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2012/10/22

秋は行事シーズン

毎年、秋は忙しいが、この10月は特に毎週のようになにか行事があった。

Fukiai 10月7日はマリンバの佐藤先生が出演される無料コンサートがあるというので、「葺合オータムの調べ」を聴きに葺合文化センターまで家内と出かけた。今の神戸市中央区は、昔は葺合区と生田区にわかれていて僕が学生の頃は葺合区民だったわけでちょっと懐かしい響きだ。

文化センターの音楽教室の講師の方々によるコンサートで、フルート、ピアノ、マリンバ、ギター、ドラムの各先生の演奏と最後に合同演奏があった。このようなコンサートはセンター開設の頃に一度あったきりで、ほぼ初めてといっていい企画だそうだけれど、これを無料で聴けるのはとてもありがたいことだと思う。

Kasugano 他の先生方の経歴もなかなかと素晴らしくて、このような先生方が区民センターで教えているというのもちょっと驚きだった。しかし正直にいえば、佐藤先生と他の先生方ではレベルが相当に差があるということが改めて実感されたコンサートだった。それは音楽性とかテクニックということもあるけれど、音楽事務所を経営し毎年、マリンバコンサートを開いて継続的に集客ができるという力の差と思えた。このところは毎年、ミラノでコンサートをされているし、今度はアルゼンチンでのパーカッションフェスティバルに招待されて演奏されるのだそうだ。佐藤先生は僕の高校の*年先輩なのだけれど、いつまでもすごい行動力と恐れ入ってしまう。
(写真右上は最寄りの阪急春日野道駅、駅としては有数の狭いプラットフォーム)

10月13日は、会社の日帰り旅行。行き先は三田のキリンビール工場見学、栗拾い、そして神戸・三田アウトレットで締めくくり。まぁ、現役の連中は幹事でなくても色々と気を使ったりしなくちゃならないけど、嘱託の身となった僕は気楽について行っただけなのでそれなりに楽しんだ。

Kirin ビール工場では初めてアルコールフリーのビールを飲んでみたけれど、僕にとってはアルコールが駄目なだけでなく、やっぱり味が合わないのだということがよくわかった。おみやげに工場見学限定「一番搾りゼリーチョコレート」というのを買ったんだけれど、う~ん、ただのゼリーの入ったチョコレートで、どこがビールの味?というものだった。

Sandafuji 栗拾いはまばらに生えた栗の木の下に、確かに栗が落ちているんだけれど、触ってみると地面より少々冷たい。つまりは冷所に保存してあった栗が撒いてあるんだね。「イガがついて落ちている栗は虫がついていたり未熟だったりするので、拾わないでください」なんて注意もされたし。適当に拾ったけれど、たくさん拾った人も全然拾わなかった人も出口で1キロのおみやげということになっていた。写真は三田富士、だったかな?

Outlet 神戸・三田アウトレットは要するにファッション系のショッピングセンターということなんだろうけど、ファッションには無頓着な僕は何もすることがないので、フードコートでコーヒーフロートを飲みながら読書。なんか嫌味かなぁ、と思いつつ塩野七生の「サイレント・マイノリティー」を読んでいた。

ロサンゼルスのパサデナをイメージしたんだそうだけど、ちょっとスペイン風なような建物に多くのブティックが入っているのは、これって、規模は全然違うけど、世界で初のショッピングセンターといわれる(というよりは町なんだけど)、カンザスのプラザの影響が未だにあるってことかな。
(プラザについては以前に少しだけ触れたことがある。)

Comisen 続いて10月14日は、例年の明石市の団地内にあるコミュニティーセンターで、日頃のカルチャー教室やらなんやら教室の発表会、略してコミセン祭りに、ボーイスカウト保護者OB会によるバザー参加。団地のセンターで規模も小さいので葺合のコンサートとはレベルが違いすぎるけど、地元の人達が日頃の腕を競う、っていっても僕はほとんど見に行かないけど。

以前は綿菓子を担当させられていて、子供が列をなして休む暇なしで大変だったんだけれど、その機械が2年前に壊れてしまい、このところは女性陣によるおでんと安いときに買い込んでおいたペットボトルのお茶の販売くらいなので、気楽なものだ。

