2024/02/19

小説「リスボンへの夜行列車」から

表題の小説で気になった文章をBlog用にメモしたのが3年半くらい前(2020.8.19)、それを投稿しようと下書きしたのが2023年の11月で、またほったらかしだったのをやっとアップします。最近では珍しく本の話題、といっても引用の羅列だけど。

リスボンへの夜行列車/パスカル・メルシェ著/浅井昌子訳(Amazonリンク)

以下、それぞれに含蓄があると思った文章をメモしたもの。ただ図書館で借りて読んだのがもう3年半以上前なので、そのときに何を思ってメモしたのか覚えていないが、単なる抜粋では著作権上の問題もありそうだから読み返してみた感想みたいなものも付け加えておこう。

この本を読んだことは2020.10に書いていた。

最近借りた本など(2020.10.12)

その時にもアップしたけど、映画になったときの予告編を再掲。

以下、小説からの抜粋と感想:

あることがらを表現するとは、そのことがらの力を保存し、そこから恐怖を取り除くことだと思う(ペソア-ポルトガルの詩人)

表現が「力を保存」というのはわかるが、「恐怖を取り除く」ということになるのか?、そういうこともあるかもしれない、考えたことのない視点だな。

ファラオが強情に意思を曲げないといって、神はエジプト人に罰を与えたんだぞ。
だけど、ファラオをそういうふうに創ったのは神自身じゃないか!それも、神の力を誇示するために、そう創ったんだ!なんといううぬぼれた、わがままな神だ!なんという威張り屋だ!

神道や仏教に馴染んでいる日本人からみると「それはそうだよねぇ」と納得できる気がするが、ヨーロッパ的思考の中ではこういう発想は少数派なんだろうな、しらんけど。

残された人生の時間がわずかになると、規則などはもう通用しなくなります。そうなると人は、まるで理性を失って、精神科病院に放り込まれてもおかしくないかに見える。でも、根本ではまったく逆なんです。精神科病院に入るべきなのは、時間がわずかになっていくことを認めたがらない人たちです。まるでなんでもないと言うように、それまでどおりに生きようとする人たち。

そうなのか?、僕は今のところ「なんでもないと言うように」生きているような気がするが。それまでどおりというのがどの時期を指すかわからんけど、定年後やコロナで退職後はそれまでどおりではないかな。でも少なくとも「理性を失って」とはなってないと・・・、しらんけど(^_^;)。

Facebookで横尾忠則氏をフォローしてるんだけど、以前から死についてユニークな視点での投稿をされている。最近、「死後を生きる生き方」という本も出された。横尾氏のサイトからだとサイン入りが買えるらしい。買ってないけど。

僕も同じような人生の時間帯になってきたけどあんまり考えてないな。横尾氏のご意見もコピペしておこう。

まあ、人間は全て死にます(生物も)。だから死ぬことを知っている人が読んでくれているんですよね。死は特別のものでも、なんでもなく、生きていることと同じです。(横尾忠則)

年と共に怠け者になっていきます。この方が健康です。怠けることは自由への入口です。(横尾忠則) 

横尾氏の視点からだと、「理性を失って」とは正反対な生き方だろうねぇ。

また「リスボン・・・」に戻って:

マリア・ジョアンはわたしを見つめ、微笑んでくれた。
自覚的に生きる人生という広大な草原から来る微笑みだった。

「広大な草原から来る微笑み」という表現が美しいね。

瞬間を生きる-あまりに美しい響きだ。
だがそうしたいと願えば願うほど、それがどういうことなのか、わからなくなる。

なんとも哲学的?な。

時間が静止している。いや違う、静止してはいない。だが、時間は、その流れにグレゴリウスを巻き込まず、グレゴリウスを未来へと連れてはいかない。ただ無関心に、無関係に、傍らを通り過ぎていくだけだ。(グレゴリウスは小説の主人公)

そうだよな~、結局はダラダラと時間が過ぎていく毎日、って違うか(^_^;)。

つまり私は、一カ月という時間で人は自分のためになにができるだろう、と尋ねるべきだったのだ。このひと月は完全に自分のものだったという印象を持つのは、どんなときなのだろう、と。

上の文と同じく、だなぁ。

引用は以上だけど、こうした細々と綴られた哲学的(たぶん)な思索が映画で表現できたのかと疑問が残るわけで。

書き改めたのが11月初旬でまだまだ暑かったから、"Summertime by イタリアのVib奏者Giovanniさん"を埋め込んだけど、今はもう2月だ、やれやれ。

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2023/04/21

あとで見る音楽メモなど

タイトル通り、YouTubeで見つけたりFBで紹介されていた音楽関連動画だけど、まだ見てなくてそのうちにみようという自分用メモ。

ブラウザでブックマークしておいてもごちゃごちゃして結局見ないのと、ブックマークだとYouTubeサイト視聴でCMが入ってウザいけど、Blogに埋め込むと何故かCMが入らないという利点もあるし。

まずは、一向に進展しない音感関連。

『絶対音感(もどき)』になる方法を東京藝大卒が教えます

まぁ、東藝卒から「私は大したことない」みたいなこといわれてもねぇ、ってとこだけど紹介されているアプリがVibistのJohn Mark Piper氏の音感訓練テキストと似た手法なんで、これをiPadでやってみようと。

Piper氏の音感トレーニング(Ear Training)のことは去年の11月に書いてたけど、英語テキストだけで地味な訓練ってのはやっぱりねぇ、なかなか手つかずでねぇ(^_^;)。

次は同じ人による耳コピの仕方。まぁ、楽器を使えば耳コピはかなりできる方なんで、もっと音感がつけばなんとかなると思うけど一応のメモ。

『耳コピ』のやり方を東京藝大卒が教えます

最後はトレーニング関連ではなく、ジャズベーシストのBill Crow氏のドキュメンタリー動画。FBフレンドでマリンバ奏者のMika StoltzmanさんがFBでシェアしてたけど、1時間以上あるのでボチボチ見ようと。

Bill Crow氏というと、村上春樹訳の「ジャズ・アネクドーツ」とか「さよならバードランド」など、ジャズ裏話的な?、著書が有名だ、っていうか、実はしらんけど、ってしらんのかい!!

