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2009/03/08

ルーヴル美術館展-17世紀ヨーロッパ絵画-2

ルーヴル美術館展の続きです。

今回の展示で僕が注目した作品は:

1.ルドルフ・バクハイセン「アムステルダム港」
この作家と作品についてはネット検索しても全く見つからなかったので、画像も情報もないのだけれど、かなり大型の作品で17世紀のアムステルダム港の様子を描写している。左手前に何艘かの帆船が大きめで描かれ、右手側はやや遠くの帆船の入出港の様子があり、全体の背後に小さく停泊中の船のマストが何本も小さくあり、その更に背後は遠くのアムステルダムの街がややかすんで描かれているが、全面に全く手を抜かずに細密に描かれた風景は圧倒的だった。当時のアムステルダムの港や街が貿易によって栄えていた黄金時代の空気が漂ってくるようだ。

Tempest1 2.ヤゴブ・ファン・ライスダール「嵐」
作家と他の作品については、Salvastyle.comさんに詳しくあった。画像ではよく分からないけど、右の岸辺にある建物や木々にふきつける海からの強い風がにおってくるような湿気を感じさせる。(画像はMYARTPRINTS.COMから:少し明るく修正)

Dujardin 3.カーレル・デュジャルダン「モッラ遊びをする人々」
17世紀オランダ絵画の特徴である風俗を描いた絵。解説はルーヴルの日本語サイトにある。風俗画は当時の生活が滲み出ていて面白い。絵の解釈は如何様にも出来るだろうが、僕はてっきり右の男がイカサマをしていて、真ん中の男はそれとは知らず左の女に言い寄ろうとしている一方で、少年はイカサマを見て見ぬふりでもしているのかと思った。女の視線も右の兵士の手元を見ているからそんなことを考えてしまったけれど、一般の解釈はルーヴルの解説をお読みください。(画像はinsecula.comから)

Janstenjoyeuxrepasdefamille 4.ヤン・ステーン「家族の陽気な食事」
これも風俗画。右の画像はずいぶんと漫画チックな色彩になってしまっているけど、もう少し抑えた色だったと思う。見たとおりの大騒ぎ風景で、漫画チックではある。(画像はRambling Spoonから:少し明るく修正)

あとは、画像検索が面倒になったので省きますが、ヤンブリューゲル(父)とその工房による「火」が細密でボッシュのような不気味さだったし、人物画ではピエル・フランチェスコ・モーラの「弓を持つ東方の戦士(バルバリア海賊)」の老猾な姿が迫力がありました。

他にも書くべき有名作品がありますが、それは公式サイトに解説つきで掲載されているのでご参照ください。また毎度ながら、Takさんの「弐代目・青い日記帳」のレビューもお勧めです。

以上、順と逆で二回は見たということで、続いて同じチケットで入場できる常設展の松方コレクションに。

2 内容はHammershoi展の時と同じだが、ルーヴルに負けないくらいの充実した内容である。今回もお気に入りのマリー・ガブリエリ・カペの自画像の前でしばらく見入ってしまった。若い女性の姿にええ年こいたおっさんが見惚れているのは何とも気恥ずかしいが、溌剌とした透き通るような肌と繊細な衣服、そして生命感にあふれた表情の描写が素晴らしい。

以前に川村記念美術館で今回展示のラ・トゥール(Georges de La Tour)と間違えたアンリ・ファンタン=ラトゥール(Henri Fantin-Latour)も二点あり、こちらの方が色彩が美しいようだ。

Dscf2416 入り口に置いてあるミニミュージアムを今回ももらってきたが、内容が入れ替わっていた。

Dscf2410 まだまだ見ていたいという気持ちはあるものの、前日から見本市で立ちっぱなし、そして美術館内を歩き回ってすっかり足が疲れてしまった。

Dscf2411 またルーヴル展の入場口に向かい、ロッカーの荷物を取り出してやっと美術館を後に、ロダンの彫刻に見送られながら駅へ向かった。(訂正:手前はブールデルの「弓を引くヘラクレス」、奥がロダンの「地獄門でした)

お昼は移動で食べ損ねてしまったので、東京駅での駅弁はちょっと張り込んで赤松氏ご推薦の「東京弁当」1600円也を買う。

024b_2 さすがに旅慣れた赤松氏が推薦されるだけあって、特に珍しいメニューでもないのに、それぞれにしっかりした味で、なおかつ赤松氏のおっしゃる駅弁は冷えた状態でおいしくなければならない、ということがよく分かる弁当でした。(画像はbiglobeトラベルから)

なお、後で知ったのですが、本展覧会は東京展終了後は京都へ巡回するそうです。

京都市美術館
2009年6月30日~9月27日6月30日から京都

あぁ、しかし話は変わるが川村美術館では「マーク・ロスコ展」を開催中なのだなぁ。中々、佐倉までは行けないねぇ。とりあえずはTakさんの日記帳で我慢です。

川村記念美術館のロスコ展を見逃すな!!
マーク・ロスコ 瞑想する絵画

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