2019/02/07

A Song is Born - Movie 英語完全版

前回の「Roots of Rhythm」の映像を見つけたより先に見つけていた映像がある。

先月にアップしてた映画"A Song is Born"の英語完全版、それも英語字幕付きだ!

といっても設定で字幕設定をしないと出てこないが、少なくとも英語は正確に違いないし、日本語設定にすれば変なところはあるとはいえ、日本語字幕も出せる。

これで映画が全部鑑賞出来るだけでなく、"The History of Jazz"の正確な文章がわかるぞ~(^o^)v。

その前に、17分の辺りで当時のポップなスタイルの名前が出てくる。

Sure. There's swing, jive, jump....
Blues, two-beat Dixie, rebop and...

以前にたかけんさんからコメントをいただいたことだけど、RebopというのはBebopの初期の名称で、イギリスでは1970年代まで通用していたとUrban Dictionaryにあった。

他のスタイルの具体的な内容はまたのこととして(いつのことやら(^_^;)、気になるのが、two-beat Dixieという名称だ。

日本でいう4ビート、8ビート、2ビートとかいうのは和製英語で海外では通用しない、というのは恥ずかしながら去年まで知らなかった。

4ビートはswing feelとか4th note feel、8ビートはstraight feel、8th note feelなどというらしい。2ビートはなんだったかな、balladだったかな?

ではここに出てきたtwo-beatって何かって調べたら、コロンビア大学(たぶん)のJazz Glossaryに出ていた。

two-beat

Also "playing in two." A form of rhythm organization in which the first and third beats of the bar are emphasized (particularly by the bass), often leaving the second and fourth beats silent, with a resulting "boom-chick" feel. Two-beat was especially common in early jazz, but can be found in all eras.

日本で2ビートといえばスローなバラードを指すことが多いが、全然違っていて、1、3拍目を強くする、いわゆるオンビートでベースを弾くスタイルだ。そうえいばデキシーやニューオリンズジャズではチューバが、ボッ、ボッと1、3拍目でなっているね。

テンポも速くて日本とは全然違う意味なんだ。

このJazz Glossaryも色々と参考になりそうだ。

ということで本編-"The History of Jazz"-Danny Kaye扮するProf. Frisbeeが洒落た台詞で始めている。

Let's start on the downbeat and take off!

太字のところが聞き間違いで訂正した部分だが、割とよく聞き取れていたと思う・・・実は再生速度を75%に落として聞きとったのでした(^_^;)。

The History of Jazz

From Africa came the first musical instrument, a drum.
A hollow trunk of a tree or a taut of animal hide supplied the rhythm or beat.
To the basic rhythm was added the human voice.
Next, the first wind instrument, the shepherd's flute.
The basic beat of the tom-tom, the same thematic strain of the chant that was carried across oceans and contained in early Spanish music after the invention of the guitar.
It spread to countries which share the Spanish language.
Cuba, Western Indies, and South America where the rhythm or beat assumed a new form of expression.
The ever-winding cycle finally reached the shores of the southern United States where the beat was momentarily lost, but the melody was woven into the pure Negro spiritual.
And the beat returned.

この前の場面で、黒板に「Origins of Jazz」のチャートが出ているので、エクセルで再現してみた。

Origins_of_jazz

右下の欄は画面がボケてて読み取れなかったので予想した内容。

それからProf. Frisbeeの説明にあった、スペイン~中南米から合衆国へつながる矢印がなかったので、それを一点鎖線の矢印で付け加えた。

とはいえ、この図で目新しいことがわかったわけではないんだけどね。

映画のストーリー自体は他愛のない恋愛映画だけど、いわゆるジャズレジェンドがいっぱい出演しているというのが今となっては一番の目玉だろう。

最後に主演の二人と、錚々たるミュージシャンたちのリストを英語版Wikiから引用。

Danny Kaye as Professor Hobart Frisbee
Virginia Mayo as Honey Swanson
Benny Goodman as Professor Magenbruch
Tommy Dorsey as Himself
Louis Armstrong as Himself
Charlie Barnet as Himself
Lionel Hampton as Himself
Mel Powell as Himself
Buck and Bubbles
 Buck Washington as Buck
 John William Sublett as Bubbles
The Page Cavanaugh Trio as Themselves
The Golden Gate Quartet as Themselves
Russo and the Samba Kings as Themselves

