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2013/01/03

クリスマス三連休 二日目 -4 神戸高校-2

僕には旧体育館という方が馴染みのある武道体育館からまた少し登ると、第一グラウンドへの入り口にある、おおとり(鳳)門があります。

Gate この門は戦前の旧制中学時代からあった100年位上前のもので、移築、復元を繰り返してきたのだそうですが、阪神淡路大震災のときに倒壊してしまったものをまた復元したのだそうです。ということは白洲次郎の時代には既にあった門ということですね。ただし当時は校舎は現在の場所ではなく、生田川の方にあったということです。

ただ、この門が開けられることって、ほとんどなかったように思います。出入りはいつも右横の小さな門からしていました。今日もそちらは開いているようですね。

Hs2 さらに坂を登ると、正門と校舎正面(ファサード)が見えてきます。この道路をはさんで左(西側)には天理教の大きな施設があり、たまに天理教のあのどんどんという太鼓の音が聞こえたように記憶していますし、バスを連ねて信者さんがやってくることもよくあったと思います。おそらく今も同じでしょう。

Kobehs さて、これが神戸高校の真髄といってよい建物、校舎本館です。高校の校舎とは思えないような造りになっていますが、昭和13年に建てられたということです。市内の保存近代建築物の一つとしても有名です。

入学時に校舎の由来は聞いたような気もしますが、世の常として高校生はそんなことには関心がないので、よく覚えていません。検索してみたら、近代建築Watchというサイトに解説がありました。以下、長いですが引用します。

この校舎は近年に建て替えられたのですが玄関を含む一角は創建時の建物がそのままの形で残されています。昭和13年築(平成13年改築) 設計:兵庫県営繕課
高校(開校時は旧制中学校)の校舎なのですがまるで西洋の城郭を連想させるデザインです。(在校生には実際にロンドン塔と呼ばれていたそうです。)
三連のアーチが連なる玄関入口や3階の大きなアーチ窓、両サイドや塔屋に張り出した小塔など中等学校の校舎とは思えない豪奢で凝った造りです。
神戸高校のホームページ(このリンクは今は切れています)によると同校が理想としたイギリスのパブリックスクール精神を体現する為にあえて城郭の様なデザインとしたそうです。

老朽化したこの校舎の修復を巡っては建替え・保存の両面が検討されました。
震災で大きな被害を受けた兵庫県としては古い建物に対して慎重な態度をとらざるを得ないのでしょう。耐震強度が疑わしい物は建て替えてしまう方が確実で間違いがないとの判断で当初は取り壊し案が優勢でした。大勢が利用する学校施設なのでより神経質になった様です。実際に検証してみるとコンクリートの強度は現在の規格を上回る丈夫さを示し補強で充分対応が可能とのことから最終的にこのような形で部分保存されました。
しっかりと造り込んだ当時の施工業者の腕の確かさが実証された形となりました。

Hs3 そういえば、そんな話だったような気がします。ロンドン塔という呼称も記憶していますが、まぁ、生徒はそんなこっ恥ずかしい言葉を使うことはほとんどありませんでした。このファサードの辺りは学生生活とはほとんど縁のない場所で、校内を通るときの通路以上の意味もなかったので、少なくとも当時の僕にとってはどうでもよかったんですね。

加えて、不文律ではありますが、この正面玄関は生徒の出入りが禁じられていました。生徒がここを通るのは卒業式のときに見送られて出ていくときだけということになっています。それ以外で玄関を通ると大学受験に失敗するというジンクスもありました。まぁ、本気にしている生徒がいたとも思えませんけど。

建て替えについては、卒業生から猛反対が起こり、反対運動がありました。僕のところにも反対の署名と寄付の依頼だったかがきました。署名はしたと思いますが、寄付はどうだったか?でもしばらくの間、反対運動の会報が送られてきてました。マリンバの佐藤先生も運動代表者に名を連ねていました。

近代建築を保存しようとする人たちや近隣の人達の協力もかなりあったと思いますが、卒業生という立場だけでなく、近代建築文化的遺産としての保存という意味でも取り壊されなくてよかったと思います。

同じ旧制中学を引き継いだ高校が兵庫区と長田区にあり、それぞれに伝統的な建物だったということですが、神戸高校の改築話が出る以前に取り壊され新しい建物になってしまいました。兵庫高校とは何かにつけて交流があったのですが、兵庫高校の卒業生たちからも、同じような運命にならないよう、神戸高校の校舎は残して欲しいという応援のあったことが反対運動の会報に書いてあったと記憶しています。

Ground1 校舎の前からグラウンドを眺めた風景です。野球部が練習をしていました。ここではそれ以外にサッカーやラグビー部も練習をしているはずです。ここのサッカーとラグビーはかつては栄光の時代があったそうですが、僕の時代には既に過去のものとなっていました。

写真では小さくてよくわかりませんが、グラウンドの向こうには港を一望に見渡すことができます。

 -二日目-5に続く-

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