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2009/12/24

面倒くさがり

昨日は忘年会だったんだけど、隣に座った事務所の女の子から、どんな音楽を聴いているのですか、とか楽器をされているそうですが、とか質問されたんだけど、うーむ、そういうウワサが広がってるのだな、しかし説明するのが面倒くさいんだなぁ。

ジャズです、というと、どんな、と聞かれて、いや~、

別にこれといって限定した聴き方をしているわけではないし、持ち歩いているUSBプレーヤーには、赤松氏、ビルエバンス、リンダロンスタート、ジョアンジルベルト、マリーザモンチなどなど、適当としかいいようがない、まぁ、ジャズの範疇に入る音楽がメインではあるけど。

 楽器は、いや~、何かやってます、ごにょごにょ。 
  (ヴィブラフォンの説明するのは面倒くさいのだ)

彼女:キースジャレットを聴いてるんです。

Fkeithjarrett_4  あ、そうなんだ(というのは女性言葉だとPICKS_CLICKSさんが言っていたが)

彼女:キースジャレットって本当のジャズとは違うって言う人もいるそうで

え~? 今時そんなこと言う人、いないでしょ?僕が学生の頃だったら、50~60年代が本当のジャズで、とかいう人はいたけど、今時????

彼女:グレングールドがジャズ演奏するのも聴いたりはしてまして。

あ、そうなんだ・・・(それも古い話だろ?)

(訂正:ジャズを演奏したのは、グルダだ。グールドはジャズっぽいクラッシック演奏スタイルだったらしい・・・よく知らんけど)

どうもよくわからない人だね。20代のはずなんだけどちょっと時代がずれてないかい?

でもキースジャレットを生でぜひ聴いてみたいのだそうだ。僕は学生の時、初来日コンサートに行ったなぁ、いわゆるアメリカンカルテットだ。

今度また機会があったら、キースジャレットのどのアルバムを聴いているのか聞いてみよう、そうすればもう少し会話が進むだろう。

しかし、実際に楽器をやっている営業の同僚なんかだと、どんどんと話が進むんだけど、そうではない相手だと、言葉で説明するというのが何とも面倒というか、空しいというか。

あるいは以前に営業にクラリネットをしている女性がいて、彼女はEddie Danielsが好きで、その関連からGary Burtonとの共演盤を聴いて、Burtonにも興味がわいて、とかの話で盛り上がったりしたことがあったけど、そんなことを考えると、純粋にリスナーの人とは話しにくいというのも、やっぱり僕は演奏するという面から聴いているということなのかな。

あ~、しかし今日は寒かった。

さて、Lodonderry Airを何とか弾いてみようとしているのだけれど、まだ和声というかコードがきちんとできていなくて、試行錯誤演奏だ。

寒いのでエアコンの暖房を入れたのだけれど、ヴィブラフォンの真上にあるのでD50のマイクに風が当たって、出だしの所がブロブロになっている。その後もエアコンのノイズがかぶったままだ。おまけにアップロードファイルが1MBに制限されているので、ビットレートをかなり落としたから音質もよくない。

「londonderry.mp3」をダウンロード

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写真上はJAZZ PHOTOS GALLERYから。

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2009/12/20

Close, But No Chromatic Banana

前回ご紹介したPhil Woods and His European Rhythm Machine(ERM)はどうやら少なくとも5枚のアルバムを出しているらしい。

ALIVE AND WELL IN PARIS(pathe-emi/1968年)
At the Montreux Jazz Festival(MGM/1969年)
At the Frankfurt Jazz Festival(Atlantic/1970年)

この後に前回のPierre Cardinレーベルのアルバムがあるが、その後にもう一枚、Cardinレーベルから1972年のライブ盤があるようだ。

Erms 今日は僕の持っているERMをmp3にデジタル変換し、プレーヤーについてきたソフトで曲ごとにカットしてデータを入力、そしてここでその片鱗をご紹介・・・、で、一日つぶれちまった。

Phil Woods and His European Rhytm Machine
(Pierre Cardin, CAR333U/France, 1970)

