2004/08/13

蝉丸(せみまる)

前回の雪渓のBlogはどうも一人ではまってしまっていたかな、といっても個人のBlogだから、それも当たり前なんですが、こういう思い入れのあることはどうしても自分だけの世界に入り込んで独りよがりに陥りやすいですね。

さて、お盆だが相変わらずの暑さだ。朝から我が家の庭にもセミがやってきて五月蝿(うるさ)く鳴いている。「五月蝿い」より「八月蝉い」とでも書いた方があたってると思うんだが。

庭にライラックの木があって、といってもひょろひょろとした小さな木だが、ライラックの汁はおいしいのかどうか、とにかくこの木ばかりにクマゼミが10匹ぐらい、がしゃがしゃと留まってシャワシャワと鳴く。この辺りにはなぜかクマゼミが多い。うるさいから追い払ってやろうと近づいても逃げないし、木をゆすっても2~3匹はしつこくへばりついている。

セミというのはもっと機敏かと思っていたがクマゼミはそうでもないらしい。この間、木を少々ゆすっても逃げないヤツがいるので、落ちていた小さな枝で追い払おうとしたら枝が当たって叩き落されたヤツがいたし、下手をすると手で捕まえられるくらいだ(実際、手で捕まえたこともある)。いちおう僕は神道夢想流杖道二段ということになっているが、それはもう十年以上前の話だし、こんな近くまでやって来たおっさんにこんな小さな枝で落とされるのは、やはりニブイに決まっている。関西弁でいえば、「どんくさいやっちゃなぁ」。

しかし我が家にはこのセミを貴重な蛋白源(?)として狙っている不敵者がいる。それは僕のプロフィールの写真に出演しているワンコだ。

彼女はもう中年過ぎのおばはんで、普段はゴロゴロと寝ころがってばかりいて食べることと寝ることだけが楽しみというような生活をしている。だから走ってもすぐにバテるし、わずか50cmほどの段でさえ跳び乗ることができない。要するにブーちゃんである。こんな有り様の上に最近は庭を掘り起こすことさえもしないので、鎖でつないだりもしていない。放し飼いだが、ウロウロすることもほとんどない。

ところが、である。そんな「グウタラおばさん」のくせに、夏になると野生に戻るのか、時としてセミを捕獲して食ってしまうのだ。だからライラックの木の下は彼女の狩場である。以前より家人から聞いてはいたが、先日、とうとうその現場を目撃してしまった。

  バサッ、バタバタバタ、ジジジ・・・
  (捕獲の音、捕まったセミの羽音、断末魔のセミの叫び)

ムシャムシャと口を動かしながらこちらを見た顔はまさに腹の出た不敵な野生のおばはんであった。

という訳で、この季節になると彼女は「蝉丸」と我が家では呼ばれることになっている。とはいえ、「せみまる!」と呼んでも知らん顔しているが。しかしまぁ、このグウタラおばさんに捕まるくらいだから、やっぱりクマゼミはにぶいに違いない。

しかし、暑い、暑いといいながら、今日は今年初めてのツクツクホーシの声を聞いた。この声を聞くともう夏も終わりかな。

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