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2019/01/22

A Song is Born - Jazz & Latin America

Swing関連でダラダラとYouTube検索して偶然見つけたのが、今回のタイトル映画「A Song is Born(Danny Kaye主演、1948年)」の1シーン、浜崎あゆみの歌に同名の曲があるらしいけどそれは知らない。

今や伝説のプレイヤー達が出演(一部は代役らしい)してるけど、それよりDanny Kaye扮する教授が朗読するのが、"The History of Jazz"というんで聞き取ってみたら、意外や意外な話だったんだな(YouTubeの再生速度を落としても聞き取れないところとか、わからないところがあったけどね)。

The History of Jazz
From Africa came the first musical instrument, a drum.
A hollow trunk of a tree or ?(tore of) animal hide supplied the rhythm of beat.
To the basic rhythm was added the human voice.
(Next) the first wind instrument, the shepherd's flute.
The basic beat of the tom tom, the same (semantic) strain of the chant that was carried across oceans (which) contained an early Spanish music after the invention of the guitar.
Spread the country was the shared Spanish language, Cuba, Western India, and South America were the rhythm of beat (the) soon the new form of expression.
There's the winding cycle finally reached the shores of the southern United States where the beat was momentarily lost.
But the melody was woven at the pure negro spirit.
And the beat returned.

映画"A Song is Born"は恋愛ミュージカルだし、1948年の映画だからこのジャズ史もどうなんだと思ってしまうんだけど、ジャズは、アフリカのリズムにスペインのギターから中南米を介して合衆国南部の海岸にたどり着いて、それから黒人が・・・、なんてのは聞いたことないですよね?僕が知らんだけかな。

シンプルなジャズ史は、フランスやスペインの統治だったニューオリンズで生まれたってのが通説で、そこに中南米は出てこないと思う。出てくるにしても、ジャズがある程度形になってからそのスタイルを取り入れたみたいな話ではないかな。

ジャズ史がアカデミックに研究されてくるのは、1950年代以後の公民権運動とリンクして黒人のアフリカンルーツ意識の芽生えと文化人類学の研究が白人-黒人の対立/共存的な文脈で語られ出してからだそうだが(ちょっといい加減な要約かも)、この映画は1948年だからそれより以前の話だ。

実はこんな話は「アメリカ音楽史/大和田俊之(講談社)」にいっぱい書いてあって、それは近年のアメリカにおけるヒスパニック(ラティーノ)系人口の急増により、ジャズを含むアメリカ音楽史も従来の黒人/白人の図式ではなく、南北アメリカの視点から大幅に書き換えられてくる可能性があると書いてある。つまり最近の研究の傾向であって1948年頃の話ではない、ってことだけど、実はこういう意見がすでにあったんだ!って驚いたのだ。

というところで、前回の最後に書いていた、ダンスとアメリカ音楽とハバネラの関係につながるのであります。

ハバネラWikipedia日本語版

イギリスあたりのCountry Danceがフランスの宮廷に入ってContradanseとなり、それがフランス領ハイチを経由してキューバに渡ってハバネラ(Contradanza)となり、それはまたスペインに逆輸入されて数々のハバネラの曲が作られる。

英語版WikiではContradanzaがタイトルで、「Habaneraともいう」と書いてある。

Habanera

Wiki英語版にあったHabaneraのリズム、上が基本で下はヘミオラと書いてあった。

もととなるEnglish Country Danceで、ご覧の通り、例の12/8拍子だ。なんとルネサンス期からあるという話だ。

そしてフランスに渡って宮廷のContredanseとなる。これも12/8拍子だ。これがキューバに渡ってハバネラになるんだそうだが、このつながりは今ひとつわからない。

いずれにしろ、どちらも以前から書いていたIrishのJigとかなんとかと同じ12/8拍子系なんだよね。

で、前回書いてたハバネラが合衆国アメリカに渡ってジャズやカントリーに取り入れられ、そしてプレスリーのロックになる、というのは実は以前からよく指摘されていた話だそうだ(アメリカ音楽史)。

こういう話とは別に、ジャズのSwing時代というのがあるけど、その同時期にWestern Swingというのがカントリー音楽で起こっているとかで、色んな話が錯綜していてまとまらないけど、ジャズは黒人の音楽というのは公民権運動などの黒人意識の高まりとリンクしたステレオタイプ的な発想で、実際には合衆国の黒人&白人にさらに中南米、スペイン、ロマとか非常に複雑に絡み合って出来ている、というのが最近の実感、っていっても多分に「アメリカ音楽史」の影響だけどね。

