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2006/04/30

Londonderry Air

春先は土曜休みがほとんどなくて、日曜は何となく過ぎて、という繰り返しだったが、やっと土日休みだった。でも片付けなければいけない仕事がほったらかしだったので、今日はそれで終わってしまった。でも少し書いておこう。

Next_doorこの正月にCD-PC取り込みプロジェクトと称して、CDをWin-XP付属のメディアプレーヤーでPCのHDに録音した。その後、そのmpg3ファイルをUSBスティックタイプのプレーヤーに移して通勤電車で聴いていたのだが、どうもヴァイブの音が変な気がしていた。しかしあまり気にせずにいたのだが、今日、赤松氏の「NEXT DOOR」が届いたので、念のためにCDの音とmpg3の音を聴き比べてみたら、やっぱり違う。アタックがペシャっとした音になってしまっている。

多分、録音設定でサンプリングレートとかがあるんだろうけど、よく分からん。どうもファイルが小さくなりすぎだと思った。ヴァイブ以外はあまり気にしないので、いいんだけど、ヴァイブは今のままではダメだな。

赤松氏の演奏は相変わらず素晴らしい。ソロでLondonderry Airがあるんだけど、偶然ながら今、ギターで同曲の武満徹編曲バージョンを練習し始めたところだ。赤松氏の編曲もなかなかと凝ったコード進行のようだけど、さすがに武満徹編曲はすごい。これをヴァイブに置き換えてみたら、などと思ったり・・・思うだけではいかんな。
今日のCDリンクはHMVです。

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2006/04/20

AISHA DUO

このところ、現在のジャズヴァイブを代表する赤松氏からコメントを続けていただいている。僕のblogがこんな光栄に浴するというのは前代未聞というか、まことにもってもったいないことであります。Dualisの記事に続くコメントを是非読んでください。僕のコメントはどうでもいいですけど。

その記事の冒頭にご紹介させていただいた赤松氏のblogでエスカレーターについて僕がちょっとコメントを書いたことが発端でコメントをいただくようになったのだが、どういうわけか同じようなことは続くもので、そのDualisの記事で感動したと書いていた打楽器の服部さんともソーシャルネットワークの方でメッセージを交換させていただくという全く予想外の経験をしてしまった。ちなみに最初にメッセージをいただいたのはソプラノの橋本さんでした。

Aishaさて赤松氏から紹介されたAISHA DUOなのだが、赤松氏がコメントで十分に語られているので何をかいわんやなのだが僕なりに書いてみよう。

話はいきなり遡って、70年代にジャズシーンは大きく変貌したと思うのだが、その中で特異な存在だったのがECMレーベルだった。ドイツのマンフレッドアイヒャーが作ったヨーロッパ的、ややクラシック室内楽的な、あるいは現代音楽的な要素のジャズがとても新鮮で一部では熱狂的なほどにブームになる一方で、50年代から60年代のジャズに馴染んだ人の中には眉をひそめる人もいたと思う。確かにあれはジャズではないといえばそうかもしれない。

ヨーロッパジャズの動向どころか、世界の動向もよく知らない、というか特に注意も払っているわけではないから、赤松氏からの受け売りなのだが、ヨーロッパは当のECMが新鮮さを失った(と僕は思う)後もその呪縛から逃れられないのかもしれない。ジャケットもご覧の通り、かなりECMっぽさが漂う。

AISHA DUOもその例外ではないようで、特に中盤にかかると「あ、これはあの・・・」という気がしてしまう。PreludeのCelloを聴くとDavid DarlingのCyclesを思い出してしまうし、Windの後半に出てくる声のような笛のような音ではKeith JarrettのRuta and Daityaを思い出してしまう。しかし全体にいうと、かつてのECMなどにみられたダイナミズムがそれほど感じられず、ややもの足りなさがある。70年代にあった音楽も室内楽的ではあったが、一曲ずつがそれぞれに力強さや個性があったが、このアルバムは全体によくできているものの何となく小さくまとまっておとなしい印象は拭えない気がする。

とはいうものの、僕自身は結構気に入っているアルバムではある。Children Songなど8曲も取り上げていて、今更何でこれを、という気がしていたが、これが結構力が入っていてよかった。中盤は中だるみしてしまうのだが、その後のWind、Blanca、Amandaあたりが最もこのユニットらしい曲ではないかと思う。全体にこの辺りをもっと追求して欲しいところだ。VibのMarco Decimoはなかなかと良い感じだ、とはいっても欧州的鉄琴楽器音楽愛好家ではない方にはお勧めはしませんが。

