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2006/08/13

華麗なるマリンバの響き Vol.13

今日は日本木琴協会阪神支部主催のコンサート「華麗なるマリンバの響き」を、神戸市産業振興センター(ハーバーランド)まで家内と二人で聴きに行ってきた、いや伺ってきました(今回も毎度のように招待状を頂いたもので、ありがたくも申し訳ないことです)。

Marimba13 今年で既に13回目にもなるコンサートで、木琴協会主催といってもほとんどは支部長の佐藤先生の力によるものだと思う。コンサートについては、一昨年にも書いているが、継続して出演している方々も、当時はまだ学生だったが今年は既に社会人になって、練習なども難しくなってきているそうだ。

特に先生はコンサートの準備や出演する生徒のレッスンなどを見ながらで御自身の演奏の練習時間は僅かしか取れず大変なご様子だ。それにも拘らず、ピアソラのタンゴをゲストの広沢園子さんと見事にデュエットされていた。広沢さんは確か関東を中心に活躍されているので、実際に合わせる時間はほとんどなかったのではないかと思うが、ピアソラ独特のあの緊張感を息を抜く隙もないほどに見事に演奏されていた。また生誕250年ということで、モーツァルトを取り上げられていたが、これも素晴らしい。

ところで、以前にも書いたのだが、古参(という言い方は失礼なほど若い方々だが)の生徒さんたちの演奏はテクニックも音楽としても素晴らしい演奏なのだが、どうも佐藤先生や広沢さんの演奏に比べると、もう一つ感動が小さいと感じていた。今回も前半に彼女たちの演奏を堪能したものの、後半の先生方の演奏とは歴然と差がある。

その差は音楽性と言ってしまえばそれまでなのだが、それではあまりに漠然として何も言っていないのと同じだが、今回の演奏を聴いていて、何となく分かったことがある。

それは、楽器を越えた普遍性ではないかと思う。生徒さんたちの演奏は素晴らしいものの、マリンバという楽器を演奏しているという範囲から出ていないのではないか。それは、特にオリジナルではない有名なクラシックの編曲などで顕著に感じられた。

今回も生徒さんたちは、先生のご子息の編曲された「トゥーランドット」や「ウィリアムテル序曲」、その他何曲かの編曲したものを演奏されたが、テクニック的にも相当に高度な演奏ではあるものの、マリンバに置き換えたという以上に迫ってくるものに欠けるように思う。「ウィリアムテル」は後半などはかなりマリンバに向いた曲なので迫力があってよかったのだが。

だから、子供さんを前面に出して演奏された「メキシカンメドレー(シェリトリンド、ラクカラチャ、メキシカンハットダンス)」の方が、技術的には未熟でもマリンバらしさがよく出ていて、僕には楽しくかった(ラクカラチャはゴキブリのことだそうな、知らなかったなぁ)。

ところが、後半での先生方の合奏、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」は最初はやや硬い感じがしたものの、マリンバで演奏したという次元を超えた素晴らしい演奏で、楽章が進むごとにぐいぐいと引き込まれてしまった。

この辺りは、やはりプロとアマチュアという差なのか、と改めて感じた今日の演奏会でありました。

ご子息の佐藤文俊氏が独奏された「カタミヤ」は、ちょっとECM的な香りがあって素敵でした・・・が、すぐ後ろの席で子供の話し声やら袋をガサゴソする音がして、耳がそちらに邪魔されて演奏を聴く方に集中できず残念でした。 

やれやれ、また生意気なことを書いてしまったが、僕は相変わらず練習していないのであった。お盆連休には・・・何とかせねば。

ところで、来年は木琴協会阪神支部50周年として神戸文化ホールでのコンサートになる予定とのこと。産業振興センターは400人だが、文化ホールは大ホールで2000人とのことで、集客が大変だと言われていた。また今回はお盆と重なったこともあって聴衆がやや少なかったように思うが、会場確保も空きが少なくて大変なのだそうだ。

先生は実は僕の高校の先輩で、だからお歳も推して知るべしなのだが、まだまだ僕などよりずっと若々しくエネルギー満々、これからもご苦労は多いと思いますが、ますますのご活躍をお祈りしております。

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