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2008/10/18

川村記念美術館-常設展示-色々

川村記念美術館-続き-III

閉鎖されたロスコールームを過ぎての一階は、慣れてしまえばどうということはないのだけど最初はちょっと迷路のようで分かりにくい。

Dscf2264 中庭をはさんで通路があり西側には日本美術、東側にはレンブラントから印象派、ピカソにいたる様々な作品が展示されている。左はガラス張りの通路から東側の搭を見たところ。ガラスがアンバー色なのでセピア調の写真になってしまった。

日本美術の部屋には、橋本関雪などの作品が展示されている。アメリカの自己主張の強い作品群を見た後に静かな日本画を見ると、ほっとしてしまうのは日本人の性か。洋間ばかりの家で畳の部屋に入ったときのような安らぎがある。

Kikaku_2008 印象に残ったのは「秋桜老猿の図」(右)という関雪の作品だ。秋桜というとコスモスのことではなかったかと思ったのだが、絵は明らかに桜のようだ。遅咲きなのか狂い咲きなのか、そんな桜の花と老いた猿のすべてを超越したような目。これから冬に向かう厳しさと緊張が感じられるが、猿にとってはそれがどうした、というところだろうか。

一階の欧米作品は、どうやらシュールレアリズムとか印象派とか、一応は分かれて展示されていたらしいのだが、様々な作品が単品でずらずらと並んでいるので、どうも印象が散漫になってしまった。でもコレクション内容は、マグリット、エルンスト、モネ、ルノアール、ピカソ、藤田などなど、現代アメリカだけではないよ、ということだね。レンブラントは一点だけだが、一つの部屋に独立して飾られていた。でも僕には全体に展示の統一感が感じられず、もう一つピンとこなかったのは残念だ。

一つ勘違いしていたのが、ラトゥールの作品だ。ラトゥールというとあの独特の夜の光の絵を思い浮かべたのだけど、何だか随分違う。後で調べてみたら、それはジョルジュ・ド・ラトゥールで17世紀、展示されていたのはアンリ・ファンタン=ラトゥールで19世紀、全然別の画家なのだった。

一階の東奥はコーネルの部屋になっている。コーネルの箱に入った作品は9月の「新日曜美術館」でも取り上げられていたが、うーむ、今のところは僕の守備範囲外だなぁ。番組をきちんと見ておけばもう少し感動できたかもしれない。

モーリス・ルイスとその講演会が目的ではるばる来たので、これらの展示は何だかおまけで得したような気もする一方で、予想外だったのでちょっと面食らってバタバタとした印象に終わってしまった。

ついでといっては何だが、ナウム・ガボの作品があったのはうれしかった。といっても、好きだとかいうのではない。彼の作品は近代化学から生まれた工業材料などを検証もなく使ったために、朽ち果てたものがあるという話を聞いたことがあるので、その実物をみることができたというだけだ。展示されていたものは透明なプラスチックで、今のところは大丈夫なようだった。

現代日本のコレクションもあるらしいけど、今回は展示されていなかった。

更新はとても遅いけど、次回は再びルイスに戻ります。

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