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2011/12/10

マレットグリップ30年の謎が今解き明かされる

2019.5.4追記:大仰なタイトル故か、訪問者の少ない当ブログでも本投稿は上位ランクになってますが、内容がショボいのでがっかりする方も多いんじゃないかと思い、マレットグリップに参考になるリンクを先に上げときます。記事内容はMike Minieri氏のMusserグリップに関することですが、コメント欄にジャズヴァイブの大御所・赤松さんからコメントを頂いているのでそちらも参考にしてください。

 赤松氏ブログ金曜メニュー

バートングリップ解説

ノイズの話

ダンプニング(消音)

グリップとマレット

ピッチベンド奏法

マレット加工の必要性の有無

Suspension Cord-1(紐)
Suspension Cord-2
Suspension Cord-3

とても多いので、これ以上はリンクしませんが、金曜メニューが演奏者向けの内容なので、順に追っていけばとても勉強になりますので、是非にとお勧めします。

以下、オリジナル投稿:

大仰なタイトルですが、Steps Aheadの演奏でおます。もちろん、またFacebookつながり。35分以上あります。最近は長い映像が増えてきたようですね。ひょっとすると、著作権問題で削除されるかもしれないけど。

追記(2017.12.10):グリップのきちんとした話は、後半にあるEd Saindon氏のYouTube映像と、コメント欄の赤松氏による解説をお読み下さい。

いつの演奏か分からないけど、かなり最近のものらしい。Mike Minieri氏はもう70代のはずですが、お元気ですねぇ。

ところでこの画像を見ていて、ふとMike Minieri氏の手元が何か変なのに気がついた。この人の持ち方はMusser Gripだとずっと思っていたんだけれど、そうすると柄はクロスしないはずなのにクロスしているのだ。そうするとTraditional Gripで柄の間に中指と薬指を入れるタイプということになるのか?

でもマレット間隔が狭くなった時はやっぱりMusser Gripにみえるんだけど・・・などと思ってよく見ていると、いやそうではなくて、何だか間に指が3本入っているみたいだが、そんなのありかぁ、っとか思ったり。

つまりは柄がクロスして、外側のマレットは小指で持つという、今まで見たことのないグリップということになる。

手元がアップになる場面があったので、静止してみたら、やっぱりそうだった。

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ネットでこのグリップの説明はないかと検索してみたんだけれど、彼のグリップはthe old George Lawrence Stone gripということしか分からなかった。oldとついて何とも長ったらしい名前なのが何だか由緒正しくも絶滅危惧種みたいだけれど、これだけ検索にひっかからないということだから非常にマイナーな持ち方なのかと思う。

その昔、佐藤先生の弟さんの大島氏(日本人で最初のGary Burton氏のお弟子さんだが、惜しくも亡くなられた)がバークリー留学から帰国されたときにお会いしたときに、「Mike Minieriはすごく気持ちの悪い持ち方をしてるんだ」というようなことを仰ったのだが、写真でみると(当時は数少ない写真でみるしか情報がないからね)Musser Gripのように見えたので、そうか、Musser Gripってのは気持ちの悪い持ち方なんだ、などと勝手に納得して三十余年、今頃になってその本当の意味が分かったという、何ともとぼけた話だね、ハハハ(汗。

やってみると、クロスがBurton Gripとは上下逆のTraditionalタイプだし小指一本で外側のマレットを支えなければならないし、これはやっかいだ。どういった利点があるのかよく分からないけれど、Mineiri氏はソロになると二本マレットになってしまうねぇ。あまり利点がないということなのか、あくまで二本奏法の補助的な持ち方なのかな?

マレット間隔が狭くなるとクロスしなくなるので、Musser Gripのように見えても仕方がないのは確かだね。それと、Minieri氏はヴィブラフォンにピックアップをつけているようですね。

**********

さて、僕はこのところ、Burton GripベースのFulcrum Gripもどきを練習しているのだけれど、自己流ではなかなかうまくいかないものだ。

これは内側のマレット操作が特に課題で、その面ではBurton Gripでは内側がメインとなる左手は比較的移行しやすいのに対し、右手は外側がメインで操作してきたので、内側がなかなかうまくコントロールできない。だからこの点だけでいうと今は左利きみたいなもんだ、わははは!

ポイントは内側マレットを動かす時に外側がどれだけ安定しているかってことみたいなんだけれど、右手はそれがなかなかうまくいかないのだな。

Ed Sainden氏の英文解説(pdfファイル)もあるのだけれど、面倒なので読んでないのもいけないんだけれど、、、、どうも、今日はずいぶんとマニアックな話でございました。

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コメント

takiさん、マイニエリ氏のグリップは正当的なムッサーグリップ(Musser Grip)ですよ。小指に挟むスタイル。

利点は繊細なアルベジオが綺麗に弾ける事(クロスグリップではどちらかに比重が片寄る)。また、二本マレット奏法のグリップに干渉しないで外側にマレットを挟む事が出来るので二本→四本→二本等頻繁にマレットの数を変える人向きです(持ち替えによる手の負荷が少ない)。

デメリットは音量が小さい事。
超速テンポでは使わない外側のマレットが邪魔になる事(事実、マイニエリ氏も早いテンポになるとポ〜ンと外側のマレットをケースに投げ入れて内側の二本だけで演奏します)

