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2008/11/03

是突然的中国旅行-1

「おとなり中国、輪になぁって・・・」という歌があったが、「いきなり中国」である。

めったに出張はしないのに10月は二泊三日の東京旅行を二回もしたので、これで当分はないだろうと思っていたら、いきなり降ってわいた中国は天津への出張。それもクレーム処理である。僕の頭の中には「中国へ行く」という回路は存在しなかったので、人生、全くの想定外の出来事だ。

最初は他の誰かという話が、技術者で有効なパスポートを持っていたのが僕だけという、実にアホみたいな理由でお鉢が回ってきた。

中国というとあまりよい噂は聞かないので不安であったが、営業部長も同行することになり、さらに訪問先の方からの忠告などから、安心できる全日空、快適なホテルを予約、空港まで迎えに来ていただくことになるなど、やや安心。

しかし急なことで天津ではなく北京首都空港への便しか取れなかったので、わざわざ天津から空港まで自動車で来ていただくことになってしまった。

Image11 到着した北京空港は馬鹿でかいが、アトランタ空港やシカゴオヘア空港などの巨大空港を経験しているので、それだけでは驚かないぞ、と思っていたが、迎えて頂いたのは日本でもあまり見かけない欧州のBでもRでもない某超高級車でびっくり。クレーム処理に来たのに、先方の社長と工場長がわざわざ出迎えにきてくださったのだ。おまけに工場長はまだ若くてきれいな女性である。恐る恐る後部座席に乗せていただき、工場長の運転で高速道を天津めがけてひた走ることになる。これが驚愕の中国、序章であったのだ。

高速道は両脇に白樺のような木や柳のような木がずっと植えられており、あまり景色は見えないのだが、何となく曇っている様子で、見通しがよい場所でも遠くは見えないし、空も灰色のままだ。どうやらこれが噂に聞く脅威のスモッグであるらしい。

全体に視野が薄く灰色がかって霞んでいる以外は北海道の景色によく似ている。しかし北海道では平原といってもある程度の起伏があるが、空港から高速道路を二時間あまりも走ったのにほとんど起伏がないし、視界が悪いということもあるだろうが丘も山も見えない。北京空港から天津は100km以上の距離だが、その間、これほど起伏がないというのは、大平原のアメリカでもないのではないかと思う。あまりの平坦、単調、起伏のなさ、そのスケールに感覚がついていけない。

Image13 などと車外を眺めていると、対抗車線をヘルメットなしの二人乗りオートバイがすごいスピードで走っていくではないか。違反に寛容なのかなぁ、と思ったら大間違いで規制がないらしい。命知らずだなぁ。

途中でパーキングエリアによる。予想はしていたが、建物の外観はきれいではない、いや汚い。トイレの前には壊れそうな3輪車に人民服姿の男性が何か売っている。駐車しているのは欧州の高級車やVW、ほとんど洗車したことはないだろうというトラックなど。誰も彼には目を留めない。

やがて高速を出て一般道に入る。

一般道も片道3車線だったりしてかなり広い。広い歩道もついているが、人は平気で車道を歩いていたりする。大きな交差点の角に人民服姿のいかにも農民らしき男性がポツネンと立ち右手に何かを持って差し出している。何をしているのかと運転する工場長に聞くと、亀を売っているという。人民服姿はしかしほとんど見かけない。

高速道では高級とまではいかずとも普通の車が多かったが、一般道に入ると訳の分からないものが一杯走っている。

よく見かけたのが3輪車。

A 大昔のいわゆるオート三輪という大き目の車から、ダイハツミュゼットみたいな車、日本の軽自動車の前輪を一輪にしたような小型車、バイクの前輪とエンジンを残して後ろに荷台をつけたようなものなど、実に多彩だ。左のイメージはこちらから拝借しました。

バイクや自転車も多いが、命知らずはここでも同じで平気で車の間に割り込む。もちろん、バイクはノーヘルである。リヤカーのようなものを引くバイク、自転車も多い。

意外と多いのが、原付自転車。いや日本の50cc以下の原付の話ではない。昔、日本でもあったエンジンのついた自転車だ。それと電動自転車。

普通車や高級車はもちろんきれいなのだが、それ以外は実に10年くらい物置に放置してあった錆びだらけのものを引っ張り出してきたのではないか、というくらいのが平気で走っている。

