« Vincent Houdijk & his VinnieVibes | トップページ | Cajonになりたいスイカ売り・・・ »

2013/03/03

Vibraphone Maintenance - ゴム交換

ヴィブラフォン・メンテナンスの備忘録。

FBで、東京にあるパーカッションストアのbluemalletが、Musserのヴィブラフォンのバー(鍵盤)を支えているピンについているゴムを交換した記事を掲載していた。それをみて、これは自分でもできるんではないかとメールで問合せたら、「できますよ」との返事をもらった。

僕のビブラフォンは、たぶん1976年頃に購入して、それ以来ゴムは交換していない(35年以上!)ので、固くなって、割れたのやらはずれてしまったところもある。はずれたところはとりあえずビニールパイプをホームセンターで買ってきてはめているが、やはり新しいゴムに交換する方がよいんではないかと思う。

そこで早速、交換用のゴムを入手した。

Silicone

「ゴムはそのままでは滑りにくいので、市販の攻撃性のないシリコーンスプレーをキッチンペーパーなどにつけて、ピンに塗りつけておくと、すっと入ります」とアドバイスをもらっていたので、ホームセンターに探しに行かなくちゃ、と思っていたんだけど、某所に廃棄処分にするシリコーンオイルがあったのでそれを使うことにした。「攻撃性がない」というのは、ゴムを溶かすことがないという意味だ。

オイルはドロっとしていたので、これも攻撃性のないパラフィン系溶剤で薄めたんだけれど、パラフィン系溶剤は蒸発が遅くて残りやすいので、アルコールなんかの速乾性の溶剤にしたほうがよかったかもしれない。あ、でもアルコールだと溶解力があるから本体の塗装面を溶かしてしまう可能性もあるね。だから、これでよかったんだ。

Vib1

とりあえず、今日は派生音側(半音)バーの方だけ交換することにした。

バーをはずし、古いゴムをカットしてはずしていく。カッターが手元になかったので、少々無理があったがニッパで切りながらはずした。

Vib2 その後、ティッシュにシリコーンオイルをつけて、汚れたところを拭いておく。シリコーンをつけておけば、ホコリがたまりにくいことを期待・・・、根拠は特にないけど、そんな気がする。

それから、またティッシュにオイルをつけてピンに塗っていく。少ないと入りにくいけど、ちょっと多めにしたらすんなりと入っていった。でもこれが後で面倒の原因となってしまった。

Rubber これが古いゴムと新しいゴム。古いゴムは弾力がなくなって変形したままになっている。新しいゴムは、買ってみればゴムのチューブを切っただけみたいなもんなので、これはどこかでゴムチューブを手に入れたほうがずっと安かったろうと思ったけど、まぁ、後の祭りだ。それに純正品だから安心感はある。

古いゴムは角が削ってあるけど、これはたぶん、取り付けてから削ったんだろうと思う。でもゴムを削るのは大変そうだし数が多いし、ヘタするとピンを削ってしまいそうなので、削るのはなし。

さて、ゴムを交換し終わったらバーを戻して早速弾いてみる。

以前はビビ~という小さなノイズがところどころにあったが、それが消えているようだ。まだ交換していない基音側のバーではところどころノイズがあるから、古くて固くなったゴムとバーが接触して振動ノイズが出ていたんではないかと思う。

ところが、今度はペダルを踏んだ時に、キュキュっというノイズとバーを弓で弾いたような短くて小さいノイズが、交換した派生音の最高音の辺りから出ている。

この原因がしばらくはよくわからずに困った。

色々とやっていたら、交換したゴムとバーがこすれてノイズを出していたことがわかった。それもゴム面がツルツルする箇所で出ている。

ゴムをはめる際にオイルをつけ過ぎてそれがゴムの側面にもついてツルツルになったために、ダンパーが上下する際にバーとこすれてノイズを出していることがわかった。

ツルツルしていない、ゴム特有の摩擦がある面ではそうした振動が吸収されてノイズが出ないようだ。

アルコールか何かでゴムとバーの接点を拭いてオイルを取らないとダメだね。

という失敗談の備忘録。

ところで、「1970年代のMusser M55を持っているので、」と問合せたら、返事には「素晴らしい楽器をお持ちですね」と書いてあった。そうなのか?

