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2010/05/30

「それ」って・・・

内田樹氏が普天間問題について「それ」のことを書いている。

読んでみると、なるほど、と思えるようだが、ちょっと考えてみると何か変だ。

「基地の県外移転」の主張が一気にトーンダウンしたのは鳩山首相が沖縄を訪れたあとの5月4日に記者団に対して述べた次の言葉がきっかけである。
「昨年の衆院選当時は、海兵隊が抑止力として沖縄に存在しなければならないとは思っていなかった。学べば学ぶほど(海兵隊の各部隊が)連携し抑止力を維持していることが分かった」

「抑止力の実態」について、首相は沖縄で米軍当局者から直に聞かされたのである。
聞かされて「あ、『抑止力』って、そのことなのね。あ、それは政権取る前は知るはずがないわ・・・」とびっくりしたのである。

鳩山氏が首相になったのは去年の9月だ。それから普天間の問題がふらふらしたのは周知のことだが、その間、アメリカはあれだけすったもんだしたにも拘らず、鳩山首相が5月に沖縄に来るまで「それ」のことを内緒にしていたのだろうか? 沖縄に来なければ、内緒のままだったのだろうか? 駐日大使は何をしていたのだろうか?

政府の一部と外務省の一部と自衛隊の一部だけがそのことを知っている。
「それ」についての「密約」が存在するということはもう私たちはみんな知っている。
私たちが知らされていないのは「密約」の範囲がどこまで及ぶかということだけである。

このような重大な問題について、ここに至るまで首相が知らされていないものだろうか。

内田という人は、自分がよく知らないことでも、ろくに根拠もない想像をして書くというウワサがネットでも見られる。内田Blogは、教育などに関してはさすがに素晴らしい内容だと思うが、それ以外のことは疑ってかからないと、トンデモな目にあいかねない。

大学の先生ならば、なるべく多くの資料を調べて、出来る限り原典に当たり、ウラを十分に取ってから発言するということは常識ではないかと思うのだが、この人にとっては自分の思い込みがすべてのようである。

以前に取り上げた「マンガ脳」でもそうだが、こうした問題をしたり顔で平気で書くのは困ったものである。

自分自身の影響力をもう少し考えて、根拠のない勝手な思い込みを書くのは自重してもらいたいものだ。実際、内田Blogの「それ」を読んで「慧眼だ」などと納得している書き込みが見られる。

内田氏は鳩山首相と個人的に面識があるようだし、「名宰相になるかも」なんて書いた手前、何とか首相をかばいたいのではないかと勘繰ることもできる。

TVに出てくる鳩山首相を見ていると、どこも見ていないような目つきが気味悪いが、この人も根拠のないことを平気で安請け合いする人だと思う。オバマ大統領との会談で「トラスト・ミー」といったという報道を聞いてこいつは駄目だと思った。

現在の「抑止力」について、内田氏はあまり考えていないのではないかと思う。村上龍氏がRVRで「自衛隊をバカにするな」、と言っている。(RVRはいつも鋭い意見が聞けるが、前振りが長いのが玉に瑕だ)

RVR 自衛隊をバカにするな
首相は「米軍の抑止力」というが、それなら自衛隊は何のために存在するのか

村上氏の方がはるかに事実関係、資料などを調べているし、慧眼の持ち主だ。

参考資料
- 週刊オブイェクト
- 沖縄にあった核兵器
- 日本と韓国の軍事力の比較
- RVR 名護市長選と普天間基地問題
- RVR リミット! 普天間基地移設問題

関連エントリー
- マンガ脳について

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