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2012/05/27

芦屋市立美術博物館 - 芦屋川沿いの辺境・近境

阪神芦屋というと村上春樹が住んでいた最寄り駅として有名だし、芦屋川沿いの風景なんかが氏の小説やらエッセイやらなんやらに出てきたりする。

今読んでいる「辺境・近境」では、97年に震災後の西宮から三宮までを歩いたときのことを書いた「神戸まで歩く」が収録されているが、村上氏は西宮から歩いてきて様々な感慨を述べたあと、阪神芦屋駅にたどりついたところで「阪神・ヤクルト」のデーゲームのポスターをみてあっさりと気が変わり甲子園に逆戻りしてしまう。

River1_2芦屋川は両岸に地道の遊歩道があり、芝生とも雑草ともつかない草が生えて川岸を歩けるようになっている。前回に来たときはそのさらに外側にある舗装した歩道を歩いてずいぶんと疲れた思いをしたので、今日はこの草の道を歩いてみた。

柔らかい草地が足には心地よいが、結構でこぼこしていて必ずしも歩きやすいとはいえない。とはいえ舗装道路沿いの歩道を歩くよりはずっと気持ちがいい。川の東側には見事な松並木が整然と続いている。

Tennis小説「風の歌を聴け」に出てきたものと思われるテニスコートを過ぎると、小さな、しかし川沿いの松並木から続く立派な松が生えた公園を斜めに横切って左に曲がる。

Parkここはもう芦屋川の河口になるが、海側には埋立地に建つ住宅が続いている。

「辺境・近況」の中で、山を削り海を埋め立てて出来たかつて砂浜であったはずの住宅街を見て「その平和な風景の中には、暴力の残響のようなものが否定しがたくある」と村上氏が書いた住宅地はここからさらに東に続いて広がる。

この土地に特に思い入れなどない僕には、さぞかし高い住宅だろうとか、いや芦屋のお高い住宅はもっと山側だとか、しょうもない(村上流にいえば、しょうむない)ことしか思い浮かばなかった。

Bank美術館に向かう歩道の海側には、不自然なコンクリート壁が続き、壁の向こう側は舗装道路、住宅地と続いている。一方で山側の住宅は一段低くなっていることから、これがおそらくはかつての堤防だったと思われる。壁には古びた壁画が描かれていて、1990年5月と日付があったので、ちょうど22年前のものだ。22年もたって古びた絵はそれなりに周囲になじんているが、描かれた当初はずいぶんと鮮やかで景観とはそぐわなかったのではないかと思われた。

Museumそうして、やっと美術館にたどり着く。

美術館も堤防の歩道から階段を降りた、一段低い地面に建っている。

 - 続きはまた今度・・・

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