まぁ、ヴィンテージもんではあるらしいけど、ヴィブラフォンの場合はギターみたいにそれですごい価格になるなんていうことはなくて、あくまで楽器として使えるかどうかだ、ということを以前に赤松さんが書かれていた。ヴィブラフォンのコレクターなんていそうにないし、あちこちガタがきてるし、中古には違いない。

|

« Vincent Houdijk & his VinnieVibes | トップページ | Cajonになりたいスイカ売り・・・ »

コメント

Gary BurtonのライブDVDを買ったんですが、特典映像として、Gary Burtonの使っている機器というのがありました。

彼は当初Mussor55を使っていたそうですが、Mussorに提案してMussor48というのを作らせて使っているとか、ツアーに出るときには440と442の2つのセットを持っていくとかいうふうな話が載っていました。

他にもマレットについての薀蓄とか、ええと名前を忘れてしまったがGaryのためにマレットを作ってくれる人がいたとか、その人がなくなったとか、そんな話もありました。

HUMトリオ、アーマッド・ジャマルトリオとのライブ映像でしたが、すでにお持ちでしょうか?

投稿: Picks Clicks | 2013/03/04 23:06

そのライブはCDは持ってます。特典映像は面白そうですね。

M48は分解できるトラベラーセットですね。でもあんまり便利ではないらしいです。

僕の持っているM55は本体の組立がとても簡単なのが特徴ですが、今はこのタイプは製造されていないそうです。

もう一台買うっていうのは、まぁ、ないですが、もし買うなら国産でいいかなと思います。

投稿: taki | 2013/03/06 01:01

特典映像といっても動画ではなくて、静止画の英文テキストなんですが。

HUMトリオとの演奏を集めたCDは私も持っていますが、HUMってなんのことだ?と思っていたのがDVDを観てわかりました。変則セッティングのドラマーがリーダーでDaniel Humereというんですね。

投稿: Picks Clicks | 2013/03/11 00:08

Daniel Humairといえば、Phil Woods & His European Rhythm Machineのドラマーではないですか。
そういうことだったんですね。懐かしい。
HUMトリオのCDは買ったものの、あんまり面白くなかったんでほとんど聞いてないしメンバー確認なんかもしてませんでした。
こんな画像がありました。

http://www.dailymotion.com/video/x9xgaz_phil-woods-his-european-rhythm-mach_music

投稿: taki | 2013/03/11 00:39

ゴードン・ベックは初めて見ました。ベースはきっとエンリ・テキシですね。

で、HUMさんはHumairじゃなくてHumereなんです。ユメールはたしかスイス人だったと思いましたが、HUMereはベルギー人です。

ユメールの方は、私が初めてライブで見たドラマーでした。ハービー・マンのグループで、ベースがビトウス、ギターがソニー・シャーロックでした。

ユメールは左利きだと思いましたが、Humereは右利きなのにハイハットを左に置くんです。で、右手でライドシンバルとかハイハットを叩いてリズムを刻んでいます。

投稿: Picks Clicks | 2013/03/11 21:12

あらま、そっくりな名前の上に同じドラマーなんて、偶然とはいえ、こんなこともあるんですねぇ。

ハービーマンのプロデュースで、ロイ・エアーズ、ヴィトウス、ソニーシャーロックにドラムが誰だったか、ダイレクトカッティングとかのLPを持ってます。たぶん、来日時にレコーディングしたんだと思いますが、あんまり面白くなかったような気がします。

投稿: taki | 2013/03/11 22:45

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Vibraphone Maintenance - ゴム交換:

« Vincent Houdijk & his VinnieVibes | トップページ | Cajonになりたいスイカ売り・・・ »