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2009/03/31

ジャズ初心者@神戸-セッション講習会

昨日の日曜日は久しぶりのmixi[ジャズ初心者@神戸」セッション講習会・・・といっても今回がまだ二回目の参加だ。前回が8月だったから、半年以上経ってしまった。

ヴィブラフォンを持っていくのは大変、というより分解と組立が結構面倒なんだけど、前回ピアノで参加したものの、ほとんど弾けないのは情けないので、今回は聴講(硬い言葉だね)だけということで参加した。講師の方々がピアノトリオでもあるしね。

セッションは午後1時から、会場は前回と同じくJR住吉駅に隣接した灘区民センターの音楽室で、5分くらい遅れたけれど、まだ始まる前に到着できた。

講師陣のピアノトリオの方々に、生徒はサックスが3人、フルートが1人、途中からドラムが1人、そして何もしない予定の僕だ。

順番に自己紹介の後、ピアノの方から、「えー、どうされますか?」と聞かれ、ちょっと返事に困ってしまったが、世話係の方から、「今回は聞くだけで参加だそうですから」と助け船を出していただいた。ピアノの方は「そうですか」とちょっと申し訳なさそうだったけど、いやいや、こちらこそ、こんな中途半端な参加で申し訳ないです。

最初は課題曲の「Now's The Time」と「枯葉」をピアノトリオで模範演奏、生のピアノトリオを聴いたのは何年ぶりだろうか。

それからブルースの簡単な解説があり、ブルーノートスケールをみんなで練習した後、ワンコーラスずつトリオの伴奏で実践。

みなさん、よく分からないとかいいながらも結構いい線をいっている。ただ、音を出すのをこわがっている感じがした。そこを乗り越えて図々しくなるとグンとよくなるのではないかと思いますた。

僕は何も演奏せずにただ話を聞いたり、みなの演奏を聞いているだけで、変なオッサンやなぁ、と思われたかもしれないが、こういう機会に接することがないので、それだけでも楽しめた。

でもね、ブルースが一段落した後の休憩時間にとうとう我慢できずに、「ちょっとピアノさわらしてくらさい」とチャラチャラと音を出してみた。

ピアノの方が「ヴィブラフォンされるならピアノも弾くのかと思ったんですが」と言われたけれど、いえいえ、わたすは鳴らす程度で弾くというレベルではごわんせん、などといいながらブルースをチョロチョロと弾いてみると、なんだか話し声がしたかと思うとベースがバックについてくる。こうなると調子に乗ってブルースを何コーラスかベースとデュオでやってしまったけれど、適当なところでお茶を濁して、あぁ、恥ずかし、と振り向いたらなんとベースマンではなくてピアノマンがベースを弾いておりられりました。

休憩後は「枯葉」になりますが、何故かピアノマンさんはピアニカに転身。普段はピアノではなくてピアニカが専門だったのだそうです。ということで、僕の方に「せっかくですから、ピアノでどうぞ」といわれ、うれし恥ずかし(なんのこっちゃら)で図々しくピアニストもどきになって参加。ピアノっていったってまともに弾けるわけではないので、いい加減、ソロが回ってきたときにはついつい両手指をマレットみたいに使ってしまった、おほほ。

でも後から考えると、ピアニストさんは僕に参加できるようにピアノを離れてくれたのかもしれないね、ありがとうございました。

200903291509000 ということで、「枯葉」も一通り回ったところで、僕は夕方からの予定があるので途中ながら失礼した。写真右は、住吉駅に入ってきた快速電車。

Ono2 夕方からの予定は、例によって娘と家内と3人での温泉めぐり。今回はまた一番のお気に入りの小野市の温泉「ゆぴか」に行って、ゆったりとしたひと時を過ごし、とても楽しく、そしてリラックスした1日でした。

