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2016/03/30

読書履歴とメモ

最近はめっきり読書量が減っているが、とりあえず備忘録。

ちょうど一年前に同じことをしていた(^_^;)。

読書目録2014年~(2015/03/05)

この時は、4月の嘱託契約更新で出勤日数を減らすから読書が進むかなぁ、なんて書いてたけど現実は音楽活動が増えた分、読書はかなり減ってしまっていた。

それと電車の中で読書をすると視力が落ちるという話が、真偽の程は定かではないが気になって、以前のように車内での読書をしなくなったことも大きい。

ということで、前回の目録後の記憶している範囲の本を書いておこう。

Kindle読書 K本的に無料版

「五重塔/幸田露伴」:小学校か中学の教科書に断片的にあった小説だと思う。明治の文体は美しいと思うが、内容は教科書で読んだ時の記憶と同じく今ひとつピンとこなかったな。

夏目漱石
「吾輩は猫である」:以前に読んでるのはほとんど忘れていた。登場人物のそれぞれ関係と人物の描写が素晴らしい。
「夢十夜」:ファンタジーですな、こういう小説は雰囲気を味わうだけで何をいっていいかわからないので、いうことはない。また読み返してみよう。
「三四郎」:明治の青春小説だが、青春そして人間関係そのものの根本はあんまり変わらないような気がした。まぁ、違う所も多いけど。
「坑夫」:村上春樹が面白いと書いていたので読んでみた。当時の劣悪な労働環境、底辺の人間模様が活写されている。決して楽しい本ではないがドキュメンタリーとしても一流だと思う。確かに村上さんが推すだけのことはある。
「硝子戸の中」:ぶちぶちと日記をこねくり回している感じがして、なんだかよくわからない。あまり面白い本でもなかったような、もう忘れてしまったような。

「風立ちぬ/堀辰雄」
宮﨑駿の「風立ちぬ」について、ネットで堀辰雄へのオマージュみたいなことが書いてあったので、読んでみた。実は学生のときに文庫本を買ったんだけど、その時は読みかけながらあまり面白くなくてやめてしまった。改めて読んでみると宮﨑駿の描写とは随分と違う。去り行く人と残された人の哀愁とか寂静感が静かに流れていながら、重苦しくならずに人の生き死にを描写している。若い時にはそれがまどろっこしくて面白くなかったのだろう。

ついでにアニメの「風立ちぬ」はTVで見たのだが、不治の病人にしてはやけに健康そうとか、恋愛描写も形ばかりとかで、確かに堀辰雄の小説に即してはいるものの、あの静寂な死生観は感じられず、オマージュというのはちょっと苦しい気がする。単に飛行機(ゼロ戦)のアニメが作りたかっただけじゃないかと思ったり。そういう意味では右翼といわれる百田尚樹の「永遠の0」よりよっぽどゼロ戦礼賛というか設計者礼賛のアニメだと思う。

森鴎外
「高瀬舟」:教科書で読んだような記憶がある。ストーリーはもう忘れてしまった、というくらいにしか頭に残らなかった。
「舞姫」:漢文調でとても読みにくかった。私小説なのか自伝なのか、シリアスなラブストーリーともいえるのか。明治の時代がどんなだったか垣間見た気がするが、あくまでこれもエリートの話なのだなと思う。

「夜明け前/島崎藤村」:少しだけ読みかけで放置

以上は無料本

「宮沢賢治全集(Kindle)」
気が向いたときに読んでいる。まだ「注文の多い料理店(短編9編)」を終えて、「グスコーブドリの伝記」を読みかけたところ。宮沢賢治はたぶん、まともに読んだことはなかったと思うんだけど、描写に清々しさと力強さ、純粋さを感じる。こんな素直な文がかけたらいいなと思う。

