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2014/04/15

言い出しかねて

ずいぶんと更新をしないけど、Facebookは割と頻繁になにか書いている。だんだんとここに書いていたようなことをFBに書いてしまう傾向になってきたので、ダブルけど、両方に出しておこうかと思う。世間ではコピペが話題になっているしね。

だから、両方を読む方にはすみません。概ね同じ内容ですが、こちらの方はFBの記事をコピペしてから多少付け加えたりするかと思います。

Zatubun_2 さて、「雑文集/村上春樹」を読み返している、といっても図書館で借りてだけど。

以前に読んだのは、2011年の7月だった。もう3年近く経っていたのだ。このときは読んでいると書いただけで、内容につては触れなかった。

この土曜日に図書館に本を返しに行ったとき、たまたま、棚にあったのが目についてぱらぱらとめくったら、ブランフォード・マルサリスが「日本人はジャズを理解していない」と発言している(1993年の話)という文が目に入った。以前に読んでいるはずだけど、村上氏は何を書いていたのか、すっかり忘れてしまっていたし、ジャズ好きとしては見逃せない台詞なので、また借りて読んでいる。

読んでみれば、ああ、そうだったと思い出すところもあれば、全然思い出さないところもある。

「雑文集」はタイトル通り、村上氏があちこちに書いた比較的短いものが集められていて、件のマルサリスの話は「音楽について」と分類されたところに「日本人にジャズは理解できているんだろうか?」というタイトルで入っている。これも1994年に書かれたというからもう20年も前の状況の話だけれど、今でも形を変えながらも、ジャズと黒人の歴史と、そして世界に広がったジャズのそれぞれの主義主張というか軋轢というか、まぁ、そんなものはいつまでもなくならないんだろうな、と思った。なかなかと含蓄のあるもので、さすがに村上氏である。

本は買って読むほどのものかといわれると、なんともいえないので、興味のある人は図書館で借りるなり本屋で立ち読みするなりしてみてください。ただし、稲美の図書館の本は、今は僕が借りているんで、あしからず、といってもここを読む人で稲美の図書館に行く人はいないだろうけど。

「音楽について」の分類には11編あって、そのうちの7編がジャズ関連だから、ジャズ好きの人には結構面白いんではないかと思う。

そのうちの「言い出しかねて」は、古いスタンダードナンバーの"I can't get started"の、いわば意訳だが、なかな素敵な題、ということで色々書いてあるが、そこで絶賛しているビリー・ホリデイとカウント・ベイシー・オーケストラの1937年の共演というのがどうやらこの音源らしい。正規の録音ではなくて、ラジオ放送を録音したものだそうだが、他の正規録音よりも断然いいという。確かにYouTubeにある1938年の類似のメンバーによる演奏よりもよい。

下の方が1938年の録音だが、ニートに納まってきっちりと歌われているものの、比較してみれば、確かに上の音源の方が溌剌としていてずっと小気味良い。

ただ、僕はビリー・ホリデイはもう一つピンと来ないのだ。LPも一枚だけ、学生の頃に買ったんだけど、結局ほとんど聴いていない。何か他の歌手とは違うというのは感じるんだけどね。

「音楽について」以外には、下記の分類があって、かのイスラエルでの「壁と卵」の話もある。

前書き
序文・解説など-4編
あいさつ・メッセージなど-11編
音楽について-11編
『アンダーグラウンド』をめぐって-3編
翻訳すること、翻訳されること-15編
人物について-6編
目にしたこと、心に思ったこと-7編
質問とその回答-2編
短いフィクション-『夜のくもざる』アウトテイク-3編
小説を書くということ-6編

最後に「解説対談 安西水丸X和田誠」が収録されている。

ときどきパラパラとめくってみたくなる本だから、ユーズドでも良いので買っておこうか、それともまた図書館で借りればよいか、迷うところだ。

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