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2013/12/08

Gary Burton Jazz Improvisation 講座

JazMysさんが、Gary Burtonによる無料のオンラインJazz Improvisation Courseがあると知らせてくれたのはもうずいぶん以前のことで、登録だけしたものの、オンライン講座というものがもうひとつピンとこなくてそのままになっていた。

しかしせっかく紹介していただいたものだし、Gary Burtonだし、ということでログインしてみたら、ビデオやテキスト(楽譜など)がダウンロードできて、これはなかなかのものだ。なんといっても天下のBurton御大の講義を無料で見て聴けるのだから、それだけでもなかなかと豪華だ。

Jazz_courses すでに5週目までアップされていて、ということはもう終わりか!? いずれにしろとりあえず最初の週から全部ダウンロードしてゆっくり見ればよい。

本当は課題があってそれをアップすることで、他の生徒からの反応を聞いたり、他の生徒の課題に意見をアップしたりすることでさらに技術を磨くというのがこのコースのやり方なのだが、なかなかそこまではいかないし、もう終了してしまっているはずだし、仕方がない。

まだ第二週の途中までしか見ていないが、既成の練習法とは相反するようなことを色々といっていて面白い。ざっとみて気がついたことを書き出してみる。多少違っているかもしれないけど。

フレーズ集(リック)をみて、すべてのキーで練習する方法が一般的だが、こういうのは実際のインプロヴィゼーションでは役に立たない。

基本スケールは10あり、スタートの音からスケールを練習するのが一般的だが、これも役に立たない。むしろスケール上の音をランダムに思うままに弾いてみるほうがよい。

スケール(モード、旋法)はそれぞれにカラーがある。第四音を半音上げたリディアンスケールから始めると、順にスケール上の音を下げていくことで、基本の7つの旋法が出来上がる。そのうち、2つ(イオニア、リディア)がメジャー、一つがドミナント(ミクソリディア)、残りはマイナーの和音に属している。

これに加えてドミナントに属する3つのスケールがある。

まぁ、いわれてみればそうだろう、という内容だが、いわれてみて初めて明確になることってあるよね、っていう感じ?かな? だよね? ま、そんなところ。

一週目の課題は、ピアノ・ソロを分析してレポート一枚程度にまとめよ、というものだ。まとめてはいないけど、mp3で聴き楽譜をみながら、ふんふんとうなずいている。スケールとかクロマチックとかアルペジオとかいうのもあるけれど、それぞれに起承転結があるんだなぁ、と改めて感じる。やっぱりこういうソロができないとダメだな。

そういえば最初に音楽は言語の習得と同じで、会話ができないと意味がないというようなことをいっている。リックを覚えるのは旅行会話集のフレーズを覚えるようなもので、とりあえず買い物なんかするときには使えるけど、それはその言葉で会話ができるという意味ではない。インプロヴィゼーションも同じだ、ということだ。

しかし、レポートをやたらと長々と書いたり、1音1音分析したりする輩が必ずいるとか、その他いろいろ結構面白い話もある。こういうのはバークリーで教えている時にさんざん経験したことなんだろうね。

まぁ、とにかくヴィブラフォンという、どちらかというとマイナーな楽器のヴァーチュオーゾの講義なんてのはまず聞く機会なんてないから、それだけでも貴重だが、楽器の種類に関わらず有益な内容なので、ジャズをやってる人にはお勧めしたい。まぁ、みていくと基本的な内容なので知っているってこともあるだろうけど、それを確認するということもたまにはいいんではないかな。

もちろん講義は英語だけど、話している内容はテキストになっているので、聞き取りはできなくてもよいです。

しかしいつもながら、Burton氏の英語はすごく聞き取りやすい。もう70歳ということだが、とてもそうは思えないような明瞭な声だ。

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