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2009/03/22

森井禎紹写真展 祭りだ祭りだ

借りたままになって返却期限を過ぎていた本を、稲美図書館に返しに行ったのは一昨日の金曜日。

今日は雨と風で春の嵐のようでもあったけれど、一昨日はやや曇り気味ながらよい天気だった。

返した本は、

チョゴリと鎧/池明観(チミョンクヮン)
村上朝日堂超短編小説-夜のくもざる

Chogori_2 「チョゴリと鎧」は1988年の本だから、最近の韓流ブームが起こるずっと以前の本だが、鋭い視点から韓日両国を描いている。特に日本という国を韓国から見るとこんなにも違うものかと、かなりなカルチャーショックを受けた、僕にとっては数少ない手元に置いておきたくなる本なので、アマゾンのマーケットプレイスで注文してしまった。韓国については、これ以外にもとにかく図書館にある本を順番に借りては読んでいる。

41nvhq122rl__sl500_aa240_ 「夜のくもざる」については以前に少々書いているが、まぁ気楽に読めた本。しかし、ハルキストになったつもりはないのだけれど、また借りてしまった。これも気楽に読めそうな本で、

村上ラヂオ
ふしぎな図書館

Toshokan この二冊はもう読んでしまった。他に読みかけて中々進まず、借りては返しを繰り返している韓国関連の本が二冊。

図書館は、コンサートホールと展示室などが一体となった建物「稲美文化の森」の中にある。この図書館にも地下の迷路があるのかどうか、考えるとおそろしくて図書館に行けなくなるね。

Matsurida その二階にある交流館で「森井禎紹(もりいていじ)写真展 日本歳時記 ”祭りだ祭りだ”」が開催されていると看板が出ていたので、無料だし、ちょっと覗いてみた。森井氏についてはこちらにプロフィールがありました。また神戸新聞の記事もあります。

Bresson_2 写真展というと、ドアノーとかブレッソン(左画像はアジェ・フォトから)とか、昔のモノクロ写真をすぐに思い浮かべる。いえ、写真に詳しいわけでは全然ありません。ちょっとネット検索して名前を挙げてみただけだし、森井氏のことも全く知らなかったが、森井氏の作品はそれらとは対照的に少々どぎついかと思うほどのフルカラーだ。

展示室に入って最初の数枚は、ちょっと昔のテクニカラー映画のような極彩色に、これはかなりこってりして俗っぽいんではないかい?・・・と少々抵抗を感じたのだが、何枚か見ているうちにどんどん引き込まれてしまった。

それほど広くない展示室に50cmとかそれより大きく引き伸ばされたカラフルな写真が52点、展示されていた。写っている祭りの数は47、日本各地には様々な祭りが息づいていて、またそれぞれがこれほどまでに色彩にあふれて美しいことを改めて知らされた気がする。

祭りというと有名で大きな祭りが色々とあるが、それとは別にそれぞれの地域に根付いた大小さまざまな祭りが全国にはたくさんあることを写真は伝えてくれていると思う。

Matsuritabi_lrg 森井氏の写真を見ていると、画面に写った祭りのその場面だけでなく、祭りを支えているその周りに拡がった田畑や家々、人々などの、その地方の空気が漂ってきて、画面の背後にある限りない広がりが感じられる。

最初に感じたハレーションを起こしそうなくらいにくっきりした色彩が、見ているうちに爽やかな田園の風を運んでくるように感じられてきたから、最初の印象なんて当てにならないものだ。

明瞭な色彩感が、瞬間を切り取った構図とあいまって作り出す空間が森井氏の持ち味なのではないかと思う。

「何処(いずこ)の地もそれぞれに」ってのは映画「ローマの休日」の台詞だけど、どの祭りもそれぞれに素敵だが、特に気に入ったのが宮城の「火伏せの虎舞」(リンク先は森井氏の作品ではありません)。高校生くらいの男の子が瓦屋根の上で太鼓を叩いて、その太鼓を女の子が支えているような・・・実際には何をしているのかよく分からないのだけれど、ちょっと危なっかしい、でもその屋根の向こうに広がる青空が素晴らしく突き抜けて広大な空間を感じられた。

