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2008/09/08

読書の秋

今日はぐんと湿度が下がったようで、やっと秋らしくなってきたかな。

読書の秋というので本を読むわけではないが、今年は僕にしてはよく本を読んでいると思う。といってもほとんどが図書館で借りて読んでいるのだが、よく読んだのは塩野七生のイタリア関連の本。ただし今は小休止状態。話題作だった、と聞いてリリー・フランキーの「東京タワー」を読んだり、その他にも色々と手を出してみたり、そのことはまた別に書くかもしれない。

以前からずっと気になりながらあまり読まないのが村上春樹。いくつか面白い本を読んでしまってからは、少々飽きたというのか、だから翻訳の方を読んだ。

象/レイモンド・カーヴァー(短編集)
引越し 誰かは知らないが、このベッドに寝ていた人が 
親密さ メヌード 象 ブラックバード・パイ 使い走り

誕生日のこどもたち/トルーマン・カポーティ(短編集)
誕生日の子どもたち 感謝祭の客 クリスマスの思い出 
あるクリスマス 無頭の鷹 おじいさんの思い出

Capote_2 「誕生日のこどもたち」は自分で買ってまた読んでみたいと思うくらいに、心に残る本だった、という程度しか、今は感想は書けないな、どうも何を書いていいか忘れてしまったので。

村上氏はこの中の「無頭の鷹」を高校の英語の副読本か何かで読んで、その文章の美しさに圧倒されてカポーティーの原書を読み漁ったとか、後書きにあったけど、そんな高校生って普通じゃないよね。

ということで、実は今日の話題はそれに関連していて、昨日、ちょいとした偶然から読んだ神戸新聞の記事のことだ。

神戸新聞に村上関連の連載があるとか、確かゆうけいさんがBlogかmixiに書かれていたように思う。それらしきコラムもあったんだけど、それとは別に高校時代の担任だったという、F先生の名前と写真が掲載されていた。

F先生が英単語のappreciateの真の意味は、辞書にズラズラとある意味を覚えるより、「真価を知る」だ、とおっしゃったことで目が開かれたとか、村上氏が後に書いているとか、そんな記事だった。

僕はその4年後なので、担任ではないけど僕もF先生に英語を習っている。写真ではもう80過ぎてやや丸顔で白髪も薄くなっているけど、当時はもっと顎のラインがすっきりした若々しく、軽妙な語り口のユーモアのある先生だった。まぁ、40年近くまえのことですからね。

考えてみると、英語環境には恵まれた高校だったと思う。英語の普通の授業と文法の授業とLL(Language Laboratoryだったかな)教室でのリスニングがあって、F先生のときには副読本の訳というのもあった。

Animal_farm_2 僕のときは、オーウェルの"Animal Farm"だった。もちろん、原書ではなくてダイジェスト版のような本だったと思うけど、それでもかなり長くて難しかったし、正直、あまり面白いとは思わなかった。でも、数年後に石森章太郎がマンガにした時はかなりの驚きだった。こんなん、つまらんやん、という偏見があったのでマンガも面白くなかったなぁ。今読んだらどうなんだろう(・・・アマゾンには数冊の洋書があったんだけど、一番ウケそうな表紙を選んでみました)。

てなことを考えていたら、その"Animal Farm"の授業の時のことを思い出した。

副読本は、席順だったか何だか、とにかく生徒が順に訳して、それに先生がコメントするわけだが、ある女生徒の番の時、多分、"You, fool!, fool!"とか叫ぶ場面があって、彼女は「馬鹿、馬鹿!」と訳した。

それに対するF先生のコメントは、「女性の『馬鹿、馬鹿』というのは愛情表現でもあるんで、云々」とか突然意味不明なことを言い出し、いや、意味不明ではないんだけど、「えぇっ?」という訳の分からない顔をしている生徒やら、含み笑いしている生徒やら、反応は色々。ひょっとしたら顔を赤らめた女生徒もいたかもしれないけど、あんまりキョロキョロしなかったので、分かりません。

先生はそれ以上は突っ込まずに、「この場合は、『馬鹿者め!』という感じですな」とかサラリと流して次に移ってしまった。

いかにもあのF先生らしいと、帰りの電車の中でついニヤニヤしてしまった。

F先生の名前は、「寛」という字なのだけれど、当時、みんな「カンさん」とか呼んでたように思う。多分、もう一人F先生がいたからだと思うけど、あれはカンと読むんではないらしいよ、じゃぁ、「ヒロシ」か?いや違う、何とかカンとか・・・

すっかり忘れていたけど、昨日の神戸新聞にはちゃんと「るび」がふってあった。「ユタカ」と読むのでしたね。

さて、今は、カポーティの「叶えられた祈り」を読んでいるんだけど、これは電車の中では読みにくい本だなぁ。

ここ数日、めずらしくマメに更新していますが、cocolog、またクソ重たいぞ。

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コメント

 こん**は、読書の秋ですね。村上春樹さんは今度は相当の長編を書いておられるようで、早く出ないかなあ、と首を長くして待っています。
 拙ブログにリンクしていただいてありがとうございます。予想通り、文化部の記者が連載されておられますね、本人でなくて残念です。まあ村上春樹の解説本ってのは山ほど出てて、それ以上の事も書いて無いなあとおもいつつ毎週流し読みしています。
 私の場合中高の恩師が国語の先生でその面では大変恵まれていたと思うのですが、英語は失礼ながら余り薫陶を受けたという先生はいませんでした。高三の時シケタン(試験に出る英単語)の森一郎先生が臨時講師で来られて却って反感を持ったくらいでした(汗。
 私の場合英語教師は向こうの音楽と映画だったと思います。特にニール・ヤングの英語は聞きとりやすくて今でも感謝しています(笑。

投稿: ゆうけい | 2008/09/09 15:49

ゆうけいさん、コメントをありがとうございます。

村上氏の翻訳は素晴らしいですね。本の方は賛否両論らしい「海辺のカフカ」を読んでみようかなと思っています。
「シケタン」は私も馬鹿にしていたんですが、受験前には結局、お世話になってしまいました。
ニール・ヤングはほとんど聴いていないのですが、私も60年代のアメリカの歌からビートルズ、フォークソングと、歌の影響が一番大きいですね。

投稿: taki | 2008/09/09 22:45

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