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2015/11/08

黒本=Bibleに非ず

JAZZのセッションではほぼ定番化している、いわゆる「黒本」について。

Scarlet2年半あまり前、ヴィブラフォンを持ちだしての演奏再開としてセッションに参加しだした頃、なんか曲集を持ってた方がいいよなぁ、と思ってたところに大体みなさんが持ってたんで買ったんですが、いくつかの曲で、どうも自分の知ってるコードと違うし、なんか違和感あるし、メロディーと合わないし・・・、

とはいうものの、みんなそれでやってるみたいだしなぁ、まぁ、せいぜい月一のセッション参加だし、それなりに便利ではあるし、とか思ってたんだけど、誰でも参加型の”Bye Bye Blackbird”にそんなんがあって、前準備なしに譜面開いておぼろげに記憶していたコードとぜんぜん違うのが並んでいるのを見て絶句して頭が真っ白になってテキトーにごまかしたことがあった(^_^;)。

とはいえ所詮は素人だし、とか思ってたところに、赤松さんが書かれてたので、あぁ、やっぱし。

【演奏講座】
愛のあるコードをちゃんと選んで書く
愛のあるコードを選んで書こう
せめて叩き台になる曲集を望む

疑問のある曲は自分の耳で確認して自前の楽譜を用意したほうがいいようですね。

9月の万灯祭の演奏曲、"Georgia on My Mind"も、どうみても???なところがあったので修正版をメンバーに配りました。

しかし初心者がこの本のコードを何の疑問もなく標準として覚えてしまうとしたら、困ったことだと思います。

*****

というところまでは、実は9月初旬に書いてほったらかしていたのを修正したものです。

疑問であった"Georgia...."のブリッジ部分を掲載します。

Georgia

このコードを下記のように変更しました。

Georgia2

コードは基本的にはタブレットに入れているコード譜アプリのiReal Proを参考にしました。

さて、この本については、その後も赤松さんが”白くない本”としてアップされています。まだ続きがあるみたいですが、今までのリンクを貼っておきます。

【演奏講座】
白くない本もいいけれど
改めて”モーニン”でブルース再考
モーニン再考・その周辺

アマチュアユーザーとして正直に言えば、「ジャズ・スタンダード・バイブル」などと称して堂々と販売されているのはけしからんことだと思います。それなりに便利なので「金返せ!」とはいいませんが、少なくともバイブルというタイトルは返上すべきでしょう。

この本の怪しいことがもっと広く知られ、自分でコードを確認する人が増えることを願うばかりです。

Blackbirdについては、iReal Proでも同じコードが出ていて、このアプリも信用できないんだと改めて実感。まぁ、こちらはユーザーがコードをアップしたライブラリだからもともと信頼性を求めても仕方がないですが。

メディア情報、ネット情報、そして楽譜の情報まで、いずれも自分で確認しなければならない時代になってしまったようです・・・、ってちょっと大袈裟か(^_^;)。

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コメント

ブログのアクセス解析でtakiさんのページがリストアップされていたので何だろうと・・・?(笑)
やはり皆さん同じ気持ちですね。誰もが知っている曲なのに譜面通りに演奏してもちっとも気持ちよくない・・・というのは僕らがジャズの道に入った頃からありましたが、その頃プロの卵が手に入れていた「306」とか「センイチ」と呼ばれた本はいわばイリーガルで著作権二次使用の承諾もおぼつかない「裏本」でしたから不備も仕方あるまいと、むしろ知らない曲のメロディーを探す為に割り切って購入したものでした。それに自分で「まともに演奏出来るコード」や「自分のお気に入りのコード進行」を書き加えるのがミュージシャンとしての第一歩でした。でも、出版社が出したとなると「信頼度」が違いますから正す所は正されるべきですね。ただし、古い時代の曲が多く、原曲とされる譜面に付けられたコードは今のコード感覚からすると不可思議なものも少なくなく、僕もブログで取り上げるに至ってyoutubeで原典と言うべき映画を見る事が出来る「今」になって知った事も多く、それを確認してから今の感覚で検証しています。でもそれくらいは出版社がやるべき事で、ろくに曲も知らずに著作使用の許諾のいらないPDのものばかりを集めて昔の「裏本」と大差のない譜面をバラまくというのは、ジャズやスタンダードに対するマナーに疑問符です。せめてセッションで皆さんが違和感無く使えるコードに整理してから出せば本当にいい本になると思えるのですね。なくてはならない本ですが、現状を見る限りでは推薦は出来ませんでした。
ちなみにGeorgia on My Mindもしっかりと書き換えました(笑)
僕が知っているブリッヂのコードはtakiさんのものとほぼ同じです。後半のカウンターラインの部分が少し違いますが、これはアレンジされたものを僕が覚えているのでしょう。
| Dm7 A7 | Dm7 Bb7 | Dm7 A7 | Dm7 G7 |
| Dm A/C# | Dm/C Bm7(b5) E7(b9) | Am7 D7 | Gm7 C7 |