・・・っていうレベルだけど、いつも行く隣町の図書館にどちらもある(あった)ので借りたことはあるけど、ちょっと読んだところであんまり面白くなかったのですぐ返してしまった本だ。

面白く感じなかったのは僕がジャズをリアルタイムで聴き出したのが1971年以後、しかし本はそれ以前の話で、それ以前のジャズには一部を除いてあまり興味がわかないってのが大きいんだろうなぁ。

ところがいつだったか「さよならバードランド」が図書館の無料リサイクル本に出されていたのでもらってきて持っているのだ、まだ全然読んでないけど。

Abill-crow

ドキュメンタリーを見れば本の方にも興味がわくかもしれない・・・、と期待しよう。

とはいえ、今は5月7日の全剣連居合道初段の昇段審査に向けて稽古しないといけない、にもかかわらず4月は9日と今度の23日は選挙で小野の体育館が使えないので稽古がない上に、稽古があった16日から昨日の20日まで沖縄ツアーに行ってきたりで、稽古が全然出来てないからそっちに集中しないといけないのだった!

旅行のことはそのうち書こうかと・・・、とかいっても結局書かずじまいが多いなぁ(^_^;)。

・・・では愛想なしなので、美ら海水族館に行く途中で立ち寄った古宇利大橋から見た古宇利ビーチの写真を一枚だけ。

Img_20230418122150676s

偶然ながら結婚式の写真撮影に出会った。新郎新婦と撮影班しかいないので前撮りなのか、それともCM用かも。

黄砂のため空があまり澄んでないし遠景もかすんでいるけど、海の美しさはさすがに沖縄だ。

最後に付け足し:

相対音感鍛える方法(イヤートレーニング)

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2022/11/30

読書 -「 ローマ人の物語」などなど

塩野七生氏の名前をこのBlogで最初に書いたのはいつだったかと検索したら、2008年4月(水辺の里公園)で、ヴェネツィアの歴史に関する「海の都の物語」だった。たぶん新婚時代に旅行したヴェネツィアの印象が強かったので選んだ本で、これが最初だったと思う。旅行のことは2007年に書いていた。

Venezia, 1982
A Foggy Day in Vanezia, '82
Il Canal Grande

その後、図書館にある塩野さんの本は「ローマ人の物語」以外は全部読み尽くしたけど、今年になってどうやら塩野さんの文庫本がほとんどリサイクルに出されたようで、今は一冊しか見当たらず、「海の都の物語」ものなくなってしまったのが残念。知っていたらお持ち帰りしたのに。

さて、今読んでいるのは「ローマ人の物語第9巻/賢帝の世紀」だが、「ローマ人の物語」を読み始めたのがいつだったかとこれも検索してみたら、2009年9月(村上龍を読んだ)だった。3巻目までは割りとすんなりと進んだものの、4巻目のユリウス・カエサルの時代に入ったところで中だるみして、何年もブランクの時期があった。

そしてコロナ禍で自宅待機になった2020年4月からまた借りて読み出したものの、借りては読みきれずに返してまた借りてというのを繰り返してやっと9巻目だ。実に13年もかかりながらまだまだ読み終えられなのは、それはそれで先が楽しみではあるけどね。

ということで読書感想でも書くのかというとそういうわけでは全然なくて、イタリア、塩野七生氏といえば月初の投稿でも書いた通り、ヤマザキマリさんを思い浮かべるので、この2人になにか関連はあるのかと検索してみたら、という話。

どうも塩野さん側からは何の結果も得られなかったが、ヤマザキさんはやはり後輩として意識しているようで、ご自分のBlogでこの9巻とその中で登場するアルカンタラの橋のことを書いていた・・・、というだけのこと。

アルカンタラの橋/ヤマザキマリ-2007.12.13

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これは「ローマ人の物語」で「アルカンタラの橋」のことが書かれている頁だ。ヤマザキさんはこれを読んでスペインまで行ったということだね。

実際の橋はどんなんかなと、Alcantara Bridgeで検索してみつけたのが次の動画だ。ヤマザキさんがお昼を食べようと立ち寄ったというアルカンタラの村も見える。ちなみにヤマザキさんによるとAlcantaraはアラビア語で「橋」を意味するそうなので、Alcantara Bridgeっちゅうたら、「橋橋」ですな(^_^;)。

 

しかし一度は壊れて修復されたとはいえ、1900年前の基礎が未だに生きているというローマの土木技術には脱帽ですな。

ついでながらトレドにも同名の橋があるらしい。

 

トレドは2019年4月のスペイン旅行で行ったよな~、しかしなんか見覚えがあるような~?、と思ったら、渡ってはいないけどバスで前を通ったときに写真を撮ってたんだ。奇遇だね(^^)。

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さて本に戻ると、最初の賢帝トライアヌスは数え切れないほどの公共工事を実施したという話の中にあるオスティアの港の地図が下の写真だが、地図の左上にある「現レオナルド・ダ・ビンチ空港」は新婚旅行の最初の訪問地、すなわち生まれて初めての海外の地ローマに行くときに降りた空港なので懐かしい。

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本には「港はローマ滅亡後は放置されて六角形の池でしか残っていない」と書かれているが、六角形の池というのが面白い。空港近くにこんな池があったんだ、どんなんかな~?、とGoogle Mapさんにお尋ねしたが、どうも本の地図のような海岸近くには見当たらない。