ベニーグッドマン楽団とほぼ同時期に結成されたのがこのBob Wills & his Texas Playboysだそうだが、Swing時代の立役者、あるいはそれ以前もジャズ黎明期には白人プレイヤーがとても多いんだな、ってのも最近の実感。

もう長くなったんで、さらにまとまらない話だけど、イギリスの作家Charles Dickensは1842年に渡米して「アメリカ紀行(上、下)/訳者略(岩波文庫)」を書いてるんだけど、その中で、ニューヨークのファイヴ・ポインツにあるアルマックスという場末のダンスホールに行ったことが書いてあって、混血のダンサーがシングルシャッフル、ダブルシャッフル、カットとクロスカットというダンスを踊るとある。伴奏は黒人のヴァイオリンとタンバリン。

これがIrish Shuffleだがまたしても12/8拍子で、これがNYのFive Pointsでタップダンスになることは容易に想像できる。

ついでにイーブン系4拍子(たぶん)のダンス。

これを出したのは、上の方のイギリスやフランスのダンスを見てもわかるけど、基本ステップにいわゆる「スキップ」があるということだ。「タラッタラッタラッタ、うさぎのダンス~」で、日本人にもなじみやすいリズムじゃないかしらん。

つまりこのスキップのステップが3連系の音楽とともにアメリカのダンス、そしてSwingになっていったんじゃないかというのが今の僕の想像であります。

というところで、今日はおしまいなんだけど、「中南米の音楽/石橋純(東京堂出版)」には、中南米の音楽の起源の中にイベリア半島にある「型と即興」というのがあって、これは単純な循環コードの型みたいなのがあって、テーマを繰り返しつつ、それに基づいて各演奏者が即興演奏をする作法が16世紀スペインで起こってヨーロッパ中に広まって、それが中南米に行ったという、つまりはこれはジャズのセッションと変わりがない!ってな話がそんな昔からあったわけで、またまたびっくりと、どこまで行くのやら(^_^;)。

では終わりのおまけで、A Song is Bornの映画全編がこちらにあった、っていっても全然見てないけど。

そのうち削除されるかもしれないけど、最初に出てくる、おなじみのライオン、Metro Goldwyn Mayerは超有名だけど、Gary Burtonの二人目の奥さん、実はBerkleeでの生徒だったんだけど、この創業者Samuel Goldwynの孫娘だったそうな(Gary Burton自伝より)。

翌日訂正:動画を全然みてなくて、たかけんさんのコメントからロシア語らしき解説が入っていて台詞がほとんど聞き取れないことがわかったので検索しなおしたんですが、英語版はあったものの音声がおかしくてとても見れたものではありませんでした。そのかわり映画の紹介動画があったのでアップしておきます、英語ですが(^_^;)。

※その後、英語完全版を見つけたので記事にしています。興味のある方はこちらをどうぞ。

 A Song is Born - Movie 英語完全版

スペイン語吹替え版はロシア語版よりはまだましかな。

最初にアップしたロシア語解説がうるさいバージョン。

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2019/01/03

Swingしなけりゃ、Tap Dancing、Jazz Age

前回のTap Dancingの続きメモ:

「アメリカン・ルーツ・ミュージック/奥和宏」

1790年国勢調査:アメリカ移民 イングランド系約5割、黒人(奴隷及び自由人)2割弱、ケルト系諸民族(アイルランド、ブリテン)も2割程度、その後に続くのはドイツ系、オランダ系、フランス系。

ケルト系で多いのがスコッツアイルランドで、スコットランドに住んでいた人々がアイルランドのアルスター地方に移住し、さらにアメリカに渡った人々で、アメリカ音楽に大きな影響があった。

映像内容箇条書き:

Tapは最初のアメリカ独自のアートの一つである

TapはFive Points、現在のNYCチャイナタウンで起こった

このスラムはNYCの人種の坩堝(るつぼ)の最初の地である

パーカッシブなダンスは、アフリカの儀式、アイルランドのJig、イギリスのClogに由来する

1800年代、アイルランド移民と黒人は隣り合う地域に住んで働いていた

2002年映画、Gangs of New York (Martin Scorsese監督、1863年のNYC Five Pointsが舞台):Tap dancingについて言及

"Rhythms of the dark continent thrown into the kettle with an Irish shindig"

打楽器を禁じられた黒人が体や足を打楽器代わりに使いだしたという説.

