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2011/11/27

Music Indsutry Forum - Gary Burton

Gary Burton氏による音楽業界、主にレコード産業の状況に関する講演。

さすがに元バークリー音楽大学の学長だけあって、こうした講演も多いのでしょう。なかなかと面白いので、英語勉強をかねて要約を書いてみました。要約といっても素人がようやくやったものだから、間違いもあるだろうしムラもありますけどね、ケケケ。。。。

最初は楽器の説明(ヴィブラフォンといっても知らない人が多いみたいな、ほんまにその通り)、パーカッションというよりピアノに近い。しかし音楽クラスなのでどういうものか今回の聴衆は知っているはずということで、ジョビンのO Grande Amorを演奏。その後、会場が暗いので、照明を明るくしてもらってから始まる。

This is what's happened to the record business over the last decade.

日本ではレコードという言葉はLPと同義でほとんど聞かなくなっていると思うのだけれど、Burton氏はCDも含めてレコードという言葉を何度も使っているのが意外だった。それから最後の単語 decadeを日本人はディケイドと発音しやすいんだけれど、昔、英会話学校で「デケイド(デにアクセント)」と発音すると訂正されたことがある。ギリシャ語のデカ(deca)=10から来ているから、英語でもディではなくて「デ」と発音するのかと思う。

レコード業界は約10年前の$150億ピークを境に減少し続け、2012年には$50億と予想されている。2008年は本が$240億、映画が$320億で2/3がDVD売上、10年前にどこからともなく現れたゲームは$220億、これら娯楽分野にお金が向かい、レコード業界と競合している。

CDが1980年代終わりから1990年代初めに現れ、レコード業界ではVinyle Collection(LP)をCDに買い替えるGolden Periodを迎えたが、それはもう過去の話。また現在のCDの販売はレコードストア中心ではなく、半分はWalmartなどの量販店で、大手チェーンも含めてレコードストアは過去2年で1200店が閉店している。米国で最もCDを販売している店はWalmartで、売れ筋しかそろえない。90年代にはすべてのCDをそろえるといったメガストアがあったが、今はない。

i-Tuneなどのダウンロード(DL)は徐々に増加し30%を占めており(違法DLは含まない)、CDなどのhard copyからon lineに移行している。かつて1950年代にもアルバムからシングルへの消費動向があったが、レコード業界はその時、アルバムを買わせようとしてやがてシングルは販売されなくなった。今またシングルの方向に進んでいるといえる。

2010年予測$60億というレコード市場に対し、プルデンシャルなどの保険会社は1社で$200億売上がある。保険会社には人はあまり注意を払わないのに対し、レコードは娯楽産業で、人は音楽を聴くし、グラミー賞も毎年あり、注目される産業だが、実態は縮小している業界である。

もうひとつの問題は価格がある。他業界と競合して市場をとられているとき、普通は価格を下げて競争するものだ。しかしレコード業界はCD売上が低下し始めたとき、収入を維持するために価格を上げたが、それにより違法DLが増え、またDVDは映像+音でCDと同程度か安いくらいなために、CDの売上はさらに低下した。

こうした状況で将来を考えると、明らかなのは、かつてのようにはレコード産業に依存はできないということだ。どういう分野の音楽をするかで変わってくる。クラシックやジャズの演奏家は収入のレコード売上割合は1割くらいで9割はライブや演奏会のツアーで稼ぐが、ポップ、ロックなどのスターはツアーにお金をかけるためにライブの収支はトントンで、大量のレコード売上で稼ぐ。しかしレコードの売上は確実に減ってきて状況は変わってきている。現在は200万枚前後でビッグヒットだが、かつては800万枚くらいあった。だからツアーで稼いだり、Tシャツ販売などのかつてはなかったような商業手段をとる必要がある。

新しいスタイルが出てきていると思うが、今は混乱状態だ。

The best approach right now is to remain flexible and adaptable so that you see business trends either fading or growing, you can take part in them.

かつてはレコードレーベルがあって、それに皆が向かっていたが、今はIndependentで自分たちでするようになっている。質の良い録音をするには資金がいるが、かつては大きなレコード会社が演奏家に資金を貸し付けて世界中にプロモーションもしてくれた。資金は売れたらロイヤリティーで返却するが、売れなかったら返さなくてよいというよいシステムだった。しかし、今ではレコード会社も苦しくなってきて、そうしたことは減って、ネットなどで小さな会社や個人が販売するようになっている。しかし録音に資金や時間がかけられないために質が悪くなってきている。しかし何らかのビジネスモデルが生き残っていくと思われる。

将来への見通しあるいは希望としては、ミュージシャンは必要とされるということだ。すべてがコンピューターで出来るわけではない。素晴らしいライブパフォーマンスをして、そこでの人とのつながりを持つ者が、存在価値のある人間になるだろう。

So I figure the safest place to be, is to be a musician that is successful in live performances and conects with people when you perform, and you'll the last part of the profession to become a relevant. 