Lago-traiano

よ~く見るとMapの中央から少し左に確かに六角形の池があったが、本の地図と比べるとずいぶんと内陸部にある。どういうことだろうと、ちょいと検索してみたらありがたいことに再現CG動画があった。なるほどねぇ。

Mapにはトライアーノ湖(Lago Traiano)とあるが、かつての港が港湾工事をさせたトライアヌス帝にちなんでトライアヌス港と呼ばれた名残りだろうな。

さて、以下は2008年に下書きしたまま忘れていたカキコ、古代ローマ遺跡発掘とは比較にもならないけど埋蔵発掘投稿であります。

塩野七生さんの本としては珍しい小説形式の3部作を借りたときの下書きだが、3冊ともリサイクルに出されたようで今は稲美の図書館にはないのが残念。

 **2008.5.3***

緋色のヴェネツィア-聖マルコ殺人事件
銀色のフィレンツェ-メディチ家殺人事件
黄金のローマ-法王庁殺人事件

51a5sq9ytbl__ss500_ 塩野七生のイタリアを舞台にした三部作というようなことを、数か月を要して読み終えた「海の都の物語」の後書きか解説で見た覚えがあって、だから次はこの3冊を図書館で借りて読んでみることにしたのが、先週の日曜日だった。

タイトルを見れば、それぞれの都市を舞台にしたサスペンスかと思うが、それぞれの都市にふさわしい色の名がついているのが、心憎い。

だから、という先入観からか、それぞれが独立した小説だと思われた。

そこで、ちょうどヴェネツイア共和国の千年に及ぶ歴史を描いた「海の都の物語」を読んで、かつて訪れたヴェネツィアにノスタルジックな想いを馳せていた僕は、ではヴェネツィアは最後にして、ローマから読んでみよう、ということにした。

「海の都の物語」には、ヴェネツィアの地図が載っているのだが、これは全くと言っていいほど、役に立たなかった。というのも、ほとんどが、いかにヴェネツィアが制海権を確立し、維持し、また他国との関係をどう保ったかという歴史なので、地中海を中心とした地理が必要なのだが、そちらは中途半端な地図がところどころに差し込まれているだけで、これも今一つ役に立たなかった。

 *****

という実に中途半端な下書きですが、実は連作なのでヴェネツィアから順に読まないといけなかったんですな。

この埋もれていた下書きを掘り起こすついでに、今読んでいる「ローマ人の物語」のことを書き足していたら、本題がそっちに移ってしまったのでした。

2008年はまだ塩野さんの本を読み始めたころなので地中海の地理はほとんどわからなからなかったけど、その後、地中海に関係のある塩野さんの本は全部読んだと思う。

ローマ人の物語-全15巻(まだ9巻目)
ローマ亡き後の地中海世界-全4巻
十字軍物語-全4巻
ギリシア人の物語-全3巻
コンスタンティノープル陥落
ロードス島攻防記
レパントの海戦

これらに加えて、イタリアにも行ったし(2016年)、ドバイ~クレタ島経由でマルタにも行ったし(2017年)、スペインにも行った(2019年)ので、今なら結構分かると思う、たぶん。

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2022/11/10

塩野七生-読書雑感

またしても「Facbook思い出」の加筆修正投稿 - 2019.11.10というから、ジャズフリーペーパーVoyageへの寄稿のためにジャズの歴史に関連した資料をあさっていた頃の投稿で、中でも中村とうよう氏の本は大いに参考になった。ただし中村とうよう氏は最初に名前が出るだけ、氏とは全然関係のない内容で、バッハのマタイ受難曲からの派生投稿。

ネタもヒマもあるけどなかなか書かない怠け者というのもあるけど、書いたものがFBに埋もれてしまうのも勿体ないというところで・・・、とはいえ最近はFBにも投稿しなくなっているので、FBネタもなくなりそうな(^_^;)。

マタイ受難曲については、2012年、10年あまり前に書いているので、興味のある方はどうぞ。今回の内容とダブってるのはご容赦m(_ _)m。

マタイ受難曲(2012.3.26)

**Facebook 2019.11.10******

マタイ受難曲第一部終曲(J.S.バッハ)

 

中村とうよう氏はその著作から知る限りクラシック嫌いが徹底しているが、このような素晴らしい音楽のよさがわからない人だったのだろうか?ほんまに?といいたくなる。

高校のときにカール・リヒター率いるミュンヘンバッハ管弦楽団、合唱団が来日し、マタイ受難曲を始めとするバッハの作品を多く演奏していった。

NHKで放映された公演を、高校入学祝いに買ってもらったオープンリール4トラックテープレコーダーに録音してよく聴いたし、その後もArchivのLPボックスセットやら他のバッハの曲など色々買っては聴いていた、若い頃の記憶はいつまでも残る。

バッハの音楽はプロテスタントだけど、ずっと塩野七生のカトリックを中心にした中世前後のヨーロッパ世界の本を読んでいると、キリスト教社会の功罪が実によく分かる。

今は「フリードリッヒ二世の生涯-下巻」を読んでいる(2019.11の話)。これで図書館にある塩野七生の本は残すところ、「ローマ人の物語第IV巻」のユリウス・カエサル以後だけ、といってもまだ相当にあるが(2022.11現在では、やっと第IX巻「賢帝の世紀」を読んでいるところ)。

高校のときは世界史が嫌いだった一方で、日本史は担任の先生が人柄も教え方もとてもよくて面白かったので、その後は日本の時代小説を読んだ時期があるが、今はもっぱら塩野七生の本ばかり(歴史関係ではという意味、ギリシャ時代からローマ帝国~中世~ルネサンスあたり、一部ナポレオンあたり)。

新婚旅行で初めて土を踏んだ海外の地がローマ、その次の年にはローマ、ヴェネツィアの旅をして、それから幾星霜(大袈裟か)、数年前からまたイタリア、マルタ、アイルランド、スペインと観光旅行ではあるが、塩野七生の本を読んでいなければ、旅の面白さも半分といったところではなかったかと思う。

