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2006/07/23

Soy What?

ゆうけいさんが紹介されていたマンガ「もやしもん」を3巻まとめて衝動買いしてしまった。こういうのを「大人買い」というらしい、というほどの金額ではないけど。

Moyasi_1 こういうマンガが流行るのはちょっと意外な気がするけど、案外こうした知的好奇心にみんな飢えているのかもしれない。少なくとも僕には、マンガでこういうかなり専門的な話に薀蓄を傾けるマンガというのは(もともとそいういう目的のマンガは別にして)初めての経験だ。この樹教授がとてもいいね。まぁ、お酒の話が多いから興味を引くのかもしれない・・・僕は飲めないからその点は残念だが。

主人公の菌類が見えるって設定は、で、結局どうなん?っていうところはあるが、まぁ、そのうち何か出てくるんだろう・・・でもこの調子だとこのままかもしれない・・・。

噂どおりの、女性はどれもおんなじに見える点は、僕にはまぁ大して気にならないんだけど、全体にこの画風は水木しげる、つげ義春あたりのラインだろうか。もっとも時代が随分ずれているから系譜的には間に色んな作家が入ってるんだろうけど。

ところで第一巻の帯にどかどかっと書かれているのが、「大豆インクを使用」の文字と認定マーク・・・って、これアメリカの国旗やん(イメージの左下参照)。

こんなマークというのは知らんかったけど、これじゃまるで・・・。

その道の仕事も多少は関係するから流行りだしたころから大豆(油)インクっていうのは知っていたけど、こんな露骨なマークだとはなぁ。

何が言いたいかっていうとですね、大豆インク認定してるのって、アメリカ大豆協会ですってことです。

これって例えば、全米牛肉協会が日本でBSE安全性認定をしてるようなもんじゃないですか・・・ちょっと違うかもしれないけど、当たらずとも遠からずだと思う。EPA(米国環境保護局)とまではいわないけど、少なくとも全米インク協会(そんなもんがあるかどうか知らないけど)とかが認定してるっていうなら分かるんですけどね。

インクってもともと亜麻仁油とか脱水ひまし油とか、植物性の油を結構使ってるんで、だから大豆油を使うことがことさら環境に優しいとかってことはなかったはず。だから大豆インクという言葉が出てきた頃は、インクメーカーも結構冷ややかな目で見ていて、特に認定基準が結構あまくてとにかく大豆油つかえばいいんかい!ってレベルのものもあるし、アメリカ大豆協会のあからさまな大豆販売促進策っていうのが業界のもっぱらの見方だったんだけど。大体が、認定基準の最後にある文をみてください。

「大豆インキはその他の植物油(乾性油に分類されているもの)を含んでいても構いません。しかし一番多く含まれている油は大豆油でなければなりません。」

大豆油って半乾性油といって硬化性はあまりよくない部類なんで、色々と手を加えないとインクになりにくい。だから亜麻仁油なんかの硬化性(乾燥性とか酸化性とか言い方は色々できるけど)のよい乾性油の方が手を加える程度が少なくて環境に優しいはずなんだ。

しかし広報活動がうまかったのだろうねぇ、あっという間に大豆インクにあらざれば環境に優しくない!ってな風潮が広がってしまった。

大豆油使ってればいいんかいってのは、例えばBTX(ベンゼン、トルエン、キシレン)なんか使ってたらなぁんもならんのだけど、認定基準には含まれていないのも変な話だ。だからといってそんなものを使ってたら環境にどうこうっていえる時代じゃないけどね。

結局はインクメーカーは四苦八苦して使わなくてもいいかもしれない大豆油を無理して使ったりして却ってその分、環境に負荷をかけてるかもしれない・・・という気がするのだが。

今は色々工夫したおかげで品質的には問題ないっていうのがここの「油」のところに書いてある、・・・ってことはやはり結構手を加えないとダメって事ではないのかなぁ。

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2006/07/17

Goodbye, Mr. プクン

 *ココログ有料が激重やらメンテナンスだったのでフリーに下書きした記事の再掲です。

健康面で以前から気になっていたことが二つあって、一つは以前に書いた脂肪腫(良性)、これは既に除去手術をして終わった。

Dscf0729_2 もう一つが、この年になればもう羞恥心もあんまりないから書けるけど「オイドの怪物」。オイドとは大阪弁でお尻のこと、つまり痔である。これはもう10代の頃からの付き合いだから30年以上になるか・・・長いねぇ。

