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2014/05/11

Yesterday, baby you could drive my car....

村上春樹の新作短篇集「女のいない男たち」を買ったままほったらかしていたのを、やっと読み始めた。このときは「もやしもん最終巻限定版」に買ったがこれもしばらくは読まずで、最近、やっと読み終えた。

Aimg_3680 「ドライブ・マイ・カー」は男の話、いや、本のタイトルからして当たり前だ。

タバコのポイ捨てと実在の地名が問題になって書き換えたことで話題になったことから、北海道の大自然とかいっても、今どきそこでタバコのポイ捨てはあかんやろうになんでそういうことを書いたんかな、という程度の先入観で読めば、やもめ男の淡々とした身の上話で、北海道のことはあまり関連性がない。これなら村上氏が「小説の本質とはそれほど関係のない箇所」と前書きに書いているのも頷けるが、それを書く必然性があったのかという疑問も残る。登場する若い女性ドライバーの”みさき”も「1Q84」の”青豆”をなんとなく連想させるという程度で、全体としてはそれほど面白味のある話ともいえない。青豆の人物設定には若干の抵抗もあるので、それも面白味を減殺した要因ではある。

しかし、ビートルズの"Drive My Car"を聞きながらパラパラと見なおしてみると、印象がずいぶんと違ってきた。このハードな音に乗せてみると、主人公の男よりもむしろ雇われたみさきのハードボイルドな面が浮き上がってきて存在感が増し、男の身の上話は添え物のように後退する。こうなると、問題の文も相応の存在価値が出てくるから面白い。ただ実在の地名を書いてしまうってのはどうかという考えは変わらないが。

YouTubeの映像ではジョンもタバコを吸ってるし、ってのは全然関係ないか。

まぁ、あくまで僕の印象です。

Aimg_3862 二編目の「イエスタデイ」は、村上氏の若い頃の作品を思い出させる、いかにも村上春樹らしい作品だ。小品ながらとてもよい作品だと思う。久しぶりに村上春樹を読んだという気持ちになった、・・・まぁ、これも僕の単なる思い込みだけど、あえて言い古された言葉を使えば、青春のほろ苦さか。前作の「をたないつくると、のの」よりも読後感はよかった。稲美の図書館にいったとき、併設のホールロビーのゆったりしたソファーで読み終えた。それほど静かというわけでもなかったが、まぁ気にしない。

Aimg_3852 村上小説にはめずらしく関西弁が頻出し重要な部分を占めているが、関西弁が本質的なものかどうかはむずかしい。

氏が関西出身だというだけの理由なのか、東京に対する言語として存在感を持ちうるのは、やはり関西弁が第一といえるからか。確かにこれが他の方言では話がうまくまとまらないかとも思える。

しかし、海外で翻訳する場合、方言はどうなるんだろうか?

言葉遊びのようなイエスタデイの替え歌の出だしの部分だけ書かれているが、雑誌掲載時にはお終いまであったらしい。それが著作権代理人からの「示唆的要求」を受け入れる形で大幅にカットされてしまった。当然ながらネットを検索すれば全文を引用しているサイトを見つけるのは簡単だ。

歌詞はなかなか面白くてさすがと思うし、やっぱり関西人の根っこはなくならないんだと思わせる歌詞だが、それなりに原曲の要点は残っていると思う。だから、村上氏は「訳詞ではなく、まったくの創作」と書いているが、いちゃもんつけようと思えばできないことはなさそうで、それが「示唆的要求」という形になったのかと思う、単なる当て推量ですが。

う~ん、まだ書き足りない気がするが、もう眠いのでこれで終了。

というわけで、まだ最初の二編しか読んでいなくて、三編目を読み始めたところ。だから、ゆうけいさんのレビューもあえてまだ読んでいない。

あとはそうだな、「55歳からのハローライフ/村上龍」とか読んだが、これもなかなかとよかった。司馬遼太郎と小田実の対談とか、「少年H」とか、色々と書きたいことはあるけど、Facebookはお手軽だけどBlogはまとめるのに時間がかかるのでとか、楽器練習が優先とかでついついなまけものになってしまう、・・・というわりには練習も進んでいない。

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コメント

 いつもリンクいただき恐縮です。私の身も蓋も無いレビューをまだ読んでおられないのは正解です(笑。今日の神戸新聞にも書評が載っていましたが、よくこれだけ高尚に受け取れるものだな、と感心します。

 「55歳からのハローライフ」は神戸新聞に連載されていたのですが、面白くて毎日読むのが楽しみでした。自分が体調の関係で非常勤で働いている頃でしたから、他人事と思えないエピソードもありました。

投稿: ゆうけい | 2014/05/11 09:44

ゆうけいさん、コメントをありがとうございます。

こちらこそ、いつも参考にさせていただいています。

コメントをいただいたあとで気がついたのですが、ハローワークではなくてハローライフでした。申し訳ありませんでした。勝手ながらコメントも訂正させていただきましたm(_ _)m。

村上龍氏は、先々月からメルマガを購読し始めたんですが、不定期に新作が連載されています。途中からだったし、まだ3回位しか読んでいないので、わけわからんですけど。

投稿: taki | 2014/05/11 11:15

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