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2007/02/04

Boston, 1991 -Arrival

最初の写真は、NYからボストンまで乗ったPan Americanのプロペラ機。今でもファンが多いという青いロゴと地球のマークが素敵だ。

Fh030020_11991年の渡米は5月頃だったが、この時、すでにパンナムは破産が決定しごく一部の国内線が残るだけだったらしい。同行した営業の同僚が記念に乗ってみようと予約したような記憶がある。この写真も最後の記念にと、慌てて撮ったことを思いだす。
1987年からの年一度の渡米でアメリカ国内の空港はいくつか見たが、パンナム機を見かけた記憶はほとんどなく、乗ったのは当然ながら、このとき限りだ。1970年代からすでに経営悪化、縮小をしていたらしい。破産、消滅したのはこの年の12月だそうだから、まさに風前の灯火の飛行機に乗ったわけだ。
その後、ブランドだけ冠した航空会社が再生を試みたらしいが、今は全く噂にも聞かないところを見ると、また消滅したのだろう(調べてみたら、1998年に経営破綻している)。
NY-Boston間は2時間程度のフライトだったと思う。プロペラ機は初めてだったが、とにかくプロペラ音がうるさいしよく揺れるので、乗り物には強い方の僕も到着する頃には少々気分が悪くなってしまったことを覚えている。
NY-Bostonはアムトラックでも日帰り旅行できる程度の距離らしく、ホテルから空港の時間などを考えると飛行機が有利ともいえないようだが、最後のパンナムに乗れたのは貴重な体験だから、同僚に感謝しなくてはいけない。

Fh030021 ホテルまではタクシー、航空機事故で一時期有名になってしまったポトマック川の下を抜けるトンネルを通ったと思う。
右の写真はホテルの窓からみた光景。市内を流れるチャールズ川を臨む高層にある部屋に案内されたから眺めは抜群だ。ホテルの名前は忘れていたが、検索してみるとMarriott Boston Copley Placeだったらしい。当時はまだバブルの余韻が残る時代、旅の目的であった見本市の主催者指定高級ホテルに泊まることもできたのだ。

Fh030025 左と右下はホテルから出てぶらぶらと散策したボストンの街中の風景。ボストンは米国内の他の地域と違ってヨーロッパ的な雰囲気が色濃い街という印象が強い。またアメリカの都市ではどこでも道端にゴミが落ちているのが当たり前だったが、ボストンはそうしたことを全く見かけず、とても驚いた覚えがある。後で聞いた話では、頻繁に清掃をしているということらしかったが、これは後日談があって、1週間近く滞在した途中にはさんだ日曜日にランチをとりに街中に出たら、ゴミが道に散乱していて、びっくり。休日なので清掃業者も休み、ということか。

Fh030026 さて、今、読みかけている村上春樹の「やがて哀しき外国語」によると、91年は湾岸戦争の年なのだが、そんなことはすっかり忘れていた。
そういえば、僕は見本市に加えて同時開催の技術会議に出席していたのだが、その前年に僕の研究成果を学会で発表しないかという話が議長からあったものの、会社が旅費を出すわけがない上に湾岸戦争の動きもあってそのままになったことを思い出した。折角の機会だったが、しかしまぁ、学会で発表できるほどには英会話力があったとも思えないから、それでよかったかもしれない。
村上氏の滞在もちょうどこの年からだそうだが、本には戦争中のプリンストンでの愛国的な運動と、戦争終結後のジャパンバッシングなどが書かれている。それに対して僕がボストンに行ったのは戦争が終了して2ヶ月ほどのころだったせいか、湾岸戦争もバッシングも感じられないちょうど良いタイミングだったように思われる。案外、ボストンという土地柄のせいだったかも知れないが。

Image1 左はチャールズ河畔風景の一部を拡大したイメージだが、対岸のやや左に見える丸いドームがかの有名なMIT(マサチューセッツ工科大学)、理工系技術者としては憧れの場所だね。
川には優雅にヨットが漕ぎ出している姿も見える。
まだ日本はバブルがはじけたといっても景気はそれほど悪化はしていないころ、対するアメリカはまだまだ不景気な時期だが、こんな風景を見るとやはり彼我の豊かさの差を感じる。

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