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2008/11/30

真珠の女-コロー展@神戸博物館

この秋はモーリスルイス展ハンマースホイ展など、関東圏での展覧会には行ったのだけれど、地元では中々行く時間が取れなかったのだが、ゆうけいさんのレビューに刺激されて、昨日、やっと神戸博物館のコロー展を家内と一緒に見てきた。

Dscf2294 時間の節約から、自宅から車で高速を飛ばして、三宮まで直行。今までも何度か行っている市役所南にある東遊園地公園の地下にある駐車場に入る。他にもっと近い駐車場もあるようだが、ここしか知らないのだ。

駐車場から出ると、公園から西への通りはルミナリエの準備中で、毎年のことだろうがイタリアの職人さんの姿も見えた。ルミナリエは、二年目と三年目には見に来たのだけれど、それからは来ていない。当時と比べると、規模も小さくなったような気がする。経済も冷え込んできた昨今、地元の活性化として何とか盛り上げたいところだろうが、いつまで続けられるのだろうか。このまま消えるか観光資源として定着するか、正念場というところだろう。

Dscf2297 そのルミナリエのアーケードを抜けていくと、左手に神戸博物館がある・・・ゆうけいさんの記事とおんなじだ、当り前だけど。

会期も残すところ、あと一週間、混雑しているかと思ったが入り口は意外と人が少ない。当日券を購入するが、CoopやJAFのカードを見せれば団体料金に割引となるので、二人で600円のお得だ。
入り口はすいていたものの、3階の会場に入るとやはり人が一杯だ。でも近よって見れないというほどではなかった。

展示はコロー以外の作品もあるのだが、通常の展覧会のように作家で分けているのではなく、題材や描き方などで分けている。だから、少々戸惑う。

Michallon 最初は自画像だが、その後、随分とコントラストのある風景画がある。コローも随分と明るい絵を描いていたのかと思っていたが、家内にあれは違うと教えられた。彼女は以前は油絵を描いていたので、その辺りはすぐに分かるらしい。慌てて最初に戻って作家名を見ると、ベルタンにミシャロン(左)という名前になっていた。おかげで家内としばらくは、はぐれてしまった。

Dscf2306 確かにそういわれてみると、コローは全体にコントラストが弱めで、ココアパウダーのような、と表現したくなるような、薄茶色がかった色調が多い。それが森の絵の、全体にグレーがかった色調に発展していくのだろうか。右は、購入した図録の、そんなココアパウダー調の絵のページ。「ローマ郊外の水道橋(左)」と「プッサンの散歩道(右)」。

その後も、ここの展示はやや上から見た構図、こちらの展示は水平から見ている、などと家内の解説を聞きながら見ることになった。

さて、展覧会の内容については、ゆうけいさんや、例によってTakさんが素晴らしいレビューを書かれているので、ちょっと違った視点で書いてみたい。

ゆうけいさんが書かれていた下地についてだが、確かに紙が多いのには驚いた。それも「カンヴァスに貼った紙」などと書かれている(画材ではキャンバスと書くことが多いが、美術館ではカンヴァスとする方が多いみたいだ)。紙を貼ってから描いたのか、紙に描いてから貼ったのか分からないが、カンヴァスに描かずに紙を貼るということは、紙を使いたかったということなのだろう。厚紙も油絵の下地としては割と優れているという話を修復関係の本で読んだような記憶があるが、実物を見たのは初めてだと思う。

木に描かれたものもあるが、もともとカンヴァスが使われる以前のルネサンス頃までは油絵は主にオークやポプラなどに描かれていたし、油絵は本来は硬い下地に塗る方が適しているので、めずらしいことではない。ダヴィンチのモナリザも板に描かれている。ただ板は大きさが限られるし、重くて不便なのでカンヴァスに取って代わられたのだ。しかし最近は薄い合板で作ったパネルがあるので、それに描くこともあるようだ。

額縁に透明なアクリルカバーが入っているものと入っていないものがあるが、最近のカバーはほとんど反射がないので、博物館の暗い照明ではほとんど気にならなかった。カバーを入れるということは、一旦、額縁からはずしているということだから、修復をしている絵なのかと思ったりしたが、どうもよくは分からなかった。所有者や所蔵美術館の考え方もあるのかもしれないが、ルーブル所蔵でもカバーがあったりなかったりなので、これも根拠はない。

ただ、修復したと思われる絵の多くは表面に保護ワニスを塗りなおしているためだろうが、光の反射がきつい。筆などのタッチ(テクスチャー)やヒビ割れなどの凹凸が、斜め上からの照明で反射して見辛いのが残念だった。修復していないと思われる作品は反射がなくて見やすいが、逆に何となく薄汚れた感じもするね。

一つだけ、タイトルは忘れたけれど、大きめのアクリルカバーで全体を覆っていて柵がない作品があったので、カバーに鼻がつくくらいに近寄って、まじまじとヒビ割れなどを観察してしまった。アクリルカバーに鼻息の曇りがついてしまったので慌てて離れたのだ。

