を与えた作家として展示されていたモンタルドの大作「寓意的な情景」やアンソールの細かく描きこまれた不気味なリトグラフに圧倒された。名前を忘れてしまったが、モローの影響を受けたか与えたかの画家の作品も興味深い。

404781ところで副題の「デルヴォーが夜の世界なら、マグリットは青空の世界」は確かにその通りでなかなかよくつけたタイトルだと思う。マグリットの青空は独特の奥行きと広がりがあるが、そこには何かなつかしさが感じられる。ただ単純な郷愁かと思って12枚のシリーズになっているリトグラフ「マグリットの捨て子たち 」を見ていて、ハッと気がついたのが、Larry Niven作のSF小説「Ring World」だ。かなりハードなSFでなおかつ僕は英語で読んだのでよけいに分かりにくかったのだが、マグリットの遥かに続いて限りがないように見える青空と地平の独特な世界はまさにリングワールドに通ずる世界だと思う。

404780姫路美術館はベルギーのシャルルロアと姉妹都市提携を結んでおり、その関係からベルギーの作品を収集しているとのことで、今回もその収蔵品からだそうだ。デルヴォーもマグリットもベルギー出身というのは知らなかったが、なかなかよい作品を収集しているね。美術館前の庭にある街灯は、案外マグリットを意識しているのかも知れない。マグリットの展示はリトグラフ以外では油彩画二点とグワッシュ一点だったと記憶する。パンフレットにある火を噴いている絵が油彩の「観光案内人」。

イメージは「マグリットの捨て子たち」から二点、Limited Edition Graphicsからいただきました。

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