バスも走っている。大体は日本なみにきれいだが、車体はガタガタ、塗装ははげちょろ、というのもある。トラックも塗装がはげて荷台の鉄板が凸凹だったり破れて穴が合いていたりするのがめずらしくない。

さて、クレームの方は、営業部長と僕が出向くという時点で先方様もかなり納得、工場で現場を見ると同時に今後の対策など話しあい、比較的早く終了する。クレームは感情的になりやすいが、現場に出向けば大体は納まるという典型である。その後は天津開発技術特区にあるホテルに送っていただくことになった。

市の中心は通らなかったようだが、夕方のラッシュ時は実に運転マナーが悪い、などというレベルではない。大阪、ニューヨークも目ではない。いつ事故が起こっても不思議ではない、といううちに衝突事故現場の横を通り過ぎる。

混んでいると、対抗車線にはみ出してくるが、お互いに道はゆずらない、というかはみ出してきた車が警笛を鳴らして突っ込んでくる。

前後左右の車同士の距離はセンチメートル単位ではないかというほどに接近するのは、自分の進路を確保し、他車には絶対に譲らないというポリシーのためであろう。こちとら、超高級車だぞ、などという主張は全く通じない。相手も高級車だったりする。

突然、三車線が二車線になる。対抗車線はかなり混んでいる。と思いきや、しばらく行くと中央分離帯があってそこから先はどちらも三車線だ。つまり混んでいるので、中央分離帯がなくなり対抗車線が空いていれば、はみ出すのは当然、ということなのだ。

やがて渋滞で動かなくなる。左右の車はわが道を確保するのに懸命である。誰も譲り合う精神はない。といううちに、横から自転車の後ろに子供を乗せたお母さんが横断してくるが、車は道を譲らない。進むことも出来ずにしばらく様子を見ている。そのうちにしかし、わずかに空いた隙をみて見事に抜けていった。拍手、拍手、母は強し!

などといいながら、徐々にではあるが進むものの、渋滞状態は末期的。とにかく自分の進路を確保するために、三車線を四車線にしてでも進もうと前後左右の車間距離はまたまたセンチメートル単位になる。

運転は大変だなぁ、と見ていると、前方に真横を向いたトラックが停まっているのが見えた。どうやら荷を降ろした後に、対抗車線へ出ようと突っ込んできて立ち往生しているらしい。

誰も道を譲らないから、トラックの前後の開いたところへ車は殺到する。左右に出られなかった車はトラックのところで行き止まりになり立ち往生する。わが超高級車もその列に突っ込んでしまった。

先頭のタクシーから女性ドライバーが出てきて、トラックに何か叫んでいる。悪態をついているに違いない。しかし誰も道を譲らないから、トラックは立ち往生のままだ。

しかし中には親切なドライバーもいるのかどうか、やっとトラックは対抗車線に出て行った。わが超高級車も立ち往生からやっと開放される。

やぁ、すごいものだ。と思っていると、橋の中央に車が二台停まって混雑している。また追突事故であるらしい。こちらでは事故があったら警察が来るまでは絶対に動かしてはならないのだそうだ。

この日だけでこうした追突事故現場を3~4件は目撃したのであった。

かくして、やっとホテルについてみると予約していただいたホテルが高級ホテルでまたしてもびっくりなのであった。

-続く・・・と思います-

タイトルは適当なので、正しい中国語かどうかは知りません

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コメント

日本にツアーでやってきた中国人観光客団体がバスに乗っていたときに、中国人ガイドが「ほらほら見てみて、日本の車が譲り合ってるだろ。日本の車は譲り合うんだよ。」とか言ってました。

投稿: PICKS CLICKS | 2008/11/06 20:47

まぁ、聞きしに勝るとはこのことかと驚きました。
しかし強烈なエネルギーを感じますね。
10年もたったらすごい国になってるのではないでしょうか。
かなりなカルチャーショックでありました。

投稿: taki | 2008/11/06 22:31

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