とにかく多文化、多言語、多民族、多国家がいりみだれての権力、領土、宗教の争いはすさまじい。

Afh020018

・これはFBではアップしてなかった新婚時代の写真、色あせてるけどバチカンにて。

歴史は繰り返すというが、現代の感覚とは違うとはいえ、ギリシャで起こった民主主義から衆愚政治へと堕していったギリシャ世界の衰退は今の世界をみているようだ。

民主主義の衰退期には、将来への不安を煽る扇動者がリーダーとなり、今で言うポピュリズムによる衆愚性が顕著になるが、将来への道は示されず不明瞭なまま社会は衰退していく、というのがアテネのたどった道だ。

またローマ法によるローマ帝国の法治国家は中世になると忘れ去られ、それを復活させようとするフリードリッヒ二世に対するローマ法王庁の妨害による再度の法治国家の衰退、そしてルネサンスによる発展とまたしてもの衰退と、形を変えながら、また技術革新による社会構造の変革はありながらも、結局は人間の根本はギリシャ時代から一向に変わっていないか、あるいは退化しているのか、というのが正直な感想だ。

イスラムの寛容という言葉があるが、むしろシチリア~南イタリアにおけるノルマン統治の方がさらに寛容であったようだ、とはいえそれ以前のイスラムの寛容があったからこそ、とはいえるだろうが、今は寛容の幅がずいぶんと狭くなったと感じるこの頃。

塩野七生は最新作「ギリシャ人の物語」(2017年)をもって文筆活動は終えたとのことで残念だが、80歳のお歳までよく書いてくださったと感謝に堪えない(2022年の今年は御年85歳)。

*****

というようなことを書いていた2019年には想像もできなかったコロナ禍、そしてロシアのウクライナ侵攻と、まだ2019年のころが懐かしく感じることばかりの世の中、これから一体どうなるやらだが、「ローマ人の物語」を読んでいると、人間のやっていることは、テクノロジーとか人権問題とか進歩していることもあるが、大局的には何ら変わりがないと思えるこの頃だ。

しかしイタリアと言うと今は映画「テルマエ・ロマエ」で一世を風靡したヤマザキマリさんだろう。漫画だけでなく、TV出演やら毎日新聞での人生相談やら、イタリアを含む海外生活やらなんやらを執筆したりとか、特に若い世代には塩野さんよりも有名だろうと思う。

イタリア歴史ものとして、とり・みき氏との共著「プリニウス」はそのうちに読んでみたいと思うが、アマゾンの書評では賛否両論でちょっと腰が引けてしまうところだ。

まぁ、まだ塩野さんの「ローマ人の物語」がやっと半分くらいだし、買うだけ買ってほったらかしの本やら図書館のリサイクルでもらってきた本やらと、未読が結構あるから、いつになるやらの話ではあるけどね。

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2022/05/07

ギターをひこう

ことの発端はAlexandraさんの演奏動画をYouTubeで見ていたとき。

2月にAlexandraさんの支援プログラムPatreonについて書いてた(Patreon/Alexandraさん)けど、結局そのすぐ後にAlexandraさんアレンジの楽譜が無料でDLできるという$10/月ランクに参加して、めでたくMy Funny Valentineの楽譜をゲットした。

しつこく演奏動画ご紹介、楽譜はD minorだけど演奏はカポタストをつけてEb minorで演奏しているのは、なんかそんな気分だからだそうだ。なんとなくわかるような気もする・・・、しらんけど。

ただし楽譜の一部に明らかなミスがあって、それはコードや音楽理論をある程度知っていないとわからないかもしれない。まぁ、動画の演奏と違うし響きがおかしいので、わかるやろ~、っていいたいところだけど。

今のところアレンジ譜はこの曲しかないそうで当初の目的は果たせたので、4月からは最低ランクの$3/月に変更した(以前は$5だったけど値下げしたらしい)。最低ランクでも毎月アップされるPatreon会員限定のレッスンや演奏の動画が視聴できるので、しばらくは継続してみようと思う。

その会員限定演奏(限定なのでアップできません)を見ていたときに画面右におすすめで出てきたのが、ポーランドの女性ギタリスト Ilona Skowrońskaさん、女性ギタリストのチェックは必須ですからね、当然視聴しまいた(^_^;)。

Villa-Lobosの前奏曲1番は中学のころだったか、イエペスの楽譜付きLPに入っていたので弾いたことがあり今でもかなり覚えている・・・、若い頃の記憶は未だに残ってるんだねぇ、今はなかなか暗譜ができないけど。

で、さらにまた右横に出てきたのが小原聖子さん。

小原聖子さんはギタリスト小原安政氏のご息女で、1970年代のNHKの「ギターをひこう(Wikipedia)」の講師をされていたが、たぶんその時の映像だと思う。どうみても手が小さいのに、よくもまぁ、これだけ弾けるものだと驚いてしまう。小さい手用の特注ギターという話もあるらしいが、それでも手が小さく見える。

「ギターをひこう」の前身である「NHKギター教室」については以前に書いた(NHKギター教室/2013.11.21)。

番組開始当初はわりと地味な番組で講師もどちらかというとベテランというか年配の方々だったが、ポピュラーになったのは1974年に当時の若手ギタリスト荘村清志氏が講師になってからだと記憶する。なんせ若いし、今風にいうならバリバリのイケメンだからね。

その後、同年齢の渡辺範彦氏、芳志戸幹雄氏と講師が変わった当時のテキストがこちら。

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荘村さんのときから大判のテキストになったと思うが、残念ながら荘村さんのテキストは持っていない。その代わりLPを2枚、「アルハンブラの想い出」と「ポンセ、テデスコを弾く」を持っているし、神戸でのコンサートにも行ったことがある。

