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2014/04/25

Airto Moreira/CD鑑賞会

明日は東播ジャズ倶楽部のCD鑑賞会で、各自、一曲ずつお勧めを資料付きでもってくることになっているので、その準備で、メモがわりだから、あんまりまとまりがないけど。

Naturalfe_101b紹介曲は、Airto Mreiraの初のリーダーアルバムNatural Feelings"に入っている"Bebe"という曲。このアルバムはかなり以前に取り上げたことがある。

 

Natural Feelings/Buddah Records

Seedsonthegroundfront この時の情報によると、僕の持っているCDは、Natural FeelingsとSeeds On The Groundが合体して16曲入った一枚になっている"Seeds on the ground"だが、Natural Feelingsのジャケットで"Essential"というタイトルで同じく16曲のものと、オリジナルの"Seeds On The Ground"の7曲だけのものがあるらしいので、もし買おうという場合は注意。今はいずれもユーズドでしか手に入らず、価格は色々。

メンバーはRon Carter以外はブラジル人ばかり。その後有名になった人もいる。僕は知らなかったけど、Hermeto Pascoalはマイルズバンドに加わったそうだし、Dom Un RomaoはWeather Report来日時のドラマーだ。

Airto Moreira(percus. vo.,etc)
Flora Purim(vo)
Hermeto Pascoal(harpsicord,flute, etc.)
Ron Carter(b)
Severino De Oliveira(viola, etc.)
Sivuca(accordion)
Dom Un Romao(percus)

前回に取り上げた2006年にくらべると、今はYouTubeから曲をひっぱってこれるので便利。と思ったら、"Essential"とあるから、これはまた違うジャケットのようだ。

国内ではSeeds On The Groundは発売されたが、Natural Feelingsは発売されなかった。しかし、Natural Feelingsの方が個人的にはずっとよいと思う、とか何とかは前回にも書いた。

ちょうど、1~3月にNHK第二カルチャーラジオでケペル木村氏による「楽器別中南米音楽入門」の放送があって、終わり頃の何回かを録音してたのだけど、最終回にジャズとブラジル音楽の関係の解説があり、Airto Moreiraにも触れていたので、ちょうどよい資料になる、というのもBebeを選んだ理由だ。だから、あしたのために、ちょっとまとめておこう。

ジャズと中南米音楽の最初の出会いは、1930~1940年代、アフロ・キューバンミュージックの影響、キューバのミュージシャンが渡米

ブラジル音楽との出会いは、カルメン・ミランダが一世を風靡したことによる ただし彼女はポルトガル人でブラジル育ち、1940~1950年代 ミランダは女優でもあったということから、こういう映像も残っているが、これはジャズなのかどうか?

1962年11月 ジョアン・ジルベルト、トム・ジョビン等のカーネギーホール演奏
ボサノヴァの隆盛: "Getz/Gilberto"がベストセラーとなり、ビルボードの2位となる
当時、1位は常にビートルズが占めていたが、ビートルズがいなければ1位となったはず

ボサノヴァはその後、世界各地に広がるが、今は日本が一番盛んだが、ブラジルではボサノヴァは懐メロ状態

アイルト・モレイラ(昔は英語読みで、エアートといっていた)

ドラマーとして、1968年頃に渡米、NYに行くがマンハッタンは当然ながらアメリカの一流ドラマーばかりいて、ブラジルのドラマーには仕事が無いため、あまりやったことのないブラジルのパーカッションで仕事をするようになった

キャノンボール・アダレイ・グループのベーシストWalter Bookerの奥さんだった、Maria Booker(ポルトガル人で言葉が通じる)を通してコンボに参加、そこに聴きに来ていたマイルス・デイビスの目に止まり、1970年にマイルス・バンドに入る

60年代後半、フリー、前衛ジャズが行き詰まった時代から、Weather Report、Return To Foreverにより一気にジャズシーンが変化したのが1971年と72年、そのどちらにもAirto Moreraが参加している

その後、クロスオーバーからフュージョンに至るが、Airtoらのブラジル音楽、特にリズム、パーカッションの役割が非常に大きい

ちなみに、僕が大学に入って軽音楽部に入部し、ボサノヴァ、ジャズを本格的に聴きだしたのが1971年、僕が聞き出した頃は、たとえばECMのサークルとか、前衛的なジャズが最先端といわれつつ、わけがわからんというのが本音だったところに、WR、RTFの出現はまさに新鮮そのものだった 

その驚きは、映画のスターウォーズの出現と似ているような気がしないでもない
両方とも初来日公演を見に行った

Super_nova_wayne_shorter_album 余談:Maria Bookerは、Wayne Shorterのアルバム"Supernova"でジョビンのDindiを歌っているが、ここにもAirtoは参加。Mariaはプロの歌手ではなく録音されたのはこの曲のみ。下記音源は、序奏が4分くらいあって歌が始まるのはその後。これもLPを持っている。ドラム、パーカッションは、Jack Dejohnette、Airto Moreiraに加えて、Chick Coreaがドラマーとして参加している。

最後に泣いてしまうというのが、当時は話題だったけど、その理由は、旦那さんだったWalter Bookerと別れる寸前で、色んな感情がこみ上げてきて泣きだしてしまった、ということをケペル木村氏はご本人から聞いたのだそうだ。今もご健在で、Facebookもされているそうだ。

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