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2010/11/21

国立西洋美術館 常設展-3

西洋美術館常設展の、ざっと画像だけのご紹介になりますが、最終です。

Ts3p0580_2 ヤコボ・デル・セライオ 奉納祭壇画:聖三位一体、聖母マリア、聖ヨハネと寄進者 1480-1485年頃
色が飛んでしまったようになっているけれど、もっと暗い感じ。古いままなのか、上端に白く輪に見えるのは額装がずれていて背後の壁が見えている。こうした宗教性の強いイコン画は、ルネサンス以後の絵に比べるともうひとつピンとこない。

 

Ts3p0584 カルロ・ドルチ 悲しみの聖母 1655年頃
青いマントが悲しみを表しているのかと思う。高価なラピスラズリをふんだんに使ったぜいたくな絵だそうだ。この絵などを見ていると、7月に見に行ったレンピッカを思い出した。やはりレンピッカはこうした宗教画を研究していたのだと思われる。

 

Ts3p0581 ヤコボ・ティントレット ダヴィデを装った若い男の肖像 1555-1560年頃
それほど目を引いたわけてはないけれど、ティントレットという名は聞いたことがあるという、それだけで撮った写真。

 

Ts3p0611

鳥罠のある冬景色 ピーテル・ブリューゲル(子) 1567年
これは図録に載っていないけれどネットで調べると、もともと松方コレクションだったものが仏政府に没収された後、散逸したものを買い戻したということだそうだ。一度買ったものをまた買い戻さなければならないというのはずいぶんと理不尽な気がするねぇ。

 

Ts3p0602 アレッサンドロ・マニャスコ 嵐の海の風景 1718-1725年頃
かなり汚れているのか変色しているのか、画面が汚く見える印象が強かった作品。修復すれば、もっと素晴らしい風景描写が堪能できるのではないかと思う。

 

Ts3p0603 ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 聖トマス 19世紀
世界でも数少ないというラ・トゥールの作品が西洋美術館に入った経緯は知らないが、よく手に入ったものだ・・・ということで検索したら、日本人のコレクターからの寄託だそうだ。蝋燭の灯りに照らされた絵などの「夜の絵」が有名だが、これは「昼の絵」に分類されるのだそうだ。

 

Ts3p0597 ギュスターヴ・ドレ ラ・シェスタ、スペインの思い出 19世紀
この光のあたり具合はレンブラントかと思ってしまうが、もっと後の19世紀の作品だ。本の挿絵のようで、物語性が感じられた。図録には載っていない。

Ts3p0595 ギュスターヴ・クールベ 波 1870年頃
迫力のある波だが、それほど大きな作品ではない。

 

Ts3p0598 ジャン・バティスト・カミーユ・コロー ナポリの浜の思い出 1870-1872年
神戸博物館にもきた「コロー展」で見た覚えのあった絵で、西洋美術館所蔵とは気がつかなかった。神戸では照明が暗かったが、西洋美術館ではわりと明るい照明で見やすかった。これも少々汚れているような気がした。

 

Ts3p0606 ヤン・ステーン 村の結婚 17世紀
画像が暗くなってしまったが、何となくユーモラスな結婚式の絵だ。中央が新郎新婦なのだろうけど、美男美女とはほど遠いのがまた愉快だ。

 
 

Ts3p0610 ヤーコプ・ヨルダーン ソドムを去るロトとその家族 1616-1620年頃
400年前の絵としてはとても色が鮮やかで驚いた作品。ここでも、ゆったりとした鑑賞環境がよく分かる。右にあるのは同じ作家の「聖家族」。

Ts3p0607 エドワールト・コリール ヴァニタス-書物と髑髏のある静物 1663年
ヴァニタスは人生の虚しさや移ろいやすさを表現する絵画で、メメント・モリ(死を記憶せよ)という言葉がついてくることが多い。諸行無常は日本の専売特許ではないということだね。

 

Ts3p0609 ダフィット・テニールス 聖アントニウスの誘惑 17世紀
タイトルは分かりにくいが、聖アントニウスが悪魔の誘惑にさらされているという意味だ。写真は一部を近くで撮ったもので、ヒエロニムス・ボスの絵ほどではないが、珍妙な生き物が一杯だ。左の若い女性も足が鳥の鉤爪で愛欲の象徴だそうだ。

 

Ts3p0596 ウジェーヌ・ブーダン トルーヴィルの浜 1867年
絵の中の人物が多いわりには静かな雰囲気の絵だった。コレクションでは数の多い印象派絵画の中で印象に残った作品。当時の長いスカート姿で海岸を歩くのは大変だったのではないかなどと、余計なことを考えてしまった。

 

Ts3p0594_2 20世紀の絵画の部屋
松方コレクションがベースだから、近代絵画は少ないが、それでもいくつか展示されている。左から、アルベール・グレーズ、パブロ・ピカソ、マックス・エルンスト、ホアン・ミロ、そして手間の彫像はアリスティード・マイヨールだ。それから、そのさらに右にあった白黒のぐちゃぐちゃした絵がジャクソン・ポロックだった。あまりポロックらしくないようで図録をみるまで気がつかなかったのは迂闊だった。抽象画はやはりあまり人気がなさそう。図録によると寄贈作品が多いようだ。

他にはギュスターヴ・モローなんかもあったし、モネをはじめとする印象派も一杯あったし、また機会があれば行ってみたい。

常設展の作品のもっときれいな画像と解説が西洋美術館のサイトにあります。

関連エントリー
- 国立西洋美術館 常設展-1
- 国立西洋美術館 常設展-2

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