・・・などと、絵を鑑賞するというよりは、観察してしまうのは職業病かもしれないね。

今回は、タイトルを見る前に絵を鑑賞し、その後、気になったらタイトルを見るようにした。これは最近読んだ「現代アート入門の入門/山口裕美」に書かれていたことなのだけれど、確かに現代アートでは抽象的な絵はタイトルで印象が束縛されることがあるだろうが、コローのような絵では、タイトルもほとんど見たまんま、みたいな、なのでこれはあまり気にすることはなかったようだ。

さて、今回一番の話題であったのが、ポスターにもある「真珠の女」なのだけれど、これも反射がきつい。この反射が何故か、髪の毛からその終端にかけての部分にしか現れておらず、Takさんも書かれているように、まるでソバージュをかけたように見える。あるいはレースの飾りか。ゆうけいさんが書かれていたように、あたかもわざと効果を狙っての技法かと思われるほどなのだが、どうもそうではないらしい。

Ws000002 右の画像は、以前に放送された「新日曜美術館」の「コロー、静かなる森のささやき」の録画から取ったものだが、展示を映したものなので反射が写っている。分かりにくいが、右側の髪の毛や、顎の左横の背景に白い点々が見えるのがそれだ。実際はもっと多い。

ポスターや図録の表紙の写真は反射しないような照明で写したらしく、そんな反射はないので、左下にある画像と比べるとはっきりするだろう。

今回は上の方の写真にあったように、めずらしく図録を買ってしまった。前回のハンマースホイ展で買ってしまったので、抵抗が薄らいだこともあるけれど、やはり後でゆっくりと見てみたいと思ったからだ。ただしハンマースホイの図録でもそうだったが、絵の写真は見るけれど、解説はほとんど読まない。

Pearl さて、その図録の表紙をスキャンしたのが左の画像だが、ちょうど反射で光っていた部分にシワがよっているのが分かる。これは油性塗料でたまに見られる塗膜欠陥と同じ現象のように見える。

Pearl2 どうやらクラックではなく、描きなおした際の上に塗った絵具の表面が先に乾いて皮はり状態になり、塗膜の内部あるいは下に塗った絵具が乾燥不十分で軟らかいためにシワがよったのではないかと思う。

右が、顔の横の背景でシワがはっきり分かる部分の拡大画像だ。頭の上の方の髪の毛のあたりは、表紙の写真ではよく分からない。シワだけでなく、クラックもあるかもしれない。
塗膜欠陥のシワについては、こちらに解説と写真がある。油絵具に使う亜麻仁油などの植物油は、共役二重結合ではないが、やはり二重結合に酸素が介入して酸化して乾燥(硬化)していくので、同じような現象が起こることがある。

Ws000005 さらに「新日曜美術館」では、最初は表情が違っていたことをX線写真で示していたが、その画像を見ると、シワのよっている背景の首の左横部分に黒い痕が見える。

この画像からの、僕の単なる推測だが、もともとは髪の毛か何かが描かれていた上に塗り重ねたためにその部分にシワがよったのではなかろうか。全体に髪をかなり描き変えたために、ソバージュをかけたようにシワやクラックが入って凹凸ができ、保護のために塗った光沢のあるワニスが光って見えているのだと思う。

やれやれ、随分とオタクな内容になってしまったけれど、こんなことを考えながら見ていたわけではありません。後から図録を見て考えたことです。

さて、出口は建物の裏側になるが、そこに道案内の掲示がある。これを写してくればよかったなぁ。

掲示には「←海側・山側→」とある。元町大丸のエスカレーターの掲示にも同じことが書いてある。

Dscf2304 神戸市街地は東西に長いうなぎの寝床のような狭い土地で、北側には常に六甲山系が見え、南は海と分かっていて、ほとんどの地区が海側へ傾斜しているので、方向感覚が全く不要な土地なのだ。だから、神戸人、いわゆるコウベッコは極端に方向音痴だ。だから美術館に入って出てくると、もうどちらを向いているか分からない。東西南北でいわれてもピンとこないが、山側とか海側といわれると、すぐにわかるのだ。

Dscf2303 帰り道、今年は急激に寒くなったりしたからか、街路樹がわざとらしいくらいに色づいている。

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2008/11/18

Mallet KAT

ライブハウスの話から、楽器の運搬ということでマレットシンセをちょっと調べだしたら中々と便利そうである。ただ国内では販売されていないので、アメリカなどのサイトでないと情報が分からない。

検索してみてとりあえず見つけたのがここ。

Alternate Mode

Malletkat10 画像なんかもあるけど、やはりMIDIの入力装置なので音なんかはもう何でもいいっていうか、だからシンセヴァイブではなくてマレットシンセなのだね。