僕の場合はよくある内痔核(イボ痔)というものだが、10代の頃は恥ずかしいのと出血することもなく痛みもあまりなかったので内緒にしていた。20代半ばで傷みがひどくなった時に初めて医者に行ったが、座薬と軟膏である程度直ったところで中途半端に止めてしまったので、その後はまた慢性的な状態で続いた。

出血もなく痛みもないので、トイレに行った時に若干困る程度で、この年になるまで生活に支障が出るほどではなかった。とはいうものの、回復することはなく徐々に悪化していくのがこの病気の特徴だそうだ。一昨年末に実に20年以上ぶりにまた悪化してしまったが、その時も結局はいつも通っている内科の先生のところでもらった座薬で治まっていた。

ところが、先の脂肪腫の手術直後からまた痛みが出だし、今までにないほど痔核が腫れてしまったため、また通いつけの内科の先生に相談したところ、よい専門医がいるとのことで紹介していただき、診ていただくことに。

痔の手術は痛いことで有名とか、いや最近は日帰りで終わるほど簡単になっているとか色々情報はネットでも入るが、お医者さんが勧めてくれたのは、根治治療か準根治治療の二者択一。

根治というのは従来の手術で切り取ってしまうもので、1年後の再発率は2%くらい。準根治というのは1年ほど前から実施されるようになった、ジオン注という注射だけで直す方法だが、まだ1年余りの実績しかない。1年後の再発率は今のところ、15%程度との事。元は中国の治療法で、それを改良したものだそうだ。ただし技術が必要なので、研修を受けた一部の医療機関でしか実施されておらず、意外と知られていないらしい。

ジオンは内痔核には効果があるが、他の痔にはあまり効果が期待できない治療法だそうだから、運がよかったといえるかも。痔核に注射をして人為的に炎症を起こして腸内壁に固めてしまうのだそうだ。だから痔核がなくなるのではないらしい。ちなみに僕の症状は4段階評価で、2から3に移る辺りだそうだ。だから絶対に手術が必要という段階ではないのだが、この際、治療してしまうことにした。

根治治療は痛そう、とか準根治は入院日数が4日程度で終わること、金額負担も少ないこと、僕は酒、タバコ等はやらないから気をつければ再発は防げるんでは、とか年齢的なことも考えて準根治治療を選んだ。

さて、結果からいうと手術、というか注射は成功だったと思う。全く痛くないかというとそうでもないし、腰に麻酔したので初日の夜はオシッコが出ずに大変だったとかはあるが、ネットでみつけたデッカムさんの怒涛のプクン手術報告に比べると随分と楽だったのだと思う(デッカムさんの報告は一読の価値あり)。一番心配されたのは麻酔の後遺症で頭痛がひどくなり4日で退院出来なくなる場合があるとのことだが、それは全くなかった。

プクンについてはこちらを。やはり切除手術は痛いんだなぁ。それに回復が遅いと2週間くらい入院する場合もあるらしい。ジオン注は医療機関によっては麻酔も簡単にして日帰りで終わるところもあるそうだ。

今のところ、問題としては割りと大きなプクンを注射で固めたということもあって、便の出がもう一つすっきりしないことだ。何となくしたくなって、何となくでて、何となく終わるけど、爽快に終わらず、何となく残ったような、という状態がまだ続いている。徐々になくなるという話なのだが、どうなのだろう。

しかし、デッカムさんの報告でもそうだけど、こんな時は本当に嫁御は頼りになるなぁ、感謝、感謝!

イメージは先週の退院日、久しぶりに晴れた夕暮れ、風に崩れ行く飛行機雲ふたつ。

追伸:blog Part IIIPart Vも更新しました。

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2006/07/01

Get Your Kicks on Route 66

最近、VOA Special Englishにはまっている。シャドーイングもかなり慣れてきたような気がするしね。今日のVOAはRoute 66 at Age 80: Taking a Drive on the Historic 'Mother Road'

66 Route 66といえば、あのゴキゲンなブルースの曲をすぐに思い出すが、僕より上の世代にはTVドラマの方がなじみがあるかもしれない。今年はこの道路ができて80年目だそうだ。ちなみにここで言うブルースは演歌のブルースではなくって、ジャズやロックの音楽形式の一つです。