Tokushu01 森井氏は地元の三木市に写真館を構えて活動されているようだが、残念ながら作品の画像はネット検索ではひっかからなかった。右上が作品集「にっぽん歳時記 祭り旅」の表紙だが、「日本フォトコンテスト2006年9月号」にある「100%ストロボ活用術」の写真(左)が恐らくは森井氏の作品だと思う。こちらの方が森井氏のカラフルな作風をよりよくあらわしている。小さくてよくは分からないが、光がぶれたような作品も得意技の一つのようだ。

Image2s ということで、せっかくなので祭りの写真を一つ。これは僕の家の近く、と言っても歩いていくにはちょっと遠いんだけど、岩岡神社の昨年の秋祭りを見に行った時のものです。

Inami 右は、図書館の帰りに田んぼの真ん中にある洋食屋さんでランチを食べた後、外に出たら、灰色の雲に太陽の光が射して、その道を女子高生(中学生だったかも)の自転車が通り抜けていい雰囲気だったので、急いで携帯で撮ったもの。ジタバタとポケットから携帯を取り出して構えようとしているうちに自転車はずっと先に行ってしまったので思ったような感じにはなっていないけど、雰囲気は伝わるかな。

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2009/03/15

Analog-to-Digital Converter

いたるさんが、アナログレコードプレイヤーのDENON DP-200USBを紹介されていたのはもう去年の大晦日の話だが、便利そうだと思いつつも二の足を踏んでいたが、とうとう買ってしまった。

31hqa6xcl2l__sl500_aa280_ アマゾンでは定価\31,500が\19,000というから、定価はあってないような気がするね。

以前にアナログ、CD、カセットテープなんでも来いという安物のコンポを買ってすぐに壊れたことがあるので、この値段だとちょっと恐い気もしてすぐには買わずにいたのだが、まぁ、DENONだし、何といってもUSBメモリーを直接つっこめばアナログレコードをmpg3で記録してくれるので、とうとう注文してしまったのが先々週。

カートリッジは別の型式に交換できないとか、USBに録音する場合の音質の設定は全くできないとか、あるいは値段からしてもオーマニの方からはヒンシュクもののプレイヤーかもしれないけど、そういった設定とか何とかにこだわらない(分からないというべき)僕としては簡単なのがよい。

とはいえ、大半のLPは20年以上袋に入ったままだったから、ホコリなど何とかしないといけないのだろうと思いつつも、とりあえず棚の一番端にあったスウィングルシンガーズのLPを出してみたら、案の定、ホコリがくっついたようになっている。

しかしせっかくだから、ホコリのついていなさそうな一曲目をかけてみたら、懐かしいね。多分、このLPは学生の時以来ではないかと思う。

Dscf2413 でもホコリも気になるのですぐに止めて、まぁ、僕が一番気に入っているLPであろうと思う Gary Burtonの"The Time Machine"をかけて見た。このアルバムはCD化されていないから、ずっと聴けずにいたのだ。

何故一番気に入っているのにリスクを犯すのかというと、洋盤と邦盤の二枚を持っているので、トライしてみようというのと、やっぱり一番に聴いてみたかったからだ。それが右上の写真で、LPは邦盤の方だ。

とはいうものの、プレイヤーはあってもアンプやスピーカーがないので、音がでているのか、どうなっているのかモニターできない・・・ということで、モニターはTVの入力端子にプレイヤーの出力をつっこんで音を聴きながらUSBに録音したのだ。まったくオーマニの方からすれば、開いた口がふさがらないかもしれないね。