右のLPに入っているポンセの曲は学生時代に平島先生の教室に通っていたときに習ったが、なかなかものにはならずのうちに就職してそれっきり~、最近になって再挑戦したことはあるものの~~(^_^;)。

余談ながら、写真の右にある「ラガ/ル・クレジオ、管啓次郎訳」は図書館から借りた本で、ヴァヌアツを中心とした南太平洋の島々の歴史と伝承を物語を交えて書かれている。これらの島々でも奴隷制度(名目上は契約だが実質は奴隷)があったのは知らなかった。左の楽譜はGary Burtonや小曽根真がよく演奏していたSwallowの"Ladies in Mercedes"、たまたま引っ張り出してテーマだけ弾いてたので意味もなく並べてみた。

杉並区公式チャンネルに荘村さんの紹介動画があった。

40代に行き詰まった原因が力み(りきみ)で、それから姿勢矯正と脱力で奏法も音楽も変わったという話があるが、荘村さんほどの人でもそうなんだとびっくりした。

僕にしても、と比べるのもおこがましいが、脱力はカホン(ドラム)レッスンで先生から教わってから意識したからもう還暦過ぎてからだ。

ドラムの先生のことは去年に書いた(ドムレッスン卒業、そしてダブルストローク)が、僕よりも30歳以上も若いものの、学びや成長が得られるなら年齢に関係なく師と呼べると思う。教わったことはVibやギターの奏法にも大いに役立ったし、杖、居合でも役立っている。

渡辺範彦さんが講師のときのソノシートの動画があった。そういえば販売されてたかな~、僕は買ってないけど。

芳志戸幹雄さんの演奏-芳志戸さんはどちらかというと地味な演奏なのであまり評価しない人もいるけど、堅実で誠実な演奏だと思う。音質がよくないのが残念。

渡辺さんも芳志戸さんもすでにお亡くなりになっていて残念だが、最後に荘村さんと村治さんの共演動画があったのでご紹介。これもNHK「趣味ゆうゆう」の一コマらしい(NHKだからそのうちに削除されるかも)。

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2022/03/05

ホドロフスキー~DUNE

最近は音楽か武道かストレッチか、と話題が偏ってるけど今回は珍しく映画と小説関連。

ホドロフスキーのことは全然知らないんだけど、高校時代の友人Y君がFacebookで紹介していた横尾忠則氏の書評が面白かったので、それに関連して今回もまたYouTube動画の羅列~映画予告ですが。

Y君が紹介するだけあってなかなかの内容にもかかわらず短いので、ぜひ下記リンク先をお読み下さい。

サイコマジック 魂と魂が交流する芸術のように(横尾忠則)

「サイコマジックとはホドロフスキーが考案した心理療法である」なんだそうです。

書評の中に「ホドロフスキーのDUNE」と書いてあったので新作映画製作かと思ったら、かつて実現しなかった企画を記録した映画のようだ。

"DUNE"については以前に書いたことがある(下記リンク)から省くけど、僕が妙ちきりんなタイトルで書いてたのが下記のリンクでありまふ(^_^;)、もしご興味があれば。ほぼ14年前だ。

あれまーず(2008.4.25)

あじゃぱーず(2008.4.27)

第一部にあたる「DUNE 砂の惑星」はハヤカワから新訳版が3部構成で出ているのと、旧訳版文庫本4部もまだ出ているものの、第二部以後は絶版なのか、ユーズドが結構なお値段で出ている・・・、僕の持っている本も結構なお値段で売れるわけだ、売らないけど・・・、2008年の投稿では「屋根裏の物置を探してみよう」と書いてたけど、結局探してなかった(^_^;)。

リンチ監督の1984年版は封切り時に映画館で見たが、まだ大阪に住んでた頃で懐かしい。

原作は1965年発表ですでにエコロジー、環境問題を扱っている点で先進的だったという点が大きく評価されていたと思うが、映画ではそうした面があまり見られなかったのは時間的制約やらStarwarsの影響やら、かと思う。

次が新作「DUNE 砂の惑星」予告・・・、去年、いつの間にか封切りになっていつの間にか終わってたみたい。新作製作中というウワサは聞いてたけど、その後は全然知らなかった、ということはあんまり話題にならなかったのかな?・・・第一部だけでも翻訳本で3部とか4部(旧)になるほどの大作を映画一本に収めるっちゅうのも無理がありますわね。

ジョージ・ルーカスがStarwarsでDUNEの世界をパクりまくった上に超娯楽大作にしてしまったんで、今さら感があるのかもしれない。そのうちにTVで放映されたら見てみたいものだが。

インタビューなど・・・、途中までしか見てない、ってのはやはりあまり関心が持てないってことだねぇ。そのうちに見ると思うけど。

風の谷のナウシカもDUNEをベースにしてるってのは宮崎駿自身がどっかで語ってたと思う、というのも2008年に書いてた。

付け足し:ナウシカの実写版があるらしい。

ついでに2008年の投稿で書いてた「トレマーズ」の予告。

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2021/09/17

Grant Greenの墓

またまたFacebookに書いてた古い日記をひっぱりだしてきて更新しようとしたのが、2019.9.17で下書きのままになっていたのを再度発掘してやっとアップしようと。

***** -2014.9.17のFB日記(非公開)- ****

なんやかやのなりゆきで、村上春樹の初期作品を読み直している。
今日は処女作「風の歌を聴け」を読み終えた。

未熟だから翻訳を許可していないという話のとおり、生硬で角をつつくと崩れそうは危うさがないとはいえないが、長年、何も書かない間に貯めていた独創性ときらめきが、薄く覆った土塊の間からかいま見える、なんてね、ベタな評論家気取りだ。

