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2017/03/04

Voyage No.4に向けて-6 LA LA LANDの巻

ポップやロックの歌手がスタンダードナンバーを歌うということがよくある。

最近では演歌の大御所がジャズを歌うと題して、ジャズの大御所と共演したりして話題になっている。

これでジャズがもっと陽の目を見ることになるなら、それはそれで大いに結構なことだ。

ただスタンダードナンバーを歌ったらジャズかというと、それは違うだろう。

で、映画"LA LA LAND"をみてきた。なかなかよかった。ミュージカルとスタンダードの関係、意味を考える上でいい刺激になった。ジャズも題材だしね。

それと、バックの曲でヴァイブが結構よく使われてたのも嬉しかった(^_^)。

Jazz is dyingというセリフがあったのが象徴的かも。

「エレベーターで流れるKenny Gが私にとってのジャズよ」というようなセリフもあったかな。Kenny Gはどう思ってるかしらん(^_^;)。

男性主人公をバンドに誘うKeith役は見たことある顔と思ったら、John Legendというミュージシャンだった、どこでみたかは忘れたけど。

彼のインタビュー記事、参考

Did you understand Keith, who is someone who has embraced mainstream popularity instead of remaining more traditional musically?

I understood him. I didn’t always agree with everything he said, but i think he had some wisdom for Sebastian [a jazz traditionalist played by Ryan Gosling]. If I had a friend that wanted to be that person -- the guy that kind of preserved a specific form of jazz and knew it wasn’t popular now but still wanted to make that kind of music and wanted to open a club in L.A. -- I would  encourage him. It might not be on the Hot 100, but if there’s an audience for it, i wouldn’t discourage him from doing that. It’s just a different plan. If you want to make a big impact on music, you have to do something that’s fresh. It can have retro leanings, but it still needs to feel like it’s new to add to the conversation and not simply a remake of something that already exists.

Kiethが古いジャズにこだわる年寄り以外に誰がジャズを聞くのだ、若者はいないだろう、みたいなことをいってたのは以前から僕も感じてたことだ。

も一つ、What 'La La Land' Gets Right About Jazz

英語が分かりづらいけど、当初はジャズとミュージカルは不可分とまではいわずとも非常に近い関係だったとして、コルトレーンの一連のミュージカルナンバーと原曲の比較音源なんかも挙げていて、それが(いつ頃と書いてあったかもしれないけど)やがて別れていったようなことを書いてあるが、まだきちんと読んでない(とにかく分かりにくい英語なんで)。

ということで、上記英文記事のリンクをたどった批判記事。

LA LA LAND is Clueless about what's actually happening in Jazz

Art in the Age of Masculinist Hollywood: Damien Chazelle’s “La La Land”

確かに僕がJazzを聴きだした1970年前後からの動き、今の実際の動きを無視、悪くいえば大衆迎合とみているようなところはある。

これは記事で紹介されていたRobert Glasper、って僕は名前を聞いたことがあるくらいだけど、う~ん、HancockのHead Huntersがすでにやってたような気がするが(^_^;)。

それからThe New Yorkerの記事。

The Empty Exertions of "LA, LA, LAND"

同じChazelle監督の前作「セッション(Whiplash)」についても並べてあまりよくは書いてないんだけど、セッションは封切り時にFacebookで話題に出ていた。僕は見てないけど、どうも「ありえね~」的映画だったらしい。なんせ僕の海外FBフレンドのプロのパーカッショニストがそういう評をしていたから、そうなんだろう。あんな教官は即クビ、"You're fired!"だって(^_^;),

まぁ、しかしそういう反面的なところがあるにしても、現在のジャズ事情みたいなところを取り入れて描いているし、映画そのものはいい映画ですね。批判的記事を好んで読んでるわけではなくて、リンクを読んだらVoyage原稿に参考になりそうなことが書いてあるからです。

しかし見ていて感激したのは、主役のRyan Goslingさん、実際にピアノやキーボードを弾いていることだった。これは楽器をしている者からみれば一目瞭然で、実際に弾いていないとあの映像には絶対にならないと思う。それも後からかぶせたりしたんではなくて、演奏をそのまま撮影しているに違いないと思ったんだけど、実際、その通りだったようだ。

(2018.3.11:当初のBehind-The-Sceneは閲覧不可になったので、別の映像に置き換えました。)

また最初の話題に戻るけど、ネットでみてみると八代亜紀さんの評価はわりと二つにはっきり分かれるみたいだ。

ジャズ好きでかつ八代亜紀がジャズだと感激するタイプと、歌が上手なのとジャズとは違う残念な結果というタイプで、まぁ僕は後者なんで、あの歌をジャズだといえる感覚はわからないけど、評価する人は演歌とジャズになんらかの共通性をみているのではないかしらん、しらんけど。

美空ひばりのJazz & StandardというアルバムがYouTubeにアップされているので聞いてみたら、なんか子供の頃とかの雰囲気を思い出して懐かしい。

ジャズナンバーといわれる歌も歌っているという話であって、決してジャズを歌うというスタンスではないように思う。みんなが知っている曲を自分のスタイルで歌うということだろうと思う。ほんま、子供の頃の時代性をしみじみ思い出してしまうね。

なんてことをしていても、Voyage原稿は一向に進まないのだった(^_^;)。

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コメント

「セッション」は先週末にもTVで放映されていて、途中から最後まで見ました。前に全編を通してみていたので二回目ですが、後味の悪さは同じですね。「セッション」の監督が作った映画というので「LALALAND」は敬遠しそうです。

投稿: PicksClicks | 2017/03/07 20:52

セッションはみてないですけど、リンクした評をみるところでは、パワハラとスポ根ものみたいですね。

LA LA LANDは恋愛&夢達成ものでどちらかというと万人受けする内容ですので、雰囲気はずいぶん違うと思います。昔のハリウッドミュージカルを再現したかったらしいですし、全体に明るい映画です。

ジャズに関しては50~60年代が真のジャズだみたいなことを追求するのが主人公で、それは監督のジャズ感でもあるらしくその辺に批判が多いようですが、それはそれとして、楽しめる映画で後味が悪くなるようなことはないです。

結局、Voyageのネタはこの映画をベースになんとかまとめ上げられたという意味でもみてよかったです。

投稿: taki | 2017/03/08 21:30

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