Grooveしなけりゃ・・・Warren Wolf-新譜
Voyage原稿をもうそろそろ書かないといけない、というので例年のごとくの妄想羅列・・・。
ちょうど今日、というかアメリカでは昨日だけど、ジャズヴァイビストのWarren Wolfさん(例によって形ばかりのFBフレンド)が、「新譜を出したけど、ラジオステーション(ジャズ系かな?)のDJ(有名らしい)が『”Warrenは好きだけど、このアルバムはポップすぎてかけられない』といったと人づてに聞いた」ことをFBに投稿してた(投稿は公開なので、興味のある人はFBサイトのWarren Wolfで検索してみてください、コメントも色々とあります)。
彼はstraight ahead jazz musicians and/or fans of straight ahead jazz musiciansという言葉を使っていて、そういう人たちにとっては彼の音楽(アルバム)がジャズカテゴリーにあることが問題らしい。
これはアルバム制作などのインタビュー映像。
投稿に面白い事が書いてあったので、勝手ながら引用させていただこう(公開だし、プロの意見だからOKだろうと)。
The moment someone takes the swing beat away & replace the upright bass for electric bass away from the band, it becomes a problem, which is really weird to me. But for some odd reason, if you have a Fender Rhodes on stage, it's ok.
以前のVoyageにも書いたんだけど、60年代後半からジャズ・ロック~クロスオーバー~フュージョンという流れで、ジャズは死んだといっていた人たちと同じことを未だにいってる人がいるんだね(Fender RhodesがあればOKってのも意味不明だけど)。
「Swingしなけりゃ意味がない」というのはジャズでは格言のようになっているけど、"You can't make them move if it ain't got that groove "というコメントがある。「Grooveしなきゃ感動させられない(あるいは前に進めない?)」というところかな。要するにGrooveが大事だということか。
で、Warrenさんの投稿に戻ると、こんなことをいう人がいるそうだ。前述のジャズは死んだってのと同根だ。
"naw man, where's the swing rhythm, what you're doing isn't REAL jazz". (nawはNoのなまった言い方らしい)。
Real JazzとかJazz is dead/dyingってのは映画La La Landで主人公が言ってたセリフで、まぁ1970年前後のような話が未だにあるんだ、ってのをVoyage4号に書いたけど、映画だけじゃないってわけで(Chazelle監督がそういう意見だから映画ができたんだろうけど)。
で、そのポップすぎると言われたWarrenさんの新譜はどんなもんじゃと早速、ポチして聴いている。
いつもならCDで買うところだけど、今回はすぐに聴いてみたいというのと、お値段と、FBで頻繁に投稿してる方なんでそれなりに情報はあるかというのでDL版を購入した・・・とはいえ、YouTubeにOfficialで全曲アップされてるようだから、誰でも聴ける。
Vocalが入っているのが予想外だったけど、これもなかなかとよいです。この曲は後半でSwingビートが入るね。歌手は、Imani-Grace Cooper、って知らない人だ。
1970年代が僕のジャズの始まりだから、Swingとか古き良き時代のスタンダードなんかは当時はあまり聴かなかったんで、こういうのがジャズじゃないといわれても、今更なにいってんだよ、ってところだけどねぇ。
で、Swingしなけりゃ、っていうけどね、とVoyageネタに持っていくとだね、またまた中村とうよう大先生の登場なんだけど、とりあえず今回はここまで。
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