ここで、to become a relevantといっているのだけれど、辞書ではrelevantは形容詞で「実際的な(社会的な)意味のある」とあるので、社会的に意味のある人間ということと思われる。

Q&Aに移る

1980年代にGRPと契約した際にGRPの社長に対し、将来はハイファイセットと一緒に箱を置いてそこにすべての音楽が入ったシステムになるという予想をしたことがある。実際にはi-Podのように予想以上に小さなものになったが、テクノロジーがどちらに向かうか、当時は誰も信じなかった。コンピュータに音楽がファイルで保存されるのを見て、それで終わりと分かるはずであるにもかかわらずだ。

歴史的には音楽は質の向上を求めてきたが、それはカセットテープの発明までで、それ以来、すべては便利を追求するようになった。

*ここは面白いので聞きとってみました。

For a long time, the improvement of records was to increase the quality, up until the invention of the cassette. And from that point on, the incentive has been to make it more convenient. People right now is even, you know, it's a step downward to go from a CD to an mp3 file. You probably know the quality is'nt as good. (It) doesn't seem to matter to anybody exept for handful of recording engineers and audio files. The general public is really happy with the mp3 in the fact that they can carry them in their shirt pocket and so on. So, again the industry misread it. They kept thinking (?) come out with Quad, or come out with Surround, or come out whatever, everybody would go back buying, you know, hardware and disc again. It's not gonna happen. Convenience is one out, and conveniece means we don't need as much product. So the record industry is now waking up...   

LPからCD、MP3になった。MP3の音質が悪いのは分かっているが、一般の人々はその簡便性に十分満足している。質を求めるのは、エンジニアくらい。業界もやっと気がついて、方向転換をしてきている。違法DLが問題を複雑にしたが、Appleのi-Tuneのおかげでしっかりしたものになった。

***********

ここで21:30、半分くらいです。このあとChick CoreaやPat Methenyとの共演の話になるようですが、とりあえずここまでしか見て(聞いて)ません。また気が向いたら続けるかもしれませんが、わかりません。最後にもう一曲演奏があります。そこだけ観て聴いたのですが、この曲は何だっけ、Blame it on my youthだったっけ、きれいな曲です。若い人を相手に話をして、最後にこういう曲を演奏するっていうのも、なかなかと粋ですね。

まぁ、しかしBurton氏の英語は非常にクリアで聞きとりやすいと思います。さすが長年、教壇に立ってきただけのことはありますね。

Burton氏の講演ビデオはもう一つありますが、これは2時間という長尺もので、僕も一部しかみてません。リンクだけ書いておきます。コードスケールとかジャズ理論から入って、後半には学生の演奏のクリニックみたいです。ちょうど真ん中あたりで、In your quiet placeのソロ演奏があります。

Improv Class - Gary Burton

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2011/11/20

Little B's Poem

またFacebookつながりのヴィブラフォンネタなんですが、Bobby Hutchersonの曲、Little B's Poemでございます。YouTubeにも同じ画像はあるんですが、今回はDailymotionというサイトのリンクです。


Little B's Poem 投稿者 sinziana2

Bobby Hutcherson - vibraphone
James Newton - flute
Herbie Hancock - piano
Ron Carter - bass
Anthony Williams - drums

バックがなかなかと豪華メンバーです。この曲は、学生時代にこのビデオと同じ編成のバンドで、クラブの定期演奏会で演奏したことがあります。もちろん、ここでのBobbyさんのような、速弾きはできませんで、次の音源のオリジナルレコーディングに近い演奏ですけど、でもやっぱり動く画像の方が面白いですね。

その定期演奏会では、HancockのMaiden Voyageも演奏しました。

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2011/11/17

Potter Is A Shostakovich

ちょっと事情があって一カ月近く更新してませんでした。

まだ十分には復活とはいきませんが、まぁ、ちょっとつなぎにまたFacebookからのネタ。

304198_2634339739652_1290205533_302 他人の空似というけれど、ショスタコービチとハリポタという組合せが何とも。ネクタイまでそっくりだ。魔法の杖が指揮棒に見えないこともない。

Dmitri1975 ラドクリフ君も歳とるとこんなになるのかな?

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これだけでは、あんまりなのでちょっと洒落た映像を。制限があるらしいので、YouTubeサイトに飛ばないと見れないかもしれませんし、プロモーションみたいだからそのうち削除されるかもしれませんが、まぁ、ゴキゲンだね。

いやぁ、Tony Bennett & Lady Gagaですよ、それもThe Lady is a Trampだ。いいねぇ。Tonyさん、とうに80歳を過ぎているはずだけど、全然衰えを感じさせません。

この曲、その昔のパソコン通信時代のジャズフォーラムで、Frank Sinatraの歌をベースにしてMIDIファイルを作った覚えがある。懐かしいなぁ。

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