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2007/07/21

Jobimに捧ぐ

台風がきて地震が来て、梅雨はあけずに実に湿気が高く不快指数上昇しっぱなしという状態だが、僕の不快の最大の原因は昨日の××会議だな。

ということで気晴らしに今日は久しぶりにヴァイブをダラダラと弾いてみる。

といっても最近は毎日触るだけは触るようにしている。夜中に帰ってきて着替える時とかね。共鳴パイプはもちろん閉じたままだから音は響かないが、さらにはげちょろになった布カバーをしたままで軽く叩くだけなので、家人も気づかないくらいの小さな音だけどね。

Synergy まずは赤松氏のアルバム"SYNERGY"に入っている「ジョビンに捧ぐ」に挑戦してみよう。はげちょろカバーははずすけど、近所迷惑になるから共鳴パイプは閉じたままにしておく。

この曲は赤松氏のオリジナルで、CD解説に楽譜が載っている。キーがDbというからかなり面倒だが、慣れると半音バー(派生音)が多いから意外と弾きやすいのかもしれない・・・といっても僕の場合はなかなかそうはいかないが。

出だしは"One Note Samba"もどきに半音ずつ下がるコードっぽいが、トニックコードから始まるから同じではないね。あ、いやいや、One Note Sambaの出だし、IIIm7もトニックの代理コードと考えられるからそうともいえないか。でもコード進行は違う(と思う)。

しかし老眼が入ってきた目にはこの小さな楽譜ではまるで見えん。仕方がないので、スキャナーで取り込んでとりあえず将来のために(?)Docuworksに登録し、それから画像ソフトで楽譜だけ切り出してA4にプリントアウトする。

しかし元が小さいので300dpiでも拡大すると粗いねぇ・・・まぁ仕方がない(右下、著作権があるからボカしてます)。

Jobim2 しかしコードがややこしいな。慣れないキーだからそれぞれのコードの機能というのか、互いの位置関係がつかみづらい。しかし何度かコードを鳴らしていると何となく分かってきた。

dimは、ドミナント7-9の代理(Adim=Ab7-9)とか、IIm7へのアプローチ(Edim→Ebm7)とか、意外とよくあるコードではある。Bb7は単純にEbm7に対するドミナントだし、G7(+5)からGbmai7への流れは要するにドミナントのDb7の代理コードだ。ただキーがDbだから、E7とかG7が出てくるとびっくりしてしまうのだ。

そのE7だが、Ebm7へのドミナントで出てくるところがCDを聴いていても、「え?」となるんだけど、自然に「え?」とするのがちょっと難しいかな・・・というほど弾いてなくて、たどたどしくなぞっているだけなんだが、とりあえず、今日は前半だけにしておこう。

ついでだから、むかぁしにMIDIで作った"One Note Samba"のコードを見てみる。こんな時はPCにはいっていると便利だ。

キーはGだけどDbに移調してみると、意外と「ジョビンに捧ぐ」のコードの謎が解けるような気がしてきた。どちらも要するにドミナントモーションの代理コードでつながっているのだな。

ついでいつもの"Someday My Prince Will Come"を弾く。Bbキーだから最低音Fがドミナントになるし、コード変化がカラフルなので何となく弾きやすいのだ。ここでもVI7-9→IIm7とか、#IIdim→IIm7というコードが出てくるね。"Edelweiss"とか"My Foolish Heart"もご同様にBbキーだからたまに弾いている・・・他のキーの曲も少しはやってるよ。

以前と違ってきたのは、Rudimentsを意識して弾いていることだ。左手は派生音、右手は基音を基本とする。そうすると以前のような手癖で弾いてしまうということが少なくなってくる。といっても思ったように弾けているわけではないけど、進歩したような気がするね。

それからカバーをしたままで弾いたりしていたので、つまり半メクラのような状態で弾いたりしてたので、バーの叩く位置がかなり正確になってきたように思う。

いやいや、調子が出てきたかな。赤松氏のご指導通り、Rudimentsで最低音から最高音までF、F#、G、Ab・・・と全部のスケールを弾いたり、Maj7、7th、m7などのコードを半音ずつ上げていったり下げたり、基本練習もしてみる。ヴァイブの音も多少だがよく鳴るようになってきたような。

Vibej ここらで調子に乗って共鳴パイプも開けてみよう。ただし全開にはしない。これも赤松氏が書かれているが、少し斜めのほうがよく鳴るのだ(これは僕も学生時代に発見していた)。赤松氏の金曜ネタ(vibist, marimbist day)は教則本などよりはるかに勉強になります。