販売もしているので、気になるお値段は・・・価格を見ると普通のヴァイブと同じ3オクターブでは、$2,239となっている。うーむ、お手頃なのか高いのかちょっと判断しがたいビミョーな値段だ。まぁ、今なら円高モードでとてもお買い得時期ではあるんだけどねぇ。

ただし外部音源が必要だ。これは持っているローランドのミュー次郎(かなり古いけど)でも間に合うんだろうと思うんだけど、ただしミュー次郎のヴァイブ音は妙にちゃらちゃらしてあきまへんのだ。

以前に音の波形(正確かどうかは知らない)を表示するフリーソフトで見たら、ヴァイブの生音はきれいな正弦波だったけど、ミュー次郎のヴァイブ音はふにゃふにゃしててい全然違っていて、これはやっぱりアカンやんけ、ローランドはどこの音をサンプリングしたのかいね、と少々腹が立ったのだ。

Mkstandnice6 後はスタンドとかペダルとかそろえる必要があるが、それは$100未満みたいだからあまり負担にはならない・・・オイオイ、買うきか? といわれそうだね。日本から買えるかどうかはまだ調べていないのだ。

まぁ、パソコンとノートを買い換えることを思えば大差はないようなものだが・・・

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2008/11/16

Mallet Synthesizer

このところ美術ネタが続いているが、まだ話は終わっていない。

といいつつ、久しぶりに音楽ネタ。

PICKS_CLICKSさんのBlogでライブハウスネタでのコメントをやりとりしたんだけど、ヴァイブという楽器はライブハウスに置いてあることはまずないし、運ぶには重くてかさばって大変なので、お出かけして演奏するのが億劫、というか・・・

そこで電子化して簡単に運べるようにならないかという話が当然でてくるわけだが、もちろん既にそうしているプレイヤーがいるわけで、マイクマイニエリとかロイエアーズが有名どころだ(という話である)。

確か、赤松氏のサイトにそんな話があったかと思って検索したら、次のようなQ&Aがあった。

─[質問]──────────────────────
●エレクトリック・ヴァイブについて/シンセ・ヴァイブについて
──────────────────────────
/ans:エレクトリックヴァイブはディーガンというメーカーが過去にポータブルタイプのものを製造していました。メールのやり取りのあるヴァイブのNさんはインターネット上でカタログを転送してくれました。中古でしか手に入らないと思いますが"ディーガン社のエクトラ"というネーミングを探してみて下さい。シンセ・ヴァイブはロイ・エアーズの使っている"キャット(KAT)"というタイプがあります。1オクターブ単位で増設可能なパッド・キーボードで音源モジュールが別に必要です。国内での販売は終了したようですがアメリカでの入手は可能だと思います。

さらに日本ヴァイブ協会にも楽器のめちゃ詳しい解説があったから、そこにもあるのではと思ったら、これもありました。

Instruments Guide/日本ヴァイブ協会

(4)マレット・シンセ

1:Simmons(Silicone mallet)

シンセドラム・メーカーのシモンズが作ったシンセ。音板部分には何のクッションも施されておらず、手首への衝撃が激しい。現在は製造されていない。

2:KAT(Mallet KAT) http://www.alternatemode.com/

ロイ・エアーズを始め、多くの前衛的ヴァイビストがご愛用。特にヨーロッパ方面のミュージシャンでは、ヴァイビストとは既に言わず、マレット・プレイヤーと称しているようだ。音板部分には、ネオプレーン状のクッションがあるが、やはり衝撃は避けられない。デイヴ・サミュエルズはスパイロ・ジャイラ時代、巨大なクッションを敷いてプレイしていた。日本では一時、コルグが輸入していた。

3:Marimba Lumina http://www.buchla.com/mlumina/index.html

シリコン・マレットに近い外観だが、特殊なマレットで演奏するらしい。

4:Wernick(XyloSynth) http://www.wernick.net/

シロホンの木製音板をダミー音板として使用し、さらにフローティング(本物のシロホンやヴァイブのように、浮かせている)構造のため、アコースティックに近い演奏性が得られるらしい。要注目の機材である。

その他、シンセ・メーカーのCrumar がフライト・ケース一体型の試作品を出したこともある。

さらに情報は、

The Vibe net http://www.thevibe.net/vn/makers.shtml

Mallet Shop http://www.malletshop.com/Vibraphones

などを参照頂きたい。

何というのか、ヴァイブというのはマイナーな楽器だけにこういう情報通な方の解説はありがたいものです。

YouTubeにもあるのではと思ったら、これもありました。便利な世の中だ。ちょうどロイエアーズがKATを弾き始めた頃の画像みたいだ。

"As you can see and hear, ladies and gentleman, I'm playing a relagtively new instrument, it's called the KAT, K, A, T, KAT. And, ah, it has vibe sound but...