まぁ、しかしUSBに録音されたアルバムは昔なつかしのままに聞えるし、僕としては、これでいいのだヨ、ピヨ彦君(意味不明)。

録音は片面連続になるので、付属のソフトで曲単位に切り離してパソコンに保存してお終い。これでLPは用無しになるようなものだけど、なかなかと捨てるという気にはならないのが、また面倒な話。

とはいうものの、やはりホコリ対策はしないといけないので、レコードクリーナーを買ってこないといけない。ネットでちょっと調べただけだけれど、湿式よりは乾式の方がよいらしい。あるいは一番よいのは水で洗い流してからティッシュペーパーで拭くなどというのもあったが、どうなんだろう。

At6012x などと思いつつ、クリーナーだけだとアマゾンでは送料がかかるので、会社の帰りに大阪は梅田のヨドバシカメラを覗いて買ってきたのが、audio-technicaのレコードクリニカ AT6012X。\1,000もしないのだから安いものだ。それがこの金曜日のこと。

ということで、今日は色々と録音できかたか、というとそんなことは全くなくて、いつでもできると思うと意外とほったらかしで、クリニカはまだ出番がないのだな。

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2009/03/08

ルーヴル美術館展-17世紀ヨーロッパ絵画-2

ルーヴル美術館展の続きです。

今回の展示で僕が注目した作品は:

1.ルドルフ・バクハイセン「アムステルダム港」
この作家と作品についてはネット検索しても全く見つからなかったので、画像も情報もないのだけれど、かなり大型の作品で17世紀のアムステルダム港の様子を描写している。左手前に何艘かの帆船が大きめで描かれ、右手側はやや遠くの帆船の入出港の様子があり、全体の背後に小さく停泊中の船のマストが何本も小さくあり、その更に背後は遠くのアムステルダムの街がややかすんで描かれているが、全面に全く手を抜かずに細密に描かれた風景は圧倒的だった。当時のアムステルダムの港や街が貿易によって栄えていた黄金時代の空気が漂ってくるようだ。

Tempest1 2.ヤゴブ・ファン・ライスダール「嵐」
作家と他の作品については、Salvastyle.comさんに詳しくあった。画像ではよく分からないけど、右の岸辺にある建物や木々にふきつける海からの強い風がにおってくるような湿気を感じさせる。(画像はMYARTPRINTS.COMから:少し明るく修正)

Dujardin 3.カーレル・デュジャルダン「モッラ遊びをする人々」
17世紀オランダ絵画の特徴である風俗を描いた絵。解説はルーヴルの日本語サイトにある。風俗画は当時の生活が滲み出ていて面白い。絵の解釈は如何様にも出来るだろうが、僕はてっきり右の男がイカサマをしていて、真ん中の男はそれとは知らず左の女に言い寄ろうとしている一方で、少年はイカサマを見て見ぬふりでもしているのかと思った。女の視線も右の兵士の手元を見ているからそんなことを考えてしまったけれど、一般の解釈はルーヴルの解説をお読みください。(画像はinsecula.comから)

Janstenjoyeuxrepasdefamille 4.ヤン・ステーン「家族の陽気な食事」
これも風俗画。右の画像はずいぶんと漫画チックな色彩になってしまっているけど、もう少し抑えた色だったと思う。見たとおりの大騒ぎ風景で、漫画チックではある。(画像はRambling Spoonから:少し明るく修正)

あとは、画像検索が面倒になったので省きますが、ヤンブリューゲル(父)とその工房による「火」が細密でボッシュのような不気味さだったし、人物画ではピエル・フランチェスコ・モーラの「弓を持つ東方の戦士(バルバリア海賊)」の老猾な姿が迫力がありました。

他にも書くべき有名作品がありますが、それは公式サイトに解説つきで掲載されているのでご参照ください。また毎度ながら、Takさんの「弐代目・青い日記帳」のレビューもお勧めです。

