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2009/03/07

日暮里に慶喜と銭湯へ

今週の水曜と木曜は久しぶりに東京に二日間の出張だった。

業界見本市で輸入取引先の新製品発表があるためだが、アメリカからS氏が来日するということでその通訳も兼ねている。通訳の方は、聞き取りはまだいいんだけど話す方は言葉が出てこない。一日目の夜、ちょっとしたミーティングで1時間半くらい連続して通訳しているうちにやっと少しずつ言葉が出てくるようになったが、やはり日頃、話していないと駄目だねぇ。でも翌日は英語の堪能な社員が来てバトンタッチ、これで元の木阿弥だ。

S氏は長身のナイスガイで、一昨年、アメリカ出張した際にとてもお世話になった。そのことはこちらに書いている。

Dscf2394 二日目の午後は会場のある池袋から日暮里のギャラリー、SCAI THE BATHHOUSEに向かう。

仕事の関係から知己を得た大庭大介氏から企画展「The Light Field - 光の場 -」の案内をいただいていたのだが、今回はちょうど出張二日目にギャラリーで搬入作業をされているということで、オープニング前日に伺うことが出来た。

仕事柄、関東圏の美術作家の方と知り合う機会はあるものの、個展などの案内をいただいても中々うかがうことが出来ない。先月もcorvoさんから『小田隆展ー命を支えるものたちー』の案内をいただいていたが、残念ながら伺えず申し訳ないことばかりである。

SCAI THE BATHHOUSEは山手線日暮里駅から谷中霊園を抜けたところにある。改札をでると方向のわからなくなる神戸育ち、もう少しで反対方向へ行ってしまうところだったが、運良く地図があり、霊園へ向かう。

Dscf2395 谷中霊園は思いのほか広く、大きな桜が道の両側に並んでいる。古く大きな墓を左右に桜の季節はさぞかし見ものだろう。

Dscf2396 しばらく歩くと、何と「徳川慶喜 墓」と書かれた小さな看板が道端に見える。慶喜といえば、大政奉還のラストショーグン、時間は少し余裕があるので是非見ていこう。

看板があるからすぐ近くかと思えば、意外と迷路のような道をくねくねと進む。途中、道に黄色の矢印などがあって親切に案内がされているので、迷うことはなかったが、本当に広い墓地だ。

Dscf2398 途中には「何とか先生の墓」とか、有名らしい人の墓や記念碑など、それぞれに看板が立っていて、どうも墓参りではなさそうな人に数人であったし、どうやらここはちょっとした名跡めぐりコースなのかもしれない。左の写真は何なのかわからないけど立派な石灯籠がいくつも並んでいる。

Dscf2399 これは迷ったかな、と思った時、やっと慶喜の墓にたどり着いた。柵と立派な門に囲まれた中に、円筒形の大きな井戸のような、あるいは土饅頭のような墓で、予想と随分違う。これは上円下方墳という神式のお墓なのだそうだ。

Dscf2400 迷路を戻って霊園を抜け、少し歩くと目的のSCAI THE BATHHOUSEに着く。BATHHOUSEとは変わった名前だと思っていたが、その名の通り、200年の歴史を持つ由緒ある銭湯「柏湯」をギャラリーに改装したのだそうだ。

昔ながらの木製のガラス戸を開けると、作業中の大庭氏が出迎えてくださった。

大庭氏は光の干渉によって発色するパール系の色だけを使った独特のスタイルで制作されており、今回の作品にもパール色や偏光性のアクリル絵の具が多量に使われている。

Dscf24012 内部はそれほど広くはないが、白い壁に囲まれた空間に既に大きな作品が壁一杯に展示されていた。ダイナミックな山や繊細な森が干渉する光に浮き上がる、異次元のような空間を作り出している。光の反射が大きく影響するため、照明もかなり工夫をされているようだった。

Dscf2405 技法や材料、下地の話など色々と伺っているうちにあっという間に時間が過ぎてしまった。明日のオープニングには来日中のS氏も来られることを伝え、その場を後にした。

Dscf2408 来た道を戻らずそのまま進むと上野公園に出る。途中、東京藝大のアートプラザをちょっと覗いてから、上野公園に入り、さらに進むと昨年「Hammershoi展」を観た国立西洋美術館の前に出る。

というところで、次回は開催中の「ルーヴル美術館展」に続きます。

関連エントリー
- New York 2007 - Party, Party-PartIII
- 上野公園
- Vilhelm Hammershoi

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