その即興性がジャズにも取り入れられ、Tapも即興(improvisation)という点ではジャズといえる

1800年代の記録によると、Tapは白人や黒人にとって、ホールなどでの娯楽となっていた

Minstrel Showではヴァイオリンやバンジョーで奏でるフォークソング、Irish Reelはポップソングで、その発展とともにTapも発展した

Master Juba(Willian Henry Lane)はヨーロッパ公演も行った

19世紀末頃にはMinstrel Showは喜劇だったために、Tapはアメリカンコメディーとつながっていた

「NHK 映像の世紀第3集 それはマンハッタンから始まった」-YouTubeにあったけど、知らずに中古DVD購入しましたぜ!、NHKだからそのうちに削除されるかも。

第一次大戦 1914~1918

黒人だけの部隊-欧州でジャズ演奏をして喝采を浴びる→帰国後、黒人の自信、権利を求めての反乱などにつながる。

「ジャズエイジのこだま(1931)/フィッツジェラルド作品集3/F.S.Fitzgerald/訳:井上謙治、他」

第一次大戦中に欧州文化から隔絶されたアメリカは、南部、西部に新しいものを求めていった。若い女性の無軌道な行動が主体で起こったジャズ・エイジの揺籃期から、徐々にその上の世代が取って代わり狂乱時代になり、そして大恐慌(1929.10)に至る。

「ジャズという言葉は社会的に立派な言葉として認められるようになったが、その過程において、最初はセックスを意味し、次いでダンス、その後、音楽を意味するようになったのである。」

この時代はちょうど上記の「NHK映像の世紀」で鑑賞できます。

Ragtime 1895~1929

上記音源は、跳ねるようなリズムもあるが、概ねイーブンでシンコペーションも抑え気味な感じ。

ここまで。

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2019/01/02

2019謹賀新年

あけましておめでとうございます。

ここ3年はスターウォーズが新春映画で続いたけど、今年は残念ながらありません。

ありませんが、大晦日に見た「ボヘミアン・ラプソディー」がとても素晴らしくて、感動しました。

スターウォーズよりずっとよい、というのは音楽映画だからというのが僕には多いにありますが、映画としての評価、話題としてもずっとよいみたいです(たぶん)。

Queenについてはよくは知らないのですが、リアルタイムで覚えているのは映画「フラッシュ・ゴードン」で、これは新婚時代、封切り時に家内と見に行った思い出の映画でもあり、Queenが音楽担当というのも話題になっていました。

まぁ、映画やQueenについてはそこらじゅうで語られているんで、よく知らない僕はとにかく大画面、大音響で見て聴けたのが、とてもよかったです。

泣く人続出らしいですが、ストーリーそのもの以上に、音楽でなんか泣けてきそうなシーンがいっぱい、っていうか最初のフレッドが入る前のバンド演奏シーンですでに泣けそうになってしまったし。やっぱり音楽、歌の力って大きいなと再認識した次第。

俳優さん方が実際にどの程度の演奏ができるのかは知りませんが、映像で見る限り実に自然だったのも感動ものでした。

圧巻はやっぱり最後のライブエイドで、YouTubeにアップされている実際の映像をみると実によく再現してるなと思います、本物のフレッドの方が上背があってマッチョな感じですけど。

一回しか映画はみてないんでいい加減な記憶ではありますが、本物のライブエイド映像との違いを感じたのは観客の動きかな。やっぱり本当にステージと一体になった波打つような観客の動きはPCのフルスクリーンでみてもすごいです。エキストラやCGではそこまでは表現しきれなかったんじゃないかと思ったり。

大晦日から折に触れては、ネットでQueenに関する記事やらYouTube音源を聴いたりしてます。とはいえ、今のところはQueenにはまってCD買って、とはならないですが。

参考サイト
映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観た人に読んでほしいクイーンの話

『ボヘミアン・ラプソディ』伝説のライヴ・シーンは大きな挑戦だった・・・撮影監督が明かす

How ‘Bohemian Rhapsody’ Recreated 1985’s Live Aid

Akimg1316_2 で、大晦日~年明けは、11月末にアイルランドのワーホリから帰国した息子を連れて家内と3人で例年通り、近所のお寺さんにお参り~年越しで、除夜の鐘をついて、振舞いの年越しそばやぜんざいなどをいただきました。

いつもより早めにいったら、本堂での御務めに参加できたので、除夜の鐘の番号札をいただけたのがうれしかった。

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こちらはいつもの隣町の洋食屋さんのおせちと、家内の手作りおせち。もうほとんど食べてしまいましたが。

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そして今日2日の午前中は例年通りの、近くの神社に初詣と車のお祓いに行ってきました。陽の暖かな、とてもよい天気でした。