以上、順と逆で二回は見たということで、続いて同じチケットで入場できる常設展の松方コレクションに。

2 内容はHammershoi展の時と同じだが、ルーヴルに負けないくらいの充実した内容である。今回もお気に入りのマリー・ガブリエリ・カペの自画像の前でしばらく見入ってしまった。若い女性の姿にええ年こいたおっさんが見惚れているのは何とも気恥ずかしいが、溌剌とした透き通るような肌と繊細な衣服、そして生命感にあふれた表情の描写が素晴らしい。

以前に川村記念美術館で今回展示のラ・トゥール(Georges de La Tour)と間違えたアンリ・ファンタン=ラトゥール(Henri Fantin-Latour)も二点あり、こちらの方が色彩が美しいようだ。

Dscf2416 入り口に置いてあるミニミュージアムを今回ももらってきたが、内容が入れ替わっていた。

Dscf2410 まだまだ見ていたいという気持ちはあるものの、前日から見本市で立ちっぱなし、そして美術館内を歩き回ってすっかり足が疲れてしまった。

Dscf2411 またルーヴル展の入場口に向かい、ロッカーの荷物を取り出してやっと美術館を後に、ロダンの彫刻に見送られながら駅へ向かった。(訂正:手前はブールデルの「弓を引くヘラクレス」、奥がロダンの「地獄門でした)

お昼は移動で食べ損ねてしまったので、東京駅での駅弁はちょっと張り込んで赤松氏ご推薦の「東京弁当」1600円也を買う。

024b_2 さすがに旅慣れた赤松氏が推薦されるだけあって、特に珍しいメニューでもないのに、それぞれにしっかりした味で、なおかつ赤松氏のおっしゃる駅弁は冷えた状態でおいしくなければならない、ということがよく分かる弁当でした。(画像はbiglobeトラベルから)

なお、後で知ったのですが、本展覧会は東京展終了後は京都へ巡回するそうです。

京都市美術館
2009年6月30日~9月27日6月30日から京都

あぁ、しかし話は変わるが川村美術館では「マーク・ロスコ展」を開催中なのだなぁ。中々、佐倉までは行けないねぇ。とりあえずはTakさんの日記帳で我慢です。

川村記念美術館のロスコ展を見逃すな!!
マーク・ロスコ 瞑想する絵画

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- 川村記念美術館-常設展示-色々

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2009/03/07

ルーヴル美術館展-17世紀ヨーロッパ絵画-1

東京出張の続きです。

徳川慶喜墳墓から、それより古い歴史ある銭湯で超現代の大庭大介氏の光の干渉に続いては、そのまま上野公園を抜けて国立西洋美術館に向かう。

現在の展覧会は「ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」。

Dscf2409 ルーヴル展というと毎年どこかでやっていそうだが、神戸とは名ばかりの片田舎の住人には中々と機会がないし、ちょうど帰り道なので予定に組み入れたのだ。さすがに東京+ルーヴルだけあって、平日の昼間というのに随分と人が多い。Hammershoi展のときはこんなに多くはなかったなぁ。

入り口の写真を撮ろうとすると、オレンジ色の自転車にオレンジの帽子のおじさんがいきなり前を横切った。おじさんの向こうに人だかりが見えるが、みなルーヴル展に入る人たち。

チケットを買い、ぞろぞろと人の列に混じって美術館に入る。荷物が重いので空いているロッカーを探すが、中々ない。平日でこれだから、土日はすごいんだろうな、と思いながらも何とか奥の方に空いたロッカーを見つけて荷物を押し込んだ。

展示は人が多くてゆっくり観るということもできず、そこそこに眺めながら出口近くまで来たところで、天邪鬼の僕は気になった作品を再度観るために混んでいる場内を、なるべくは人の邪魔にならないように遠慮しつつも逆向きに戻る。

観終わった感想は、もう一つ主題のよく分からない展示で、まぁ、人集め、資金集めにはなるのかと思ってしまうが、いつものごとく、Takさんの「弐代目・青い日記帳」を拝読すると、的の絞れないほど名作が並びすぎてハイテンションの閾値を超えてしまうのだそう・・・なるほどね。

