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2019/06/06

イタリア旅行記-27 ミラノ-最後の晩餐

2016年6月10日 その3

いよいよ「最後の晩餐(L'Ultima Cena)」の鑑賞だ。

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右のレンガ作りが待ち時間に見学したサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会で、その隣の田舎の民宿かと思う質素な黄色の建物の中に「最後の晩餐」が保存されている。

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建物内に入ると、前のグループが退出するまでの待合室があり、そこに展示されていた戦災にあったときの写真。

上側の写真で膜に覆われた壁がかろうじて残った壁画部分だそうで、風前の灯火だったことがよくわかる。よくぞ残ったものだと思うし、この写真と冒頭にあげた現在の写真との違いにも改めて驚く。

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待合室の入り口(だったと思う、たぶん?)。ガラスがアンバー色で紫外線カットになっているのがわかる。

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待合室も昔の建物の再現になっているようで、残されている壁の一部がはめ込まれていた(レプリカかもしれないが)。奥の扉が壁画のある部屋に通じていた、と思う(これも記憶が曖昧)。

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前のグループが退出したので、いよいよ鑑賞に向かうが、壁画のある部屋への通路はエアロックになっていて、外気が直接入らないようになっている。待合室から通路に全員が出たところでその扉が閉まり、通路を通って壁画のある部屋の扉が開いて、中に入るとその扉は閉じられる。通路には壁画の写真が展示されていた。

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通路から見えた教会。

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とうとう世紀の名画に会えた。

その感動は筆舌に尽くしがたい・・・、ということで写真のみアップします。興味のある方はWiki(最後の晩餐)など、ネットに色々とあるので、そちらを読んでください。全体に照明が暗く、写真も暗くなっていたので、以下の各部分の写真は画像ソフトで修正しています。

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中央のイエス、斜め左下から。

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イエス、正面から。

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イエスの右。

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右端。

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イエスの左。

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左端。

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全体に照明は暗いのは保存のためには当然だろう。

「最後の晩餐」の反対側には、ジョバンニ・ドナート・ダ・モントルファーノによる「キリストの磔刑」、そして左右の壁にも残った壁面(画?)の一部があるが、僕も含めてみんなそちらはあまり見ていない。世紀の名画を前にしては致し方ない。

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全体の様子。

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反対側の壁画。

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反対側の壁からみた「最後の晩餐」、とうとう退出の時間がきた。こちらを向いてカメラを構えているのは家内。

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外に出ると、コンダクターさんが待っていた。

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歩いてバスに向かうツアー一行。

補足ながら動画、とはいえ暗い照明のもとで解像度も低いので鑑賞には耐えないけど、全体の雰囲気はわかると思う。PCの全画面表示でみると部屋全体の感じがわかるんじゃないかな(Cocolog仕様変更以前は全画面表示ができなかったけど、今はできるようになっています)。

15分と短いとはいえ、わずか25名だけで静かに鑑賞できるというのは、とても贅沢な時間だった。

 

壁画の正面で下から見上げていると、だんだんと涙が滲んできた。そのときに頭の中で自然に、バッハのマタイ受難曲の最初のコラール、「来たれ、娘たちよ、われとともに嘆け (Kommt, ihr Töchter, helft mir klagen)が流れた。高校生のときから何度聴いたかわからないくらいに身に染み込んでいるが、信仰心とは無縁の身ながら「とうとう出会えた」という以外にないほどに感無量だった。

 

さらに蛇足ながら付け加えると、徳島の大塚国際美術館には、サン・ピエトロにあるミケランジェロの「最後の審判」の複製とともにこの「最後の晩餐」の複製もあるのだが、残念ながら「最後の審判」の素晴らしさに比べると「最後の晩」餐の複製はあまり感動的ではなかった。

その大きな理由が壁画の位置にあると、これらの写真をみて改めて思った。

「最後の晩餐」は地上2mほどのところにあり、下から見上げるのだが、大塚国際美術館の方は人の目の高さに置かれており、それが見やすい反面、本来の見るべき位置から見ていないという大きな欠点になっている、というのが、そのどちらの壁画の実物も複製も見た者としての意見・・・なんか自慢話みたい、というか自慢ですな(^_^;)。

「最後の晩餐」も「最後の審判」と同じように置かれた部屋の再現、全部とは言わずとも壁面の配置は再現してもらいたかった。

-イタリア旅行記-28に続く-

 

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