村上春樹
「使いみちのない風景」:写真と文がBGM的に流れるような本。脈絡がないとかいう人もいるらしいけど、空気感を楽しむというのかな。
「'THE SCRAP' 懐かしの1980年代」:スクラップブック的、というか、村上さんにしては、なんか時代遅れ感満載な内容になってしまっている。それだけ当時の世相に密着してるのだろうけど、時代を超えた本にはなってなくて古臭さが鼻についた。ヘルペスの話は取り上げた雑誌を鵜呑みにしているようだけど、ヘルペス=性病としているのはいかがなものか。
「Crea 書きおろしエッセイ(Kindle版)」:楽しいが、わざわざ金だして買う程ではなかった、とはいえ後悔するほどでもない。
「職業としての小説家」:やっと先日読み終えた。読みかけてほったらかしての繰り返しで数ヶ月かけて読んだので印象が散漫になってしまったけど、あちこちパラパラと読み返してみたくなる本。自画自賛的なところがあるとは本人も書いているけど致し方ないだろうな。これを読んでからやっと、雑誌Monkyの対談が読めた。中上健次の名があったので、図書館で借りたことは後述。
「ラオスにいったい何があるというんですか?(Kindle無料デモ版)」:う~ん、今までの旅行記に比べるとなんか気の抜けた炭酸飲料みたいな。買う気は起きなかった。

「すべての男は消耗品であるVol.1~Vol.13/村上龍(Kindle版)」:初期はかなりとんがっているが、後期になると年齢のためか、結構まるくなってるね。それぞれに時代を切り取っていながらそれほど古臭さを感じさせないところは、前記のスクラップと違う。ハルキさんとの違いは、リュウさんはTVに出たり社会問題関連のメルマガ出したりして社会とのつながりを公開しているからかも知れない、しらんけど。

水木しげる
「敗走記」、「ねぼけ人生」、「水木しげるのラバウル戦記」:悲惨な戦争を描きながら、悲惨さをそれほど表に出さないのが水木流なのかもしれないが、それでも戦争のバカバカしさ、当時の軍隊の戦略のなさが伝わってくる。実体験を描いているだけに重みが違う。

図書館で借りた本

「最後の瞬間のすごく大きな変化/グレイス・ベイリー/村上春樹訳」:途中まで読んで返却期間が過ぎてしまったので、一旦返却。自己主張、主義主張のはっきりしたハードな女性像、だったと思う。また借りて続きを読もう、といっても短編集だけど。

「岬」、「紀伊物語」/中上健次:「岬(短編4編)」は読了。貧困と暴力、底辺の無知と強さ、といったらいいのか。今でいうDVもある。「三丁目の夕日」とは対局の世界だろう。僕は「三丁目の夕日」の世界は信用しない(といっても映画はTVでみたものの、漫画のほうは本屋で何度か眼を通した程度なので、あくまで一般に流布されているらしき「三丁目の夕日世界観」だけど)。むしろ「岬」の方が真実味がある。「昔はよかった論」はこの小説を読むと虚しいノスタルジーにしか過ぎないといえる。もちろんよかった面もあるのだが、全体としては絶対に今の方がよいに決まっていると僕は思う(村上龍も上記のエッセイ集のどこかで書いていた)。だから僕はFacebookでたまに出てくる「昔はよかった」スレッドを見るとうんざりするのだ。同様に「日本人云々」の礼賛あるいは卑下にもうんざりする。
「紀伊物語」は読みだしたところだが、ヘビーな本が続くのは気分的に重苦しくなるし、もうすぐ返却しなければならないので読了できないかもしれない。

これら以外に、小田実の「玉砕」は未読のまま、「随論・日本人の精神」は読みかけのまま。それから「集団的自衛権の深層 / 松竹伸幸」は半分以上は読んでいるけど、暗澹たる気分になってちょっと置いたらそのままになってしまっている。

まぁ、なかなかと時間配分がうまくいかずに無駄な時間が多いのだな。

主にFB覗いてつぶしてしまうんだけど、そんなんよりも身銭を切っているカホンをもっと練習しなきゃとか、次回のセッションは何をしようか思案とその練習とか、4月末の丹波クラフトフェアでの手作り木琴(チビシロというあだ名あり)との出会いが楽しみとか、5月の姫路クラフトフェアでのデモ合奏(ポルタティーフオルガン、ギター、シロホンなどなど)の練習しなきゃとか・・・。

やっぱり音楽ばっかりになるね。

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