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2016/05/25

鳴くのをやめた小鳥さん

スカーレットの小鳥さんがライブを止めるという話を4月20日に書いたのだが、薄々恐れていたことながら、同時に閉店となってしまった。

詳しい事情までは知らないが、経営難でというわけではなくて別の事情ということだ。しかしそれは部外者の僕がここでとやかくいうべきことでもない。残念だが仕方がない。

Adsc_00105月初旬に行ったライブのときに、実はお店を閉めることになったということは聞いていたので、閉店前日の土曜にランチを食べに行ってゆっくり時間を過ごし、名物のホットケーキセットもいただいて、マスターと短時間ながら歓談し、また最後にはおかみさんともご挨拶をしてこれたのがなによりだった。

Adsc_0001思い起こせば、なんていうほどのものではないが、2012年の11月、ちょうど定年になった年に赤松さんのライブを聴きに行ったのがきっかけとなって、それからこの4月の最後のセッションまで毎月のようにヴィブラフォンをかついでセッションに行ったり、また色々なライブも楽しんでこれたのは、ひとえにこのお店があったおかげだ。

赤松敏弘 & Overseas Mission in 加古川

加古川でギグ

Adsc_0006心配していたドラムセットとピアノは閉店前に買い手がついたとのことで、これも日頃から演奏家を大事にしてきたお店だからこそのことだろう。

4月のセッションが小鳥さんでの最後になってしまったということなのだが、その際には「次回のセッションは5月21日第三土曜」と案内されていたので、まだ閉店する予定ではなかったわけで、ずいぶんと急な話だったんだなぁ。

Adsc_0012平均すればたぶん一月に一回以上、ライブやセッションに通っていたはずの馴染みのお店がなくなるのはずいぶんと淋しいが、このお店と赤松さんのライブがなければ、その後の音楽を通じての様々な人との出会いや経験もなかったと思うと、感謝の気持ちで一杯だ。

これは昨年10月の、赤松敏弘-宮下博行ライブの模様(このBlogでは画面右側が切れてしまっているので、できればYouTubeサイトでご覧ください)だが、よく聴いていると小鳥の鳴き声がするのがわかる。これが入口近くにいる「スカーレットの小鳥」、つまり朱色のカナリアの鳴き声だが、しまった、小鳥さんの写真を撮るのを忘れてたなぁ。

マスターによると、よい演奏があると盛んに鳴くのだそうで、赤松さんが名づけて「カナリアン・ジャッヂ」。実際、赤松さんのソロでは実に絶妙のタイミングで鳴き声が入ったのだった。お店の素晴らしさについてはこのリンク先で赤松さんが実に的確に書かれています。

僕のカホンの先生も小鳥さんのことは知っていて、また閉店の噂も聞いていて、この辺りのプレイヤーたちのメッカになってたような話をされていたので、やがては「かつて加古川にあった伝説の店、スカーレットの小鳥」ということになるに違いないが、その多くの時間を共有できたことはとても幸せなことだったと思う。

スカーレットの小鳥さん、マスター、おかみさん、そしてその出会いを作ってくれた赤松さんとそのライブを企画してくれた東播ジャズ倶楽部のしろくまさんに、もう一度感謝したい。

それからもう一つ、高校の同級生である山村君の運営する芦屋の山村サロンもこの8月で閉館するとのこと。ただしこちらはもともとの人生設計に織り込み済みの閉館ということなので、ずっと前向きなもののようだ。

閉館に際して、神戸新聞、毎日新聞、サンテレビの取材、報道があったそうで、僕にとっては昔懐かし同級生でしかないのだが、有名人だったんだと改めて見なおした次第。

最近になって知ったことだが、阪神淡路大震災のあと、作家の小田実氏と運動を展開して被災者再建支援法を成立させた立役者であり、その拠点が山村サロンだったのだそうだ。

以前に、ジャズフリーペーパーVoyageを置いてもらうためにサロンを訪問してしばらく話し込んだことがあって、その時にも語っていたことなどを神戸新聞のサイトから引用しておこう。

大学時代、恩師の教授に「人生の最初の30年は自分の訓練、次の30年は社会のために働く時期」と教わった。サロンが30周年を迎えることから、区切りを付けようと決心。

今後は、自己表現を追求するつもりだ。  数年前から演劇活動を続けており、20、30代に親しんだ詩作も再開する。「精神を集中させて取り組みたい」と、新たなステップを見据える。

僕が定年後に音楽活動(といえるほどのもんではないけど)を再開したことを話したときに、人生はちょうど30年区切りなんだよとこの恩師の話をしてくれたのだったが、まぁ、彼とはスケールが違いすぎるね(^_^;)。

さて、他にもなんかあったんだけどな、忘れてしまったが、スカーレットの小鳥さんが次の止まり木を目指して旅立ったように、また山村君の次の30年を見習って・・・、、、まぁ、ぼちぼちでんな(^_^;)。

スカーレットの小鳥さん、ありがとう、バイバイ!

当店は、2016年5月15日をもちまして閉店いたしました。 2011年2月2日に開店以来、止まり木に停まっておりましたスカーレットの小鳥も、次ぎの止まり木を目指して旅立ちました。 5年余りという短い期間ではございましたが、皆様の記憶の片隅に残るような店であれたなら幸いでございます。......旅立ちます、バイバイ!

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