さて、本の最後に、村上氏がもっとも影響を受けた作家デレク・ハートフィールドの墓を訪ねてアメリカまで行く話がある。

NYからグレイハウンドに乗ってはるばる訪ねて行くというこの話を読んで、ふと思い出したのが、パソコン通信のNiftyServeにあったジャズフォーラムでの話だ。

村上氏の話は、作者あとがきといいながら、いまだ虚構の一部で騙されてしまうが、ジャズフォーラムの話は事実だ。

日本から一人ではるばる、ジャズギタリストのグラント・グリーンの墓を訪ねて旅するという話だった。僕が以前に出張でカンザスシティーに行った思い出を投稿したときに、フォーラムメンバーからいただいたコメントの話だ。

日本で調べた墓所がどこにあるかわからず、カンザスシティーからミズーリへと現地の人たちに助けられながら、とうとう辿り着いたという話だ。

最初はカンザスシティーにあるかと訪ねたが、街なかや観光案内で色々聞いても誰も知らず、それからやっとミズーリ州の方らしいということで、最後にはたどりついたのだった。

改めて検索してみると、グラント・グリーンはGreenwood Cemeteryに埋葬されているということだが、Google Mapでみるとミズーリ州には3箇所あって、いずれもかなり離れている。

一つはカンザスに近い。カンザスシティーはちょうどカンザスとミズーリの州境にあって二分されているので、紛らわしい。

なんとか見つけることができた、それまでの間、色々な現地の人に助けてもらったおかげで、現地の新聞にも取り上げられ、カビの生えたような古くて陳腐な言い方をすれば、東洋の島国からはるばると、アメリカのジャズギタリストの、それも誰も知らないような墓所を探してやってきた、ということで、大きく写真入りで掲載されていた。

そのころ、たぶん2000年を過ぎていたと思うので、すでにネット新聞も出ていて、そこに掲載された記事を読んだのだ。

***********

Grant-green

以上が2014年に書いてた日記で、ニフマン(Nifty Manager)の過去ログを読めばもっと正確にわかるはずですが、Win98かXPの時代でWin7や10では読めないので曖昧な記憶です。

出張でカンザスに行ったことはここでも2005.7に投稿(The Plaza, the first shopping center)しています・・・記事をかいたのはもう16年前だ、っていうかカンザスに行ったのは1992年だから29年前だ!

再度改めて検索してみたらGreenのお墓はミズーリ州セントルイスのGreenwood Cemetaryにあるようです(下記リンクおよびGoogle Map)。

Find A Grave - Grant Green

Greenwood-cemetary

次は、探しに行ったけど見つけられず、偶然、Greenの幼い頃の知人に会って、「見つけられたくないってこともあるさ」みたいなことを言われて、なんだか納得したという話が2019.9には下記リンクにありましたが、2021.9現在ではリンクがなくなってしまって読めず。

The Misplaced Grave of Grant Green

ちなみに、アメリカ出張時に現地で知り合った人はセントルイスとは発音せず、さんるうぃ~、みたいにいってました、フランス風発音なのかな?

とはいえ、僕はGrant Greenてほぼ聴いたことないんだよな(^_^;)。どれが代表的なのかわからないので、適当にYouTubeのを埋め込んでおきます。

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2021/09/16

読書の予定?www

このところ、隣町の図書館ではリサイクル本放出が続いていて、ついつい行くたびにもらってきて、それにまた借りたりするんで未読の山がどんどんと積もるばかりなりけり(^_^;)。

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というわけで、「読書の予定?www」なんですな。

写真の一番上は借りた本で、右側が「ローマ人の物語IV/ユリウス・カエサル/塩野七生」。ローマ人の物語はIIIまではずいぶん以前に読んだけど、なぜかIVを借りたところで読み進めずそれっきりだったので、また再開しようと・・・。

左は「軋む心/ドナル・ライアン/岩城義人訳」、アイルランドの作家だけど、図書館では英米文学の棚にあった。最初だけ読んだところではずいぶんとすさんだ生活の描写で、アイルランドってそういう国か?と息子(ワーホリで彼の国に滞在歴あり)に聞いたら、そんなことはないと否定された。話の先がどうなるかだね。

アイルランド文学は英米文学なのかという疑問もあるけど、英米をひと括りもするというのもずいぶんと乱暴な話だと思う。米はそれなりに読んでるから英文学を読もうと思っても、どれがどれだかわからないわりには他の欧州系に比べると冊数がずっと多い。で、適当に手にとったのがアイルランドだったといふ。

その下の中2段はまたまたいただいてきたリサイクル本だ。

「バルセロナの休日」-作者の林真理子は有名だけど読んだことがなかったのでもらってきたが、さすが直木賞作家、すぐに読み終わった。TV受けしそうな軽くていい加減な状況設定でスイスイとご都合主義的にストーリーが進んで、ツッコミどころ満載ながらそれなりに楽しめたが、それだけ。これも大人のラノベといえそうだが、まだ原田マハの方がずっと良いと思った。原田さんはまた気が向いたら読んでみようと思うが、林さんはもういいや。ただバルセロナの街の描写は雰囲気が出ていてなかなかとよかった。紀行文ならいいかもしれない。

他の本はまだ手つかず:
街道をゆく/韓のくに紀行、モンゴル紀行/司馬遼太郎(この2冊は以前に借りて読んでいる)、司馬遼太郎が考えたこと-エッセイ集(1953~1961)
ブリューゲルへの旅/中野孝次、木馬館/萩原葉子、浪速ままごと/田辺聖子、陰翳礼賛/谷崎潤一郎、海と毒薬/遠藤周作、写ってないけど、黒い雨/井伏鱒二

下の段は珍しく買った本。

左の「筋肉・関節の動きとしくみ事典」は、杖道やドラム、Vib、ギターの練習のために体のしくみと動きの理解を深めるのがいいかも・・・、というより、武芸道 結-MUSIBIの結井さんがYouTubeでそんな話をしてて、その動画(下↓にアップしてます)の中で手に持っていた本だからと、深くも考えずに、しかし深く知ろうという、実にいい加減な選択・・・、要するに衝動買い(^_^;)。

