Swingしなけりゃ、Tap Dancing、Jazz Age
前回のTap Dancingの続きメモ:
「アメリカン・ルーツ・ミュージック/奥和宏」
1790年国勢調査:アメリカ移民 イングランド系約5割、黒人(奴隷及び自由人)2割弱、ケルト系諸民族(アイルランド、ブリテン)も2割程度、その後に続くのはドイツ系、オランダ系、フランス系。
ケルト系で多いのがスコッツアイルランドで、スコットランドに住んでいた人々がアイルランドのアルスター地方に移住し、さらにアメリカに渡った人々で、アメリカ音楽に大きな影響があった。
映像内容箇条書き:
Tapは最初のアメリカ独自のアートの一つである
TapはFive Points、現在のNYCチャイナタウンで起こった
このスラムはNYCの人種の坩堝(るつぼ)の最初の地である
パーカッシブなダンスは、アフリカの儀式、アイルランドのJig、イギリスのClogに由来する
1800年代、アイルランド移民と黒人は隣り合う地域に住んで働いていた
2002年映画、Gangs of New York (Martin Scorsese監督、1863年のNYC Five Pointsが舞台):Tap dancingについて言及
"Rhythms of the dark continent thrown into the kettle with an Irish shindig"
打楽器を禁じられた黒人が体や足を打楽器代わりに使いだしたという説.
その即興性がジャズにも取り入れられ、Tapも即興(improvisation)という点ではジャズといえる
1800年代の記録によると、Tapは白人や黒人にとって、ホールなどでの娯楽となっていた
Minstrel Showではヴァイオリンやバンジョーで奏でるフォークソング、Irish Reelはポップソングで、その発展とともにTapも発展した
Master Juba(Willian Henry Lane)はヨーロッパ公演も行った
19世紀末頃にはMinstrel Showは喜劇だったために、Tapはアメリカンコメディーとつながっていた
「NHK 映像の世紀第3集 それはマンハッタンから始まった」-YouTubeにあったけど、知らずに中古DVD購入しましたぜ!、NHKだからそのうちに削除されるかも。
第一次大戦 1914~1918
黒人だけの部隊-欧州でジャズ演奏をして喝采を浴びる→帰国後、黒人の自信、権利を求めての反乱などにつながる。
「ジャズエイジのこだま(1931)/フィッツジェラルド作品集3/F.S.Fitzgerald/訳:井上謙治、他」
第一次大戦中に欧州文化から隔絶されたアメリカは、南部、西部に新しいものを求めていった。若い女性の無軌道な行動が主体で起こったジャズ・エイジの揺籃期から、徐々にその上の世代が取って代わり狂乱時代になり、そして大恐慌(1929.10)に至る。
「ジャズという言葉は社会的に立派な言葉として認められるようになったが、その過程において、最初はセックスを意味し、次いでダンス、その後、音楽を意味するようになったのである。」
この時代はちょうど上記の「NHK映像の世紀」で鑑賞できます。
Ragtime 1895~1929
上記音源は、跳ねるようなリズムもあるが、概ねイーブンでシンコペーションも抑え気味な感じ。
ここまで。
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