珍しい、といっては失礼なのだろうけどイタリアのジャズである。だから何かイタリアらしさを期待してしまう面もあるのだが、何がイタリアらしさかと考えると、ふとそれは案外、日本のジャズに対してステレオタイプのジャポニズムを求めるのと同じなのかもしれないと気がついたのだった、といいつつ、今はこのアルバムのMarco Decimoの師匠であるDavid FriedmanのApril Joyを聴いているのであった。しかしvibも練習をまたサボってるなぁ。

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2006/04/10

有馬温泉春景

Cherry1フリーのblogをやたらと増設したものの、やはりあちこち書いているとワケが分からなくなったり数を書かねばと思って内容の吟味や文章の推敲がいい加減になったり(それまでも大した文を書いているわけじゃないけど)したので、また元に戻ってボチボチ行こうと思う。

この土日はまた有馬温泉に行ってきた。先月も鷲羽温泉に行ったばかりなのだが、先週の月曜だったかに突然、家内から「土日は有馬温泉に行くから」とお達しがあったのだ。ウンもスンもない。まぁ、いつも休みといっても何ということをするでもなく過ぎてしまうので、温泉でゆったりするのもいいんだけどね。

Dscf0596しかし土曜日の黄沙はすごかった。有馬まで六甲山系を運転していたからよけいに感じたのかもしれないが、こんなひどいのを見た、というか実感したのは初めてだ。左のイメージでご覧の通りほとんど深い霧がかかったようで、晴れているようなんだけど妙に薄暗い感じがする。
Cherry2土曜の昼間はずっとこの調子だったものの、夜はかなりよくなったようで旅館近くの善福寺では夜桜を通してきれいな月を見ることが出来た。この桜は糸桜と呼ばれ神戸市民の木にも指定されている。樹齢270年以上というしだれ桜だそうだが、桜でもこんなに高くなるのかと思うほどの大きさだ。TVなどで太い桜の木というのは見たことがあるが、これは高さもかなりある。右は昼間に撮ったその糸桜。Dscf0609

善福寺の桜は満開だったが、今年は寒かったせいで他の桜はまだ満開とはなっていないようだ。春休み最後の土日とはいうものの、昨夏に来た時に比べると客足もまだもう一つのようで、それほど人通りは多くない。

Dscf0608有馬川の川原では何やら催し物が開かれるていたが、お客の入りは今ひとつのようだった。

ところで前回はDualisについて書いたのだが、ソーシャルネットワークのmixiで何とメンバーの方からメッセージをいただいてしまった。僕の記事が検索に引っかかったのか、偶然見つけられたとのことで、わざわざメッセージをいただき光栄の至りでした。mixiにDualisのコミュニティーもあるのを知ったが、今のところほとんど東を中心に活動されていて関西では聴く機会がないようなので、とりあえずROMだけにしておこうと思う。もしCDが出たら是非買おう。

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2006/04/08

Dualis

まずはVib奏者の赤松氏のBlogが始まっていた。赤松氏の書くものは結構面白いし文体も好きだ。それにvibの写真があったりして、それだけでも見ていて楽しい・・・のはvib弾きだけかもしれないが。

さて、昨日は東京ビッグサイトまでペイントショーという業界見本市に行ってきた。前回2002年もそうだったがペイントというのはあまり一般に訴求するものがない(自動車、建築など工業用が多い)し、それほど目新しいものも少ないので、PR的というかお祭り的な展示が多い。中央ステージでは浅草のサンバチームが出ていたし、あちこちの企業ブースでパントマイムやジャグラーやらのアトラクションがあり、「リング」の原作者鈴木光司氏が講演をしているブースまであって、一体、何の見本市なのかと思ってしまう。

しかしだね、秀逸だったのはドイツ化学メーカーBASFでのDualisの演奏だね。美女3人(本当は4人グループらしいが)によるクラシック系演奏、というが本当にきれいな方々ばかりな上に素晴らしい演奏だった、てなこともあるが何より舞台にvibraphoneが置いてあったということが僕にとって重大なことだ。