右の「日本の文化史/岩波新書」は「筋肉・・・」が1400円で単独では送料がかかるので、合わせれば送料無料になるからと一緒に買った本で、まだ手つかず。以前から日本の文化史には興味があったので適当に選んで「ほしい物リスト」に入れたままだった。

真ん中は亡きChick Coreaの”A Work In Progress"で、Coreaの音楽に関する考えをまとめた本。対訳で余白も多い本なんで、もう最終章のところまでは読んでしまった。これは税込み2090円だったから送料無料。

内容はごく当たり前だったり、昨年のFacebookでCoreaがライブストリーミングしてたときに話してた内容だったりで、特に目新しいことが書いてあるわけではないと思う。Coreaのストリーミングに興味のある方はYouTubeのChick Coreaサイトにいっぱいあるのでドゾ。

僕のようなテキトーに音楽を楽しめればいいといういい加減な人間にはそんな印象だけど、プロ、セミプロ、アマチュアに限らずシリアスに音楽をしていて、Coreaの音楽に傾倒している人ならば、なにかにつけて自分の道を確認するための指針になる本ではないかと思う。シンプルだけど深い、やっぱりChick Coreaの言葉というだけで重みが違うだろう・・・、たぶん。

最後に、前記の結井さんの動画。コロナ禍での武道稽古の話だけど、音楽練習や普段の生活にも通じると思う。若いけどよく考えてると感心してしまう。Chick Coreaの"A Work In Progress"にも通じるかと思う。

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2021/08/02

わかりみが深い読書録

気晴らしというか、相沢沙呼のラノベは新刊を図書館で見ると必ず借りてしまうが、「教室に並んだ背表紙/相沢沙呼」は女子中学生が主人公の短編集。

Kyousitu

で、「わかりみが深い」という台詞が出てきて「???」、何の説明もないから、もう当たり前に使われてるってことか?まぁ、この手の本は僕の年代は想定外だろうけど、とにかくわからないんで検索してみた。

「わかりみ」--あたらしい「み」は浸透したか/毎日ことば

細かい説明はリンク先に譲るが、「よくわかる」ということらしい。同類で「つかれみが深い」というのもでてきたし、あとは「見知ったおばさんとエンカした」というのもあった。エンカはどうやらencounterのことらしい。

それぞれの主人公は相沢沙呼の小説によくでてくる目立たない生徒、主体性や取り柄がない(と自分で思っている)、あるいはイジメにあった生徒についての短編集で、図書館を舞台にそれぞれの短編の主人公が最終的にはお互いにつながっていく。

そのつながり具合がミステリーといえばミステリーかもしれないが、それは主題ではないと思う(相沢沙呼はミステリー作家らしい)。

ラノベ的に感動的、泣ける的話で悪くはないと思うが、自分の小学校~中学の頃が思い出された。まぁ、そのへんはどうでもいいようなもんだけど、中2になる春に名古屋から神戸に引っ越してからの中学生活は、良い思い出があまりないというのは以前に書いたかな?別段、イジメにあったというようなことはないけどね。

相沢沙呼はもう一冊、「medium」-城塚翡翠という超美人霊媒師シリーズの第一作のようで、これはミステリーだ。

Medium

筋立ては、「名探偵コナン」とか「金田一少年の事件簿」でコナン/金田一が行くところ必ず人が殺されるという疫病神のような話と同様の展開が続くが、それは主題とは別の話となっている。

僕は例によって推理しないので、結末に至って「あ、そうか」と思いつつも、なんだ、っていう話で、推理小説が好きな人ならどうってことはない展開だと思う。美人が出てくるラノベミステリーとしてそれなりに楽しんだかな。

ちなみに、というか弁解しておくと、同時に借りてもう読み終わったのは「なにもない(Nada)/カルメン・ラフォレット」-スペイン内戦後、1940年頃のバルセロナ、すさんだ没落親族一家と同居することになった女子大生の冷徹な観察と青春の葛藤、1946年の作品だが時代を感じさせない。

並行して今更ながらKindleで「細雪/谷崎潤一郎」、純文学かと思っていたけど、姉妹を中心としたテンポの良い関西弁の会話はお上品な新喜劇みたいで、ついつい微苦笑すること多々、まだ上巻を読み終わったところ。しかしこの会話の妙味は関西人でないとわかりにくいんじゃないかしらん?

そういえば「猫を棄てる/村上春樹」も「父親について語るとき」という副題に惹かれて買って読んだが、読みやすいけど期待したのとは少々違っていた、っていっても何を期待していたということもないんだけど、薄い本だし、たまに読み返してみれば新しい発見があるかも?

むしろ図書館で借りた「Missing/村上龍」の方が、読みにくいけど自分の過去についてずっと掘り下げた内容になっている-といっても中断して返却したままだ。後半はメルマガで配信されていたのがメーラーにあるからそれを読めばよい、と思いつつまだ読んでいない。やっぱり借りてきたほうがいいかな。

「一人称単数/村上春樹」は図書館で借りた。最初の「石のまくら」と最後の「一人称単数」が、村上さんの新作っぽいと思ったくらいか。あとはお笑いっぽいのとか、若い頃を回想しているようなのは昔日の面影はもはやなし、ってとこかしらん・・・、だったかな?。まぁ、地元で同年代を過ごした身としては「なつかしの話」ってところもあったけどね。60年代にパナソニックのトランジスタラジオってのが笑えた。

笑えた・・・と書きましたが、松下電器は1962年からパナソニック名のトランジスタラジオを国内販売開始したそうなので間違いではなかったようです、訂正しまふ(2021.12.18^_^;)。