あ~、面倒くさくなったので聞き取りはここまで。

画像を埋め込んでおきますが、まずでてくる音がヴァイブじゃないもんねぇ、これではヴァイブといっていいのかどうか。

Roy Ayers - Everybody Loves The Sunshine

マイルスへのトリビュートということで、ミュートトランペットの音を模しているわけだね。
まぁ、途中でヴァイブの音もでるけど、また別の音になったり。

しかしジョージベンソン以来なのか、歌うジャズプレイヤー、、、ロイよ、お前もか!

歌ばっかりで楽器はあんまり弾いてないじゃん!

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2008/11/14

Giant Steps

個人的にはあまり活動していないmixiだが、JazMysさんのサイトを覗いたら、コルトレーンのGiant Stepsのアニメーションを紹介されていた。テンポが速くて楽しい。フレーズを視覚化するセンスが素晴らしい。

A1 著作権侵害!JazMys氏の日記を勝手に引用します。

Giant Steps
http://www.michalevy.com/giantsteps_download 

アメリカの女性アーティストMichal Levy http://michalevy.com/about が作ったGiant Stepsのアニメが凄い。2002年のJVC Jazz Festivalで評価され、2004にはアニメーションのイベントでも評価されたものだからもう皆知っているかもしれないけど、私は今日初めて見てびっくりしたのだった。2005年にはAnimation Awardを受賞したらしい。もう一つの作品Oneは初めて聞く曲だけどこれも楽しい。

One
http://www.youtube.com/watch?v=qypqwcrO3YE&eurl=http://michalevy.com/?page_id=92

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2008/11/10

Mini Museum

毎週、見ている、というよりは録画だけはしているものの、後で見たり見なかったりで溜まるばかり、未読の山ならぬ未視聴の山というかディスクの山になっているのが、TVの「新日曜美術館」と「美の巨人たち」だ。ただしたまに誰かが他の番組を録画していてとり損ねることもある。この土曜日の「美の巨人たち-ラウル・デュフイ」も予約していたのに、知らないうちに娘が裏番組の「スイングガールズ」を録画していたので、録れなかったのだ、悔し~い!

Dscf2293 「美の巨人たち」はCMをカットすれば約24分なのでまだ見やすいのだが、「新日曜美術館」はその日の特集だけで45分、その後の「アートシーン~展覧会情報」も入れると一時間もあるので、見ていない方が多いのだなぁ。

ところで昨日の「新日曜美術館」もほとんど見ていないのだけど、最後の方だけ見ていたら、来週は何と、「ハンマースホイ展」の特集だそうだ。

どんな形で放映されるのかは分かりませんが、国立西洋美術館に行ける人も行けない人も、もし僕の前回の記事でハンマースホイに興味をもたれたならば是非、ご覧ください。

上の写真は、国立西洋美術館の常設展入り口に置いてあって無料で配られている、ミニミュージアムを組み立てた(というほどのものではないけれど)ところ。中々と洒落ていますね。手前は見たとおりですが、ハンマースホイの絵葉書。

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2008/11/09

Vilhelm Hammershoi

美術展にたまに行くが図録(カタログ)は仕事に関係している場合以外は買ったことがない。

本物を見れば十分という気持ちが第一だが、物臭なので買っても見ることはまずないだろうし、重いし、高いし、邪魔になるし、などなどの理由もあって買わない。せいぜいが絵葉書を買うくらいだ。

Catalog_l しかし先月、東京出張の際に上野国立西洋美術館で見た「ヴィルヘルム・ハンマースホイ」は別だった。その場では買おうとまでは思わなかったのだが、後で美術館のサイトなどを見ているうちにどうしても欲しくなり、美術館の通信販売で申し込んでしまった。一週間ほどかかったが、やっと到着したのが数日前のことだ。

Dscf2277 10月21日火曜日、午後の時間が空いたのと、夕方からの仕事が上野だったことから、午前中の仕事が終わり、同行していたアメリカからのお客様をホテルに送ったところで近くのコーヒーショップで軽く食事をとった後、急いで上野に向かった。

ハンマースホイ展を見ようと思ったのは、モーリスルイス展のことを調べていて見つけた、TakさんのBlog「弐代目・青い日記帳」で次のように紹介されていたからだ。

ヴィルヘルム・ハンマースホイ展へ急げ!
何年かに一度、「この展覧会を見逃すと一生後悔する」類のハレー彗星の如き展覧会がこっそりと開催されます。「○○美術館展」(特にルーヴル)など毎年のように開催されどう考えても食傷気味。