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恒例のおみくじは「小吉」、毎度ながら「学問:自己の弱さに負けず勉学せよ」。

次の月曜はStick Controlレッスン日、さぼってたスティック練習をしなければ(^_^;)。

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2018/01/04

Star Wars 亡き後の地中海世界

前回に書いたとおり「Star Wars/最後のジェダイ」を見てきた。

まぁ、それなりに楽しんだけど、なんかめんどくさい話やな~、というか色んなことがツギハギで尻切れトンボで、ちょうど長い原作をあちこち切り貼りして映画化したみたいな、でもそういう原作があるわけでもないみたいな~。

ルーカスのStar Warsは、ルーカスの描く世界観があって、その上に構築された映画としてのストーリーがあったと思うけど、今のStar Warsは「船頭多くして船山に登る」みたい(ちょっと違うか)で、もう一つまとまりなく話が進んでいくという感が否めなかった。

またどの登場人物も今ひとつ存在感が薄くて脇役ばかりで作った映画という感じで、それはそれでいいんだけど、印象が散漫になる原因でもあるかと思う。ルーカス版では、主役、脇役ともにそれぞれが存在感があったんだけどね。

Reyヒロインのレイも今ひとつで、ルーク~ヨーダのときの描写と比べると、あんまり訓練を受けてるとか成長してるという感じがしなくて、自分で勝手に空回りしているうちになんとかなった、みたいな。

まだ悩めるカイロ・レンの方が存在感はあったかな。でもこれも悩めるアナキン~ダース・ベイダーの焼き直しといえばその通りで、どっちも面倒くさいやつというのも一緒だ。

最高指導者スノークなんて、最高権力者というわりにはシスと比べれば全然底が浅い小物というか、ほんまに作り物にしか見えなかった。

まぁ、一昨年も書いたけど、スペース・オペラなんだから、あんまり考えずに楽しめばよいんだけど、ちょうどバローズの火星シリーズとかハワードの英雄コナンシリーズでも、原作者が亡くなったあとに別の作者が引き継いで書いたものは今ひとつ面白みに欠けたのと同じ道を歩まざるを得ないというところかな。

で、やっと「ローマ亡き後の地中海世界(上、下)/塩野七生」を読み終えた。

下巻ではマルタ騎士団(聖ヨハネ騎士団)がスペインのカルロス王からマルタを与えられて(実質はイスラム最前線に配置された)から、イスラムの攻撃を辛くも撃退したあたりまでわりと詳しく描かれいて(マルタ攻防記)、また今のマルタとの違いや共通点も若干ながら書かれていてとても面白かった。

中世~ルネサンス以後までの、キリストとイスラム、そしてイタリア海洋国家やヨーロッパ覇権国家の海軍と、オスマントルコにトルコ海軍、サラセン海賊との千年以上にわたる複雑な抗争を読んでいる最中だったので、スターウォーズも本来は単純ではないところを単純化しようとしたような、でもルーカス世界のようにはすっきりとしなくて中途半端感が残ってしまったかも・・・、ってなんかわかったようなわからない話だけど、事実は小説より奇なりというところか。

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これはマルタ本島北側のゴゾ島中央の町ヴィクトリアにあるチタデル要塞。

といっても地中海世界について書こうとすると、もう読んだ内容もぼやけてきているし、考えるには時間がかかりすぎるし、今日は冬休み最後の日なので、これでお終い(^_^;)。

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2017/03/18

カンボジアンいかなご

今年は"いかなご"がとても不漁だ。

いつもなら我が家もふくめてご近所のあちこちから釘煮の臭いがたちこめる季節だけど、今年は(我が家も含めて)まったくといっていいほどない。

ない、ないないない、ない~!!!

なので、今年は親戚、知人、友人に送っていた、いかなご釘煮もどうも出来なさそうだ。

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それに加えて!、イタリア旅行記も一向に終わらないうちからこの季節にまた海外旅行に行くことになったので、家内もいかなごを炊いている時間がないのだ。

上の写真は昨年、ヴィブラフォンの上に並べた釘煮だが、今年はこういう具合にはなりそうにない。

ということで突然ですが、明後日からカンボジアに行ってまいります。

今回も息子がいいだして家内が同調し、僕はそれに引きづられるという、去年のイタリア旅行と同じパターン(^_^;)。

映画Tomb Raiderの撮影地にも行くらしい、いわゆる聖地巡りか(^_^;)。

ずいぶん前に書いた気がするけど、いいだしっぺの末っ子は小さい頃、僕と一緒にゲームのTomb Raiderをやっていて、この映画封切り時には大いに楽しんだこともあるので、そんなこともカンボジア行き、というよりはアンコールワット遺跡群観光を思いついた一因かと思う。