で、また隣町の図書館でリサイクル本8冊入手、といっても以前にもらってきたリサイクル本やら興味があって買った本もまだ読んでない、Hehehe。

1.アルゼンチンまでもぐりたい/中村紘子 エッセイ集
クラシック音楽家らしいというか育ちのよろしいお嬢さん的なユーモア感覚にあふれていて、僕のユーモア感覚とは少々ズレているのでシラケるところもあるが、裏話とか中村さんの生い立ち、経歴とか面白い。

庄司薫との馴れ初めも書いてあって、Wikiには猫を預かった縁からとかあるが、ご本人によれば、「赤ずきんちゃん気をつけて/庄司薫」の中に自分の名前があるというので読んだとき、「カバーについていた小さな写真を眺めながら、あ、私この人と結婚するな、って確信しちゃった」そうで、中村さんからモーションをかけたそうだ。

ただ内容としては90年代、バブルははじけたけどまだ今のような世情になっていない、ややのんびりした時代背景を反映していると思う。音楽に関しても面白いことが書いてあった、と思うが、もう忘れちゃった(^_^;)。

2.中国行きのスロウ・ボート/村上春樹-ずっと前に読んでるけど、やっぱり若い頃の方が文章も内容もぐっと引き締まってていいですな。

3.司馬遼太郎関連5冊-リサイクル棚にずっと置かれたままで誰も引き取らないんで、僕が引き取ってきたものの、まだ手つかず。
 「日本の渡来文化」、「司馬遼太郎と城を歩く」、
 「古代日本と朝鮮」、「日韓 ソウルの友情」、「日韓 理解への道」

せっかくだから、割と最近買って読んでない本と、以前にリサイクルでもらってきた本もあげておこう。

買ったけど未読の本(まだ他にもあるけど)。
「約束の地アンダルシア/濱田滋郎」-著者は先ごろお亡くなりになったスペイン音楽の権威。

*2021.8.25追記:Voyage7号原稿を書く際に参考にした「スペイン音楽の楽しみ」も濱田滋郎氏の著作でした。
 Swing, Irish, Cetlic, 音楽

「捨剣/佐江衆一」-杖道開祖の夢想権之助を描いた時代小説。武芸道の結井さんの杖道解説YouTube動画で紹介されていた本。以前にアップした動画だけど再掲。

リサイクル本
遠野の昔話、韓国の民話、オーケストラの読み方
さよならバードランド/ビル・クロウ/村上春樹訳、僕は覚えている/ジョー・ブレイナード/小林久美子訳、ラヴ・ストーリーズI、III/レイモンド・カーヴァー、他

う~ん、まったく積ん読状態だ(^_^;)。

隣町の図書館は新作やら海外現代作品がわりと多いが、谷崎潤一郎とか川端康成とか夏目漱石とか、いわゆる文豪の作品はほとんどない。その一方で、なんでこれがここに?というような本があったりで、借りる人がいなかったりするとさっさとリサイクルされみ?

しかしタイトルに偽りあり、全然わかりみが深くない(浅い?)読書録だった(^_^;)。

ということで、最後は音楽ネタ、以前に紹介したことがあるIsabella Selderさんのバリオスナンバー、ちょっとおばさんっぽくなったような(^_^;)。楽譜はどっかでDLしたはず、弾いてないけど。

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2021/06/29

書き忘れ読書メモ

FBにメモして忘れていた読書録-2020.6.28

いずれも図書館で借りた本。

ヌメロ・ゼロ/ウンベルト・エーコ、中山エツコ訳

ジャーナリズムの実態と怖さ、ムッソリーニ陰謀説を調べる一人が殺されて主人公は身の危険を感じるが・・・、

・・・ネタバレ書いてたのでそれは下の方に移動・・・

しかし50男がかわいい30女を愛人にするとはイタリアらしい。架空の記事を書くという仮設の新聞社のありかたが本のストーリーそのままで、マスメディアのあり方、人々の記憶のいい加減さ、情報操作などを描いているというところか。

Blogの過去ログをみたら、ウンベルト・エーコはこのあと「プラハの墓地」を10月に借りているけど内容を全然覚えてない(^_^;)。

狼たちの月/フリオ・リャマサーレス、木村榮一訳

1930~40年代のスペイン内乱後の共和国側敗残兵の逃走、ひたすら山に隠れる殺伐とした孤独な物語、次元が全然違うがコロナ自粛でじっとしている現在となにか通じるような・・・、違うか?

以前に読んだリャマサーレスの「黄色い雨」も、1970年代のスペインの廃村の話でこれも殺伐とした孤独な物語だった。

ムシェ-小さな英雄の物語/キルメン・ウリベ、金子奈美訳-この本は2021年の今月読んだばかり。

第二次大戦前から戦後まで、スペインのバスク地方からベルギーへ疎開した子供を引き取った若者ロベール・ムシェがどのように生きたか。

ハンブルグ近郊のノイエンガンメ強制収容所が出てきたが、佐藤亜紀の「スウィングしなけりゃ意味がない」にも出てきていた。佐藤亜紀はドイツ、ハンブルグ側から書いていたが、ここでは収容所と収容された者が描かれていて凄惨だ。

写真はストビュー=小説に登場する舞台=ベルギーのヘントの橋と聖堂、ロベールが結婚する前に恋人のヴィックにヘントで一番美しい所だと連れてきた場所。

Ghent 

キルメン・ウリベはバスク地方出身の作家で、以前に借りた「ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ」がよかったが、今回も秀逸だった。

どちらの本も実在の人物や事件を題材にしつつも、作者の想像(創作)も交えてのドキュメンタリータッチの小説に仕立てている。

バスクにもベルギーにも行ってみたいものだ。

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ヌメロ・ゼロ--ネタバレ
身の危険を感じるが、その翌日にはBBCが同じような放送をして衆知となり、忘れ去られる記事となってしまい、一応はハッピーエンド、・・・

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