それとは全く対照的な「今行かなくてどうする系」「これ見逃すと絶対に悔やむ系」の展覧会。それが現在上野国立西洋美術館で開催されている「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」展です。
- 弐代目・青い日記帳 | 「ハンマースホイ展」
- 弐代目・青い日記帳 | 「ハンマースホイ展」(ロンドン)
- 弐代目・青い日記帳 | ヴィルヘルム・ハンマースホイ展へ急げ!
Dscf2278_2 Takさんの紹介記事を読まなければ恐らくは同じ上野にある東京都美術館で開かれている「フェルメール展」を見に行っただろう。しかし2000年に天王寺の大阪市立美術館で開かれた「フェルメールとその時代展」を見に行ったし、兵庫美術館の「ドレスデン美術館展」でも一点だけだが展示されていたし、これは内緒だが(ウソ)何といっても昨年のアメリカ出張の際にメトロポリタン美術館でも二点を見ているのだ。だから今回は迷わずハンマースホイ展に向かった。
- 後で気がついたのだが、美術館入り口を写した写真で、女性の後姿のポスターを写している女性の後姿が写っていて、偶然とはいえ面白い写真になっていた。

まずは何といっても展示の多さだ。展示は地下になるのだが、これで終わりかと思うとまだまだ次の部屋があって、展示が続く。やはり東京の美術館は大きい。展示番号は最終的には80を超えていたが、カタログを見ると86点もある。一人の作家でこれだけの作品数を見たのは初めてだ。

一般にいわれるように、全体がグレーに霞がかかったような画面は暗い。ただ暗いだけではなく、これほど見ることにエネルギーを取られた画家もなかったと思う。

時代がまるで違うが、例えば9月に見た川村記念美術館でのモーリスルイスは包まれるような暖かさを感じたし、バーネットニューマンはあふれるエネルギーを感じたが、ハンマースホイの絵は見ているほどに消耗するようなところがある。その点ではポロックの絵に似ているのかもしれないが、ポロックは頭の中をかき回すようであるのに対し、ハンマースホイはあくまで静かだ。

だから椅子のある部屋に来るとしばらくはそこで休憩しなければ次に進めなかった(もちろん、展示が多いために身体的にも疲れるということもあったが)。

とはいってもう見たくないということでは決してない。実に灰色で暗いのだが、徐々に心の中に入り込んでくる。だからこそ、カタログを買ってしまったのだ。

さて、概要については上記のTakさんのリンクを読んでいただいた方がずっとよいのだが、僕なりに感じたことを書いてみる。

大半は彼の家の中を描いているのだが、人がいない情景、いても後姿がほとんどだ。それから予想されるような見る人を拒絶するような面もないとはいえないが、絵の前に立つとむしろ逆にその中に引き込まれてそのまま迷路の中を彷徨い(さまよい)そうになる。

_1905 Takさんが書かれているように、人のいない部屋の向こうへ扉が開いて、ついさっきまで誰かがいたような気配が感じられる。

Interior_2 一方で女性の後姿が見えると、僕は部屋に入って手を伸ばし声をかけようと近づこうとするが、その途端、女性はスーッと滑るように次の部屋に移っていく。

それを追って次の部屋に入ったときには、先ほどの誰もいない部屋のように彼女は既に別の部屋に移ってしまって姿は見えない。しかし確かにその気配は感じられる。

だからまた次の部屋に入るのだが、再びそこには気配しか感じられない。そしてその部屋で立ち止まると彼女も次の部屋で立ち止まっているに違いないのだ。

永遠に追跡しても決して部屋は尽きることなく、女性はつかず離れずに一定の距離を保って前方にいながら、追いつくことができない。まるでゲームの中のダンジョンに迷い込んだような錯覚に捕らわれる。それがエネルギーを消耗し疲れを感じた原因ではなかったかと思う。

解説などではフェルメールの影響があるいわれ、「北欧のフェルメール」などとも書かれている。

確かに家の中に女性という構図はフェルメールを思い起こさせるが、僕の印象といえば、フェルメールの世界は既に死滅し、それはハンマースホイの絵の中で異次元、あるいはあの世(霊界?)となってフェルメールの女たちが幽霊のようにさ迷い歩いているのだ。

Fh020003 ・・・というような話は一面的な印象でしかないのであるが、これらの絵を見ていて思い出したのは、キリコ、そしてマグリットあるいはデルボーの絵だった。右はもう随分以前になるが、1992年にニューヨークへ出張した際にMOMAにあったキリコの部屋で写したものだ。

偶然だが、少し前のTV番組「美の巨人たち」によると、マグリットはキリコの絵を見て感動し号泣したのだそうだ。

ハンマースホイの不思議な静寂感は、そのままキリコそしてマグリットの静寂感につながり、デルボーの灰色につながるのではないか、とは僕だけの考えかもしれない。しかしフェルメールはデルフトに留まり、ハンマースホイはコペンハーゲンに留まり、マグリットもブリュッセルに留まったのは、何か因縁があるのでは、と思いたくなるところである。

1 左は比較的明るく暖かな風景を描いた「ゲントフテ湖、天気雨」のページを開いたカタログ。ただしこの絵もカタログの説明によれば、「実際は、最も交通量の多いコペンハーゲンの幹線道路が描かれているにもかかわらず、ここでは静けさのみが描かれている」。絵の中には人気はなく、静謐そのものである。