438pxla_tour 僕の好きな作品は、まずはラ・トゥールの「大工ヨセフ」。これは新婚旅行でルーヴルに行ったときに観て感動した作品の一つであり思い出深い作品。蝋燭の灯にかざした子供イエスのオレンジ色に透きとおった左手と光に浮き上がった二人の姿が有名だが、今回気がついたのは、その足元の描写だ。茶系統の色で描かれた地面に、同じ色調で描かれたイエスの揃えた可愛らしい両足と、それを囲むようにどっしりと大股に踏みしめたヨゼフの足はこれからのイエスの運命を包み込もうとしているようだ。それにヨゼフの大きく丸くなった背中が覆いかぶさるようで、身体全体でイエスを守ろうとしているようにも見える。足元の角材とヨゼフの持つ錐(キリ)は十字架の象徴といわれるが、それを両手でしっかりと持つ姿もイエスを支えようとしているように見える。聖母マリアの影に隠れてあまり注目されない父ヨゼフを描いた数少ない(たぶん)名画だ(画像はNationMasterから-さらに大きな画像がDLできます)。

Pict5 名画揃いといっても目玉は恐らくこの作品と、フェルメールの「レースを編む女」だろうけど、こちらは人が多い上に小さすぎてよく分からないというのが実感。24cmX21cmと、とにかく小さいが、その細密な描写は確かに素晴らしいのだろう、としか言えないのが残念。

というところで、次回へ続く。

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- Vilhelm Hammershoi

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日暮里に慶喜と銭湯へ

今週の水曜と木曜は久しぶりに東京に二日間の出張だった。

業界見本市で輸入取引先の新製品発表があるためだが、アメリカからS氏が来日するということでその通訳も兼ねている。通訳の方は、聞き取りはまだいいんだけど話す方は言葉が出てこない。一日目の夜、ちょっとしたミーティングで1時間半くらい連続して通訳しているうちにやっと少しずつ言葉が出てくるようになったが、やはり日頃、話していないと駄目だねぇ。でも翌日は英語の堪能な社員が来てバトンタッチ、これで元の木阿弥だ。

S氏は長身のナイスガイで、一昨年、アメリカ出張した際にとてもお世話になった。そのことはこちらに書いている。

Dscf2394 二日目の午後は会場のある池袋から日暮里のギャラリー、SCAI THE BATHHOUSEに向かう。

仕事の関係から知己を得た大庭大介氏から企画展「The Light Field - 光の場 -」の案内をいただいていたのだが、今回はちょうど出張二日目にギャラリーで搬入作業をされているということで、オープニング前日に伺うことが出来た。

仕事柄、関東圏の美術作家の方と知り合う機会はあるものの、個展などの案内をいただいても中々うかがうことが出来ない。先月もcorvoさんから『小田隆展ー命を支えるものたちー』の案内をいただいていたが、残念ながら伺えず申し訳ないことばかりである。

SCAI THE BATHHOUSEは山手線日暮里駅から谷中霊園を抜けたところにある。改札をでると方向のわからなくなる神戸育ち、もう少しで反対方向へ行ってしまうところだったが、運良く地図があり、霊園へ向かう。

Dscf2395 谷中霊園は思いのほか広く、大きな桜が道の両側に並んでいる。古く大きな墓を左右に桜の季節はさぞかし見ものだろう。

Dscf2396 しばらく歩くと、何と「徳川慶喜 墓」と書かれた小さな看板が道端に見える。慶喜といえば、大政奉還のラストショーグン、時間は少し余裕があるので是非見ていこう。

看板があるからすぐ近くかと思えば、意外と迷路のような道をくねくねと進む。途中、道に黄色の矢印などがあって親切に案内がされているので、迷うことはなかったが、本当に広い墓地だ。