1. CHROMATIC BANANA Phil Woods
2. ULTIMATE CHOICE Gordon Beck
3. THT LAST PAGE  Phil Woods
   SANS MELODIE  Gordon Beck
4. A LOOK BACK  Gordon Beck
5. THE DAY WHEN THE WORLD...  Gordon Beck

大まかな紹介は中古レコードのORGANIC MUSICにうまくまとめられているので、そちらもどうぞ。音源紹介もあります。・・・\5,670で販売ですか、まぁ、売る気はないですが。

全体としてはヨーロピアンオーソドックスジャズ(そんなジャンルがあるかどうか知らないけど)ではなくて、クロスオーバーとかフュージョンとかが出てくる前の、1960年代後半のジャズロックになると思う。

その雰囲気がよく出ていて僕の好きな曲が最後に収められているGordon Beck作曲のThe Day When The World...だ。

「_a_look_back_the_day_when_the_world__02_02.mp3」をダウンロード

この音源では目立たないけど、よく聴いたためか他の曲よりもノイズが多かった。

洒落たジャケットは前回にご紹介したが、中に書かれているノーツも面白いというか、ふざけた内容だ。ただかなりくだけた英語のようで、よくわからないところもあるのが残念だが。

内容はアメリカのファンからの「昔の演奏はどこへいった、今のPhil Woodsの音は聴いていられない」というような手紙に答えるというものだ。

Question 1. What happened?
Answer 1. Good question.
Qustion 2. Where is the melody?
Answer 2. The melody was first reported missing shortly after Glenn Millers plane disappeared over the channel in '44, and has been rumored to be alive and well in Buenos Aires.
Question 3. Where's that big fat tone?
Answer 3. Due to pollution of bamboo cane the reed industry has been forced to manufacture saxophone reeds from surplus Army barracks shingles. (I hope this isn't too technical for your obviously limited mental faculties.)
Question 4. And what the hell is a CHOROMATIC BANANA?
Answer 4. I haven't the faintest idea.

メロディーはどこへ行った・・・グレンミラーの乗った飛行機が1944年にドーバー海峡で消息を絶って以来、見つからないが、ブエノスアイレスで元気にやってるというウワサ・・・デビューアルバムの"Alive and Well in Paris"をもじった台詞をさりげなく入れているね。

音の悪さについては、ちょうどこの時代に大きな問題になっていた公害もうまく取り入れて、竹の(に対する)公害のために軍の兵舎の余った屋根板からリードを作らなければならないのが原因だとかいっている。

最後に「ERMとは?」という質問があって、ちょっとふざけたメンバー紹介をしているのだけれど、その最後に:

And no matter how you slice it(ERM), it is a shifty banana. Or as the man said...."Ask not for whom the bell tolls, the banana peels for you. YOU TWIT!"

ヘミングウェイの小説のタイトルのもとになったイギリスの詩人、John Donneの詩をもじっているらしい。「誰がために鐘は鳴ると問うなかれ、バナナは汝のために」とでもいうのだろうか。

ERMはどうスライスしても胡散臭いバナナとか、やたらとbananaが出てくるわりには、Question 4には「知らんもんね~」みたいな答えをしているけれど、Urben Dictionaryにあった次の定義が当たっているのかもしれない。

a slang word derived from the old saying "bananas" used to describe someone that was crazy. Used now to describe anything in style or cool.

最近、流行りのTwitterは「さえずり」というような意味だけれど、You Twit!というと俗語で「バカ、マヌケ」とかの意味らしい。その後にこんな謝辞もある。buggingは俗語で「イライラさせる」とのこと。

And Special Thanks:
..., to PIERRE CARDIN for not bugging us about the way we dress.
..., and above all to the many record companies in the States who made moving to France possible, if not imperative. And last but not least to the three gentlemen who comprise the European Washing Machine, the cleanest band in the West

カルダンが服装についてゴチャゴチャいわなかったこと、・・・そして何よりもアメリカのたくさんのレコード会社がフランス移住を可能にしてくれたこと(イヤミでしょうね)。そして西洋(?)で一番きれいなバンド、欧州洗濯機適合の紳士方(メンバーですね)に感謝・・・