ハンマースホイと同時に、彼の友人たちの絵も展示されているが、そちらはかなり明るい。しかし同じように女性の後姿が多いのは時代の流行であったのかとも思う。

ハンマースホイに酔ってやや疲れた後は、その入場券で常設展示を見ることが出来る。

2_2 常設展示はかの松方コレクションであり、国立西洋美術館はもともとその展示をするために作られたと聞いたような気がする。松方コレクションも書ききれないほどの素晴らしい内容だが、中でも僕のお気に入りはマリー=ガブリエリ・カペの自画像だ。

これだけの展示だから、午後の時間一杯をつかっても一方通行で通り過ぎるようにしか見ることは出来なかったし、かなり疲れてしまった。

しかしこれからまたこの上野で一仕事が控えている身としては、後ろ髪を引かれつつも美術館を後にした。

Dscf2279 美術館を出るとこれから何かパフォーマンスをしようと準備をしている人がいる。

Dscf2280 通り道には色々な展示会の看板が出ている。手前でかもしているのはお馴染み「もやしもん」のオリゼー君。国立科学博物館で開催中の「菌類のふしぎ」のポスターだ。これもTakさんのレポートをお読みください。楽しそ~う。

その向こうは「フェルメール展」、「童画の世界」、「線の巨匠たち」と看板が続く。上野は芸術の宝庫です。

Dscf2282 こちらがこれからのお仕事の大学の門、でもここからは入らなかった。

Dscf2283 「線の巨匠たち」は多分この東京藝術大学美術館で開かれているのだけれど、その横を通り過ぎて仕事に向かったのだ。美術館横のカフェでは学生たちがたむろしている。

美術館サイトにあるflash画像によるハンマースホイの自宅再現CG(展示終了後、リンク先はなくなりました)は必見です。あなたもストランゲーゼ30番地のダンジョンを彷徨ってください。

「ハンマースホイ展」は12月7日まで。これほどの展示は二度とないでしょう。近郊の方は是非ご覧ください。

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2008/11/05

是突然的中国旅行-2

予約していただいたホテルは、超高級車を乗り回す社長さんだけあって、TEDA(天津経済技術開発特区)では最高級の五つ星、ルネサンスホテルだ。

偶然だけど、corvoさんが中国の広州に出張され、Blogに日々の様子を書かれている。

僕も経験した、はちゃめちゃな交通事情は遠く離れた広州でも同じらしく、その様子を実に簡潔に表現されている。

中国の車の動きは、いつ来ても読めない。無秩序に全ての車線を使って動いているようにしか見えない。もちろん、運転しているわけではないが、よく運転できると関心してしまう。彼らには彼らの秩序と流儀があるのだろうな。

corvoさんは宿泊先のホテルを「無駄にゴージャズ」と表現されていたが、僕の泊まったホテルも、部屋だけは「無駄にゴージャス」だ。ホテルまで送っていただいた超高級車も僕にとってはあまりにゴージャスだったけど。

Image2 アメリカ資本の欧米スタイルだから部屋が広いのはそれほど驚かないが、その前の週に池袋で泊まった某横インの優に3~4倍くらいはあるだろう。

そしてバスルームがガラス張りである。何でガラス張りなのか?・・・意味が分からないが、写真の左側がバスルームだ。よく見ないと分からないが、一応、木製のブラインドがついており、バスルーム内に開閉スイッチがついている。

だからバスルームを使う時にはブラインドを閉めていたが、スイッチは黒くて高級感があるものの、正回転と逆回転のスイッチが別々にあり、一旦オンにすると手で戻さない限りオフにならない。だからオンにすると、どちらかに一回転して全閉になった状態でモーターがウイウイうなってブラインドがカタカタゆれる。そのままほったらかしにすればきっとモーターが焼けてしまうのだろうなぁ。こんなところはcorvoさんも書いておられるように、高級な割には抜けている気がする。こういうのは日本では考えにくいけど、アメリカなんかではありそうな気もする。

Image6_2 バスルームも団地の6畳間くらいはありそうで、バスタブと洗面台、そしてこれまたガラス張りのシャワールームがついている。右の写真が、分かりにくいけどそのシャワールームだ。その右側にトイレがある。

Image3 そしてさらに無駄にゴージャスなのがベッドである。横幅180cmくらいのベッドがシングルサイズなのだ。これが一般の中国サイズだそうである。さらにさらに、左の写真で枕が二段重ねになっているのが分かるが、実はこれが3列並んでいる・・・つまり一人用のベッドに大きな枕が6つ・・・6つもの枕、一体どうすりゃいいの?

