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2013/01/13

クリスマス三連休 二日目 -9 バス通り - 喪失と安心

去年の話の続き、神戸高校を後にしてバス道を歩きます。

高校編は考えていた以上に長くなってしまいました。必要以上に思い入れが強いのが自分でもわかるのですが、その理由がどうやらこの辺りにあったようです。

Path1 このバスは三宮神社行きとなっていますが、昔は三宮のそごう前と阪急六甲を往復するだけでした。阪急六甲からは阪神御影行きのバスが別系統で出ていたんですが、今は直通もあるようです。

Path2 僕の通学路は神戸高校前の交差点からこのバス道に沿って西方向に向かいます。10分も歩くかどうかという距離です。

Shouin かつての実家に近づいてきました。この辺りは昔とほとんど変わっていません。左手に見えるのは神戸松蔭女子校です。以前は中学、高校、大学とありましたが、大学は今は六甲の方に移っているはずです。

Wagasi 松蔭の向かいにある和菓子屋さんは神戸に引っ越してきたときからあり、姿も変わっていません。それどころか店内に見えたおばさんは、僕が高校の時にいた人です。あの頃から既におばさんだったんだから、今はおいくつでしょうか。外から見たところではほとんどお変わりないように見えました。

夏休み中、クラブ練習が終わっての帰り道、よくここで箱入りアイスを買っては1人で全部食べたりしたものです。懐かしいので、よほど店に入って挨拶でもしようかと思いましたが、予定が遅れてしまっているので、やむなく写真だけ撮って通り過ぎました。

Aotani 和菓子屋さんの先の交差点からバス道は斜めに海方向へ降りますが、その道をはずれて真っ直ぐ行くと青谷ルーテル教会があります。かつての我が家はもうすぐ近くです。

House2 教会の角を海側に折れて数メートルのところにある、西側に入る小路をいけば、かつての実家があります。

この日、昼過ぎに横尾忠則現代美術館を出て、坂を登り、高校を経て、もとの実家までの道を歩いている間、自分が育った街にしてはなぜかずっとよそよそしさを感じていました。

かつてここで生活し、そして独立した後もずっとここに実家があるのが当然のはずだったのが、今は事情があってその家は人出に渡り、もうここには自分が帰るべき場所がないということが、かつての実家の前にたった時にやっと実感できました。頭では理解していても、体の感覚がついていっていなかった、それがよそよそしさの理由だったのだろうと思います。

Hs3 実家がなくなったその喪失感の一方で、高校はかつてのままにしっかりと存在しているという安心感が、高校、特に校舎のファサードに対する思い入れを予想以上に強くしたのだろうと思います。

もし高校のファサードが取り壊されていたら、あるいは高校がもっと離れたところにあったら、それほどの思いはわかなかったかもしれません。

あのファサードは、神戸に移り住んで思春期から成人になるまでの多感な時期を過ごした街の、僕にとっては最大の象徴であるように思います。

都会育ちの僕には故郷と呼べるところがありませんが、あえていえば、この高校を中心とした辺りがそうといえるかもしれません。

 -二日目-10に続く予定-

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