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2016/12/04

たまには美術

以前にも書いてると思うけど、最近は音楽ネタ以外を書こうという意欲が減退してしまっていて、しかし音楽ネタに偏りすぎるのもなんだかな~と思ったりするもんだから、ついつい更新が億劫になっているが、温泉旅行に行ったとか、美術館に行ったとか、映画見たとか、ご近所の変遷とか、まぁ、ネタは色々あることはある。

旅行なんかは、今はホテルでフリーWifiがあるのでついついFBに映像アップして簡単に済ませてしまっていて、イタリア旅行記以外はこちらには書かずだが、年に何回かは温泉旅行に行っている。以前は日帰り温泉に行ったこともネタにしてたのとは大違いだ。

そこで、今回は美術館系をまとめて書いておこう。

Aimg_3842 美術館も以前ほどには行かなくなってしまった。

定年後は嘱託の契約社員になって責任のある立場から離れて気楽になった反面、仕事に対するロイヤリティとか意欲もどうしても低下したのは否めない。

その分が趣味の音楽への意欲に置き換わっているというか、それはどちらが先かという鶏と卵みたいな話だけど、一度にあれもこれも集中するというのは僕には無理ということには違いない。

だから、以前は仕事柄もあって熱心に見たり録画までしていた"日曜美術館"とか"美の巨人"たちもめったに見なくなったし美術館へ行く機会も減った。

減ったとはいえまったく行かなくなったというわけではないので、記憶のあるうちに書いておこう。

10月15日:メアリー・カサット展 京都国立近代美術館

Cassattmain2 新婚時代に家内といったことがあって、それ以来(35年ぶり)の回顧展だ。ちなみにウチは結婚36年目。

期待したほどではなかったのが正直な話。

アメリカ出身の女性印象派画家として有名だが、影響を受けたというドガなど他の画家に比べると、なんとなくインパクトに欠けるし、当時の女性社会進出の旗手のようにいわれているが、それもあくまで大金持ち(大富豪)のお嬢さんだからこそできたように思える。

描いている題材も裕福な家庭像ばかりで、ドガが娼婦や踊り子を描いたのとは対照的だ。

あくまであの時代における女性の社会進出像であって、それはそれで相当に葛藤のあることだったのだろうから今の感覚で捉えてはいけないのだけど、絵を見る目は今のものでしかないからね。

20160726165125 母子像よりはむしろ浮世絵そのままのような女性像の方が魅力的だった。

Mary_cassatt しかし母子像を描いた画家なのだけど終生独身だったのだな。肝っ玉母さんの京塚昌子が独身だったのを思い出してしまったが、飾られていた写真は村上春樹が女装したみたいに見えておかしかった。ネットでみると他の写真は全然違うんだけどね。

そういえば村上さんの長編新作が来年出版されると新潮社から案内メールがきていたな。

10月26日 ポンペイの壁画展 兵庫県立美術館

6月にポンペイ観光してきた身としてはいかねばなるまいという展示で、本場を見てきたせいもあってなかなかと見ごたえがあった。

A4a002a3 驚くべきは、ポンペイが滅んだのは紀元79年というが、その時点で極めて写実的なフレスコ画描写が完成していたことだ。

左の絵(踊るマイナス)を見れば分かるが、身体の肉質感、薄衣の柔らかく透明な表現など驚くほどにその質感が表現されている。

まぁ、それはギリシャ彫刻などをみれば相当昔に完成されていたといえるのだろうけど、ヨーロッパ美術で写実的な絵が現れるのはかなり後の時代になるので、写実表現は一旦は衰えてその後に復活したということになる。

そう考えると、初めてルネサンス(文芸復興)の意味が分かったと思う、ほんまの意味はどうなんだかしらんけど。

Pompei もう一つはポンペイレッドの鮮やかさだ(ネットで見つけた右の画像はあまりきれいな色ではないけど)。

紀元前後の時代だからレッドといっても赤土の酸化鉄の色だろうくらいに思っていたのだが、展示されていた壁画(壁から剥離されたもの)の赤は鮮やかな朱色で、展示には組成は記載がなかったが、調べてみるとどうやら天然の鉛丹(四酸化鉛)のようだ。

鉛丹は日本の社寺にも使われているから、そういえば古い歴史があるのだ。しかし風雨には弱くて、火山灰が風化から守っていたからこそこれだけの色が残ったのだと改めて納得した。

それから淡いブルーも鮮やかな色だったが、これは何だかわからない。黄色はどうやら黄土のようだが、緑はブルーと黄土の混色なのかそれとも単独の素材なのか、その辺りの解説がほしかったところだ、なんていうのは色材を扱ってきた身の職業病だね。

東京での内覧会の映像があったので、興味のある方は御覧ください。

と、二つ書いたところで疲れてきたので、今日はここまで。

最後にポンペイのレストランの入り口にあったという壁画をどうぞ。

Phoenixfelixettuなんとものどかな絵だが、中央の黄色いのは不死鳥だそうだ。書かれている文字は次の通り。

PHOENIX FELIX, ET TV

TVは古代ではTUに同じで、イタリア語の「君」だ。

フェニックスは幸せ、そして君も

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