しかしこの映画は2001年だったのか。もう15年あまり前だったんだ。

2001年当時はどうだったか分からないけど、今も政情は必ずしも安定していないようだし、犯罪も多いようだし、内戦時代からの銃火器もあふれているらしいし、中心部を離れると地雷もまだ多くあるらしいし、観光客目当てのスリ、ひったくり、いかさま賭博、etc.、etc.・・・で、まったく安全な感じはしないけど、観光客はいっぱいらしい。

さらには今回はまだ一向に暖かくならない、寒い!日本から真夏なみの、というより乾季で一番暑い時期だというカンボジアなので、暑気あたりしてバテないかとか、お腹を壊さないかという心配が先に立ってしまうのは年齢的なものだろうな。

若い頃はそういう不安よりも、好奇心と期待が先に立って少々無理しても色々みてやろうという気になったものだけど、この年になるとなかなかそこまではいかないのが情けないところではある。

とはいえ、こんなことでもないとカンボジアなんて自分からは絶対に行かないだろうから、不安と期待の日々であります。

旅程は昨年の"なんでもみてやろう弾丸ツアー"のイタリア旅行とは違って、アンコールワットなどの遺跡群に近いシェムリアップに滞在してひたすら遺跡巡りをする観光コースだけど、遺跡巡りは暑い中を歩き回ることになるだろうから、やっぱり結構、というよりかなりきつそうだ。

そういうわけで、昨日はかかりつけのクリニックで月々の薬をもらうついでに診てもらったところでは、体調に問題はないとのことで、まず一安心、とはいえ、「食べ物には気をつけてくださいよ、もろに当たりますからね、いひひ・・・」、いや「いひひ」とはいわなかったけど、そんなお顔してはったもんで(^_^;)・・・、S先生、経験があるのかな?

まぁ、とにかく色んな面で気をつけなければならないけど、今回も全行程食事付き、フリータイムは特になしということで、健康面以外はあまり心配はしていないし、行く以上は楽しまないと、ということでナショジオの映像も埋め込んでおこう。

そういえばと、たかけんさんが東南アジア旅行でトラブルがあったという話を思いだしたので、そんなことがあった場合の対処の参考にさせていただきます。そういう目に合わないことを祈りますが。

タイ旅行番外編

ということだけど、だらだらと時間ばかり過ぎていたVoyage原稿は、LA LA LANDをネタにしようと書き始めたら、今回もあっという間に終わってしまったので、その点は心置きなく旅行に行けるのでよかった。

去年のようにタイトルを思いついたらあとは書くだけというのとは違うけど、とりあえず書き始めたらそのまま最後まで書けてしまった。ただし内容は当初のヴォーカルを題材にという予定とはずいぶんと変わってしまったけど、まぁ、それはそれで血肉になったと思う。

しかしこれも話題になっているジャズの漫画"BLUE GIANT"にあった作者の石塚氏とピアニストの上原ひろみさんの対談があまりにChazelle監督のインタぶ~と対照的なので、これをなんとか絡めてみたいと思ったりもしている・・・、が、それも帰っての話だし、帰国明けの月曜はスティックレッスンの日だからその練習もしないといけないし、まぁ、時間がない!

〆は静かに、オランダのヴァイビスト、Vincent君の曲。

Kerraraというのは実はスペルミスで、Kerreraが正しいみたい。スコットランドにある美しい島の名前だそうで、その情景に心を打たれて書いた曲だそうだ。その内にコピーして弾いてみようと思っているけどね・・・、けどねって(^_^;)。

Kerreraにも行ってみたいね。

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2017/01/02

2017 謹賀新年 そしてRogue One

明けましておめでとうございます。

この年末年始も例年のごとくバタバタしているうちに過ぎようとしていますが、今日は思ったほどには話題になっていない(と勝手に思っている)映画"STAR WARS - ROGUE ONE"を観てきました。

Rogue_one_2

去年はどうだったかしらんと過去ログをみてみたら、偶然ながら同じ2日に前作「Episode VII フォースの覚醒」を観ていました。

「フォースの覚醒」が予想外にナニだったのと今回はスピンオフストーリーということだったのでそれほど期待していなかったのですが、期待を大きく上回って手に汗を握るスターウォーズの世界を描ききっていたと思います。

