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2006/12/16

If You Ain't Got That Swing

表題はもちろん、エリントンの「スウィングがなけりゃ意味がない」だけど、Vibistの赤松氏がblogでそのSwingについて解説をされていて(続きもあり)、そこに恥ずかしながら僕の拙文を紹介していただいたので、僕なりにも考えてみようと思う。

Vibesp 僕がJazzを始めた70年代初頭は、まだまだ日本人のリズム感覚はよいとは言えず、極端な例としてはテンポもよくなかった。よく例に出されていたのが相撲の千秋楽で「君が代」を観客を含めて斉唱するんだけど、あちらとこちらでテンポがずれてきたりとか、コンサートで手拍子をするとオンビート、なのはまだいいとして、その内に演奏とずれてくることがよくあったりとか、まぁ、そんな状況だった。今ではそういうことはほとんど聞かないから、今の若い人たちは子供の頃からビートのある音楽になれていて全体にリズム感はずっとよくなっているんだと思う。

さて、70年代はそんな状況だから僕にしてもJazzを始めたといっても、中々スウィング感というものが出ない。最近ではグルーヴっていうらしいけどね。それを指摘してくださったのは、先輩のJazMys氏なんだけど、どうもそれまでJazzにあまり馴染んでいなかったからSwingというのが、も一つ分からないのだね。よく言われるのが4分音符一拍を八分音符の3連にして、その頭とお尻でタータ、タータ、と弾く、というのだけど、これをそのままやるとスキップ、スキップ、ランララン、になってしまって、Swingにはならない。

正直なところ、自分でどうしたのかはよく分からないというのが実情で、結局はJazzの演奏をたくさん聴き、バンドで練習をしているうちにJazMys氏から「やっとスウィングするようになったな」といわれて、「あ、そうでしたか、あぁ、やっとかぁ」というオチなんだけど、思うに音のダイナミズムの問題かなぁ・・・というのでは何の答えにもなってないのだけど、フレージングの問題が大きいように思う。

フレーズには山や谷があって、そのどこを強くするかとか、言葉でいえばイントネーションのつけ方がJazzにはJazzらしいつけ方があるということだと思う。僕の場合、それはやっぱり、好きなプレーヤーの演奏をコピーしたりしてマネをしているうちに身についたような気がする。

もう一つ、よく言われるのは日本語と英語なりとの発音やイントネーションの違いだ。

日本語は基本的に抑揚がフラットで、いってみればスウィング感がないが、英語は抑揚というのか、強弱が大きい。これはアメリカ人が日本語を喋ろうとするとよく分かるのだが、「お手洗い」が「ぉってぃーゥルァぃ」のような極端な抑揚になってしまって、何を言ってるのか日本人には分からないことがよくある。彼らにはむしろ抑揚を抑えることが難しいらしいのだが、その逆だと思えば良い。

どうも話がまとまらないが、以前、パソコン通信がまだ華やかだった頃のジャズフォーラム(FJAZZ)でMIDI1001計画というものを、板頭(FJAZZ用語で要するにマネージャー)のたかけんさんが立ち上げ、色んな曲をMIDIで作ったことがあるが、その際に感じたのが、ズレだった。

たとえば、ピアノトリオでピアノとドラムとベースをみな同じタイミングにするとベタベタになってしまうので、例えばピアノを中心としたらベースの開始をやや遅らせ、ドラムをやや早めにするなど、各楽器を微妙にずらした方がよいってことがある。

また例えばビルエバンスのソロを再現しようとすると、8分音符は3連符の頭とお尻ではなくてもっとイーブンに近いが、他の演奏者のソロはまた違うし、人によって色々であることも分かった。

ただ、こうしたズレというは本質的なことではなくて、やはりフレーズにどう抑揚をつけていくかというのが、ジャズかどうかの分れ道ではないかと思う。

シンコペーションやら3連符が基本かもしれないが、小説の頭からイーブンで8連符のフレーズを弾いたとしても、抑揚がジャズならスウイングするだろうし、シンコペーションやら3連符を多用しても抑揚がジャズでなければスウィウングしない・・・と思うんだけど。

・・・というところまで書いて、mixiで「どうすればスゥイングするか」というトピックがあったので読み返していたら、結局のところ、スウィングしている人と共演しシンクロするのが一番よいような話が出ていた。共演できない場合でもプロのソロをコピーしてCDと一緒に弾いてみるとか。やはり頭で考えてもできるものではないというのが結論かなぁ。

まぁ、僕のような一介の素人ではスウィングといってもたかが知れてるのであって、こんなことを書くのも大それたことであります。本物の人であれば、音一つでも「うわ」ってなりますからね。それを一番感じたのは、最初で最後だったけど、ミルトジャクソンの演奏を大阪ブルーノートで聴いたときの最初の音でした。

結局、何のまとまりもない話になってしまたけど、そうそう、これもmixiで仕入れたネタなんだけど、何とかつて犬猿の仲といわれたミルトジャクソンとゲーリーバートンが共演した画像があるんだそうです・・・今は絶版状態みたいで手に入らずとても残念・・・というのが冒頭のイメージのDVDで、そのタイトルも「ヴァイブ・サプライズ」、ほんまにサプライズ! だね!

(エリントンの曲は本当は"If you ain't got that swing"ではなくて、"If it ain't got that swing"の間違いでしたが、「アンタがSwingしなきゃ」ってことで訂正してません)

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