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2009/07/04

倉敷風景 III 大原美術館

間が空いてしまいましたが、倉敷風景 II お昼時の続きです。

学会発表は5時まで続くけれど、企業の展示は3時前から4時までに撤去となっている。

ということはもうお客様はほとんどこない、ということでもう2時過ぎから片付け始めるブースがある、何ちゅうスケジュールかと思うが・・・。

では僕たちもさっさと片付けてしまおうと展示物を箱に詰めたりして、3時前にはもう片付け終えてしまった。共同出展の業者さんは翌日も営業で倉敷に滞在するので5時までいるから、ということなので後はお任せして帰路につく。まったくほとんどお任せモードで、・・・。

Dscf2595_2 でもまだ3時だから、これは是非、大原美術館に寄らなくてはなりません。何しに来たっていったらほとんど観光気分かも(苦笑。

美観地区を駅方向に歩いて行けば、大原美術館の前に出る。もちろん、朝は閉まっていた門も開いている。入館料\1,000を払って入るが、後から見たら学会要旨集を購入したときに一緒にもらった倉敷観光案内に割引券が入っていた。しまったなぁ、まぁいいけど。

Web_exh_works_007 コレクションは、WEB展示室を見ていただければ分かるが、どこかで見た覚えのある作品ばかりだ。「あ、これも・・・、あ、これも」の連続である。右はゴーギャンの「かぐわしき大地」

Web_exh_works_003_2 見ているうちに思ったのは、今の教科書は分からないが、僕が小中学生の頃の美術の教科書などに載っていた作品は、大原美術館のように国内の美術館が所蔵する有名作家の作品を拝借していたのではないかということだった。当時は有名美術品の写真を入手するのも今に比べればずっと大変だっただろうから、国内のあちらこちらの所蔵作品の写真を撮ったのではなかろうか。その中でも大原美術館はかなり充実したものだから、見たことのある作品が多いのも頷けることではアル。

左上は、(多分)目玉作品であるエルグレコの「受胎告知」だ・・・が、どうもエルグレコはピンと来ないんだなぁ。

Web_exh_works_016 タイトルは知らなかったけど、ロートレックの「マルトX夫人の肖像」(右)にお目にかかるとは予想外だった。

Web_exh_works_028 ギュスターブモローが一つだけあったのがうれしかった。これも何というか荒いタッチの多次元的な描写が素晴らしい・・・なんのこっちゃわかりませんが、タイトルは「雅歌」

Web_exh_works_004 日本の作家では、岸田劉生の「童女舞姿」なんかは有名だね。

 

Web_exh_works_015 佐伯祐三もありました-「広告”ヴェルダン”」

 

Web_exh_works_012 それから、TVの「美の巨人たち」で取り上げられた作品もいくつかあった。右はセガンティーニ作「アルプスの真昼」(番組ではこの作品じゃなかったかもしれないけど)。

N_kazoku WEB展示にはないけれど、小出楢重の「Nの家族」があったのも、うれし、おどろきだった。

WEB展示にないといえば、キリコ、ミロ、ピカソなどの欧州近代絵画もそうだが、さらに驚いたのが、ポロック、リキテンスタイン、ウォーホール、ロスコー、フランシスなどのアメリカ現代美術が意外と充実している点だ。

そのほかにも工芸作品から現代日本アートまで、実に幅広い。これで入館料¥1,000(割引券があれば¥800)は安いと思うが、何よりもいいのは、常設だからか、観光地のど真ん中だからか、それほど混んでいないので割とゆっくりと落ち着いて鑑賞できるところだね。

Web_exh_works_030 今回、特に気に入ったのは、アンリ・ル・シダネルの「夕暮れの小卓」

静かに暮れていく夕闇に家々の明かりと、どこからか薄く照らしている灯りに浮かぶテーブルに引き込まれそうな気がする。テーブルにある二つのカップは、先ほどまで語り合っていた若いカップルを連想させるが、WEBのエピソードにモ同じようなことを考えた高校生の話が載っていた。
季節は、画面からは夕暮れになってやっと涼しくなってきたけれど、まだまだ暑さが残っている、という空気を感じるから、夏ではないかな。

Dscf2582 右は、工芸館かどこかの窓から。

Dscf2590 中庭の隅には小さいけれど「モネの睡蓮の池」がある。

Dscf2592 モネのアトリエにある睡蓮から株分けされたという睡蓮がちょうど花の季節で、きれいに咲いていた。

Dscf2600_2 美術館を出ると陽も傾いていて、朝とは雰囲気が違って何となく街も疲れてきたような・・・、いや歩き疲れているのは僕ですが・・・。

朝と逆向きに美観地区を抜けて駅に向かう。

Dscf2605 駅前に着くと、朝は気がつかなかったが、シャッターの降りた店のならぶ商店街がここにもあった。「倉敷一番街 復活祭」という文字がなんともアイロニックで象徴的だ。

倉敷からは岡山まで在来線だが、何か事故があったらしくやたらと混んでいた。僕は運良く座れたけれど、途中の駅では乗れずにホームに残された学生の姿も見えた。

Dscf2609 岡山からはガラすきのこだまでゆったりと帰路に着いたのでした。

Dscf2611  倉敷には、またゆっくりと来てみたいですね。

関連エントリー
- Moreau & Takebe
- 川村記念美術館-常設展示-現代アメリカ
- 倉敷風景-I 美観保存地区
- 倉敷風景 II お昼時

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コメント

倉敷編、お疲れ様でした。そうそう、ヴェルダンはここでしたね。シダネルの絵は点描でしょうか、素敵ですね。それにしてもモネの睡蓮の池はあちこちにありますね(笑。

投稿: ゆうけい | 2009/07/04 21:18

ゆうけいさん、コメントをありがとうございます。
佐伯祐三は一枚しかありませんでしたが、やはり光っていました。シダネルはご明察通り点描です。落ち着いた夕暮れが素敵でした。
植物は株分けが出来ますから、誰でも考えることは同じなんでしょうけど、またモネの睡蓮の絵がそれだけ親しまれているということでしょう。モネの睡蓮は大塚美術館の方が見事ですね。

投稿: taki | 2009/07/04 23:42

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