凄すぎて震えが止まらな・・・
Facebookでときどきうっとおしいのが、「XXが凄すぎる!」とかいうリンクがシェアされていることだ。
フレンドの誰かがシェアしてるのをついつい読んでしまったりすることもあるのだけれど、まぁ、その内容は別として、表現が貧困というか類型的というか。
誰かが始めたんだろうけど、それをそのまんま真似するというのはねぇ。
で、そのなかでも極め付きに陳腐なのが、このバッハのカノンのタイトル。
要するに主旋律に対して副旋律(第二声)があって、それが真ん中で鏡面構造になってるってことだけど、こういう対位法の手法は当時、すでに珍しくなかったんじゃないかと思う。
調べるのが面倒なんでみてないんだけど、バッハの「音楽の捧げもの」の解説(LP盤)に色々と書かれていた。
この鏡面構造はどうだったか覚えていないが、たとえば主旋律の上下動を反転させるとか数種類が解説されていた。
このYouTubeの反転した旋律も聞き覚えがある。興味のある方は下記リンクをどうぞ。細かいことは書かれていないけど、当時すでに色々な形式があったことがわかる。
これも面倒だから試してないけど、適当な主旋律に対位する副旋律をつけたのを数小節作って、これを反転させて後ろにつければそれなりのができるはずだ、と考える、試してないけど。
で、そんなんに「凄すぎて言葉が出ない」とか「震えが止まらない」とか、バカじゃん、バカじゃん、単にお前様が無知なだけじゃん、と思うのでありました。
このテーマはフリードリヒ大王がバッハに提示して即興で曲にしてみろと言われたのが発端なんだけど、「音楽の捧げもの」は即興では満足な演奏ができなかったので、後日、きっちりと作曲しなおして大王に献呈したから「音楽の捧げもの」なのだ。
ちょっとWikiってみたら、このカノンを即興で弾いたわけではなく、3声のフーガを即興で弾いたが、翌日に六声のフーガ(リチェルカーレ)を所望されて、さすがにそれは即興ではできないので、後日、色々と手を加えて献呈したということだ。
まぁ、モーツァルトなんか瞬時に全曲が頭に浮かんで、後は譜面に書くだけだったとかいうから、確かに天才は「凄すぎて言葉が出ない」というのは同感だ。そういうレベルであれば、即興で鏡面構造なんてのも朝飯前かもしれない。
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コメント
やたらとつまらないリンクをシェアしてくれるFBフレンドがいたので、UnFriendしました。
ひとは何を笑うかでその人格が知れるし、何をシェアするかでも人柄を知ることができます。
投稿: PicksClicks | 2015/08/16 22:22
あまりにフィードが多すぎて他のフレンドのフィードが読めなくなったとか、ちょっと信条的に合わない人とかは、UnFriendにはしてないですが、フォローを止めるにしました。
しかしFBもすべてのフレンドのフィードを表示するわけではなくて、表示される選択基準もわからないので困ります。
最近は逆にフォローしてたはずのフレンドのフィードが全然ないので、確認したらいつの間にかフォローしない設定になってたことがありました。
あまり興味のないフィードが多く表示されるフレンドの場合、個別の表示を非表示にするというのをやってます。で、その際にそのフレンドのフィードを減らすという設定も出るのでやってるんですが、それはまったく効果が無いです。
投稿: taki | 2015/08/16 22:47