たかさご万灯祭 - 本番リハーサル
9月14日は、たかさご万灯祭に参加した。
当日は朝から晴れて真夏に戻ったような蒸し暑さで、ヴィブラフォンを分解して車に積み込むと汗だくになってしまった。
2時に集合なので、12時ころに家内と一緒に出発した。いつもセッションに行っている加古川の「スカーレットの小鳥」が通り道にあるので、そこでランチをとった。ランチ時は、去年、赤松さんのライブがある前に場所確認に来て以来だが、夜とは違って明るく、とてもゆったりと落ち着いた素敵な雰囲気だ。
マスターとも顔なじみになったので話をしたりしていると、今日、共演してくださるオルガンの方も来られたりした。
会場はそこから10分ほど、加古川をわたってすぐのところだった。高砂の市街に入るのは初めてだが、焼杉風の格子戸や板塀の家が並んでいたりして、古い家並みがたくさん残っている。全然観光化していないようで、とてもいい雰囲気だ。
たかさご万灯祭は高砂市中心街のあちこちで、ライトアップや路地キャンドル、光の装飾などがあり、それに加えてジャズギャラリーとして10以上の会場での演奏や商店街の出店などがある。万灯祭というと宗教がらみの伝統行事を連想しがちだが、高砂市の場合は単純に市民まつりのようだ。
僕が参加するのは、東播ジャズ倶楽部主催のライブで、高砂地区コミュニティーセンターの駐車場が会場だ。
この倶楽部は主としてリスナーのジャズ愛好家の集まりなので、声をかけられたときはてっきりアマチュアがゆるく演奏するだけかと思っていたのだが、主催者のしろくまさんは顔がとても広い(なんせ、赤松さんのライブを加古川で企画したのだから)のでプロのミュージシャンやPAの専門家などにまで声をかけて、本格的なライブに仕上げてしまった。
僕は今回が初めての参加なのでどうなるのか全然知らなかったのだが、いつの間にかしろくまさんが集めたプロの臨時編成バンドに参加することに決まっていて、シロウトは僕だけ、その上、ヴォーカルのバックにも参加することになったのは、前回に書いたとおり。かなり気後れしてしまうがもう後の祭りだ。
課題曲みたいになってしまったが、とにかく"On Green Dolphin Street"と"If I were a Bell"だけは何とかこなさなければならない。ヴォーカル6曲のバックでは僕はほんの脇役だから、なんとかなるだろうと居直るしかない。右はマイクのチェック中。3時から予定のリハがなかなか始まらないが、しかし暑くてたまらない。
3時予定のリハが始まったのは、たぶん、4時前くらい、だからオセオセで簡単に済ませる。こういう場合、プログラムの逆順にしていくのだそうで、最後のボーカルグループから始まり、僕は二番目なので最後のほうになる。
これは手前の女性ヴォーカリストのリハの写真だが、この方は僕と同じく倶楽部のメンバーでアマチュアだ。
僕の出番ではこのバックがメンバーとなる。僕以外は全員プロだがテーマは僕がとるので形ばかりは僕が中心みたいになってしまっている。まぁ、実際の演奏になれば主役は右端にいるトロンボーンのTommyさんになってしまうんだけどね。
さて僕たちのリハだが、Green Dolphinをvib、trb、orgとワンコーラスずつソロを回した後、てっきりベースが入ると思ったら入らずに伴奏だけになって止まってしまった。そこでベースの方から「キューを出してよ」とちょっと怒られてしまったのだが、「えっ? キュー?」と何のことか分からず戸惑っていたら、Tommyさんがニコッと笑って「僕がなんとかするよ」みたいなことをいわれたので、ほっとした。ようするに臨時編成なので演奏の取り仕切りを誰かがしないといけないわけだが、他のメンバーはしろくまさんに頼まれてサポートに来ているので、僕がするものだと思っていたらしい、やれやれ。まぁ、そういわれればそうなんでしょうけど、そんなん、やったことないし。
だから念の為に、リハが終わってから、Tommyさんに改めてお願いにいった。最初に会場に入ってこられた時には、さすがに一流のプロらしい存在感があって近寄りがたい印象だったが、実際にはとても気さくで優しい人だった。
その間、家内は日影で写真を撮ったりもしていたが、いつものことながらいつの間にか女性出演者と仲良く、くっちゃべっていた。どういうわけだか、女性ヴォーカルが全部で8人もいるのだ。
-続く-
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