1920年代にオクラホマ州が東部と西部につながる道路を作ろうと構想し、それに連邦政府の全米を結ぶ道路構想が重なって、1926年に最初の連邦ハイウェイとしてルート66が出来上がったそうだ。といってもわざわざ道路をつくったのではなくて、それまであった各州の道路をつないでRoute 66としたとのことなので、地図にはRoute 66というのは載っていなくて、それぞれの地域の道路名になっているらしい。

ちなみにHighwayというと日本では高速道路と思われがちだが、政府、州、郡などの公的機関の運営する道路を指すのだそうだ。だから必ずしも高速道路ではない。その辺りのことはこちらに詳しく解説されている。僕も知らなかったけど、Free Wayは無料だからFreeなんだね。

さて、VOAによるとRout 66は全長3800kmという。日本の全長はネット検索してみると、2700kmから3600kmまでいろいろあってはっきりしないが、どちらにしろRoute 66の方が長いのは確かだ。

1930年代、世界恐慌の時代にオクラホマでは多くの農民が砂嵐(dust storms)のために離農し新天地を求めてカリフォルニアに移っていったが、その辺りはスタインベックの「怒りの葡萄(The Grapes of Wrath)」に書かれているそうだ。「ハツカネズミと人間」は読んだ覚えがあるが、これは読んでいないので今度読んでみたいものだ・・・未読の本がまだたまってるからいつになるかわからないけど。

Steinbeck wrote: "66 is the path of a people in flight, refugees from dust and shrinking land … 66 is the mother road, the road of flight."

オクラホマは行ったことないけど、そのむかぁし、英会話学校に通っていたころに親しかったインストラクターがオクラホマ出身だったな。僕より若かったけど軍に入って沖縄に駐留し、その時に知り合ったという日本人と結婚して、しばらく大阪で英語を教えていた時のことだった。その後、ハワイ大学に入学しなおしたところまでは手紙をもらったりしていたが、今はどうしているだろうか。

さて、かのブルースはてっきりTVプログラムのテーマ曲として作曲されたと思っていたのだが、そうではなくて曲の方が先なのだそうだ。1946年にBobby Troupが作曲し、Nat King Coleが歌って大ヒットとなり今に至る・・・VOA Special EnglishではNat King Coleの歌も流れますが、それ以外にも色々なバージョンのRout 66が聴けます。そうか、mp3ファイルをダウンロードしたら、他のトピックよりずっと大きくて30MB以上あったのはそのためなんだ・・・Chuck Berryも歌ってるんですね。

Route66head TVプログラムは1960年代に作られたドラマで、二人の若者がRoute 66を旅する話、実際には現地ロケはわずかだったそうだ。ま、そんなもんでしょうね。ストーリーは全く覚えていないけど、TVで放映されていたのはおぼろげに覚えている、ということで検索してみたら、そうそう、この二人の顔は覚えているな。

VOAのプログラムでは、旅はイリノイ州シカゴから出発し、ミズーリ州を通ってカンザスに至る。ミズーリ州にはかのthe outlaw Jesse Jamesが隠れていたという鍾乳洞 the Meramec Caverns があるそうな。そういえば、カンザスに行った時、ホテルにJesse Jamesについての観光案内があったような気がする。Kansas Cityっていうのは、ミズーリとカンザスの両州にまたがっているのだね。

Cadillac つづいて、オクラホマ、テキサスを通る。テキサスにはRoute 66を記念したCadillac Ranchというのがあるそうだ、これもアートだよ。

さらにニューメキシコ、アリゾナに至ってかつての黄金郷時代のゴーストタウン、今は観光の街などを通り、かのMojave Desertを超え、L.A.を通り過ぎれば、終着地のサンタモニカで太平洋に出会って旅は終わる。

この中で僕が行ったことがある州は、イリノイ州(Chicago)、カンザス州(Kansas City)、アリゾナ州(Las Vegas)、カリフォルニア州(San Fraicisco)、と思ったら、Las Vegasはネヴァダ州だった。でもその時にグランドキャニオン観光をしてアリゾナ州に入ったのでOKとしておこう。ついでにトランジットでテキサスのダラス・フォートワース空港に立ち寄ったのと、Kansas Cityでミズーリ州をかすめたのも勘定に入れておこうかな。

ところで、routeは「ルート」と読むのが普通だけど、アメリカ人には「ラウト」って発音する人も結構いるのだよ。

2018.11.10追記:

この記事を書いた頃にはなかったYouTubeのRoute 66を埋め込みました。なんかギターのソロがちょっとペラペラしてるのがこの時代なんかな~。

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