Dualis機種はSaitoのやや小型タイプ、といってももちろんF-Fなんだけど、バーの幅が低音から高音まで同じでやや全体に小さい。多分、持ち運びが便利なように、とか場所を取らないとかの理由もあるんだろうと思う。

クラシックというのがミソなんだけど、メンバーは多川智子(Vn)、橋本朗子(Sop.&P)、服部恵(Perc.&vib.&P)ということだ。いずれも相当なレベルの演奏でしっかりしたクラシックの素養があることは明らかだ。と同時にかなりポップなアレンジを組み入れている上にクラシックとは違ったGroove感がすごくあるところが今までのこの手のグループとは違うところだろう。JazzだとSwing感というところなんだけど、PopやRockではやはり少々違う気がするので、それはGroove感としておこう。要するにノリってやつだ。特にvibはソロがかなりあるんだけど、ノリがすごくいいので、予め書いているんではなくてimprovisationという気がする。

それと演奏する時のしぐさや表情がとても自然なところがすごくよかった。例えば女子十二楽坊なんかしぐさが妙にわざとらしいし、表情が常にカメラ目線(きらいな言葉だけど他に適当な言葉がないので仕方がない)でいかにも楽しいですっていう作り笑顔で見ていると気味が悪くなる(ちょっと大袈裟か)。そんな演奏をいくつかTVで見たんだけど、彼女たちはそうした外観を取り繕うことがなく、内部から出てくる音がそのまましぐさに現れていた。特に服部さんはほとんど冷静に音と周囲を見ているクールな表情で笑顔はたまにしか見せないところが素敵だったな。特にアフリカンブルースでの太鼓ジャンベを叩く時はむしろ無表情というかすごく覚めた表情だ。あの太鼓は色んな表情がでるんですな、最近はやってるらしいが、なるほどと思う。アフリカンブルースでは素晴らしいvibソロもありました。

三村奈々恵さんがアルバムUNIVERSEでIsn's She Lovelyをvibで弾きソロもされている。非常によくコントロールされた演奏で素晴らしいとは思うのだが、正直にいって上品な演奏なんだけどGroove感があまりなくてソロはちょっともの足りない。しかし、服部さんの演奏はGroove感がすごくあって、しかしコントロールしきれていないというのか「ゆらぎ」のようなものがあって、そこがImprovisationだと感じる根拠ではある。ただJazzのSwingとはちょっと違うという気がした。

以前に、赤松氏のVibクリニックに出席した後に、僕の音(ほんの少しだけ音をだしただけなんだけど)はジャズのアーティキュレーションで他のマリンバ奏者の出席者とは違っていた、ということをメールでいただいんたんだけど、三村さんの演奏が何となくもの足りないのはその辺りなんだろうと思う。

服部さんの音質はやや硬めで僕が聞きなれているバートンやフリードマン、サミュエルズなどとはちょっと違う。vibを弾いていたという割にはそれほどvibistを知らないんだけど、その中で考えるとロイ・エアーズに近いかもしれない。随分と使い込んでボロボロになったマレットを使っていた、気に入ってるんだろうね。

マレットを3本持つとき、普通は左2本が多いんだけど、服部さんは右が2本だ。2本の持ち方はよく分からなかったけどクラシックの持ち方じゃなかったような気がする。それと右2本で単音を弾く時はどちらでも使いやすい方を使っていたのは最近の傾向なんだろうな。まぁ、しかし彼女のblogを見てみると経歴もすごいね、東京芸大卒でコンクールに優勝したりとかしている。でもそれでもこうした仕事につけるのは限られた一部の人なんだろうな。

演奏は打楽器が入る分、やはりビートの利いたアレンジが多くなるが話題の荒川選手が好きなトゥーランドットとか本格的なクラシックの技量を十分に見せる演奏や歌もあった。

しかし最後にベートーベンの第九をアレンジしてたった3人で見事に歌と演奏で締めくくったのはさすがというか、気が利いているね、何といってもスポンサーのBASFはドイツの会社だから、そこはやっぱりBeethovenか。

彼女たちを選んだBASFにも喝采を送りたい、広いブースを商売っ気のないとてもシンプルな演出にして彼女たちを引き立てていました。名刺をだしていただいたパンフもイメージ広告だけというところで、ほとんど何の会社かアピールできていたとは言いがたいけど(まぁ、大事な顧客は知ってるから今更商売でもないって余裕なんだろうな)。

イメージはDualisのサイトから。

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