学生時代に赤松氏のblogがあったら、随分とうまくなっただろう・・・というのはイイワケ、その気があれば何とでもなったはずですね。

共鳴パイプを開けると音が大きくなるので、窓ガラスを全部閉めてカーテンもして、でもクーラーは入れないのだ。だから蒸し風呂状態だが、心頭滅却すれば・・・全然、涼しくはないわい! でも気にしない、気にしない。

とはいえ、まだまだ全力で叩くほどの度胸はないね。それに日頃、微力で叩いているので全力で叩くと動きがコントロールしきれない。

こんな時は、ダンパーを上げたままでダンパーの上を叩くと音が小さいから、それでクロマチックスケールを片手で上がり下がりしてみる。これも最近やっている練習の一つだが、夜の練習ではきちんとバーの中心を叩くのだよ。そうすると低音側なんかは30cmくらい片手で前後に行ったり来たりしないといけないから、結構しんどいのだ。

バーも手の方もかなりこなれてきたようなので、締めくくりは"Route 66"なんぞを弾いてみる。これは至極単純だけど、トニック6th7thとサブドミナント7thが基本のブルースだ。

Fキーで出鱈目っぽいけど適当に和声をつけて、アドリブも適当に、いやいや、興が乗ってきた・・・というところで家人から「洗濯物を取り入れてよ~」との声がかかったので、今日はこれまで。

やっぱり、Musser M-55はよく鳴り出すといい音だねぇ。学生時代にバイト代をつぎ込んで無理して買った甲斐があったというものだ。

今日はよいストレス発散になりました。久しぶりの自己音楽ネタだったぞ~。

ところで赤松氏のCDジャケットはいつも自分で撮影されるそうで、またそれが何だか分からないものが多いのだけど日本のどこかにあるものだそうです。SYNERGYのジャケットも不可思議ですが、種明かしはこちらに。

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コメント

takiさん、二日間の特訓お疲れ様です!訪問が遅くなってしまいましたが、ヴィブラフォンどんどん弾いてください。バートングリップの直交ですが、シングルトーンを多用する時や早いパッセージを演奏する時には直交させます。takiさんの分析の通りバランスが良いからです。静かな演奏の時は薬指を使って交差しているマレットを手の中で少し離します。4本を完全に独立させるのです。これはスティック・ノイズを軽減させる方法なんです。その時は直交させないで、これも分析の通り70度くらいに開くようにします。ソロ(独奏)になるとvoicingが入るので直交では無理があるのですね。
それにしてもtakiさんの分析力には敬服します。僕のブログでもその辺りの事に触れていますが、元来の文章ベタな為にtakiさんの説明のほうがわかりやすいかも、です。
話は変わりますが、9月中旬には新しいアルバムとシナジーにリンクした曲集&コード演奏ガイダンス本を出します(●マハ出版)。マリンバでジャズを演奏したいという人や、楽器は一通り演奏出来るけど「その先」は?という人に向けたものです。アルバム収録曲のスコアと演奏法のヒント集と言って良いでしょうか。ただし、よくあるフレーズ集や理論本ではありませんから、自分でアドリブを開拓しようという人にピッタリです。きっとヴィブラフォンの練習のお役に立つと思いますよ。

投稿: あかまつとしひろ | 2007/07/29 03:52

自分のブログのアップの途中に寄ってあれこれ書いていたらこんな時間に(笑)。真っ直ぐにアップすればいいんですけど、どうも2~3の事を平行しながらが一番集中する性質で。表題のジョビンに捧ぐ。E7とD7にまさにストライクな反応をありがとうございます。この曲はソコにミソがあります。ジョビンの音楽を聞いていると、半分は論理的で半分は直感的というのが僕なりの受け止め方です。これはマイルス・デイビスの演奏とか、僕が好きな音楽には必ずある二面性です。初期のボサノヴァにはそういう摩訶不思議な部分があって、それをどのように閉じ込めようかと作曲の時に考えました。アメリカンな感じに何でもII-Vでまとめるとつまらないのですね。そこでこの曲では例の2つのコードで遊びを加えています。E7の場合はリディアン・フラットセブンス、D7の場合はコンデミで次のsus4に繋ぎました。ジョビンもこれなら許してくれると思っています。

投稿: あかまつとしひろ | 2007/07/29 05:12

赤松様、コメントを二回もいただきありがとうございました。
まさか作曲者ご自身に読まれておまけにコメントをいただくとは思ってもいなかったので、勝手なことを書いていてお恥ずかしい限りですが、自分なりの解釈が間違っていなかったようで嬉しいです。
新しいアルバムと本、楽しみにしています。

投稿: taki | 2007/07/29 14:16

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