Robot Marimba Player
珍しく政治ネタが続いてしまった。
世情の影響もあるけれど、村上龍の「半島を出よ(上)」を読んで、ちょっとかぶれたからに違いない。北朝鮮の特殊部隊が福岡に侵入して福岡ドームを占拠するという話が、実際にありそうな現実感を持って描かれていて、日常の生活が簡単に崩れる可能性に非常に不安を覚える作品だ。
舞台はちょうど2010年、現実の日本の経済状態は小説のようにはなっていないし、逆に朝鮮半島がキナ臭い状態なのだが、物語は話の都合上、作り上げられた舞台であって、現実と比較しても仕方がない。小説は村上氏のメッセージを伝えるための道具であり、未来予測の物語ではないのだから。
氏のメッセージがすべて正しいというわけではないかもしれないが、周到な調査に基づき独自の明瞭な観点から書かれたのは確かだと思う。
上巻を読み終えたので、今日、図書館で下巻を借りてきた。話の展開は他の村上作品の傾向からみても、上巻の途中でおよその予想が出来てしまうのがちょっと残念だが、予想を裏切る展開を期待したいところだ。
というわけで、今日はお気楽なネタ。
Shimonという名のロボットマリンバプレイヤー。
Human-Robot Jazz Improvisation (Highlights)
Sixteen Tonesという、どうやら広島大学の先生らしき方のBlogに紹介されていた。どういう経緯でブックマークしていたのか忘れてしまったけれど、たまたま覗いて見つけた。
どうやらピアニストとインタープレイをしているようだ。フルバージョンがこちらにあるが、うーん、コードはいい感じに出来ているが、インプロヴィゼーションというのはどうかな。
Shimon the marimba-playing robot learns and improvises while jamming with musicians
こちらは顔らしきものがついていて、音楽に合わせて顔を動かすみたいだ。解説では、人の演奏から学習をしていくらしい。ただし人間をロボットに置き換えようというのではなく、豊かなボキャブラリーを蓄積して人間が思いもしないようなプレイをすればそれに人間の方がインスパイアされて、人同士の演奏とは違った演奏を産み出せることを期待しているようだ。
しかし、伴奏ソフトのBand In A Boxに、コードによる自動インプロヴィゼーション機能がついたのはもう何年も前のことだったから、目新しいとは言えないのかもしれない。
Shimonを作ったのは、Georgia Tech Center for Music Technologyという、学校なのか研究機関なのかわからないけど、こういう機関があるというのがアメリカのすごいところだ。
こちらの方が面白い。
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人の演奏する音を聞いてそれを真似し、さらにインプロヴィゼーションまで出来るというところが新しいということかな。他にもいくつかYouTubeにアップされているから、興味のある方はどうぞ。
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