Dscf2398 途中には「何とか先生の墓」とか、有名らしい人の墓や記念碑など、それぞれに看板が立っていて、どうも墓参りではなさそうな人に数人であったし、どうやらここはちょっとした名跡めぐりコースなのかもしれない。左の写真は何なのかわからないけど立派な石灯籠がいくつも並んでいる。

Dscf2399 これは迷ったかな、と思った時、やっと慶喜の墓にたどり着いた。柵と立派な門に囲まれた中に、円筒形の大きな井戸のような、あるいは土饅頭のような墓で、予想と随分違う。これは上円下方墳という神式のお墓なのだそうだ。

Dscf2400 迷路を戻って霊園を抜け、少し歩くと目的のSCAI THE BATHHOUSEに着く。BATHHOUSEとは変わった名前だと思っていたが、その名の通り、200年の歴史を持つ由緒ある銭湯「柏湯」をギャラリーに改装したのだそうだ。

昔ながらの木製のガラス戸を開けると、作業中の大庭氏が出迎えてくださった。

大庭氏は光の干渉によって発色するパール系の色だけを使った独特のスタイルで制作されており、今回の作品にもパール色や偏光性のアクリル絵の具が多量に使われている。

Dscf24012 内部はそれほど広くはないが、白い壁に囲まれた空間に既に大きな作品が壁一杯に展示されていた。ダイナミックな山や繊細な森が干渉する光に浮き上がる、異次元のような空間を作り出している。光の反射が大きく影響するため、照明もかなり工夫をされているようだった。

Dscf2405 技法や材料、下地の話など色々と伺っているうちにあっという間に時間が過ぎてしまった。明日のオープニングには来日中のS氏も来られることを伝え、その場を後にした。

Dscf2408 来た道を戻らずそのまま進むと上野公園に出る。途中、東京藝大のアートプラザをちょっと覗いてから、上野公園に入り、さらに進むと昨年「Hammershoi展」を観た国立西洋美術館の前に出る。

というところで、次回は開催中の「ルーヴル美術館展」に続きます。

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2009/03/01

LaFaroのベース

前回のエントリーで動くScott LaFaroを見て聴いて、改めてその並外れたセンスを実感したのだけれど、そのときに書いていた、Bill Evans Trioの"Alice in Wonderland"におけるベースを、僕が聞き取って打ち込んだMIDIファイルで聞いてみましょう。LaFaroの画像は、Bill Evans紹介を目的とされている、yas' webさんのblog:all that jazzから。

Scott_lafaro_2 MIDIといっても音源によって随分と音質も変わるだろうから、僕のRoland SC-88VLで再生した音を、例によってSony PCM-D50に入力して録音したものにしました。

ファイルはテーマが終わってEvansのソロが始まって6小節目から(最初からでは70小節目-ワンコーラス=64小節)ソロの終わりまでです。

「090301_06.mp3」をダウンロード

どうでしょうか。3拍子ではありますが、いわゆるランニングをほとんどしていませんし、結構好き勝手に動き回っていると思いませんか。ランニングらしきラインは、途中でわずかに3小節です。これだけを聞くとピアノソロのバッキングのベースとは思えませんが、これがソロとからむとどうなるか(ソロはワンコーラスだけでテーマに入ります)。

「090301_04.mp3」をダウンロード

いかがでしょうか。

41kts7efcnl__sl500_aa240_ まぁ、僕が聞き取って打ち込んだので間違いもありそうだし、電子音による再生ですから、どないやねん、というところもあるでしょうから、本当の演奏のサワリをお聴きください。ソロの最後の辺りです。
全然雰囲気は違うのはいたしかたありません。上のMIDIより音量が大きくなっているので気をつけてください。

「04_alice_in_wonderland_take_2.mp3」をダウンロード

演奏は、Sunday at the Village Vanguardから。

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- 動くScott LaFaro

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