そして今日は、京都勧業館での業界見本市。営業じゃないから、別に仕事で行く必要があるわけではないんだけど一応は顔をださないと・・・、ということで家内と毎年でかけている。遠いし電車賃もかなりな額になってしまうんだけれど仕方がない。そのかわり、京都国立近代美術館や京都市美術館がすぐ近くなので展覧会があればそちらをメインに出かけることになる。今は市美術館ではかの「エルミタージュ美術館展」が開かれているが、人が多そうだし時間的にもちょっと無理がありそうだったので、近代美術館での「高橋由一展」を観に行った。エルミタージュの作品は今回を逃すと、あと一生のうちに観る機会はないかもしれないけど、潔くあきらめよう、・・・というほど執着心はないもんだから。

僕はすでに東京藝大美術館で観たんだけれど、家内は初めてだし僕も二度観る価値はあると思った。由一展についてはすでに書いたので省略しますが、一部入れ替えがあって東京では展示されなかった作品もあった。

最後はつけ足し、FBで紹介されていたアンリ・ルソーの「夢」について。

Il_sogno もう20年くらい前になってしまったけれど、仕事でNYに行った際にMOMAで観たアンリ・ルソーの絵が、この「夢」と「眠れるジプシー女」。でもキリコの絵の方が好きだった。

今考えると、ジャクソン・ポロックの巨大な作品も見たはずなんだけど、当時は現代絵画はよくわからなかったので印象に残っていないのが残念だ。

有名なモネの巨大な睡蓮の絵は、近くで見るとなにがなんだかわからない、荒縄(というかUNCHI)がのたくっているような絵だった。

「夢」は、原田マハの「楽園のカンヴァス」の題材となった絵だ。小説のプロットはよくできていて確かに面白いんだけど、文章力はもうひとつだと思った。流行はしてもずっと読み継がれるタイプの小説とは思えなかった。

本の中で、日本の展覧会の裏話が書いてあったけれど、確か海外では美術館のコレクションが充実しているので互いに作品を交換して企画展を行えるけれど、日本のコレクションは貧弱なので、結局は金にあかせて借りてくるしかない、というような話だったと思う(図書館で借りて一回読んだきりなので、記憶は曖昧)。

これも情けない話ではあるけれど、実態はもっとえげつないようである。

2009年に開かれた「ルーブル美術館展」についても以前に書いたことがあるけれど、これはルーブルが改装か展示替えか何かで作品を展示できない期間中に、それらの作品群をどこかに金で貸し付けるという企画だったのだそうだ。日本はお金があるし、多分、日頃から何かあればお声をお掛けください、みたいなことは言っていたんだろうから、では今回は貸してやろう、というようなことだったらしい。基本的にルーブル側からの押し付けで作品についての選択の余地はほとんどないとか。

それよりひどいのは、この時に別の美術館で「ルーブルの秘宝展」だったかなんだったかが、同時に開催されていたんだけれど、秘宝といえば聞こえがよいものの、実際には日頃は倉庫に眠っていて、ルーブルでは展示しても人気のないような作品を適当にピックアップして企画し、本筋のルーブル展に抱き合わせで押し付けられたんだそうである。

だから秘宝展を押し付けられた美術館は哀れなもので、入場者数はかなり少なかったらしい。まぁ、これを、日本人も目が肥えているから、と考えるか、結局は名の売れた作品群の展覧会にしか行かないだけのこととみるか・・・、まぁ、後者の可能性が高そうな気がするところも情けない話である。

以上はその業界の方からお聞きした話でした。

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コメント

興味深い裏話ありがとうございました。私も秘宝展という題名には常々懐疑的でしたので納得です。ちょっと視点はずれますが、行政の無駄使いと批判された大阪市が購入した佐伯祐三の作品群なんかは普段は眠ったままで、もったいないなあと思います。

投稿: ゆうけい | 2012/10/22 13:20

秘宝展のすべてが収蔵品の虫干しとはいえないでしょうが、こういう話を聞くと、あまり馴染みのないような作品群の展覧会は疑ってしまいたくなりますね。

そういえば佐伯祐三の作品がありましたね。大阪市もそれなりの美術館を持っているのだし、税金で買ったのだから、市民に見せてこその価値でしょうにね。

投稿: taki | 2012/10/22 23:03

訂正:佐藤先生が参加するパーカッションフェスティバルはアルゼンチンでした。ちょうど現在、アルゼンチンにいらっしゃるようで、FBにイグアスの滝の写真がアップされていました。

投稿: taki | 2012/10/24 12:33

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