投稿: あかまつとしひろ | 2015/11/09 03:49

黒本って、納浩一監修のやつですかね? この人は日本で一番うまいベースだということでライブを見に行ったこともありました。うまいといえばうまいかもなぁという感じのオーソドックスなベースでした。

http://www.osamukoichi.com/index.html

投稿: PicksClicks | 2015/11/09 23:07

赤松さん、ご丁寧なコメントをありがとうございます。

私がジャズを始めた70年代のころは、学生には1001などもなかなか手に入らず、たまにどこかから借りてきたのを見た程度で、大体は先輩から引き継いだ手書き楽譜(出処不明)や自分たちで耳コピーした楽譜しかありませんでしたが、そういう環境では自分たちの耳が頼りなので、いい加減なところもある反面、案外と勉強になったのかもしれません。今はそれが役に立ってるかなと思います。

今の人達は環境が整っていて情報が当たり前のようにあふれているので、案外と鵜呑みにしてしまう恐れがあるのではないかという気もします。"白くない本"についてネット検索しても、ほめたり推奨しているサイトはあっても、疑問を呈しているサイトが見当たらなかったので、どうなってるのだろうと思っていたのですが、赤松さんが書いてくださったのでやっと安心できました。

Georgiaは赤松さんのお示しのコードが一般的のようですね。今回はなるべくシンプルにしようと思ったので、E7はいれませんでした。改めてRay Charlesの歌をYouTubeで聴いてみたのですが、これもまた違うコード進行でかなりアレンジされてるのかなと思いました。

いつも役に立つ情報や面白い記事を発信してくださって、とても楽しく勉強になります。これからも楽しみにしていますので、よろしくお願いします。

投稿: taki | 2015/11/10 00:47

PICKS-CLICKSさん、その人の本です。私は名前も知らなかったのですが、前書きには様々な情報から試行錯誤の上に選んだようなことが書いてある割には、素人目で見てもどう考えてもおかしいものがあって、こういう本を出したうえで、日頃はどういう演奏をしてるのか、本当にこの楽譜通りの演奏してるのか、経歴をみると十分な教育と経験があるようだけどプロとしてどうなんだろう?と思ってしまいましたけど(^_^;

投稿: taki | 2015/11/10 01:01

>takiさん、
みなさん御自身で音源を聞いて「このように演奏したい」と思って譜面を揃えた経験がおありだからわかるんですよ。ジャズスタンダードの譜面がどれだけいい加減か。これまでにも音大のレッスンなどでこの譜面の存在は知っていて、その度に訂正していましたが、これだけ蔓延すると問題ですね。今回もこの本の事があるのでセッションを希望された場所では事前に使う譜面を送付するように取り決めしました。手書きの譜面を送ってくる方もいれば“白くない本”をそのまま送って来られる方もいました。手書きの譜面はチェックしていると「こうしたい」という意図の伝わるものが多く、多少の間違いがあっても解釈を変えれば演奏出来るものでした。“白くない本”をそのままコピーしただけの所は「どの音源でこういうコード進行が存在しているのか教えてください。聞いて判断します」として、音源の提出がない場合は「こちらから送るこのコード進行以外では演奏したくありません」と譜面を出しました。
セッションのあり方に大いに疑問を持ったのは先週の金曜ブログに書いた通りです。
結局、今の社会はなんでもすぐに騙されてしまう画一化されつつある社会なんですね。日常の中でも目の前のスマホの画面しか見てないから信号が変わろうと、人にぶつかりそうになろうと「気が付かない」わけです。間違いだらけの本が出ていても「いいね」ばかりが溜まり「変だ」「おかしい」という声は聞こえて来ません。悲しいかな「いいね」は何がいいのかを的確に語れなていないものばかり。もっとも、それが「変」とか「おかしい」と思う人は最初からそういう本など手にしませんから声が聞こえないのも当たり前と言えばそれまでです。
メロディーを知るには必要な本ですから、なくては困る存在だと思います。でも、内容があまりにも昔の「裏本」そのものなのに唖然としてしまいました。
ちなみに著者は友人です。素晴らしいベーシストです。知らない相手の本を取り上げであれこれ語るのは失礼にあたるので、知り合いの本を取り上げさせてもらっています。本は本、人間は人間。そこは皆さん切り離して御判断ください。