さて、ホテルで一休みした後、訪問先の社長様が夕食にと、また迎えに来てくださるが、夕食は当然、中華料理・・・・、ではなくて、社長さんが行きがかり上、オーナーになってしまったという日本料理店、あと数日で新装開店するので、その毒見役を兼ねてのご招待だったのだ。お味は悪くないし、ある面ゴージャスだったのだけど、純和風ではございませんでしたね、北京から来た中国人のシェフだそうです。

お食事、歓談の後、また超高級車でホテルに送っていただいた後は、お風呂に入って寝るだけだ。

部屋に帰ると、出たときとは様子が変わって、遮光カーテンが引かれ、ベッドの横にタオル地のマットとスリッパが置かれ、アンケート用紙と封筒がベッドの上に置いてある。どうやらこのホテルでは、午前中と夕方以後の二回、ハウスキーピングに来るらしいことが後で分かった。これも無駄にゴージャスである。

お風呂は、まずバスタブにお湯を張って浸かり、体が温まったら爪先立ちでシャワールームに移動して体を洗うという、何だか贅沢なのだけれど、移動する姿はいかにも貧乏臭いというよく分からないバスタイムであったのだった。タオル類も無駄に大から小まで7~8枚は置いてあったが、小さなウォシュタオルとハンドタオルに大きなバスタオルの3枚しか使わなかった。

欧米スタイルのホテルでは、石鹸とシャンプーくらいしか置いていないことが多いが、ここではシャワールームにシャンプーとボディーソープ、洗面台には石鹸が二種類、歯ブラシセット(なぜか二セット、ただしこれはあまり大した歯ブラシではなかった)、櫛、シャワーキャップ、髭剃り、乳液(moisturizer)が置いてある。

そして洗面所にミネラルウォーターが二本あるのは、きっと歯磨きも水道水は使わずにこれでしてね、でないとお腹をこわしても責任持ちませんよ、ってことだろうと推察する。シャワーで顔や頭を洗うときも極力水が口に入らないように気をつけたのはもちろんだ。

クローゼットがもちろんあって、中にはバスローブも吊ってあるのだが、何だか慣れないので、結局使わず。夜は下着姿のまま、大きなベッドの端っこで枕を一つだけ使って小さくなって眠ったのであった。

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2008/11/03

是突然的中国旅行-1

「おとなり中国、輪になぁって・・・」という歌があったが、「いきなり中国」である。

めったに出張はしないのに10月は二泊三日の東京旅行を二回もしたので、これで当分はないだろうと思っていたら、いきなり降ってわいた中国は天津への出張。それもクレーム処理である。僕の頭の中には「中国へ行く」という回路は存在しなかったので、人生、全くの想定外の出来事だ。

最初は他の誰かという話が、技術者で有効なパスポートを持っていたのが僕だけという、実にアホみたいな理由でお鉢が回ってきた。

中国というとあまりよい噂は聞かないので不安であったが、営業部長も同行することになり、さらに訪問先の方からの忠告などから、安心できる全日空、快適なホテルを予約、空港まで迎えに来ていただくことになるなど、やや安心。

しかし急なことで天津ではなく北京首都空港への便しか取れなかったので、わざわざ天津から空港まで自動車で来ていただくことになってしまった。

Image11 到着した北京空港は馬鹿でかいが、アトランタ空港やシカゴオヘア空港などの巨大空港を経験しているので、それだけでは驚かないぞ、と思っていたが、迎えて頂いたのは日本でもあまり見かけない欧州のBでもRでもない某超高級車でびっくり。クレーム処理に来たのに、先方の社長と工場長がわざわざ出迎えにきてくださったのだ。おまけに工場長はまだ若くてきれいな女性である。恐る恐る後部座席に乗せていただき、工場長の運転で高速道を天津めがけてひた走ることになる。これが驚愕の中国、序章であったのだ。

高速道は両脇に白樺のような木や柳のような木がずっと植えられており、あまり景色は見えないのだが、何となく曇っている様子で、見通しがよい場所でも遠くは見えないし、空も灰色のままだ。どうやらこれが噂に聞く脅威のスモッグであるらしい。

全体に視野が薄く灰色がかって霞んでいる以外は北海道の景色によく似ている。しかし北海道では平原といってもある程度の起伏があるが、空港から高速道路を二時間あまりも走ったのにほとんど起伏がないし、視界が悪いということもあるだろうが丘も山も見えない。北京空港から天津は100km以上の距離だが、その間、これほど起伏がないというのは、大平原のアメリカでもないのではないかと思う。あまりの平坦、単調、起伏のなさ、そのスケールに感覚がついていけない。

Image13 などと車外を眺めていると、対抗車線をヘルメットなしの二人乗りオートバイがすごいスピードで走っていくではないか。違反に寛容なのかなぁ、と思ったら大間違いで規制がないらしい。命知らずだなぁ。

途中でパーキングエリアによる。予想はしていたが、建物の外観はきれいではない、いや汚い。トイレの前には壊れそうな3輪車に人民服姿の男性が何か売っている。駐車しているのは欧州の高級車やVW、ほとんど洗車したことはないだろうというトラックなど。誰も彼には目を留めない。