これの改良型で近年はスティーブンス・グリップがありますが、こちらは内側のマレットを握った手のひらに当ててホールドするのです。
多少音量は増しましたがクロスグリップの比ではありません。

どちらもその点を考慮してマレットのハンドルはバーチを使う事で音量稼ぎをしています。ムッサーグリップの場合はラタン・ハンドルでも演奏出来ますが、スティーブンス・グリップの場合はバーチでなければグリップ自体が安定しません。

鍵盤専門ではないマルチパーカッション奏者の人にスティーブンス・グリップが多く見られるのもハンドルがぐにゃぐにゃしたラタンよりもスティックとおなじバーチを好むからでしょう。

マイニエリ氏がいち早くピックアップ・ヴァイブを使い始めたのにも音量稼ぎという面もあったと思います。

投稿: あかまつとしひろ | 2011/12/17 10:29

赤松さん、ご丁寧な説明をありがとうございます。

Musser Gripはクロスしないものだと思っていたのですが、Mainieri氏の手元はクロスしているので、あれ?っと思ったのです。それと昔読んだ教則本では薬指と小指でホールドするとあったし、YouTubeの画像でもそうした持ち方ばかりで、小指だけで持つというのは初めて見ました。

YouTubeで見ると、海外のマリンバではMusserかStenvens(区別があまりつかないんですが)が非常に多いですね。

投稿: taki | 2011/12/18 23:28

>takiさん、
僕が最初にムッサーグリップを見たのは1974年当時にマリンバを習っていた安倍圭子先生からでした。僕がバートングリップなのを見て珍しかったらしく、先生が「貴方、それを何処で誰に習ったの?」と聞かれ、バートン氏のアルバムのジャケット写真を見て、、と答えたら笑ってらっしゃいました。その時に世界的にはクロスグリップよりもインディペンデント・グリップが普及しつつある事の例としてムッサーグリップを見せてもらったのです。僕もその時にやってみましたがさっぱりフィツとしませんでした。もちろん小指に挟むスタイルです。
その後新勢力のスティーブンス・グリップに隠れてしまった感じがしますがムッサー・グリップはトラディショナル・グリップとならぶ二大勢力だったと記憶します。それがジャズでは80%がバートン・グリップなのも興味深いですね。

ムッサーグリップが小指だけで挟む(見た目では引っ掛ける感じ)スタイルに対してスティーブンスグリップは薬指も使います。また手の甲が真上を向く(バートン・グリップと同じ)のがムッサーグリップ、横を向く(トラディショナル・グリップと同じ)のがスティーブンスグリップと識別出来ます。

ただ、どちらもメインのマレットが内側なので、メロディーの下に音を配置するコード・ヴォイシングの理論と一致しない為ジャズでは使い道が無いので普及しませんでした。

投稿: あかまつとしひろ | 2011/12/19 05:37

安部圭子先生は世界中のマリンビストの憧れのようですね。Facebookで世界中の打楽器奏者とフレンドになりましたが、色々な国で安部先生の写真やら話題をよく見ます。

ムッサーグリップはもともとは小指なのですね。1988年に仕事で行ったNYのウォーターフロントでマリンバを弾いていた人がいて、薬指と小指で外側のマレットを巧みに操作してたのに驚きました。当時はてっきりムッサーグリップだと思っていたのですが、その時の写真を見直すと、手の甲が横を向いているのでスティーブンスグリップでした。Alex Jacobowitzという人です。一緒に紡ぎ歌の連弾をさせてもらったのが楽しかったです。

大島氏はもともとトラディショナルグリップだったのを、バークリーに行ってからはバートングリップに変更されたそうです。その方がジャズヴィブラフォンには向いているということだったと思います。

投稿: taki | 2011/12/21 00:28

話しが少し戻りますがtakiさんが掲出しているマイニエリ氏のグリップは確かにクロスしていますね。結局クロスしないと音量が稼げないという事でしょう。(ちなみにこのビデオの曲は全て数年前にステップス・トリビュート・バンドで演奏した記憶があります)
僕は楽器を始めた時からバートン・グリップなので客観的にしか見ていませんがトラディショナル・グリップの欠点はスナッピングにあります。マレットをホールドする為に手の甲が開いてしまうのです。それが原因でスナップが効かないので柔らかさも瞬発力も無いのです。
だからどうしてもトラディショナル・グリップでは手に「力」が入ってしまうので即興的に演奏するジャズには向かない、という事なのです。

投稿: あかまつとしひろ | 2011/12/24 03:57

クロスする方が安定するということでしょうか。私も最初からバートングリップで、他のグリップがどういうものか実感としてないので、予想するだけですが、YouTubeで見る限りは、ムッサーやスティーブンスグリップでも音量はあるように聞こえます。

バートングリップでも左手をロールさせていると、無理がかかって腱鞘炎になる人が多いと、Ed Saindon氏がYouTubeの解説で言ってました。私もロールさせるようにしていたのですが、弾く時間が少ないので腱鞘炎まではなっていませんが。

赤松さんのBlogで以前に解説されていた持ち方は、Saindon氏のFulcrum Gripと同じ感じですね。実は赤松さんの解説と写真がよく理解できなかったのですが、Saindon氏のYouTubeを見てからやっと分かり、持ち方を変えるようにしていますが、なかなか長年のクセは取れません。

投稿: taki | 2011/12/25 16:02

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