投稿: あかまつとしひろ | 2015/11/10 03:03

納氏は著者ではなくて監修だと思います。出版社から依頼されて内容をチェックしたということだと思います。お知り合いでしたら「どういうチェックしとるんじゃい」というツッコミも可能かと思います。

私が納氏のライブを見に行ったのは黒本が出る前だったので、黒本に納氏の名前が入っているのを見て「へぇ、頑張ってるなぁ」と思ったものでした。黒本は結局買ってませんが。ちなみに青本も信用できなくて買ってません。

投稿: PicksClicks | 2015/11/10 23:02

赤松さん、再度のコメントをありがとうございます。

『音源を聞いて「このように演奏したい」と思って』というのは大いにありました。若い頃でしたから、古いスタンダード以上にその時代のジャズが魅力的でしたから、手の届きそうな曲を探しては自分たちでなんとか楽譜を起こしてやったりしました。

セッションのあり方については耳が痛いです。もう少し考えて意識を持って参加するようにしたいと思います。

納氏のホームページを少し拝読しましたが、暖かい人柄がしのばれるものですね。Q&Aも作られて丁寧に答えられていました。

投稿: taki | 2015/11/11 00:14

PICKS-CLICKSさん、私も最近はiRealが便利でこれで確認することが多いです、というほどの機会があるわけではないですが、セッション参加ではやはり黒本という共通項があると便利なのは確かです。ただ自分のやりたいと思う曲の場合は事前にチェックしておくようにしています。

投稿: taki | 2015/11/11 00:17

>PICKS-CLICKSさん、
なるほど監修になっていますか。それなら今度見掛けたらツッコミ入れておきます。それで納得なのが「OUTRO」という妙な日本語英語です。“白くない本”に時々見受けられて、なんで音楽用語に西部劇の無法者が登場するのか不思議でなりませんでした(笑/本当はoutlaw)。INTROの逆を意味しようとしているのでしょうがそんな音楽用語はありません。Endingと表示します。出版社というのは勝手に自社の規約を譜面に適用しようとするのですね。僕も大手出版社とその事で大喧嘩しましたが、譜面の表記は社の規定に沿って、解説文やコード理論のページではこちらの表記を採用させました。卓袱台をひっくり返すのは簡単な事ですが、そうすると生まれるべくして生まれる者も世の中に出なくなる。苦渋の選択がそこにはあるのです。表記に関しては出版権というものがあるので会社間で融通が利かないというのが実情なので、著者(監修者)を一方的に攻める事は出来ないんです。
>takiさん、
結局、今の時代は情報が溢れているようで、実は「まとも」な情報は一握りしかない、というのが本当のところですね。それをリードするはずの音楽出版社がこれでは、、、、20世紀以下の文化レベルですね。

投稿: あかまつとしひろ | 2015/11/11 03:54

譜面で出版社の規約があるとは知りませんでした。また赤松さんのご本の出版の裏にそのような葛藤があったとは驚きです。

音楽の表記は世界共通な稀な言葉だと思っていましたが、そういう規約で縛られるのは残念ですし、おっしゃるように時代錯誤ですね。色々と教えていただきありがとうございました。

投稿: taki | 2015/11/11 20:00

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