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2006/05/13

What happens will happen

色々と起こるときには起こるもの。

Hirashima昨日は、学生時代にクラシックギターを教えていただいた平島謙二先生の演奏活動40周年記念コンサートだった。先々月に先生のBBSで長年のご無沙汰のご挨拶をしたところ、何と招待状を頂いたので会社を休んでも是非行かねばと思っていた。

しかしそんな理由で休むわけにも行かないと思っていたら、以前から気になっていた脇腹に出来ていた脂肪腫(良性)の除去手術を同じ日の午前中にすることになった。医者からは30分くらいで終わる簡単な手術と聞いていたから、ならば夕方には十分コンサートにいけるから、これは好都合、しめしめ、とほくそえんだのでありました。

というわけで10時半には病院に行き手術となったのだが、随分とほったらかしていたために脂肪もたっぷりと大きくなってしまって、思いのほか時間がかかってしまうし、少々痛かったりするし、おまけに手術していただいた先生は「痛かったら言ってくださいね」、「気分は悪くないですか」とやさしく言ってくれるものの、何となく頼りない人で途中で看護婦さんに「最初に言いましたのに」、「もう一人呼んだ方がいいのでは」、「いやこうだから、」などと注意され(怒られ?)ながらで、結局お医者さんと看護婦さん2人で結構大変だった。まぁ、年齢が行くと体もガタガタしてくるから、やがてはこういうことも多くなるんだろうか、嫌だなぁ、しかし看護婦さんがいてくれるのは随分心強いものだ、などと実感したひと時であった。今回は局所麻酔の手術だったが、後で聞いた話では、もう少し大きかったら全身麻酔になるところだったそうだ。

最初のうちはじっと我慢の子だが、思ったより長くなってくると精神力も萎えてくる。幸いというのか、手術室には静かなBGMが流れていて、最近はこんなこともあるのかと思いつつ、呼吸を大きめにゆったりとしながら、指先だけでリズムを取ってみると少しだけ落ち着いてくる。

New_tangoところが、まだまだ終わりそうにないのにBGMが終わってしまった。仕方ないので、今度は先週の日曜に少し弾いてみた(というより音をだしただけだが)アストール・ピアソラのフレーズを思い出しながらヴァイブ(ヴィブラホン)の鍵盤を頭の中に思い浮かべて叩く練習をしてみる。曲はLa Muerte del Angelで、ゲーリーバートンがピアソラと演奏している。僕が使った楽譜はギターソロ用に編曲されたもので、メロディーも少し違うのだが、かなり簡素化されていてメロディーだけなら僕でも弾けるかな、と練習していたのだ。それを頭の中で思い浮かべようとするが、そう簡単には集中できないな~、ミラー、ファラー、まだまだ終わらないよ~、ラシドシラソファミレドシラソファミレドシラ・・・などといいつつ、やっと終わった時にはもう12時を過ぎていた。

その後も点滴などがあって、結局病院を出たのは2時過ぎ、まだ麻酔が効いているから痛くはないが、遅めの昼食をとって家についたら3時過ぎ、はてさて、こんなんでコンサートは行かない方がいいんだろうか、いやいや、もう30年ぶりくらいで招待状を頂いて、是非遊びに来てくださいなどとメールも頂いたのに行かないわけには・・・

Geijutuhallということで心配する家内を尻目に思い切って出かけることに。今回は都合もあって僕一人で出かけた。

コンサートは西宮にある兵庫県立芸術文化センターの小ホール・・・行ってみてびっくり。これは多分、関西では珍しい本格的なコンサートホールだ。兵庫県では初めてだろう。素晴らしいのは全体が木をベースに作られていることだ。もちろん、骨格は鉄筋コンクリートだろうが、内装が全てチーク調の木肌を生かした透明塗装仕上げで落ち着いた雰囲気になっている。県立の美術館は打ち放しコンクリートで無機的、即物的でおまけに迷路のようであまり好きではないが、こちらはとても暖かな気持ちよい場を創り出してとても素晴らしい。中はまだ新しい木の香りにつつまれている。もちろん、音響効果も考えられているのだろう。職業柄、ついつい塗装はなんだろうかなどと木肌を撫でたりしてしまった。画像はオフィシャルサイトからの小ホール。

平島先生の演奏はまた別に書くつもり(多分)だが、特に後半はどんどん盛り上がって、素晴らしい演奏だった。アンコールも3度もあり、終了後はお礼の見送りに出ていらした平島先生に「本当に遊びにおいでよ」と念を押されながら固い握手をして会場を後にした。

来る時は三宮から阪急だったが、帰りは気分もいいのでつい調子にのってJR西宮まで歩くことにした・・・が、これが悲劇(?)の元。手術直後だぜ、あまりに軽率、脇腹もちょっとチクチクしてきたし、夜半から雨との予報にもあったように生暖かく、1kmくらいは歩いたので汗ばんでくる。お風呂に入れないのに・・・、これは多分、先日読んだ村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の世界か(オオゲサダナ)。

と思いつつやっと駅構内に入ると、前を走る男性、階段を下りてくる客の列。

これは、と思いあわててエスカレーターを上がると快速がちょうど出たところ。やれやれ、15分待たねば。

各停を一台やり過ごして自販機で買ったミルクティーを飲んでいると、「次の快速は米原のうんたらかんたらで、15分遅れております、お急ぎの方は各駅停車で・・・」、おいおい、早く言ってくれよぉ。

仕方がないので次に来た各停に乗って西明石まで行くことに。各停は座席も空いているし、まぁ、今日は平日の週末で快速や新快速は混んでいて座れないだろうから、これもいいか。

時間はたっぷりだから持ってきた本など読んでいると、三宮に着いたのに扉が開かない。降りる人も乗る人もじっとたったまま待っている。車内放送もないが、やがてプラットホームを走っていく駅員が数名。

やっと放送があったら、どうやら駅で待っていた人に列車が接触したので確認しているが、転倒した人が見あたらないという、おいおい、どうなってるんだ?

結局、該当する人が見当たらないとのことで10分遅れで出発した。事故でなかったのは何よりではありました。

というようなことで、各停の終点、西明石に着いて乗り換えを待っていれば、結局は西宮で乗るはずだった15分遅れの快速がやって来た。すごく混んではいなかったが多分、座れなかっただろうから、悪条件の中で最良の判断だったと自分を慰め納得する。後は立っていても一駅乗るだけだからね。
かくして波乱万丈(マタ、オオゲサダネ)の一日は終わったのでありました。あ~、脇腹チクチク。

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