「フォースの覚醒」は全体になんかショボイとか、ストーリーは焼き直しばっかしとか、それはないだろとかツッコミどころ満載でしたが、今回はそういうことを考える余裕を与えることなく最後までグイグイと引っ張るストーリー、人間像、そして映像もCGと実写をうまく組み合わせたリアル感にあふれた迫力のあるものになっていました。

前作がEpisode I~IIIのCGテンコ盛りだった反省から特撮にこだわったところから、現在の目からはシンプルすぎて物足りないところがありましたが、今回はその反省の反省(^_^;)からか、細部まで緻密に、美しい場面は美しく、迫力の場面は迫力を十分に、不自然さを感じさせない映像になっていたと思います。

ストーリーも初回作当時とは時代背景がまったく違ってしまった現在にあわせた世界観や人間像をある程度盛り込んで描いていて、その点でもEpisode VIIのシンプルさとは対照的です。

一応はオリジナルの勧善懲悪の形をとりながらも、反乱軍は逆の立場からいえばテロリストであり、またどれが正義かなどを語るのは単純ではないといった錯綜した世界観も垣間見た気がします。

とはいえ、そんな面倒なことを考える必要もなく存分に楽しめる映画でした。

今の目から見るとかなり見劣りする初回作Episode IVの戦闘シーンを、現在の技術を駆使しながらもそれを感じさせずに「Star Warsが帰ってきた」と実感できる最後の戦闘シーン、そしてダースベイダーも観ものです。

なんだかナニだったEpisode VIIの続きよりもこうしたスピンオフ映画をもっと観てみたい、そんな気にさせる映画でした。

ヒロインも僕には今回のフェリシティ・ジョーンズの方がよかったです。Episode VIIIもヒロインを演ずるであろうディジー・リドリーはちょっと苦労するかもしれません。

ということで、

本年もよろしくお願いいたします。

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2016/11/30

君の名は

話題の映画「君の名は」を見てきた

 8月からもう明日は12月のロングラン、
  いつまで続くかわからないから

話題になってるのは知っていたけど、
 横目でみて
  まぁ、テレビでそのうち

というテレビで先日、
 世界的に話題になっていると放送していた

なんだよ、海外で話題になったから見に行くのかよ

 そうだよ、悪いかよ

うわさ通りの美しい映像だった
 映像を見ているだけで涙が出そうなくらいだ

終わってから外に出ると、
 いつものまわりの景色も愛おしく見えるような

そんな映画だ

ストーリーは

 つっこみたくなるところは多々あれど、

  そんなことはいいんですよ

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2016/10/23

Love Theme from Cinema Paradiso

FBで、Ed Saindon氏が標題曲のヴァイブ・ソロをアップされていた。

映画もよいけど、音楽がいいよね~。

スローだしテーマの音だけでも弾いてみようかと思いつつ、コードを取るのも面倒な、いや面倒がらずにしないといけないんだけど、とりあえずネット検索してみたら、ちゃんとアップしてくれていた。

まず弦楽四重奏のスコアがMuseScoreのサイトにある。

Love Theme for Cinema Paradiso

FBアカウントでログインすればDLできた。Edさんと同じくBbキーだが、これからコード取るのも面倒だ、いやまた面倒がっていてはいけないんだけど、コードだけってのもないかと検索したら、ピアノ譜でコード付き(キーはAb)ってのがまたあったりして。

人々ピアノサイト 無料Cinema Paradiso楽譜

無料でダウンロードというのはどうでもいいソフトのDLだから無視して、楽譜の各頁をクリックするとPNGで表示されるから、名前をつけて画像を保存し、さらにpdfに変換して出来上がりだ。

YouTubeには色んな人の演奏があって、みんな映画の中のいくつかの曲を連続して弾いているので長い曲のように感じていたんだけど、この曲単独だと短いメロディーを2回繰り返しで一区切りだった。

何か機会があったら演奏してみよう。

蛇足ながら、この映画のテーマは過去に2回アップしていた。

Nuovo Cinema Paradiso

Nuovo Cinema Paradiso テーマ

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2016/01/20

惑星大戦争

どうでもいい話題だけど、たまには音楽以外の話を。

「Star Wars フォースの覚醒」の興行成績が歴代最高記録となったとか、一方では一作目の焼き直しに過ぎないとかいわれているけど、それ以外の情報が今頃になってボチボチと入ってきた、といっても僕が知らなかっただけだけどね。