ということで、Chromatic Bananaはこんな曲です。

「chromatic_banana_01.mp3」をダウンロード

スタジオ録音なのにアルバムのトップからいきなりメンバーの声で始まったりするのは斬新だった印象がある。

ORGANIC MUSICにスキャットとか書いてあるHenri Texierの声とベースのユニゾンソロがそのページの下にあるCHROMATIC BANANAのリンクで聴けます。おもろいです。そのさらに下にあるA Look Backは、キースジャレットのRuta & Daitya(ECM)を思い出すけど、その後の音楽の方向を現わしていたアルバムかもしれない。

ノーツの最後に6小節の楽譜があって、最初の4小節にはコード(音符)が書いてあり、残りの2小節はブランクになっている。ブランクをうめて送ってくれた方、ひょっとして正解だったら可愛らしいプラスチック製のchromatic bananaプレゼント、ただしアメリカ人は既に目いっぱいバナナだから対象外・・・だそうです。

アルバムの最後には、Woodsのお子様によるメンバー紹介があったりして、ワイルドでエネルギッシュな一方で、とてもアットホームなアルバムです。これはノーカットで:

「Narration.mp3」をダウンロード

Phil Woods: Alto sax, etc.
Gordon Beck: Electric Piano, etc.
Henri Texier: Accoustic bass, etc.
Daniel Humair: Drums, etc.

そうそう、昔、英会話学校で習ったイディオムに"Close, but no banana"というのがあった。bananaはいろんな言葉に変わることがあるらしいけど、「当たらずとも遠からず」・・・、というよりは「遠からず、でもハズレ」という意味・・・をもじったのが今回のタイトル・・・でした!

関連エントリー
- Honeywell Chromatic Banana

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2009/12/14

Honeywell Chromatic Banana

このところまたバタバタして余裕がなく更新をしていなかった。

Jacket ということで、また他人さまからネタ拝借だけど、赤松氏がPhill Woodsのアルバムのことを書かれていたので、思い出したのがピエールカルダンレーベルのアルバム「European Rhythm Machine」だ。

カルダンというと、当時は色んなものに手を出したというか、ブランドを貸していたのかもしれないけれど、コーヒーカップからコタツ布団まであったような気がするが、レコードまで出していたことを知っている人は少ないだろうな。僕が知っているのはこの一枚だけだけれど、他にもあったのだろうか?

さて、演奏も素晴らしいけれど、まだアナログからデジタル変換していないので、今回はジャケットだけご紹介。

Members ジャケットや中のノーツがすごく洒落ていて、というかノーツはふざけているというべきかもしれないけれど、さすがにフランス、Pierre Cardin!
右は見開きの中、楽しそうでしょ。

レコーディングが1970年だから、大阪万博の年だけれど、ジャケットのイラストは、この頃のコンピューターを戯画化したイメージなのだろうね。

大学の卒研で、Fortranでプログラムを作って計算センターだったかの建物にいってパンチカードを何枚も作って計算を依頼しては失敗して何度も修正したことを思い出す。

僕の計算なんかは比較的簡単だったけれど、他の学科では何日もかかって計算していて、順番待ちなんてことがよくあった。今ならパソコンであっという間のようなものでも巨大なコンピューターでずいぶんと時間がかかったものだ。

Honeywell イラストには"Honeywell Emett Computer"と書いてある。ついついハニーウェルと読んでしまうけれどハネウェルというらしい。確か昔はIBMと競っていたように思うけれど、今は何の会社になってるんだろう? Emettというのはこのイラストを書いた人の名前のようだ(右下画像)。

まぁ、僕はコンピュータの歴史に詳しくないけれど、このイラストは詳しい人にはきっとたまらないのではないかな。しかし知らなくても、よく見ると色々と面白い発見があります。

Correction1 Cardinレーベルの証拠、ちゃんとマークがありますよ。

Correction Cornerというのがついているのが何ともおちゃめというか、"I must concentrate"とかパンチングがキツツキだったり、何とものんびりとした懐かしさが感じられる。

来週の土日はちょっと時間が取れそうなので、このアルバムをデジタル化しよう。その時には今回の意味不明なタイトルも・・・

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