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2012/09/01

近況、偏狭

このところ、暑さと湿気の不快感倍増日の連続で書く気力もなくてずっと更新していなかった、その近況報告。

お盆後の8月19日は、恒例の「華麗なるマリンバの響きVol.19」を神戸ハーバーランドにある神戸新聞松方ホールに聴きに行った。

いつも佐藤先生から招待状を頂いて家内と二人で行くのだが、今年は特に日本木琴協会阪神支部設立50周年ということで、メンバーもいつもの方々に加えての豪華メンバーで、とくにNYで活躍する名倉誠人氏の4.3オクターブのヴィブラフォンが見ものというか、聴きものだった。

Matsukata しかし一番よかったのは、佐藤先生とご子息によるマリンバ二重奏「木漏れ日(真島俊夫/委嘱作品)だ。感動的というような月並みな言葉は使いたくないが、これだけ心に染みる演奏はその昔、ブルーノートで聴いたミルト・ジャクソンの演奏以来だと思う。写真は松方ホールのロビーから見える神戸港風景。

次に、この木曜日は休みをとっていたので家内と息子の3人で話題の映画「プロメテウス」を見てきたのだけれど、う~ん、これはちょっと期待はずれだったなぁ。

「長編小説ハリーポッターを2時間の映画にまとめました」みたいなストーリーの飛躍は致し方ないにしても、「いや、それはないでしょ」とつっこみたくなる場面があちこちにあるんだけど、全体的な印象をうまく評価しくれているサイトがあった。

映画『プロメテウス』は『エイリアン』ファンにとって必見の作品だがスケールの小ささに悲しむ作品でもある

「エイリアン」は比較的単純なプロットに伝統的なSFの要素をほとんど包含しつつ、最後まで姿をみせない謎と恐怖の連続のなか、乗組員たちがいかにもプロらしい戦いを続ける映画だったので、少なくともその前日譚としてふさわしいものを期待していたんだけどねぇ。

004 最初から何だか必然性がないとしか思えないネタバレみたいなところから始まってしまうのがちょっとなんだかと思いつつ、それでも始まってみると、エイリアンお決まりの人造人間デイヴィッドはあたかも「2001年宇宙の旅」のボーマン船長がHALになったようだし、科学者たちを雇った企業の幹部メレディス(シャーリーズ・セロン:右写真)は「ターミネーター3」のT-Xのようなタフな冷酷さを彷彿とさせるし、グイグイと惹きつけるところはある。

でもドキドキ感はそこまでで、宇宙船が目的地についてしまうと、調査チームの科学者にしてはあまりに軽率な行動ばかりが続き、「宇宙では何が起こるかわからない」というよりはむしろ「いやそれはいかんだろうと思っていたら案の定」という連続だったなぁ。上記サイトの最後の言葉がまさにこの映画の真髄(?)を言い得て妙だ。まぁ、それでも十分に楽しめる映画ではあります。

序盤から中盤にかけては観客のドキドキ度のボルテージがどんどん上昇していくだろう。しかし、終盤にかけてそのドキドキ度が下がっていくことになるのでそのあたりは覚悟しておこう。

Vs4300 さて、暑いながらもヴィブラフォンとMalletKATの練習はなんとか続けている。(写真は、「華麗なるマリンバの響き」で名倉氏が使っていた斉藤楽器の4.3オクターブ・ヴィブラフォン)

前にも書いたけど、MalletKATを手に入れたものの、はて何をするのか、というか、本物のアコースティック楽器を横にして(実際はヴィブラフォンは二階、MalletKATは一階においてるんだけどね)、シンセ楽器であるMallteKATでは生音にはかなわなくて代替品にはなり得ない。つまりこの楽器で何をどうするかというオリジナリティーがなければ、電子鍵盤打楽器の意味ってあんまりないんだなぁ、というのが最近感じていることだ。だから、今のところは練習用みたいな位置づけになってしまっている。まぁ、それはそれでいいところもあって、おかげで今まで気が付かなかったアタックや音の出方を工夫するようになった。

ゴム質のバーを叩くMalletKATでは、アタックの仕方が悪いと衝撃がモロに手首に返ってくるので手首を痛めてしまう、というのは日本ヴァイブ協会のサイトに書いてあったんだけれど、「百聞は一撃にしかず」で、アタックに気をつけるようになったことがヴィブラフォンの練習にもいい影響となっている。

だから以前のように握りこむようなグリップから、だんだんとゆるゆるのグリップに変化してきて、またダンパーの使い方にも注意するようになった。ただ、まだまだ楽譜をみながらブラインドタッチで弾くのがうまくいかないのが歯がゆいところだ。

175 後は、読書。写真は、あんまり暑いのでクーラーのきいた自動車で三木から小野にかけてドライブしたときの175号線の風景。その後、近所のショッピングセンターで涼みながら読書をしたのだった。

小松左京の戦争を題材にした短篇集「召集令状」は季節柄もあるけれど、戦争の実体験に基づいているだけに重みがあった。村上龍の「五分後の世界」などはかなり影響を受けているんではないかと思う。

カート・ヴォネガットの「猫のゆりかご」も原爆を扱いつつもまったく違った展開で世界の終わりを描いていてユニークだ。

一方で白洲正子の「西行」は古典の世界に心が開かれるようで興味はつきないが、なかなかと難しくて読み進めない。

というようなところが僕の偏狭な近況でありました。

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コメント

MalletKATを活用するには、やはりRC-3(Looper)でしょう。いろいろと遊べますよ。

http://picksclicks.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-ec30.html

投稿: Picks Clicks | 2012/10/04 22:03

マニュアルをまともに読んでないんですが、どうもMalletKAT自体にループの機能があるような、ないような、とにかくほとんど機能を理解しておりませんのです。それこそ老後の楽しみか?

Kimbraの自分の声をループさせるのはすごいですね。

http://youtu.be/sd7GLvMYSHI

投稿: taki | 2012/10/04 22:54

Kimbraっていう人は知りませんでしたが、あのパフォーマスではマイクを日本使っているところがミソですね。

ループマシンにマイクをつなぐとなかなかうまくできません。ボイスパーカっションが嫌いなので、あんまりこの方向へは行かないと思います。遊ぶぶんにはいいかも、ですが。

投稿: Picks Clicks | 2012/10/07 18:54

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