といいつつ、突然初回作エピソードIVの話になるけど、これが日本で公開された1978年は僕が就職した年なのだった。1977年公開とされているけどそれはアメリカでの話で、日本ではアメリカより1年と1ヶ月も遅く日本で封切られたのだった。まぁ、当時はそんなのは普通で今のように世界同時封切りなんて考えられなかった。

君は『惑星大戦争』を憶えているか 『スター・ウォーズ』公開が1年遅れだった頃

 もともと、『スター・ウォーズ』の邦題は『惑星大戦争』となる予定だったのだが、ルーカスの意向で原題のままでの公開となった。  これに乗じて、日本のオリジナル作品として『惑星大戦争』を企画したのが東宝である。

「惑星大戦争」なんて今から見ると、こんなダサい、野暮ったいタイトルなんて考えられないところだが、当時の日本の感覚はこんなもんだったのだろう。

しかしアメリカで大ヒットしてから日本上陸までの間に、東宝が便乗映画を作ったというのは知らなかった、いや忘れてしまったのかな。

アメリカでヒットした映画の日本公開までのタイムラグを利用して、ブームに便乗して似たような、いや似てるとはとてもいえなレベルだけど、こういうもんを半年もかけずに作ってしまうというのが当時は行われていたわけで、今なら近隣国でならありそうな話が日本でも1970年代後半には行われていたというのは隔世の感がある(僕が知らないだけで今もやってるのかもしれないけど)。

日本は先進国の色んなものを素早く取り入れて改変して発展してきたというのがこんなところにも現れていて、つまりはこの頃はまだまだ先進国ではなかったということなのか、あるいは単に創造性とか独自性という意識が低かったということなのか、まぁ、どっちもあったかもしれない。

しかし、このTV番組(ウルトラマンとか)と同じようなノリのショボクレ度には目を覆いたくなるほどで、同時代のスターウオーズやそれより以前に制作されている「2001年宇宙の旅」には比ぶべくもないが、短期間でよく作ったというべきなのかな。注目したいのは森田健作に浅野ゆう子という組み合わせで、今から考えるととても意外な感じがするが、そうでもなかったのかな。森田さんなんか、今は千葉県知事だもんね。

さらに続きます。

東映映画『宇宙からのメッセージ』
これまた東映の社長、岡田茂の企画である。『スター・ウォーズ』の日本公開までのブランクを受け、社が誇る深作欣二監督に撮らせたものである。

東宝に対抗して東映が特撮技術を駆使したらしいが、これもスターウオーズには見劣りする上にパクリっぽい画面が多いぞ。しかし「日本公開までのブランクを受け」って、ものはいいようですなぁ(^_^;)。

なんかまるで時代劇みたいだが、それはそれで日本のオリジナリティーをだそうとしたということなのかしらん。まぁ、スターウオーズの方が日本の時代劇をパクったっていう話だったような気もするけど。

東宝の方は、画面も音楽も僕が小学校の頃に見た特撮邦画のレベルからあんまり進歩しているようには見えないなぁ。小学生のころ、あちこちにあった町の場末の映画館に映画を見に行ったときのことを思い出してノスタルジーを感じてしまうほどだ。

予告編をみただけでいうのはあかんのかもしれないけど、ストーリーのスケールの大きさがまるで違いますねぇ。急ごしらえだからこんなレベルのスケールしかできなかったのか、はたまた邦画の限界だったのか。それから何が違うといって、音楽がもう決定的に違いますね。邦画はなんかもう古臭さを通り越している。

挿入するのはこれ↑がいい、と思ったんだけど、Harry Potterだった。
 ま、いいか(^_^;)。

しかしこういうのがあったのは知らなかった。

ルーカスとかジョン・ウィリアムズに断りなく勝手に作ったらしく、クレームがついて発売中止、回収となったらしい。1999年にCDで発売とあるから、改めて著作権をクリアしたのだろう。

今でこそオリジナリティーとか著作権とか、あるいはどこそこの国はコピー天国とかいってるけど、ちょっと前までは日本がコピー天国だったし、さらにいえば公害だって四日市とか川崎とか、日本が先端を行ってたんだけど、でも今の若い人はそういうのは昔話で、実感はないですわね。

ところで、上の方に「比ぶべくもない」と書いたけど、今使っているGoogle日本語入力ではこれは思ったような変換はされず、「比べる」しか変換できない。仕方がないのでとりあえず「比べるべくもない」と書いたんだけど、どうも納得出来ないので検索してみたら、やっぱり「比ぶべきもない」が正しいようだ。よかった(^^)。

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