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2010/08/08

水木しげる・妖怪図鑑

今日は先週に続いて兵庫県立美術館で開催中の「水木しげる・妖怪図鑑」を観に行ってきた。一連の原画が展示されているだけといえばいえるが(他にも色々と展示はあったが)、背景の正確さと描き込み方はマンガとは思えないすごさだった。

Youkai2 美術館が現在の場所に移る以前、現在の原田の森ギャラリーが兵庫近代美術館だったころから水木しげる展は開催されていたのだけれど、なぜ神戸なのかと思ったら、水木氏は戦後の一時期、神戸の水木通りにある水木荘で紙芝居を描き始めたという縁があったからのようだ。水木というペンネームもその地名に由来するのだそうだ。

妖怪関連で江戸から明治にかけての妖怪画も展示されていたが、河鍋暁斎の絵を初めて見ることが出来た。水木氏の妖怪画はこうした日本の伝統的な絵画を引き継いだものであることがよく分かった。

昨日CATVで、李香蘭を主題としたらしい映画で、本人(山口淑子)や雪村いずみのショーの場面だけを断片的に観て、現在の流行歌手とは違う、基礎的な訓練をきっちりと受けたと思われる歌唱力にいたく感銘を受けたのだが、水木氏の絵も、現在のデフォルメばかりが目立つようなマンガとは違った、きっちりとした基礎の上に出来上がった、絵だけでも十分に鑑賞に耐えうる世界だと思う。

Hyogo 昔はプロとアマの違いというのは厳然とあったのではないかと思うが、現在は音楽もマンガを含めた絵画も多様化すると同時にプロとアマの境が不明瞭になっていると思う。それだけ裾野が広がったとかアマチュアのレベルが上がったという見方もできるだろうし、決して昔の方がよかったとはいわないが、しかし結局は本物だけが残っていくのだ、という当り前の結論になったのでした。(右は美術館3階からみた神戸港風景)

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