やがて高速を出て一般道に入る。

一般道も片道3車線だったりしてかなり広い。広い歩道もついているが、人は平気で車道を歩いていたりする。大きな交差点の角に人民服姿のいかにも農民らしき男性がポツネンと立ち右手に何かを持って差し出している。何をしているのかと運転する工場長に聞くと、亀を売っているという。人民服姿はしかしほとんど見かけない。

高速道では高級とまではいかずとも普通の車が多かったが、一般道に入ると訳の分からないものが一杯走っている。

よく見かけたのが3輪車。

A 大昔のいわゆるオート三輪という大き目の車から、ダイハツミュゼットみたいな車、日本の軽自動車の前輪を一輪にしたような小型車、バイクの前輪とエンジンを残して後ろに荷台をつけたようなものなど、実に多彩だ。左のイメージはこちらから拝借しました。

バイクや自転車も多いが、命知らずはここでも同じで平気で車の間に割り込む。もちろん、バイクはノーヘルである。リヤカーのようなものを引くバイク、自転車も多い。

意外と多いのが、原付自転車。いや日本の50cc以下の原付の話ではない。昔、日本でもあったエンジンのついた自転車だ。それと電動自転車。

普通車や高級車はもちろんきれいなのだが、それ以外は実に10年くらい物置に放置してあった錆びだらけのものを引っ張り出してきたのではないか、というくらいのが平気で走っている。

バスも走っている。大体は日本なみにきれいだが、車体はガタガタ、塗装ははげちょろ、というのもある。トラックも塗装がはげて荷台の鉄板が凸凹だったり破れて穴が合いていたりするのがめずらしくない。

さて、クレームの方は、営業部長と僕が出向くという時点で先方様もかなり納得、工場で現場を見ると同時に今後の対策など話しあい、比較的早く終了する。クレームは感情的になりやすいが、現場に出向けば大体は納まるという典型である。その後は天津開発技術特区にあるホテルに送っていただくことになった。

市の中心は通らなかったようだが、夕方のラッシュ時は実に運転マナーが悪い、などというレベルではない。大阪、ニューヨークも目ではない。いつ事故が起こっても不思議ではない、といううちに衝突事故現場の横を通り過ぎる。

混んでいると、対抗車線にはみ出してくるが、お互いに道はゆずらない、というかはみ出してきた車が警笛を鳴らして突っ込んでくる。

前後左右の車同士の距離はセンチメートル単位ではないかというほどに接近するのは、自分の進路を確保し、他車には絶対に譲らないというポリシーのためであろう。こちとら、超高級車だぞ、などという主張は全く通じない。相手も高級車だったりする。

突然、三車線が二車線になる。対抗車線はかなり混んでいる。と思いきや、しばらく行くと中央分離帯があってそこから先はどちらも三車線だ。つまり混んでいるので、中央分離帯がなくなり対抗車線が空いていれば、はみ出すのは当然、ということなのだ。

やがて渋滞で動かなくなる。左右の車はわが道を確保するのに懸命である。誰も譲り合う精神はない。といううちに、横から自転車の後ろに子供を乗せたお母さんが横断してくるが、車は道を譲らない。進むことも出来ずにしばらく様子を見ている。そのうちにしかし、わずかに空いた隙をみて見事に抜けていった。拍手、拍手、母は強し!

などといいながら、徐々にではあるが進むものの、渋滞状態は末期的。とにかく自分の進路を確保するために、三車線を四車線にしてでも進もうと前後左右の車間距離はまたまたセンチメートル単位になる。

運転は大変だなぁ、と見ていると、前方に真横を向いたトラックが停まっているのが見えた。どうやら荷を降ろした後に、対抗車線へ出ようと突っ込んできて立ち往生しているらしい。

誰も道を譲らないから、トラックの前後の開いたところへ車は殺到する。左右に出られなかった車はトラックのところで行き止まりになり立ち往生する。わが超高級車もその列に突っ込んでしまった。

先頭のタクシーから女性ドライバーが出てきて、トラックに何か叫んでいる。悪態をついているに違いない。しかし誰も道を譲らないから、トラックは立ち往生のままだ。

しかし中には親切なドライバーもいるのかどうか、やっとトラックは対抗車線に出て行った。わが超高級車も立ち往生からやっと開放される。

やぁ、すごいものだ。と思っていると、橋の中央に車が二台停まって混雑している。また追突事故であるらしい。こちらでは事故があったら警察が来るまでは絶対に動かしてはならないのだそうだ。

この日だけでこうした追突事故現場を3~4件は目撃したのであった。

かくして、やっとホテルについてみると予約していただいたホテルが高級ホテルでまたしてもびっくりなのであった。

-続く・・・と思います-

タイトルは適当なので、正しい中国語かどうかは知りません

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